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9:塗り替えられていく身体と心と※
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「クゥゥ・・・」
穏やかな魔炎をまとったケールの舌先と小さな足先が触れ、ジュッ・・・ジュッ・・・と。ミノタウロスの触れた場所を浄化していくが、それどころじゃない。
「待って・・・ケール・・・アト・・・ラス・・・が・・・」
「ぎゃぁあ"ぁあ"ぁぁーーっ!!」
「!!」
途端に聞こえてきた断末魔の叫び声に、ビクッと身体が震え上がった。
「げえ"ぇえ"ぇえ"ぇぇーーっ!!」
収まらない絶叫に混ざって。ザシュッ!! ドスゥ!! メリメリメリィィッ!! グッシャァッ!! といった不快な破壊音も届く。
(あぁ、そ、そんな・・・)
思わず、口を手で覆う。誰がやられているのかなんて、考えるまでもない。聞こえてくる苦痛に満ちた叫び声はミノタウロスのモノだ。
一発で仕留められないのか。それとも、あえて長引かせているのか。怖いという気持ちが湧き上がる。
大気が震えるほどの、ただならぬ振動とその凄まじい気とで。制裁を徹底的に加えている側に恐怖を感じるのだ。
「クゥゥ・・・」
察したのか、ケールが顔を上げる。ブワンッと炎を大きくすると、寝具を取り囲むようにして覆った。すぐさま音が聞こえなくなった。
「え・・・な、なに・・・?」
静けさがかえって不安と怯えを増すようで。魔気で遮断された空間の中、外の様子を窺わずにはいられない。
「クゥゥン・・・」
パタパタと優しく、そして遠慮がちに。下腹部を強く押さえる手に、小型の魔獣が魔炎で膨らんだ尻尾をあててくる。
「あっ・・・」
すぐさま、その意図を察した。手を退けろと言っているのだ。勃ち上がったままのその場所を浄化するために。
(ど、どうしよう・・・)
そんなところを・・・と戸惑いながらも、ミノタウロスに弄られた事実と不快さを消したい。
「ケール・・・あちらを・・・向いててくれ」
「クゥゥ・・・」
心情を理解したイーヌドーグが。尻尾を手の上にのせたまま、背中を向ける。そっと覆っていた手を外すと、スッと尻尾が撫でてきた。
「あっ・・・ふっ・・・んっ・・・」
魔炎の熱さと薬に侵された自分の熱と。苦痛と快感と葛藤と欲求とが。ごった返すようにしてに襲いかかってくる。
その体感と感情に、眉間に皺を寄せてただひたすら堪える。一番に願うこと、それは――体内に染みこんでしまった分も何もかも全部、全部を駆逐して欲しいと。そのことだけなのだから。
「ハァハァ・・・ハァハァ・・・ぅっ・・・ハァハァ・・・」
つらい。とてもつらい。けれども、早く。早く、浄化してと。アトラスが戻ってくる前にと。意を決して、尻尾を上から押さえつけた。
「アァアァァーッ!!」
シーツの上で身悶えた。その刺激は痛みだけじゃなくって。
(あぁ・・・いやだ・・・こんなのは・・・いやだ・・・)
涙がポロポロと溢れ出る。悔しくて、悲しくて。しんどくて、もどかしくて。それでも、このままではいられない。もう一度やらないと。しっかりやらないと。そう覚悟を決めたその時―――
穏やかな魔炎をまとったケールの舌先と小さな足先が触れ、ジュッ・・・ジュッ・・・と。ミノタウロスの触れた場所を浄化していくが、それどころじゃない。
「待って・・・ケール・・・アト・・・ラス・・・が・・・」
「ぎゃぁあ"ぁあ"ぁぁーーっ!!」
「!!」
途端に聞こえてきた断末魔の叫び声に、ビクッと身体が震え上がった。
「げえ"ぇえ"ぇえ"ぇぇーーっ!!」
収まらない絶叫に混ざって。ザシュッ!! ドスゥ!! メリメリメリィィッ!! グッシャァッ!! といった不快な破壊音も届く。
(あぁ、そ、そんな・・・)
思わず、口を手で覆う。誰がやられているのかなんて、考えるまでもない。聞こえてくる苦痛に満ちた叫び声はミノタウロスのモノだ。
一発で仕留められないのか。それとも、あえて長引かせているのか。怖いという気持ちが湧き上がる。
大気が震えるほどの、ただならぬ振動とその凄まじい気とで。制裁を徹底的に加えている側に恐怖を感じるのだ。
「クゥゥ・・・」
察したのか、ケールが顔を上げる。ブワンッと炎を大きくすると、寝具を取り囲むようにして覆った。すぐさま音が聞こえなくなった。
「え・・・な、なに・・・?」
静けさがかえって不安と怯えを増すようで。魔気で遮断された空間の中、外の様子を窺わずにはいられない。
「クゥゥン・・・」
パタパタと優しく、そして遠慮がちに。下腹部を強く押さえる手に、小型の魔獣が魔炎で膨らんだ尻尾をあててくる。
「あっ・・・」
すぐさま、その意図を察した。手を退けろと言っているのだ。勃ち上がったままのその場所を浄化するために。
(ど、どうしよう・・・)
そんなところを・・・と戸惑いながらも、ミノタウロスに弄られた事実と不快さを消したい。
「ケール・・・あちらを・・・向いててくれ」
「クゥゥ・・・」
心情を理解したイーヌドーグが。尻尾を手の上にのせたまま、背中を向ける。そっと覆っていた手を外すと、スッと尻尾が撫でてきた。
「あっ・・・ふっ・・・んっ・・・」
魔炎の熱さと薬に侵された自分の熱と。苦痛と快感と葛藤と欲求とが。ごった返すようにしてに襲いかかってくる。
その体感と感情に、眉間に皺を寄せてただひたすら堪える。一番に願うこと、それは――体内に染みこんでしまった分も何もかも全部、全部を駆逐して欲しいと。そのことだけなのだから。
「ハァハァ・・・ハァハァ・・・ぅっ・・・ハァハァ・・・」
つらい。とてもつらい。けれども、早く。早く、浄化してと。アトラスが戻ってくる前にと。意を決して、尻尾を上から押さえつけた。
「アァアァァーッ!!」
シーツの上で身悶えた。その刺激は痛みだけじゃなくって。
(あぁ・・・いやだ・・・こんなのは・・・いやだ・・・)
涙がポロポロと溢れ出る。悔しくて、悲しくて。しんどくて、もどかしくて。それでも、このままではいられない。もう一度やらないと。しっかりやらないと。そう覚悟を決めたその時―――
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