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二章 炎の英雄
第12話 君に会うまで、死ねないんだよ
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『12話:君に会うまで、死ねないんだよ』
ヒバナが小さな子供を逃がす為、鬼に連れ去られた。
俺はヒバナとこんな形で別れたくないと、丘を駆け上がる。
「お前は巫女を追うのではなかったのか」
「分かっている。でも助けたいんだ」
だが、俺の剣だけでは足りない。
ここにヒバナの命が掛かっている。
攻める為に、影の刃を押し込む為に。
後、一手が必要だ。
「イフリート、お願いだ!」
「手助けしてやる。前に進め!」
影の刃を炎の爪が迎え撃つ。
鬼はヒバナを人質に取ろうとする。
俺は止められないが、イフリートが炎の壁で遮った。
鬼が敵意を見せる間、俺は進む。
俺が一歩踏み込むと鬼が襲い掛かって来る。
凄まじい速さだ、だが動きは荒い。
流れる動作で、機先を制す、足を運ぶ、鬼を断つ。
最後、鬼が影の刃で穿って来た。
走馬灯が流れ、不意に、ユズリハの笑顔を思い出す。
「こんな所で、死ねないんだよ!」
炎の嵐が影を掻き消した。俺の意志が炎となった。
「ヒバナ、無事か!」
今度は間に合った。
震えるヒバナを包み込み、ヒバナを連れて村に戻る。
ヒバナが落ち着いてから、翁に告げる。
「翁、俺はまた、旅に出ます」
翁は穏やかに告げる。
「貴方に確かな火が灯ったご様子」
「もはやお止めする事は出来ませんな」
翁に礼を言い、ヒバナに向かう。
「私、思ったんだ。君に何か残せる物は無いかな」
「俺は君とは居られない、それでもか」
「君は確かに、私を救ってくれたよ。――最後に私を見て」
ヒバナを見て、はっと気づく。
俺が守りたいと願ったのはヒバナやユズリハのような人だ。
心が動かされる、この村でヒバナと過ごしたいと心が囁く。
でも君はもう俺が居なくとも――
自分の道を歩むと決めた顔だった。
「君が傷ついたのなら、私はそれを癒せるようになる。いつか、きっとまた会う日が来る」
「私も旅立つよ、君が足してくれた火で。自分の意志で」
ヒバナに成長した所を見せつけられちゃったか……
「ああ、俺も君に負けない様に強くなる」
ヒバナとシリウスは握手を交わした。
ヒバナが小さな子供を逃がす為、鬼に連れ去られた。
俺はヒバナとこんな形で別れたくないと、丘を駆け上がる。
「お前は巫女を追うのではなかったのか」
「分かっている。でも助けたいんだ」
だが、俺の剣だけでは足りない。
ここにヒバナの命が掛かっている。
攻める為に、影の刃を押し込む為に。
後、一手が必要だ。
「イフリート、お願いだ!」
「手助けしてやる。前に進め!」
影の刃を炎の爪が迎え撃つ。
鬼はヒバナを人質に取ろうとする。
俺は止められないが、イフリートが炎の壁で遮った。
鬼が敵意を見せる間、俺は進む。
俺が一歩踏み込むと鬼が襲い掛かって来る。
凄まじい速さだ、だが動きは荒い。
流れる動作で、機先を制す、足を運ぶ、鬼を断つ。
最後、鬼が影の刃で穿って来た。
走馬灯が流れ、不意に、ユズリハの笑顔を思い出す。
「こんな所で、死ねないんだよ!」
炎の嵐が影を掻き消した。俺の意志が炎となった。
「ヒバナ、無事か!」
今度は間に合った。
震えるヒバナを包み込み、ヒバナを連れて村に戻る。
ヒバナが落ち着いてから、翁に告げる。
「翁、俺はまた、旅に出ます」
翁は穏やかに告げる。
「貴方に確かな火が灯ったご様子」
「もはやお止めする事は出来ませんな」
翁に礼を言い、ヒバナに向かう。
「私、思ったんだ。君に何か残せる物は無いかな」
「俺は君とは居られない、それでもか」
「君は確かに、私を救ってくれたよ。――最後に私を見て」
ヒバナを見て、はっと気づく。
俺が守りたいと願ったのはヒバナやユズリハのような人だ。
心が動かされる、この村でヒバナと過ごしたいと心が囁く。
でも君はもう俺が居なくとも――
自分の道を歩むと決めた顔だった。
「君が傷ついたのなら、私はそれを癒せるようになる。いつか、きっとまた会う日が来る」
「私も旅立つよ、君が足してくれた火で。自分の意志で」
ヒバナに成長した所を見せつけられちゃったか……
「ああ、俺も君に負けない様に強くなる」
ヒバナとシリウスは握手を交わした。
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