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序
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とある世界のとある国に、大きなお城が一つありました。そのお城は町はずれの小高い丘の上にポツンと立っていました。
そしてそこには、それはそれはよくばりな王様が住んでいました。
王様はいばりん坊で、おこりん坊で、傲慢ちきでした。だから町の人々も家来の人々もみんな、王様のことを嫌っていました。
王様には二つ、大事にしているものがありました。
一つ目は大きな宝箱。格好いい剣や美しい宝石がそこにはギュウギュウに詰められていて、王様はそれをとても大切にしていました。
二つ目は一冊の本。王様はその本一杯に自分のほしいものを書いていました。王様は夜になると、その本を眠くなるまで何度も何度も読み返していました。
ある夜、王様がいつものように宝物の本を読んでいると、窓から不思議な女性が入ってきました。
「誰じゃ!?」
王様が声を上げて尋ねると、女性は名乗りました。
「こんばんは王様。私はアオイ。魔女です。今日は王様に伝えたいことがあってきました」
「何!?わしに伝えたいことじゃと?」
「はい王様。150コのタマゴを使って、メレンゲで出来たクッキーを作ってください。そうすれば、王様の欲しいものはきっと手に入ります。これは魔女のお告げです」
魔女はそう言いますが、王様はどうしたものかと困り顔。急にそんなことを言われてビックリしてしまいました。
「うーむ。メレンゲかあ」
そんな王様の様子を見て魔女は一度だけ笑い、「頑張ってください」と言い残して音もなく空へと飛んで行きました。
魔女の消えた後も王様は一人でずっと考えていましたが、それでも机の上の宝物の本を見て決心しました。
「よし、メレンゲを作ろう!!」
そしてそこには、それはそれはよくばりな王様が住んでいました。
王様はいばりん坊で、おこりん坊で、傲慢ちきでした。だから町の人々も家来の人々もみんな、王様のことを嫌っていました。
王様には二つ、大事にしているものがありました。
一つ目は大きな宝箱。格好いい剣や美しい宝石がそこにはギュウギュウに詰められていて、王様はそれをとても大切にしていました。
二つ目は一冊の本。王様はその本一杯に自分のほしいものを書いていました。王様は夜になると、その本を眠くなるまで何度も何度も読み返していました。
ある夜、王様がいつものように宝物の本を読んでいると、窓から不思議な女性が入ってきました。
「誰じゃ!?」
王様が声を上げて尋ねると、女性は名乗りました。
「こんばんは王様。私はアオイ。魔女です。今日は王様に伝えたいことがあってきました」
「何!?わしに伝えたいことじゃと?」
「はい王様。150コのタマゴを使って、メレンゲで出来たクッキーを作ってください。そうすれば、王様の欲しいものはきっと手に入ります。これは魔女のお告げです」
魔女はそう言いますが、王様はどうしたものかと困り顔。急にそんなことを言われてビックリしてしまいました。
「うーむ。メレンゲかあ」
そんな王様の様子を見て魔女は一度だけ笑い、「頑張ってください」と言い残して音もなく空へと飛んで行きました。
魔女の消えた後も王様は一人でずっと考えていましたが、それでも机の上の宝物の本を見て決心しました。
「よし、メレンゲを作ろう!!」
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