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序章 世界創造
DeadEnd
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南極大陸、その南緯90度のまさに南極に魔神の住まう大穴が開いている。地の底まで続くかのような穴に、単身ここまでやってきたプレイヤー・コンゴウは生唾を飲んだ。
「遂にラスボス、か。」
たゆまぬ研鑽を積み、数え切れない実戦と冒険を経てここまでたどり着いた。かつて挑んだ数十人のトッププレイヤーを容易く蹴散らした公式ラスボスである魔神。そんな相手に単身で挑もうという無謀を通り越した行為に、自分でも思わず笑ってしまう。死んでしまえばこれまで積み上げてきた全てを失うと解っていても、彼は自分の好奇心とチャレンジ精神を抑えきれなかったのだ。
「さて、行くか。」
気軽に呟くと、コンゴウというプレイヤーは穴に身を投げ出した。重力に従ってどんどん加速しながら完全なる闇の中に落ちていく。コンゴウにとってそれはどうしようもなく恐ろしく、同時にどうしようもない程ワクワクする事だった。
意外にも落下を邪魔をする魔物の類は一匹も現れない。この大穴までは色々な魔獣に邪魔されたのでそれなりの歓迎を受けてきたので、ここでも何かあると思っていたのだ。故に軽く拍子抜けしつつ、主観時間で十分ほど落ち続けるとようやく底に着地出来た。着地、と簡単に言ったが、これは彼が北米大陸に赴いて厳しい試練を乗り越えて得た『精霊が紡ぎし神秘の指輪』の能力の一つ、落下ダメージ無効のお陰だ。腐ってもファンタジー世界、ステータス画面やHMD表示などなくとも条件を満たせば宇宙編以上にぶっ飛んだアイテムが手に入る。実際、コンゴウは所謂アイテムボックスになる魔法道具や死んでも蘇るアイテムも非常に困難ながら入手していた。しかしどちらにせよ序盤に手に入らないので、この情報が出回っても『中世編』プレイヤーが増えることはなかったのは現役プレイヤーとして悲しいことであった。
コンゴウは背に担いだ大身槍『鬼角天斬』を構える。これは魔神によって狂わされた鬼族の王をその息子と共に討ち果たし、譲り受けた鬼王の角を友人の鍛冶師がヒヒイロカネと混ぜて打った刃に、エルフ族が守護する原初の木である世界樹の枝を削って造られた柄を持つこの世界で文句なしで最高の武器だ。
「神殿、かな?」
指輪の能力で暗闇でもはっきりとものが見えるコンゴウは周囲を見回すと、円形の決戦場の奥に神殿らしきものが確認できた。おぞましい何かー十中八九魔神だろうーを祀った神殿から伸びる通路の左右にはこれまで無数に倒してきた魔神の使い魔の彫像が跪くように並んでいる。元の造形が不気味であることを除けば、見事としか言い様の無いリアリティーであった。まあ、使い魔の造形をコンパーチブルしただけなのだろうが。
もう少し眺めていたかったコンゴウだったが、神殿の奥からズルズルと音を立てて近付いてくる何かに気が付く。油断無く音のする方向を見ていると、遂に魔神がその姿を見せた。全身が何かの液体に包まれた十メートルを越える人型の体躯、表皮を隙間なく覆う紫と黒の混ざったような気味の悪い色の鱗、蛇型魔獣の頭部を持つ八本の尻尾、左右三本ずつ生える六本指の腕はそれぞれに巨大な武器を持っている。見ただけでその強さが伝わり、挑むこと自体愚かな事だと思わせる存在感が確かにあった。
だが何よりも凶悪なのはその顔かもしれない。真っ白な棘の如き頭髪、額の中央と側頭部からねじ曲がった黒い角、皿のように見開かれた三つの眼、そして縦に裂けた口の内部には無数の牙が喉の奥まで続いているのだ。コンゴウは思わずゲームであることを忘れて、冷や汗をかきながら思わず生唾を飲んでしまった。
余りの醜さに少々たじろいだコンゴウだったが、魔神はお構いなしにその三眼で観察するように凝視してくる。そして己を害する為にやってきた侵入者だと判断したのか、深い闇のような漆黒の瞳に深紅の光を灯して咆哮を上げた。
「グギャアアアアアアアアアア!」
魔神は紛れもなく最凶最悪にして最強の敵であった。全身を包み込むテカリの正体は魔神の眷属である粘体で、連中が緩衝材となって生半可な攻撃ではかすり傷一つ負わせることはできない。コンゴウの武器は粘体など意にも介さなかったが、むしろそれだけの武器を用意できることが前提の敵であるようだった。コンゴウの武器をも弾く堅い鱗にモノを言わせてのゴリ押しに始まり、六本腕を活かして繰り出す複雑怪奇な攻撃を防ぐのは至難の技であったし、見たことも聞いたことも無い魔法を撃ったりもした。鱗よりも堅い髪の毛は頭部への攻撃を完璧に防ぎ、角は伸縮自在で隙を不用意に顔に近づくことも出来ない。さらに眼からも謎の怪光線を放つなど、その多彩な攻撃手段を効果的に使いこなしていた。
しかも己の戦闘力のみに頼る馬鹿では無かった。体力を削れば彫像が元の使い魔の八割ほどの力を持った動く石像となって襲いかかってきたし、多種多様な毒や酸を吐き出す尻尾の蛇は頭を切ると倍の数の首が生えてきてきりがない。配下の指示も的確を極め、個としても集団としても恐るべき相手と言えるだろう。
「ハァ…ハァ…勝った、ぞ。」
そんな正真正銘の化け物を、コンゴウは遂に討った。但し無傷ではない。左腕は肘から先を斬り落とされ、右目は酸によって溶けてしまった。身体に無数に刻まれた傷からは猛毒が回り、胴体には半ばで折られた魔神の角が突き刺さっている。立っているのが不思議なほどの惨状であった。
「でも、勝った。ははっ!」
コンゴウは仰向けに倒れると、点にしか見えない入り口の大穴を見上げた。魔神を倒し、それを仲のいいプレイヤーやNPC達に報告する前にこのアバターは死んでしまうだろう。それでもコンゴウは清々しく笑っていた。
「何時死ぬか解らない虚弱な僕が、魔神を倒したんだ。誰にも出来なかったことを、やり遂げたんだ。いやはやゲームとは言え、凄いことじゃないか。」
徐々に暗くなる視界と指先一つ動かすことも出来なくなった身体。魔神を討った名も無き英雄は、誰に看取られる事もなく遂に息絶えた…
アバターが死亡すると同時にスタート画面に戻った事を確認した青年は、頭に装着しているヘッドセットを外してベッドの横の机にそっと置く。時刻は夜中の零時を回った頃だったが、ゲームの興奮もあってか中々寝付けなかった。隠れてゲームをした日は大体こうなるのが難点である。
「…よし。屋上に行こう。」
眠くなるまでの暇潰しと昂揚する精神を冷やすために、彼は病室を抜け出して屋上に向かった。屋上は施錠されているはずなのだが、屋上のドアは旧式でメンテナンスされていないのかちょっと力を入れて引けば開くことを彼は長い病院生活で知っている。故に夜の屋上は彼の秘密の場所となりつつあった。
「お!今日は星がよく見えるなぁ。」
彼の視線の先には満天の星空が広がっていく。ゲームをプレイしている時と吸い込まれるような星々の輝きを見ている間だけ、彼は己に迫る死の恐怖から逃れることが出来た。
病院が郊外にあるからこそ楽しめる美しい夜空にしばし魅入っていた青年だったが、身体が冷えてきたので下に降りる。屋上のドアを閉めて最上階である五階に続く階段を下って廊下に足を着けた瞬間、不意に胸に激痛が走った。
「あっ…がっ…っ!」
胸の痛みのせいで喘ぐことしか出来ない青年の視界は徐々に狭くなり、全身を凍った様な冷たさが包み込む。青年の最期の表情は、激痛と死の恐怖に歪んだ悲惨なものであったという。
「遂にラスボス、か。」
たゆまぬ研鑽を積み、数え切れない実戦と冒険を経てここまでたどり着いた。かつて挑んだ数十人のトッププレイヤーを容易く蹴散らした公式ラスボスである魔神。そんな相手に単身で挑もうという無謀を通り越した行為に、自分でも思わず笑ってしまう。死んでしまえばこれまで積み上げてきた全てを失うと解っていても、彼は自分の好奇心とチャレンジ精神を抑えきれなかったのだ。
「さて、行くか。」
気軽に呟くと、コンゴウというプレイヤーは穴に身を投げ出した。重力に従ってどんどん加速しながら完全なる闇の中に落ちていく。コンゴウにとってそれはどうしようもなく恐ろしく、同時にどうしようもない程ワクワクする事だった。
意外にも落下を邪魔をする魔物の類は一匹も現れない。この大穴までは色々な魔獣に邪魔されたのでそれなりの歓迎を受けてきたので、ここでも何かあると思っていたのだ。故に軽く拍子抜けしつつ、主観時間で十分ほど落ち続けるとようやく底に着地出来た。着地、と簡単に言ったが、これは彼が北米大陸に赴いて厳しい試練を乗り越えて得た『精霊が紡ぎし神秘の指輪』の能力の一つ、落下ダメージ無効のお陰だ。腐ってもファンタジー世界、ステータス画面やHMD表示などなくとも条件を満たせば宇宙編以上にぶっ飛んだアイテムが手に入る。実際、コンゴウは所謂アイテムボックスになる魔法道具や死んでも蘇るアイテムも非常に困難ながら入手していた。しかしどちらにせよ序盤に手に入らないので、この情報が出回っても『中世編』プレイヤーが増えることはなかったのは現役プレイヤーとして悲しいことであった。
コンゴウは背に担いだ大身槍『鬼角天斬』を構える。これは魔神によって狂わされた鬼族の王をその息子と共に討ち果たし、譲り受けた鬼王の角を友人の鍛冶師がヒヒイロカネと混ぜて打った刃に、エルフ族が守護する原初の木である世界樹の枝を削って造られた柄を持つこの世界で文句なしで最高の武器だ。
「神殿、かな?」
指輪の能力で暗闇でもはっきりとものが見えるコンゴウは周囲を見回すと、円形の決戦場の奥に神殿らしきものが確認できた。おぞましい何かー十中八九魔神だろうーを祀った神殿から伸びる通路の左右にはこれまで無数に倒してきた魔神の使い魔の彫像が跪くように並んでいる。元の造形が不気味であることを除けば、見事としか言い様の無いリアリティーであった。まあ、使い魔の造形をコンパーチブルしただけなのだろうが。
もう少し眺めていたかったコンゴウだったが、神殿の奥からズルズルと音を立てて近付いてくる何かに気が付く。油断無く音のする方向を見ていると、遂に魔神がその姿を見せた。全身が何かの液体に包まれた十メートルを越える人型の体躯、表皮を隙間なく覆う紫と黒の混ざったような気味の悪い色の鱗、蛇型魔獣の頭部を持つ八本の尻尾、左右三本ずつ生える六本指の腕はそれぞれに巨大な武器を持っている。見ただけでその強さが伝わり、挑むこと自体愚かな事だと思わせる存在感が確かにあった。
だが何よりも凶悪なのはその顔かもしれない。真っ白な棘の如き頭髪、額の中央と側頭部からねじ曲がった黒い角、皿のように見開かれた三つの眼、そして縦に裂けた口の内部には無数の牙が喉の奥まで続いているのだ。コンゴウは思わずゲームであることを忘れて、冷や汗をかきながら思わず生唾を飲んでしまった。
余りの醜さに少々たじろいだコンゴウだったが、魔神はお構いなしにその三眼で観察するように凝視してくる。そして己を害する為にやってきた侵入者だと判断したのか、深い闇のような漆黒の瞳に深紅の光を灯して咆哮を上げた。
「グギャアアアアアアアアアア!」
魔神は紛れもなく最凶最悪にして最強の敵であった。全身を包み込むテカリの正体は魔神の眷属である粘体で、連中が緩衝材となって生半可な攻撃ではかすり傷一つ負わせることはできない。コンゴウの武器は粘体など意にも介さなかったが、むしろそれだけの武器を用意できることが前提の敵であるようだった。コンゴウの武器をも弾く堅い鱗にモノを言わせてのゴリ押しに始まり、六本腕を活かして繰り出す複雑怪奇な攻撃を防ぐのは至難の技であったし、見たことも聞いたことも無い魔法を撃ったりもした。鱗よりも堅い髪の毛は頭部への攻撃を完璧に防ぎ、角は伸縮自在で隙を不用意に顔に近づくことも出来ない。さらに眼からも謎の怪光線を放つなど、その多彩な攻撃手段を効果的に使いこなしていた。
しかも己の戦闘力のみに頼る馬鹿では無かった。体力を削れば彫像が元の使い魔の八割ほどの力を持った動く石像となって襲いかかってきたし、多種多様な毒や酸を吐き出す尻尾の蛇は頭を切ると倍の数の首が生えてきてきりがない。配下の指示も的確を極め、個としても集団としても恐るべき相手と言えるだろう。
「ハァ…ハァ…勝った、ぞ。」
そんな正真正銘の化け物を、コンゴウは遂に討った。但し無傷ではない。左腕は肘から先を斬り落とされ、右目は酸によって溶けてしまった。身体に無数に刻まれた傷からは猛毒が回り、胴体には半ばで折られた魔神の角が突き刺さっている。立っているのが不思議なほどの惨状であった。
「でも、勝った。ははっ!」
コンゴウは仰向けに倒れると、点にしか見えない入り口の大穴を見上げた。魔神を倒し、それを仲のいいプレイヤーやNPC達に報告する前にこのアバターは死んでしまうだろう。それでもコンゴウは清々しく笑っていた。
「何時死ぬか解らない虚弱な僕が、魔神を倒したんだ。誰にも出来なかったことを、やり遂げたんだ。いやはやゲームとは言え、凄いことじゃないか。」
徐々に暗くなる視界と指先一つ動かすことも出来なくなった身体。魔神を討った名も無き英雄は、誰に看取られる事もなく遂に息絶えた…
アバターが死亡すると同時にスタート画面に戻った事を確認した青年は、頭に装着しているヘッドセットを外してベッドの横の机にそっと置く。時刻は夜中の零時を回った頃だったが、ゲームの興奮もあってか中々寝付けなかった。隠れてゲームをした日は大体こうなるのが難点である。
「…よし。屋上に行こう。」
眠くなるまでの暇潰しと昂揚する精神を冷やすために、彼は病室を抜け出して屋上に向かった。屋上は施錠されているはずなのだが、屋上のドアは旧式でメンテナンスされていないのかちょっと力を入れて引けば開くことを彼は長い病院生活で知っている。故に夜の屋上は彼の秘密の場所となりつつあった。
「お!今日は星がよく見えるなぁ。」
彼の視線の先には満天の星空が広がっていく。ゲームをプレイしている時と吸い込まれるような星々の輝きを見ている間だけ、彼は己に迫る死の恐怖から逃れることが出来た。
病院が郊外にあるからこそ楽しめる美しい夜空にしばし魅入っていた青年だったが、身体が冷えてきたので下に降りる。屋上のドアを閉めて最上階である五階に続く階段を下って廊下に足を着けた瞬間、不意に胸に激痛が走った。
「あっ…がっ…っ!」
胸の痛みのせいで喘ぐことしか出来ない青年の視界は徐々に狭くなり、全身を凍った様な冷たさが包み込む。青年の最期の表情は、激痛と死の恐怖に歪んだ悲惨なものであったという。
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