太陽を継いだキミに

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三章 試練、来たれり

第13話 会いに行くだけじゃ駄目なんだ

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 ここは希望都市。鬼退治が盛んで、今も人が賑わい、活気に溢れている都市。昔は神都を目指す者が通る場所だった。今は希望の裏で神都を目指す者は減っている。
 シリウスは軽食屋に来た。そこにいた男達を掴まえて、少し話をする。
「神都に行きたい。希望都市の門を潜りに来たんだ」
 シリウスは太陽を目指す。天に召し上げられたユズリハに会いに行く為に。
「神都だって?」
「希望都市の門はもう閉ざされた」
「門を見ろよ」
 男が門の前で一人で戦っていた。
 門の奥には霧がかかり、先など見通せなかった。
 男はどんな相手にも勝っていた。
 怪力は巨漢を礫の様に吹き飛ばす。
 硬化して刃に斬られても防ぎ切る。
 疾走して相手を一瞬で叩きつける。
 そして、それ程の身体能力を持ちながらも、一線級の武技を持ち、付け入る隙が無い。
 あれはミノタウロスだ。
 どれだけ戦っていたのか。その身体には無数の傷がある。 
「言い伝えではアイツは神都に入った事が有るらしい」
「だが、アイツは神に会うことは出来ず、何故か門の前で戦って居るのさ」
「もう何十年もな」
 それでも俺は先へ進み、ミノタウロスに挑戦する。
 ただ、会いに行くだけじゃ駄目なんだ。
 次は強くなって会いに行く。
 ミノタウロスは俺のその姿を見て、言った。
「忌々しい、お前は巫女を追っているのか」
 ミノタウロスは大剣を構えた。

 俺はその姿に既視感を覚える。
 あれは歩みを止めた俺の姿だ。

 ミノタウロスは目指すべき者か?
 同じ道を歩まない様にすべきか?
 俺は彼を超えなければいけない。
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