不器用なたかしと器用な仲間たち アメリカ編

あか/セイななみ

文字の大きさ
61 / 92
1年生

第57話 ヒロを助けたい!

しおりを挟む
 一週間前。

プルプルプル

高嗣「も、もしもし。」
太陽「やぁ!久しぶり、高嗣!皆で約束通りバーベキューしない?」
高嗣「いいですよ。でも、鷹島さんは今日本にいるんじゃないんですか?」
太陽「そうだけど、皆夏休みで日本にいるみたいじゃないか。お前は今どこだ?」
高嗣「ぼ、ボクは今ニューヨークにいます。」
太陽「旅費出すから日本に来いよ!皆でバーベキューしようぜ!」
高嗣「わ、わざわざ旅費出して頂くのは遠慮します。ぼ、ボクが自分で出しますよ。」
太陽「お前お金大丈夫か?」
高嗣「ば、バイトしてますし、な、何とか大丈夫です。一緒にバーベキューするメンバーは誰ですか?」
太陽「悟と倫子と俺の兄と兄の彼女だ。恭佑と松山は忙しいから参加出来ないってさ。」
高嗣「そうなんですね。」
太陽「参加するよなー?」
高嗣「ち、ちょうど日本に行きたい用事もありましたし、OKですよ。」
太陽「よし!決まりだな!楽しみにしてる!バーベキューは来週の土曜日だからなー。」
高嗣「わかりました!すぐ飛行機取ります。」

 そういうわけで、ボクは日本へ行くことになった。あとは、ヒロを助けたい!ヒロがダメならボクが代わりにおばあちゃんと上手くいくように話しに行こう。ボクの乗る飛行機はニューヨークを発った。
 新東京国際空港に到着し、まずは実家へ向かった。日本の電車を懐かしく感じた。日本の電車には通学時や両親と出かける際に利用していた。学校ではいい思い出はなかったけれど、両親と水族館や動物園に行った時は楽しかった思い出ばかり。ボクは実家の最寄り駅まで思い出に浸っていた。
 電車を降りて徒歩15分実家に到着した。インターホンを押すとおばあちゃんが出てきた。

高嗣「おばあちゃん!また来たよ!」
百合子「よく来たね~!飛行機代大丈夫?帰りの分おばあちゃんが出してあげようか?」
高嗣「もう帰りの分も手配してあるから大丈夫だよ!ちょっと荷物置きに来たよ!中入るね!」
 
 ボクは自室へ入り、荷物を置くとスーツに着替えた。鏡を見ながら髪を整えると気合を入れる。

高嗣「よし!行くぞ!」

 ボクは実家を後にし、都内屈指のビル群を目指す。向かう先はヒロのおじいちゃんが会長を務める【浦嶋商会本社】だ。
ボクは電車を降りるとオフィスビル群の中へ入る。浦嶋商会のビルを見つけると早速中へ入る。受付のお姉さんに声をかける。

高嗣「す、すみません。会長はいますか?」
受付「本日会長は出張で不在です。どうされましたか?」
高嗣「会長に会って話したいことがあってアメリカから来ました!ボクは、ボクは会長のお孫さんと幼馴染で友達なんです!なんとしてでも友達を助けたい!助けたくて今日こちらへ来ました。会長はいつならいらっしゃいますか?」
受付「会長は明日大阪から戻られます。会長にお伝えしましょうか?」
高嗣「お願いします!是非話がしたいんです!お願いします!」
受付「かしこまりました!では、会長にお伝えし、会長がよければお客様にご連絡いたしますね。」

ボクは自分の名前と連絡先、伝えたいことを記入した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜

万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。 こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?! 私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。 バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。 その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。 鬼が現れ戦う羽目に。 事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの? この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。 鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます! 一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。 はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

処理中です...