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4 妹襲来
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カラスの試合が終了して少し。
妹が旅行カバンと中島をひっさげて、帰宅して来た。
「兄ちゃん、ただいま!!」
「元気があって、よろしい。おかえり」
「うん!中島も元気だよ!」
「中島ケースを食卓に置くなよ……」
「下に置くと蹴っちゃうし、窓際は熱中症になるでしょ?」
「いや、まぁ、そうだけども……」
「仕方なしにココだよ~。ココならいつでも中島を見れるし」
「それが嫌だから、乗せないで欲しいんだけども……」
※振り出しに戻る
食卓テーブルで落ち着いた中島。
じっくり見たくもないが、目につくポジション。
「心無しか太った?中島……」
「そうそう。ちゃんと大きくなるように、葉っぱを口まで持って行って食べさせてるんだ。1日2~3回。今日も朝ご飯食べて来たよ」
「えっ?まだ1日しか経ってないぞ?
えっ?えっ?フォアグラ的な?食うの?」
「嫌だなぁ~兄ちゃん。人聞きの悪い。食べないよぉ」
「だよなっ?ビックリしたわ……」
「唇で柔らかさを確かめるだけだよぉ~」
ゾッ……
いや、話題を逸らそう。
「そっ、そうだ、メシ。メシ食ったか?」
「うん。おにぎり食べた」
「足りたか?昼まで持つか?」
「大丈夫!そんな時間無いから!」
「うん?」
久々に帰宅して来て、午前中から時間が無いとは、コレいかに?
「私、これから京都行くから。中島、よろしく!!」
「えっ?はっ?ええっ?!」
「中島のご飯は3回。持ち上げて、口に葉っぱを持って行って食べさせてあげてねぇ。1週間したら帰るから、じゃっ!」
「ええっ?!なっ、ちょっ、まっ、薫っ?!」
妹の薫は旅立った。
きっと、いきなり『そうだ!京都に行こう!』となったに違いない……
嵐の様な妹の薫。
京都までの資金があったのか薫。
「中島……お前、とんでもないヤツに捕まったなあ……」
『ガサッ……(まったくだ……)』
……幻聴か……返事が聞こえた気がした。
「…………」
『……ガサッ』
「(ビクッ)……(ドキドキ)……」
『…………』
「…………」
「……どうしろと?」
『…………ガサッ』
中島を目の端に、途方に暮れとります。
青虫・毛虫・芋虫が大嫌いな自分に、神はいったいなんちゅー試練を寄越したんじゃ。
マジで。
中島……妹によると、角がピンピンしてるからスズメガの幼虫じゃないかとの事。
ちなみに短い角のある方が顔、長い方がオシリだそうだ。
ハッキリ言って、どうでもいい。
嫌いだから、どうでもいい。
けど、生き物を託されたからには、そうも言ってられない。
「本当に、アイツは昔から、こんなんばっかりじゃないか……」
妹は昔から虫系が大好きだった。
チビッコロの頃は、虫取をする自分にくっついて来ただけだったはずなんだが……
気が付けば、青虫・毛虫に夢中になってましたよ。
ガンガン飼ってた。
チビッコロの弟がマネをして、汽車の玩具の煙突に毛虫を入れて……
脱走した毛虫がカーテンの裏で干からびた状態で発見された事件も起きてるんだよ?
もぅ、悲惨な事件だったよ……
亡骸が見つかる前の方が大惨事だったな。
薫の飼ってる毛虫の数が足りないって、自分がまず先に疑われたんだよ?
コッソリ逃がしただろぅ?って。
やってないし、触れないし、近付けないし。
なぜ疑う要素あるんだよ……できる事なら全部捨ててるよ……
直後、チビッコロの弟が泣きながら謝って……妹が目茶苦茶キレて……
自分は脱走した毛虫に日々怯えて暮らしてたし……
発見された時は、安堵したもんだが、なぜか自分が庭に埋めに行く事になって……悲惨だった。
とんだとばっちりだよ。
妹よ……
どうして?
どうして作戦をガンガン行こうゼ!!にしちゃったのっ?
兄ちゃんは、命大事に派だよっ?!
今だってそうだよっ?!
そしてライフは今まさに0だよ?!
もぅ1が点滅してるよ?
「……とりあえず、仕事終わらすか」
『…………』
仕事部屋でやるか。
とりあえず、距離を置こう。
絶対、中島の出す音で集中できないし。
まかり間違って、有り得ない音とか声的なモノが聞こえたら……
ゾワ~……
「無理無理無理無理無理無理!!」
『…………』
仕事部屋へ駆け出していた。
仕事が終わって、見える景色に中島がいる。
『…………』
妹よ……
まだカエルやイモリは我慢出来たけど……
幼虫は……無理だよ……流石に。
「……とりあえず、飲みに行こぅ……」
全てを忘れる為に、自分は家を出た。
妹が旅行カバンと中島をひっさげて、帰宅して来た。
「兄ちゃん、ただいま!!」
「元気があって、よろしい。おかえり」
「うん!中島も元気だよ!」
「中島ケースを食卓に置くなよ……」
「下に置くと蹴っちゃうし、窓際は熱中症になるでしょ?」
「いや、まぁ、そうだけども……」
「仕方なしにココだよ~。ココならいつでも中島を見れるし」
「それが嫌だから、乗せないで欲しいんだけども……」
※振り出しに戻る
食卓テーブルで落ち着いた中島。
じっくり見たくもないが、目につくポジション。
「心無しか太った?中島……」
「そうそう。ちゃんと大きくなるように、葉っぱを口まで持って行って食べさせてるんだ。1日2~3回。今日も朝ご飯食べて来たよ」
「えっ?まだ1日しか経ってないぞ?
えっ?えっ?フォアグラ的な?食うの?」
「嫌だなぁ~兄ちゃん。人聞きの悪い。食べないよぉ」
「だよなっ?ビックリしたわ……」
「唇で柔らかさを確かめるだけだよぉ~」
ゾッ……
いや、話題を逸らそう。
「そっ、そうだ、メシ。メシ食ったか?」
「うん。おにぎり食べた」
「足りたか?昼まで持つか?」
「大丈夫!そんな時間無いから!」
「うん?」
久々に帰宅して来て、午前中から時間が無いとは、コレいかに?
「私、これから京都行くから。中島、よろしく!!」
「えっ?はっ?ええっ?!」
「中島のご飯は3回。持ち上げて、口に葉っぱを持って行って食べさせてあげてねぇ。1週間したら帰るから、じゃっ!」
「ええっ?!なっ、ちょっ、まっ、薫っ?!」
妹の薫は旅立った。
きっと、いきなり『そうだ!京都に行こう!』となったに違いない……
嵐の様な妹の薫。
京都までの資金があったのか薫。
「中島……お前、とんでもないヤツに捕まったなあ……」
『ガサッ……(まったくだ……)』
……幻聴か……返事が聞こえた気がした。
「…………」
『……ガサッ』
「(ビクッ)……(ドキドキ)……」
『…………』
「…………」
「……どうしろと?」
『…………ガサッ』
中島を目の端に、途方に暮れとります。
青虫・毛虫・芋虫が大嫌いな自分に、神はいったいなんちゅー試練を寄越したんじゃ。
マジで。
中島……妹によると、角がピンピンしてるからスズメガの幼虫じゃないかとの事。
ちなみに短い角のある方が顔、長い方がオシリだそうだ。
ハッキリ言って、どうでもいい。
嫌いだから、どうでもいい。
けど、生き物を託されたからには、そうも言ってられない。
「本当に、アイツは昔から、こんなんばっかりじゃないか……」
妹は昔から虫系が大好きだった。
チビッコロの頃は、虫取をする自分にくっついて来ただけだったはずなんだが……
気が付けば、青虫・毛虫に夢中になってましたよ。
ガンガン飼ってた。
チビッコロの弟がマネをして、汽車の玩具の煙突に毛虫を入れて……
脱走した毛虫がカーテンの裏で干からびた状態で発見された事件も起きてるんだよ?
もぅ、悲惨な事件だったよ……
亡骸が見つかる前の方が大惨事だったな。
薫の飼ってる毛虫の数が足りないって、自分がまず先に疑われたんだよ?
コッソリ逃がしただろぅ?って。
やってないし、触れないし、近付けないし。
なぜ疑う要素あるんだよ……できる事なら全部捨ててるよ……
直後、チビッコロの弟が泣きながら謝って……妹が目茶苦茶キレて……
自分は脱走した毛虫に日々怯えて暮らしてたし……
発見された時は、安堵したもんだが、なぜか自分が庭に埋めに行く事になって……悲惨だった。
とんだとばっちりだよ。
妹よ……
どうして?
どうして作戦をガンガン行こうゼ!!にしちゃったのっ?
兄ちゃんは、命大事に派だよっ?!
今だってそうだよっ?!
そしてライフは今まさに0だよ?!
もぅ1が点滅してるよ?
「……とりあえず、仕事終わらすか」
『…………』
仕事部屋でやるか。
とりあえず、距離を置こう。
絶対、中島の出す音で集中できないし。
まかり間違って、有り得ない音とか声的なモノが聞こえたら……
ゾワ~……
「無理無理無理無理無理無理!!」
『…………』
仕事部屋へ駆け出していた。
仕事が終わって、見える景色に中島がいる。
『…………』
妹よ……
まだカエルやイモリは我慢出来たけど……
幼虫は……無理だよ……流石に。
「……とりあえず、飲みに行こぅ……」
全てを忘れる為に、自分は家を出た。
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