32 / 90
032
称号はもうそのまま受け入れることにしよう。伝教者様に色々見られちゃったみたいだし、もうどうにもならないでしょ。鑑定持ちがホイホイいるわけじゃないだろうし、もうケ・セラ・セラ、なるようになれ、だ。
問題は増えた異能力(チート)だよ。何かスゲえのが生えてるんだよね。確認するのが怖いけど、確認しないとどうにもならん。ではアイ、宜しくね。
「畏まりましたマスター。新しく授かった異能力を解析します。
治癒
・怪我治療(ヒール)
・病気治療(キュアー)
・状態異常回復(リカバリー)
・体力回復(エナジー)
・魔力回復(スピリット)
の5種類の治癒魔法を使用できる。
ランクはS、A、B、Cの4ランク。
使用数はランクごとに異なり、Sは1日5回、Aは1日10回、Bは1日20回、Cは1日40回使用できる。
魔法の種類毎ではなくランク毎の使用数となるので注意が必要。
使用可能数は午前零時を持ってクリアされ、繰り越しはできない。
怪我治療(ヒール)の効能は以下の通り
・Cはあらゆる外傷を治療できる
・Bは内蔵破裂や骨折などの体内の損傷も治療できる
・Aは外傷的な四肢欠損などの重篤な損傷を治療できる。また、失った血液と体力も回復する。但し、生まれついての欠損や欠損状態で患部の状態が固定してしまった部位については治療できない
・Sは死亡状態にないあらゆる怪我や生まれついての身体欠損、欠損状態で固定された部位を完全に治療できる。また、完全な健康状態まで体力を回復する
病気治療(キュアー)の効能は以下の通り
・Cは致死性の低い一般的なウイルス性の病気を治療できる
・Bはインフルエンザなどの致死性の高い病気を治療できる
・Aは癌や脳腫瘍などの治療不可能な病気を治療し、体力を回復する
・Sは先天性の遺伝子異常などの病気も完全に治療し、完全な健康状態まで体力を回復する
状態異常回復(リカバリー)の効能は以下の通り
・Cは毒や麻痺など一般的な状態異常を回復できる
・Bは魅了などの精神的状態異常を回復できる
・Aは呪術による状態異常を回復できる
・Sは石化や魔獣化などを含めたあらゆる状態異常を完全に回復できる
体力回復(エナジー)の効能は以下の通り
・Cは失われた体力を25%回復し、疲労を回復する
・Bは失われた体力を50%回復し、疲労を回復する
・Aは失われた体力を100%回復し、疲労を回復する
・Sは失われた体力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して身体能力を3倍まで倍増させる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる
魔力回復(スピリット)の効能は以下の通り
・Cは失われた魔力を25%回復し、疲労を回復する
・Bは失われた魔力を50%回復し、疲労を回復する
・Aは失われた魔力を100%回復し、疲労を回復する
・Sは失われた魔力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して思考能力と魔法効率を上げ、普段は使えないレベルの魔法も行使できるようになる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる
なお、現在リアースで使用されている魔法はBまでで、それ以上の魔法を使える人物はいない。
・・・・うん、もう何も言えねえ(笑)。
祈祷
女神に伺いをたて、然るべき神託を受ける異能力。
信仰の強さ及び習熟により、より曖昧な伺いに対しても正確な神託が下るようになる。
礼拝所や教会、神殿といった神聖な場所以外でも使用可
女神との直接対話となるため、本人の時間の進み方は1/100になる。周囲の人間には、光に包まれた状態に見える。
命に関わるような緊急時には女神の方からアプローチしてくる場合もある。
ああああああ、何でこんな振り切った異能力ばかり授かるかな。平凡に慎ましく生きていきたいのに・・・・。
いや、これは女神ルーテミス様からの試練なんだと思おう。人の身に余るような異能力を授かってなお、心清く正しく生きれるかどうか、という試練なんだと。そう開き直ってしまえばどうって事は無い。
だって、その時その時に正しいと思う行動を取れば良い話なんだから。もちろん間違う事もあるだろうし、ルーテミス様の意にそぐわない行動を取ることもあるだろう。
それでも俺は俺だし、俺自身の倫理観、正義感に基づいて行動する。それで良いですよね、ルーテミス様?
そうと決めたら早速行動だ。涙を流しながら一心に祈りを捧げる伝教者様の両手を取り、強引にこちらを向かせる。
驚いた顔の伝教者様に告げる。
「伝教者様のおかげで女神様の祝福を得られることが出来ました。どうか伝教者様にも、今まで以上に女神様の祝福があらんことを。」
そう告げて取った右手の甲に口付けを捧げ、頭を垂れてその手に額を付ける。
少しの間そのポーズを保持し顔を上げると、伝教者様は首まで真っ赤になっていた。ありゃ、やりすぎたか。すぐに手を離し、深く頭を垂れる。
「喜びの余り、我を忘れてしまいました。どうかお許しください。」
頭を下げた最敬礼の状態をキープする。暫しそのまま待つと、
「どうぞ頭をお上げください。女神様は喜びや慈しみ、愛といった感情を禁じてはおられません。」
伝教者様が口を開いた。頭を上げて顔を見ると、やはり首まで真っ赤なままだ。俺が口付けた右手を愛おしそうに左手で握っている。俺を見つめる瞳が潤んでいる。
ああ、今日は何でこう煩悩に直撃する女性と触れ合うのだろう。色々と限界が来てしまいそうだ。
「タカ様、と仰いましたね。女神様の祝福を受けられた貴方に、今まで以上の幸があらんことを。そして、私からも、貴方を祝福いたします。どうぞ受け取ってください。」
そう言うと伝教者様は俺に近寄り、そっと俺の上腕を掴んで身を寄せ、左の頬に口付けした。
軽く唇が触れるだけの、本当に軽い口付け。それでも2人にとっては、かけがえの無い触れ合いだった。
俺は思わず伝教者様を抱き締め、頬への口付けを返した。そのままお互いの頬の熱さを、全身の熱さを感じながら抱きしめ合った。
暫しそのまま抱きしめ合い、名残惜しさを残しながらどちらともなく離れた。
最後まで繋いでいた手を離した正にその時ににドアが開き、冒険者たちが入ってきた。心臓が飛び跳ねるように大きな音を立てているのを感じながら、深く頭を下げて出入り口へと向かう。
入ってきた冒険者たちは賽銭箱へお布施を入れ、真っ直ぐに祭壇へ向かってきた。軽く会釈しあってすれ違う。
出入り口に辿り着き、賽銭箱に棒銀貨を2本入れ、振り向いて祭壇の女神像と伝教者様にもう一度深く頭を下げて、礼拝所を後にした。
問題は増えた異能力(チート)だよ。何かスゲえのが生えてるんだよね。確認するのが怖いけど、確認しないとどうにもならん。ではアイ、宜しくね。
「畏まりましたマスター。新しく授かった異能力を解析します。
治癒
・怪我治療(ヒール)
・病気治療(キュアー)
・状態異常回復(リカバリー)
・体力回復(エナジー)
・魔力回復(スピリット)
の5種類の治癒魔法を使用できる。
ランクはS、A、B、Cの4ランク。
使用数はランクごとに異なり、Sは1日5回、Aは1日10回、Bは1日20回、Cは1日40回使用できる。
魔法の種類毎ではなくランク毎の使用数となるので注意が必要。
使用可能数は午前零時を持ってクリアされ、繰り越しはできない。
怪我治療(ヒール)の効能は以下の通り
・Cはあらゆる外傷を治療できる
・Bは内蔵破裂や骨折などの体内の損傷も治療できる
・Aは外傷的な四肢欠損などの重篤な損傷を治療できる。また、失った血液と体力も回復する。但し、生まれついての欠損や欠損状態で患部の状態が固定してしまった部位については治療できない
・Sは死亡状態にないあらゆる怪我や生まれついての身体欠損、欠損状態で固定された部位を完全に治療できる。また、完全な健康状態まで体力を回復する
病気治療(キュアー)の効能は以下の通り
・Cは致死性の低い一般的なウイルス性の病気を治療できる
・Bはインフルエンザなどの致死性の高い病気を治療できる
・Aは癌や脳腫瘍などの治療不可能な病気を治療し、体力を回復する
・Sは先天性の遺伝子異常などの病気も完全に治療し、完全な健康状態まで体力を回復する
状態異常回復(リカバリー)の効能は以下の通り
・Cは毒や麻痺など一般的な状態異常を回復できる
・Bは魅了などの精神的状態異常を回復できる
・Aは呪術による状態異常を回復できる
・Sは石化や魔獣化などを含めたあらゆる状態異常を完全に回復できる
体力回復(エナジー)の効能は以下の通り
・Cは失われた体力を25%回復し、疲労を回復する
・Bは失われた体力を50%回復し、疲労を回復する
・Aは失われた体力を100%回復し、疲労を回復する
・Sは失われた体力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して身体能力を3倍まで倍増させる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる
魔力回復(スピリット)の効能は以下の通り
・Cは失われた魔力を25%回復し、疲労を回復する
・Bは失われた魔力を50%回復し、疲労を回復する
・Aは失われた魔力を100%回復し、疲労を回復する
・Sは失われた魔力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して思考能力と魔法効率を上げ、普段は使えないレベルの魔法も行使できるようになる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる
なお、現在リアースで使用されている魔法はBまでで、それ以上の魔法を使える人物はいない。
・・・・うん、もう何も言えねえ(笑)。
祈祷
女神に伺いをたて、然るべき神託を受ける異能力。
信仰の強さ及び習熟により、より曖昧な伺いに対しても正確な神託が下るようになる。
礼拝所や教会、神殿といった神聖な場所以外でも使用可
女神との直接対話となるため、本人の時間の進み方は1/100になる。周囲の人間には、光に包まれた状態に見える。
命に関わるような緊急時には女神の方からアプローチしてくる場合もある。
ああああああ、何でこんな振り切った異能力ばかり授かるかな。平凡に慎ましく生きていきたいのに・・・・。
いや、これは女神ルーテミス様からの試練なんだと思おう。人の身に余るような異能力を授かってなお、心清く正しく生きれるかどうか、という試練なんだと。そう開き直ってしまえばどうって事は無い。
だって、その時その時に正しいと思う行動を取れば良い話なんだから。もちろん間違う事もあるだろうし、ルーテミス様の意にそぐわない行動を取ることもあるだろう。
それでも俺は俺だし、俺自身の倫理観、正義感に基づいて行動する。それで良いですよね、ルーテミス様?
そうと決めたら早速行動だ。涙を流しながら一心に祈りを捧げる伝教者様の両手を取り、強引にこちらを向かせる。
驚いた顔の伝教者様に告げる。
「伝教者様のおかげで女神様の祝福を得られることが出来ました。どうか伝教者様にも、今まで以上に女神様の祝福があらんことを。」
そう告げて取った右手の甲に口付けを捧げ、頭を垂れてその手に額を付ける。
少しの間そのポーズを保持し顔を上げると、伝教者様は首まで真っ赤になっていた。ありゃ、やりすぎたか。すぐに手を離し、深く頭を垂れる。
「喜びの余り、我を忘れてしまいました。どうかお許しください。」
頭を下げた最敬礼の状態をキープする。暫しそのまま待つと、
「どうぞ頭をお上げください。女神様は喜びや慈しみ、愛といった感情を禁じてはおられません。」
伝教者様が口を開いた。頭を上げて顔を見ると、やはり首まで真っ赤なままだ。俺が口付けた右手を愛おしそうに左手で握っている。俺を見つめる瞳が潤んでいる。
ああ、今日は何でこう煩悩に直撃する女性と触れ合うのだろう。色々と限界が来てしまいそうだ。
「タカ様、と仰いましたね。女神様の祝福を受けられた貴方に、今まで以上の幸があらんことを。そして、私からも、貴方を祝福いたします。どうぞ受け取ってください。」
そう言うと伝教者様は俺に近寄り、そっと俺の上腕を掴んで身を寄せ、左の頬に口付けした。
軽く唇が触れるだけの、本当に軽い口付け。それでも2人にとっては、かけがえの無い触れ合いだった。
俺は思わず伝教者様を抱き締め、頬への口付けを返した。そのままお互いの頬の熱さを、全身の熱さを感じながら抱きしめ合った。
暫しそのまま抱きしめ合い、名残惜しさを残しながらどちらともなく離れた。
最後まで繋いでいた手を離した正にその時ににドアが開き、冒険者たちが入ってきた。心臓が飛び跳ねるように大きな音を立てているのを感じながら、深く頭を下げて出入り口へと向かう。
入ってきた冒険者たちは賽銭箱へお布施を入れ、真っ直ぐに祭壇へ向かってきた。軽く会釈しあってすれ違う。
出入り口に辿り着き、賽銭箱に棒銀貨を2本入れ、振り向いて祭壇の女神像と伝教者様にもう一度深く頭を下げて、礼拝所を後にした。
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。