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***竜のミイラにだまされて***
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「サンピーノキオさん、知る人ぞ知る話なのですが、実はここには伝説の竜のミイラがあるんですよ」
「えっ、伝説のドラゴンのミイラ!?」
「見たいでしょ?」
すかさず人形の思考内で、竜のミイラという単語が検索されます。
竜とミイラに関する情報が別々に浮かび上がりました。
けれども両方の要素が合わさって実在しているなんて知識はありません。
ありえるのでしょうか。
目をキラキラさせて「うんうん、見たい見たい」と頷きました。
「では、こちらに」
「どこに行くんですけぇ!! ダメですけぇ!!」
少年見習い騎士が即座に止めました。
さすがにこれ以上進むことは護衛の身からすると許可できません。
「ぼっちゃん、もう帰りますけぇ!!」
「えぇ~、で、でも、せっかくだし」
「ダメですけぇ!! 帰りますけぇ!!」
誠実なプノーシンが「大切なぼっちゃんに何かがあったらいけねぇですけぇ、帰りますけぇ」と人形を真剣に諭します。
その瞳からは嘘偽りは検出されませんでした。
(ほんとうに…ぼくのことを心配してくれている…)
トゥンクと人形の左胸に温かさが発生しました。
なんだろうと首を傾げます。
人工血液の巡りが唐突によくなったような体感がします。
そしてなんだかとてもプノーシンを近くに感じました。
「ん~、そうなんですかぁ~、実は展示は今日までらしいのですよ、だから本当に今日が最後のチャンスなんですよ」
「えっ、今日が最後なの?」
けれども今日が最後のチャンスと聞かされて、人形の思考がそちらに捕らわれます。
もちろん竜のミイラを含めて全部が嘘です。
生粋の詐欺師が典型的な騙しのテクニックを使って揺さぶりをかけてきます。
「ねぇ、プノーシン…今日が最後だなんてさ、間に合ってよかった…よね? 君だって竜のミイラを見たいでしょ?」
「そ、それは…」
なんだか、うさんくさいぞと感じながらもまだまだ少年です。
警戒心よりも好奇心の方が上回ってしまいます。
「ミイラを見たらすぐに帰るからさ」
「ダ、ダメですけぇ、ローギィ騎士団長に怒られてしまいますけぇ」
「いやもう、すぐそこの先なんですよ」
「ほら、プノーシン、すぐそこだって…ちょっと見たらすぐに帰るからさ、ね?」
すぐそこです、すぐそこですからと。
プノーシンさんがいてくれれば何の心配もいりませんよと持ち上げられて。
田舎から出てきたプノーシンとしても悪い気にはなりません。
相手は学院に通う貴族の子息なのです。
身分の上の者が奨めてくれるのですから間違いはないでしょう。
最初は眉間に皺を寄せて断っていたプノーシンでしたが、キッツーとニヤンから言葉巧みに追い立てられて。
とうとう、少しだけなら…と未熟な少年騎士はここでも頷いてしまいました。
「えっ、伝説のドラゴンのミイラ!?」
「見たいでしょ?」
すかさず人形の思考内で、竜のミイラという単語が検索されます。
竜とミイラに関する情報が別々に浮かび上がりました。
けれども両方の要素が合わさって実在しているなんて知識はありません。
ありえるのでしょうか。
目をキラキラさせて「うんうん、見たい見たい」と頷きました。
「では、こちらに」
「どこに行くんですけぇ!! ダメですけぇ!!」
少年見習い騎士が即座に止めました。
さすがにこれ以上進むことは護衛の身からすると許可できません。
「ぼっちゃん、もう帰りますけぇ!!」
「えぇ~、で、でも、せっかくだし」
「ダメですけぇ!! 帰りますけぇ!!」
誠実なプノーシンが「大切なぼっちゃんに何かがあったらいけねぇですけぇ、帰りますけぇ」と人形を真剣に諭します。
その瞳からは嘘偽りは検出されませんでした。
(ほんとうに…ぼくのことを心配してくれている…)
トゥンクと人形の左胸に温かさが発生しました。
なんだろうと首を傾げます。
人工血液の巡りが唐突によくなったような体感がします。
そしてなんだかとてもプノーシンを近くに感じました。
「ん~、そうなんですかぁ~、実は展示は今日までらしいのですよ、だから本当に今日が最後のチャンスなんですよ」
「えっ、今日が最後なの?」
けれども今日が最後のチャンスと聞かされて、人形の思考がそちらに捕らわれます。
もちろん竜のミイラを含めて全部が嘘です。
生粋の詐欺師が典型的な騙しのテクニックを使って揺さぶりをかけてきます。
「ねぇ、プノーシン…今日が最後だなんてさ、間に合ってよかった…よね? 君だって竜のミイラを見たいでしょ?」
「そ、それは…」
なんだか、うさんくさいぞと感じながらもまだまだ少年です。
警戒心よりも好奇心の方が上回ってしまいます。
「ミイラを見たらすぐに帰るからさ」
「ダ、ダメですけぇ、ローギィ騎士団長に怒られてしまいますけぇ」
「いやもう、すぐそこの先なんですよ」
「ほら、プノーシン、すぐそこだって…ちょっと見たらすぐに帰るからさ、ね?」
すぐそこです、すぐそこですからと。
プノーシンさんがいてくれれば何の心配もいりませんよと持ち上げられて。
田舎から出てきたプノーシンとしても悪い気にはなりません。
相手は学院に通う貴族の子息なのです。
身分の上の者が奨めてくれるのですから間違いはないでしょう。
最初は眉間に皺を寄せて断っていたプノーシンでしたが、キッツーとニヤンから言葉巧みに追い立てられて。
とうとう、少しだけなら…と未熟な少年騎士はここでも頷いてしまいました。
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