世界樹木陰の勇者酒場~大厄災に襲われましたが今日も元気に営業しています~

三久るる

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第一章 勇者たちの現在と過去

第11話 集う6勇者

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【昼方・ドランシエル城 応接室】

柔らかな陽光が差し込むドランシエル家の応接室内で、
黒ずくめのスーツに身を包み、鉄仮面をつけた男が丁寧に頭を下げる。

「……というわけで、私、アイザック。ただいまこの地に帰還いたしました」

礼節をわきまえた声音の奥に、長き旅を終えた余韻がにじんでいた。

対するのは、ドランシエル家当主ギルベルト。

黒の髪と落ち着いた眼差しを持つ彼は、
仮面の下の表情を想像するように、しばしアイザックを見つめた。

「……信じがたいというのが、最初の感想だった。
だが、こうして戻ってきてくれたことが、これほど嬉しいとは……
自分でも少し驚いているよ。
よく帰ってきてくれたな、アイザック」

その言葉に、アイザックはわずかに肩を揺らした。
仮面の奥で、目を細めたような気配すら感じられる。

「恐縮です。当主殿の温かいお言葉、胸に沁みます」

「……それにしても、実に長かった。
君が行方不明となったと聞いてから、もう二十年になる」

「はい。長期の調査と研究に没頭していた結果、帰還が遅れました。
興味というものは次から次へと湧いてくるものでして、最近ですと例えば――」

アイザックは背負っていたパックを下ろし、懐から小型ホロスクリーンを取り出す。
そこに表示されたのは、かつて解析された古代銃の設計図。

「先日、夜間にレイ殿と遭遇しまして。彼が所持していた銃が、
私がかつてアサシンギルドで発見した試作型特殊銃と一致しました。
そして、その銃の改修を手掛けた技師の名が“シャルル”だと」

「シャルルか……あの変わり者に興味を持つとは確かに君らしい。
彼は今も城内の工房で技術の探求を続けているよ。
少し風変わりだが、確かに類まれな才能を持っている」

「彼の技術力には深い興味があります。
古代技術を応用する者など滅多に現れませんから……
ぜひ話をしてみたいと思っています」

「なるほど。ちなみにだが……」

ギルベルトは一旦姿勢を正し、背筋を伸ばしながらも続けた。

「君が言っていたレイ……レイモンドは私の息子だ。
レイモンドからも君の報告は受けていたよ」

ギルベルトが少し口元を緩めながら言うと、アイザックは驚いたように頷いた。

「なんと……そうでしたか。言われてみれば、面影が……
いやはや、二十年の歳月もあれば、あなたの息子もあれだけ大きくなりますよね。
彼は見事な腕前でした」

「ありがとう。あの子も……いろいろと葛藤を抱えながら、今を生きている」

ギルベルトは小さく頷いた。

「では城内の工房へと案内しよう。私の自慢の工房だ。ゆっくり見ていくといい」

ギルベルトは立ち上がり、近くの使用人に視線を送った。

「案内を頼む。工房まで連れて行ってくれ」

使用人が一礼すると、ギルベルトはアイザックへと視線を戻す。

「……改めて、帰ってきてくれてありがとう。
君のような“探求者”がこの街に戻ってきたことは、きっと意味のあることだろう」

「光栄です。当主殿のご期待に沿えるよう、尽力いたします」

深く頭を下げ、再びパックを背負うアイザック。
その背中を見送るギルベルトの目には、懐かしさと静かな期待が宿っていた。

そして、かつての“探求の勇者”は、新たなる技術との邂逅へと向かっていった――



アイザックはギルベルトの使用人に
シャルルの工房へと案内されながら廊下を歩いていた。

歩きながら「これが終わったら古代文明巡りの旅を再開するか…」と思っていると、
その足を止めるかのように、廊下の奥から規則正しい金属音が響いてくる。

叩くのでも、削るのでもない。
まるで“語りかけるように”何かが組み上げられていく音――
精巧な加工にしか生まれない、静かな緊張感を伴った音だ。

(この音……かなり精密な加工をしているようだ。)

使用人に「ここからは私一人で結構です」と礼を言い、音のする方向へ進むと
「シャルルの工房」と刻まれた扉が目に入る。

扉を開けると、中には小柄な少年がいた。
15歳とは思えない幼い顔立ちと肩まで伸びた紫色の髪。
ぱっと見、少女と見間違えそうな清楚な外見だが、よく見れば動作に迷いはなく、
目の奥には研ぎ澄まされた集中の光が宿っている。

(見た目に惑わされてはいけませんね……この少年、侮れません)

やがて少年がアイザックに気付き、声をかける。

「おや、どなたでしょうか?」

声には明るさと理性が感じられ、言葉遣いは丁寧だ。

「失礼。あなたがこの工房の技師ですか? 私はアイザックと申します。
昨日、レイ殿達に救われた旅人……と言った方が分かりやすいでしょうか?」

シャルルは手を止めず、軽く首を傾ける。

「ああ、アイザックさんでしたか。お噂はかねがね……
探求の勇者様ですよね?
ボクはシャルル。この城で武器や防具を開発してる技師です!」

アイザックはシャルルの姿を改めて観察した。
小柄な身体、清楚な顔立ち、丁寧な口調。
そして何より、その自信に満ちた目は技師としての誇りを感じさせられる。

「なるほど、若くして工房を任されているとは、随分な天才とお見受けします」

「えへへ、よく言われます。
ボク、プロテマイア一の天才技師って言われてるんですよ!
だからその名に恥じないように、毎日“スペリオルな研究”で
プロテマイアの未来をもっとすごくしようって頑張ってます!」

“スペリオルな研究”という言葉はアイザックには奇抜な表現に聞こえたが、
その目の奥に宿る情熱は本物のようだった。

ふと作業台の上に目をやると、そこには不思議なパーツが並べられている。

「そのパーツは何に使うのです?」

「ボクの夢は“機械人形”を完成させることなんです!
機械技術と古代の技術をうまく融合させて……
命があるみたいに動く人形を作ろうって思っていまして。
あ、でも今はまだ試作段階なんですけどね!」

「ほぅ……」

シャルルが部品を手に取り、目を輝かせる様は、アイザックにとって新鮮だった。
古代文明のオーパーツを扱う探求者である彼にとっても、
機械技術との融合は興味深い分野。

「機械人形、ですか……面白いですね。
私は古代文明を巡り、その遺産を研究してきました。
もしかすると、私の知識もお役に立てるのかもしれません」

シャルルはアイザックの思わぬ提案に目を見張る。

「アイザックさんが協力してくれるんですか!? それは大歓迎です!
古代技術とボクの機械技術を合わせれば、もっとすごいものができるはずです!」

古代技術と機械技術の組み合わせ――
アイザックはその事について思う節があり、シャルルに尋ねた。

「そう言えば……あなたがレイ殿の銃を改造したと言うのは本当なのですか?
あの銃には古代技術が使われていたようだったのですが……」

その言葉を聞くとシャルルの表情は更に明るくなり、一層彼の舌が回り出した。

「はい、本当です! ちょうどメンテナンスしてたときに、
ふと思いついて音声認識を組み込んだんです。
『チャージ』って言えば、魔力がぐんぐん溜まっていって、
最後に『ライトニングバレル』って叫ぶと──ズバンッ!
魔力が一気に放出される仕組みにしてみました!
ボク的には、超スペリオルな仕上がりだったと思ってます!」

アイザックの脳裏に、あの夜の光景が鮮やかに蘇った。
深い夜空を裂いた雷の閃光、そして怒りと迷いを吹き飛ばすような一撃。

アイザックは仮面の中で軽く息を吐き、思わず感嘆の声を漏らした。

「実際にあの銃の威力を目の当たりにしましたよ。
雷光のような一閃で、巨大な怪物のコアを一撃……
あの瞬間は、魔王戦の最中、崩れかけた神殿の柱を
古代兵器で押し戻したときの衝撃に匹敵するほどでした。
音声起動機能をそこまで戦術に組み込むとは……
あなた、ただの天才ではありませんね」

「いやぁ……それほどでもないですよ……あはは……」

歯に衣着せぬ言い方で褒めるアイザックに、
シャルルは照れたように笑いながらも、どこか得意げに胸を張っていた。

(……なるほど、あの銃を改造できるほどの腕を持っているのであれば、
彼の『スペリオルな夢』というのも実現不可ではなさそうですね。)

アイザックは先ほどまで用が済んだらこのまま旅を再開し、
遠くの遺跡を目指す予定だったが、この若者との邂逅が、再び心に火を灯した。

「……実は今日、もう旅立つつもりだったのですが、
あなたの話を聞いて気が変わりました。
機械人形の開発が実現するまで、ここに留まりましょう」

シャルルはまるで仲間を得た子供のようにはしゃぎかけたが、
必死にそれをこらえる。

「わぁ……ありがとうございます! ボク、頑張りますから!
必殺技を叫ぶと動く仕掛けとか、付けたくないですか!?
ボク、そういうの大好きなんですよ!
そういうのを作るのが、ボクの“スペリオルな夢”なんです!」

アイザックは苦笑しつつ頷く。

「はは、落ち着いてください。実用性とあなたの夢、両方を追求しましょう」

こうして、シャルルとアイザックは意気投合し、
古代技術と機械技術を掛け合わせた新たな研究が始まることとなった。

「では、私は一度、街の方に用事があるのでこれにて失礼しますが……
また近いうちに、こちらにお邪魔してもよろしいですかな?」

シャルルは嬉しそうに目を輝かせて頷いた。

「はい! ぜひまた来てください、アイザックさん!
次は新しい設計図をお見せしますから!」

「楽しみにしておりますよ」

アイザックは静かに一礼し、工房を後にした。

その背中には、技術者としての興奮と、
若き天才との出会いによって生まれた
新たな“探求”への熱が、確かに宿っていた。


* * *

【約1時間後・酒場「クオンシア」】


昼下がりの酒場「クオンシア」は、まだ営業前の静けさに包まれていた。

ジェイムスは壁際に寄りかかりながら、グラスを片手に円卓を眺めていた。

かつて≪6勇者≫と呼ばれた仲間たちと、その後継となる若者たちが集う光景は、
胸の奥に懐かしさと誇らしさを運んでくる。

テラはいつものようにグラスをくるくると回しながら微笑んでいた。
ヘリオスは無言でグラスを傾ける。

あの堅物は変わらないな、とジェイムスは小さく笑う。

若者たちにも目をやる。

娘のカズハは、明るい顔で談笑に加わりながらも、
どこか緊張しているようだった。

あの子は、まだ自分がこの場に相応しいのかを探っている――
ジェイムスには、それがよく分かった。

ニアとリズは並んで座り、ひそひそと笑いながらも、
視線は先輩たちの一挙手一投足を追っている。

アヤメは相変わらずふてぶてしく椅子にふんぞり返っているが、
その目には確かな観察の色があった。

そして、扉が開く音に全員の視線が動く。
仮面の男――アイザックが姿を現すと、ジェイムスは口元を緩めた。

「おっ、帰ってきたな」

自分の声に反応して、場が自然と和んだ気がした。
テラが軽く笑いながら、アイザックに言葉を投げかける。

「ドランシエル城で何か面白い話でも仕入れてきたのかしら?」

彼女の飄々とした言い回しに、アイザックは一呼吸置いて応じた。

「ええ、シャルル君と会ってきました。
彼の語る“スペリオルな夢”に、つい私の探求心が刺激されましてね」

“スペリオルな夢”という響きに、アヤメは思わず吹き出しそうになった。
それはどこか浮世離れした、中二病的な響きを感じたからだろう。

ジェイムスはその様子を横目に捉えながら、
(まあ、あの歳ならそう思うかもな)と苦笑する。

だがレイが静かにフォローを入れる。

「シャルルは本気で“未来”を作ろうとしてるんだぞ?
あの言葉も、あいつの心を具現化したものなんだ。茶化すのはやめてやれ」

その言葉に、ジェイムスは内心で頷いた。

この若者も、確実に成長している――
レイの瞳には、かつてギルベルトが見せた“信念を貫く強さ”が宿り始めている気がする。

あいつは、自分の意思でここに立ってる――ジェイムスはそう感じた。

酒場を包む空気が、ふと静かになる。
ジェイムスは視線を円卓に戻し、そっとグラスを置いた。

「アイザック、ヘリオス、テラがこうして揃ってるなら……
思い出話にも花が咲きそうだな」

それは何気ないひとことだった。
だが、その言葉をきっかけに場の空気が変わるのを、ジェイムスは肌で感じた。

目を上げると、若者たちが静かに姿勢を正していた。
窓際のサンも、真剣な面持ちでこちらを見ている。

――この場には「今」と「かつて」が重なっている。
その実感が、ジェイムスに語りの衝動を呼び起こしていた。



酒場の空気を静かに見渡しながら、ジェイムスは手元のグラスにそっと触れた。
6勇者が再び揃い、「クオンシア」という名がこの場で交わされるたびに、胸の奥に熱いものが込み上げる。

炭酸水のグラスを唇に近づけかけて、ふと手を止めた。
そして、少し低く、穏やかな声で語り出す。

「……そういや、このメンツで揃って、こうして飲んだのなんて、
何年ぶりだろうな」

誰かが静かに頷いた気配がした。
ジェイムスは目を閉じ、かつての遠征の記憶をたどる。

「クオンシアがいた頃の、最初の遠征を覚えてるか?
ちょうど6人が揃ったばかりで、お互いの力を信じ始めた頃だった。
……まだ連携はぎこちなかったが、不思議と背中を預けることに不安はなかった」

彼の言葉に、場は静かに耳を傾ける。

「テラが敵陣に切り込み、ヘリオスが後方から魔術で支援し、
アイザックは戦況を読み、古代兵器で敵をかく乱する。
そしてオクタヴィアは、気づけば敵の背後にいて、
いつの間にか片をつけていた……まるで呼吸のように自然な連携だった」

グラスを傾け、苦笑をこぼす。

「その中心にいたのが、クオンシアだった。
誰より前に立ち、誰より後ろを気にかけて……あいつは、そういう奴だった」

テラが静かに視線を逸らし、ヘリオスは黙って耳を傾けていた。
アイザックはグラスを傾けながら静かに頷き、
クオンシアの名が出た瞬間、レイが目を伏せた。

「……覚えてるか? いつも野営のときにクオンシアが作ってくれたスープの味」

テラが少し笑った。

「忘れるわけないでしょ? 本当に美味しかった……」

「いや、味じゃなかった。あの時沁みたのは、あいつの優しさだったんだ」

ジェイムスの声が少しだけ震える。

「俺は盾だった。仲間を守るだけが自分の役目だと思ってた。
でもあいつの隣に立って、気づいた。守るってのは、防ぐだけじゃない。
信じて、支えて、前に進むことだって」

グラスの中で氷が静かに揺れた。

「だから俺は、今でも信じてる。
クオンシアが遺したものは、ちゃんとこの場所に残ってる。
……こうして、また集まれたことが、その証拠だ」

誰も言葉を返さなかった。ただ、皆がグラスを掲げた。
クオンシアへの敬意と感謝が、静かに場に満ちていく。



テラはそっと息をついた。
手の中のグラスが、わずかに震えていた。

「私ね、クオンシア……ううん、クオンに会ったとき、
まだ十四の子どもだったんだよ」

指先でグラスの縁を軽く鳴らしながら、淡々と語る。

「ダークエルフと人間とのハーフだったってこともあって、
ダークエルフの里じゃ“扱いにくい”って疎まれててさ……
居場所なんて、どこにもなかった」

視線を遠くに投げ、懐かしさと苦さを滲ませる。

「でも、クオンは違った。私の目を、ちゃんと見てくれた。
“力を使う場所は選びなさい”って、怒らずに、ただ優しく諭してくれた」

小さな笑みを浮かべて続ける。

「最初は何を言ってるのか分からなかった。
でも、一緒に旅して、笑って、怒って、泣いて……
あの人は、“ただの勇者”なんかじゃなかった。
“誰かの居場所を作る人”だったんだよ」

テラはそう言葉にすることで、ようやく胸の奥の痛みがほどけていくような気がした。

リズがそっとティーカップを置き、ニアもランプを見上げたまま動かない。
アヤメは顔を伏せ、口元をわずかに噛んでいた。

「……でもね、あの時、私は間に合わなかった。
10年前の大厄災の日、あの人が戦ってるって知ったときには、もう……」

氷が揺れる音が、切なさを伴って響く。

「だから今、私は討伐クエストで貯めたお金で孤児院を建てて、
孤児たちを守ってる。
クオンシアがくれた“居場所”を、今度は私が作る番だと思ってるんだ」

彼女は軽く背を伸ばし、皆を見渡した。

「ま、そんなとこ。……ちょっと真面目すぎたかもね」

その表情には、確かな覚悟と感謝が宿っていた。



――次に、ヘリオスがゆっくりと腰を上げる。
静かにグラスをあおり、低い声で呟いた。

「……私がクオンシアの話をするには、まず“あいつ”のことを語らねばならん」

空気が、ひとつの名を待つように静まり返った。

「……オクタヴィアのことを、だ」

テーブルに肘をつき、視線を落とす。

「……あいつはまさに“死神”だった。命を奪うことに何のためらいもなかった。
だが、クオンシアはそれでも“救える”と信じてた。
だから私たちは、あいつを仲間にした」

沈黙が場を包む。

「だが、私には救えなかった。あいつの元上司……
アサシンギルドのギルドマスターに仕込まれた≪呪いの首輪≫は、
クオンシアと共に抑えるのがやっとで、解除までは届かなかった」

レイがその言葉に静かに目を伏せた。
誰よりも、オクタヴィアの末路を知る者として。

「魔王討伐後、オクタヴィアは私の管理する聖域に籠もった。
呪いが暴走しないように。
それでも……クオンシアが逝った瞬間、彼女の中で何かが壊れたんだ」

拳が、静かにグラスの縁を叩く。

「私はその後も研究を続けたが、結局、何もできなかった。
“解けなかった”という事実が、今も俺の中にある」

その重さを、誰も否定できなかった。

「……それでも、私は今も生きている。生きて、研究を続けている。
悔やむだけじゃ、何も繋がらないからな」

ヘリオスは静かに呟いた。

「クオンシアは、守ろうとした。オクタヴィアは、託そうとした。
私は……ただ、遅れた。それでも、生きている。
だからこそ、まだやるべきことがある……そう思ってる」

場に、深い沈黙が降りた。



――やがて、その沈黙を破るように、アイザックがふわりと口を開いた。

「……皆さんの話を聞いていると、
まるで封印された心の遺跡を照らし出すような気持ちになります」

比喩を交えた独特の語り口に、場の空気が少し和らぐ。

「私は……皆さんほど劇的な物語を持ちません。
出会いも、古代遺跡で誤って装置を起動し、異空間に飛ばされた先で……
あなた方と、クオンシアに出会った」

軽く笑みを含ませるように語る。

「“探求の果てに、人と出会い、巻き込まれた”というのが正しいかもしれません」

ふとホロカードを取り出し、若き6勇者の写真を投影する。

「私は遺物を愛しています。過去からの手紙であり、未来への鍵だからです。
……ですが、クオンシアが遺したものは、“人”でした。
人と人との繋がり――それが最大の遺産だったのです」

写真をそっとしまいながら、語り終える。

「探求とは未知への旅ですが……クオンシアは、私にとって“答え”でした。
……これ以上は、少し照れますね」

仮面の奥に微かな熱が灯り、それを隠すように炭酸水をストロー越しにひと口含む。
仮面の隙間から炭酸水を吸う音が微かに聞こえた。

「では皆さん――“今を生きる者たちの物語”へ、戻りましょうか」

積み重ねた過去を胸に、静かに“今”を見つめ直すように――
酒場にはふたたび、穏やかな空気が満ちていく。

*

アイザックの言葉が静かに幕を閉じたあと、場を包む沈黙の余韻は、深く、温かかった。
その空気を破ったのは、ジェイムスの大きな手だった。

「でも、意思は引き継がれている」

そう言いながら、彼は隣にいたカズハの頭をわしわしと撫でる。

「クオンシアの意思は、カズハが。オクタヴィアの意思は、レイが継いでいる」

突然のことに、カズハは目を丸くし、照れくさそうに笑った。

「えへへ……なんか、光栄ッスねえ」

レイは黙ってジェイムスを見つめ、短く頷く。
それだけで、彼の中の覚悟が伝わってきた。

そのやり取りを、少し離れた席から見ていたサンがそっと目を細める。

(……私にも、きっと何かが受け継がれてる。そうだと、いいな)

彼女は思った。
自分もヘリオスの弟子である以上、
知識も技術も、きっと何かを“受け継いでいる”はずだと。
そうして心の中で、決意を新たにする。

ヘリオスはそんなサンに気づいた様子も見せず、レイの方へと視線を向けていた。

「……オクタヴィアの件に関しては本当に済まなかった」

低く呟くその声音に、長い悔いと未練が滲んでいた。

だが、レイはそれに静かに応える。

「……師は、覚悟していました。あなたのせいではありません」

その言葉に、ヘリオスの目がわずかに揺れる。
互いに“できなかったこと”を抱えながら、それでも前を見ようとするふたり。

そこに、テラがやわらかく言葉を添えた。

「……オクタヴィアは、幸せだったと思う。きっと」

ふたりは視線を交わし、小さくうなずく。
そしてヘリオスは手を差し出し、レイもそれをしっかりと握り返した。

「これからも、怪物調査で力を貸してくれ」

「はい。もちろんです」

そのやり取りを見守っていたサンは、ぽつりと呟く。

「こういう師弟関係ってのも……いいなぁ」

感情がこみ上げてきて、目元がわずかに潤む。
けれどそのすぐ後には、自然と微笑みが浮かんでいた。

そんな空気のなか、少し離れたカウンター席で、
リズとニアがひそひそ声でささやき合っていた。

「ねえねえ、ヘリオスさんとレイくんってさ……雰囲気似てない?」

「うん、特に顔つきとか、持ってるオーラとか……そっくりかも」

ふたりがこっそり笑い合う中で、アヤメがふと思いついたように声を上げた。

「そういえばさ。今って……6勇者が揃ってるようなもんじゃない?」

その言葉に、周囲の空気が一瞬ピンと張る。
クオンシアの娘のカズハ、ジェイムス、テラ、ヘリオス、アイザック。
そしてオクタヴィアの意思を継ぐレイ。

リズとニアも目を見開き、そっとその名をなぞるように呟いた。

「ほんとだ……」

「すごいな、なんか……」

ニアの声には、尊敬とほんの少しの憧れが混じっていた。
サンはその会話に耳を傾け、じっと胸の中で何かを抱きしめるように考えていた。

(私はまだ未熟だけど……ここにいれば、何か学べる気がする)

ニアがアヤメを見て微笑む。

「アヤメちゃん、素敵なとこに気づくんだね!」

「え~?別に、そんなの普通じゃ~ん?」

アヤメは気だるげそうに応えたが、その頬はほんのり赤く染まっていた。
サンはその様子を微笑ましそうに見つめる。

そして、その背後からヘリオスが小さな声で囁いた。

「よく見て学べ」

びくりと肩を震わせたサンは、すぐに姿勢を正し、少し緊張した面持ちで答える。

「あ、はいっ、先生……!」

ヘリオスはそれに苦笑しながらも、どこか柔らかい目を向けた。

昼下がりの酒場「クオンシア」。

穏やかな空気に包まれるその場には、かつての勇者たちの灯火と、それを継ぐ新たな光が共にあった。

若き技術者の夢や、弟子の決意。
――そしてサンの、静かな決意。

“受け継がれる意思”が、この場所に静かに息づいていた。

*

語りが一巡し、酒場「クオンシア」に再びゆったりとした空気が流れ始めていた。

陽は少し傾き、差し込む光がテーブルの上でやさしく揺れる。

そんな穏やかな時間の中で、ふいにテラがヘリオスの方へ肘を突き出した。

「ねえ、アンタももう三十六でしょ? そろそろ落ち着いてもいい頃なんじゃない?」

ニヤリと笑うその顔はどこか悪戯っぽい。

「例えば……ほら、あの弟子の子とかさ、いい感じで懐いてるし?」

離れたテーブルでニアやカズハと談笑していたサンの耳にも、かすかにその声が届いていたらしく、彼女は「ん?」と小さく首を傾ける。

ヘリオスは、即座に眉をひそめた。

「そういうことに興味はない」

一蹴されて、テラは「ちぇっ、つまんない」と肩をすくめる。
だが、今度はヘリオスが珍しく笑みを浮かべた。

「お前も人のこと言えないだろう? テラ。
十四のころから姿形だけは随分変わったが……
結局、“あいつ”とは何も進展してないんじゃないのか?」

「う、うるさいって! 私だって……いろいろ考えてるんだから!」

言いながら、思わず視線がジェイムスの方へちらちらと向いてしまう。
気づかれまいとしているのか、余計に不自然に目を逸らす仕草が、逆に周囲の視線を引いた。

そのやりとりに、テーブルが少しざわつく中――

「ところでジェイムス、再婚とか考えてないんですか?」

唐突に、そしてまったく悪意なく、アイザックが仮面の奥からさらりと尋ねた。

「えっ?」

テラの目が一瞬で輝いた。期待を込めた顔をジェイムスに向ける――が、

「バカヤロウ! 俺は女房一筋だ!」

ジェイムスの即答に、場が静まり返ったあと、
テラは「やっぱりそうだよね……」と肩をがっくり落とし、深いため息をついた。

「まったく、人のことばっか言って……アイザックこそ、
遺跡巡りばっかりしてないで、嫁さんもらって落ち着いたらどうなんだ?」

ジェイムスの返しに、アイザックはごく自然に、そしてあくまで平然と答えた。

「あ、妻ならおりますよ。娘もいます」

まるで『今日の天気は晴れです』とでも言うようなさらりとした言い方だった。

場が一瞬、時を止めたように静まり返る。
そして――

「「「えええええええっ!?」」」

ジェイムス、テラ、ヘリオスの三人が、ほぼ同時に声を上げた。
まさに酒場に響き渡るほどの素っ頓狂な驚き。

「い、いつの間に!?」

「あ……あのアイザックが……?」

「お、奥さん!?しかも娘って……ウソでしょ!?」

と矢継ぎ早に飛んでくる声に、
アイザックはおもむろにバックパックから小型端末を取り出す。

「ちなみに、これが私の妻と娘です」

投影されたホロ画面には、柔らかな笑顔を浮かべた女性と、
無邪気に笑って手を振る小さな少女の姿がアイザックと共に映し出された。

しかし映像の中のアイザックは相変わらず仮面をかぶったままだった。

「娘は私の古代文明の話を聞くのが大好きでしてね……
時折、一緒に簡単なオーパーツの再現実験なども……」

嬉しそうに語るその様子は、いつもの仮面の無機質さからは想像できないほど温かみがあった。

テラは崩れ落ちるように肩を落とした。

「負けた……一番のダークホースに……」

完全に意気消沈した様子で、ジェイムスのグラスを勝手に手に取り、ごくりと一口飲む。
ヘリオスはそれを見て小さく苦笑し、ジェイムスは苦々しそうにアイザックを見やった。

「お前ってやつは……本当に、どこまでも予想の斜め上をいくな……」

だが、どこか感心したようなその声には、ほんのりとした笑いが滲んでいた。

こうして、6勇者と新世代の仲間たちは、
互いの知らなかった一面を知り合いながら、さらに深い絆で結びついていく。
酒場の空気は、笑いと驚きと、少しの照れで、柔らかく色づいていた。


* * *

【夜・酒場「クオンシア」】


夜の帳が降りる頃、酒場『クオンシア』には温かな灯りがともり始めていた。
店内はすでに営業を開始してしばらく経ち、客たちの笑い声やグラスの音が心地よく響いている。

スタッフたちはそれぞれの持ち場で忙しなく動き、テーブルの合間をぬって料理や飲み物を運んでいた。
その賑わいの中心で、レイがカウンター越しにホール全体を見渡していた。

グラスを磨く手はそのままに、彼はホールを見渡し、静かに頷いた。

――頃合いだ。

アイコンタクトで合図を送ると、カズハとリズがすぐにそれを察し、軽く頷き返した。
次いで、ホールの隅にいるアヤメにも、目線で「例のアレ、行くぞ」と告げる。

アヤメは一瞬だけ硬直する。
緊張と不安が胸をよぎるが、すぐに「やってやろうじゃん……!」と心の中で気合を入れ直した。

レイは席を離れ、店内奥に設置されたアップライトピアノの前に腰を下ろす。
そして、鍵盤に指を置き、静かに旋律を紡ぎ始めた。

そのメロディは穏やかでありながらもリズムに芯があり、自然と心地よいテンポを生み出す。
“スーパースター”と呼ばれるこの演奏――
音楽とともに、酒場は魔法のように滑らかに動き出す。

カズハがその旋律に合わせて客の注文を捌き、リズは手際よく飲み物を淹れながら動きにリズムを持たせる。
アヤメも、ぎこちなさを感じさせながらも懸命にその流れに食らいついていた。

不器用な動きの奥に、必死の覚悟がにじんでいた。
震える手で皿を運びながらも、音に身を委ねることで少しずつ動きが馴染んでくる。

「やるねぇ、アヤメちゃん」

リズが心の中で微笑み、カズハも「だいぶ様になってきたッスねえ」と内心で感じる。

演奏中のレイとアヤメの視線がふと交わる。
レイは穏やかに微笑み、小さく頷いた。
その表情に、アヤメの胸にふっと温かな光が灯る。

(あれ……今リーダー、褒めてくれた……?やば……ちょっと嬉しいかも……)

――それを見守る者たちがいた。

サンは目を丸くしながら呟く。

「すごい……何これ? みんな音楽に合わせて動いてる……」

「ほう……これは実に興味深い現象ですね」

アイザックが仮面の奥から感嘆の声を漏らす。

「まったく……面白いことを考えるものだ」

ヘリオスも腕を組みながら、目を細めるようにしてホールを見渡していた。

カウンターの端ではジェイムスが腕を組んで立ち、ニヤリと誇らしげな笑みを浮かべている。
「うちのスタッフたちは最高だ」とでも言いたげに。

テラもまた、アヤメが音に乗って成長している姿に目を細めていた。

「あの子、来て間もないってのに……頑張ったんだね」

やがて、「スーパースター」の旋律がフェードアウトするように自然に収束し、ホールの空気が柔らかく整っていく。
そして、舞台に一人の少女が立つ。

――ニア。

輝く銀髪を背にまとい、スポットライトに照らされながら、深呼吸をひとつ。
彼女は一瞬、静寂を味わう。

そして――歌が、紡がれ始めた。

その声は、透き通るようでいて、どこか包み込む温もりがあった。
癒しの旋律、活力の響き、祈りのような静謐――
そのすべてが、酒場「クオンシア」の夜を、優しく、そして力強く彩っていく。

客たちが静まり返り、歌声に耳を傾ける中、ヘリオスもサンも、その美しさに言葉を失っていた。

「こんな歌……初めて聞く……」

サンが呟き、ヘリオスは静かに微笑んだ。

「この歌声は、世界樹が喜びそうだな」

アイザックはふと、店の看板やカウンターの裏で忙しく立ち回る仲間たちに目をやる。

「……なるほど。彼女の意思は、こうして今も生き続けているのですね……」

その夜、酒場『クオンシア』には歌が満ちていた。
かつての“想い”が灯火となり、未来への“芽吹き”が、確かにここに芽を出していた。

音が静かに溶けていく中、夜は優しく、この場所を包み込んでいく――


~世界樹木陰の勇者酒場 第一章・完~

──────────────

この物語は、交差する視点と静かな変化の積み重ねで進んでいきます。  
もし続きを見届けていただけたら、「お気に入り」など残していただけると嬉しいです。

更新:月・水・金・土曜 夜21時予定
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