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おじいさんの美貌に異変が
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で終わるはずがなく。
このように――
正月三が日は、キングアルファであるおじいさんの半端ない性戯によってなだれこむようにして新春初ヒートになってしまったおばあさん。
おばあさんとしては珍しく不満を抱いていました。
ファンの皆さんから頂いたお節料理がほぼほぼ猛犬の胃袋に入ってしまったからです。
それなので少しばかりおじいさんに素っ気ない態度を取っていました。
新年早々抱き潰したことを反省して欲しかったからです。
ところがそんなある日ーー
おじいさんの美しい頬にこぶができてしまったのです。
おばあさんも当初はなんてことはない膨らみだし、すぐに治るかなと。
気にしていませんでしたが、徐々に大きくなっていく様子にサーーッと青ざめてしまいました。
おじいさんに何かがあったら生きていけないと。
涙目になって、おばあさんが職業別情報帳を取り出しました。
町中にはパソコンという便利な機械が普及し始めたようですが、おじいさんの家にはありません。
そもそもネットが繋がりません。
ド田舎なのです。
それなので黄色い表紙の冊子だけが頼りです。
自分のために真剣にめくっているおばあさんをおじいさんが胸を熱くしながら優しく見守ります。
おじいさんはおじいさんで。
少しくらい不出来な部分があった方が狂乱とも取れる、周囲の自分への熱が収まっていいんじゃないのと楽天的に考えていましたが、口淫の邪魔となるサイズになるとさすがに見過ごせません。
ようやく医者に行くことに決めたのでした。
「おじいさん、このオニーズ整形外科はどうでしょう?
近くもないですが遠くもないですし、なんか宿場町に近い分いいお医者さんがいるような気がします」
「ん、じゃ、そこに行ってみるよ」
不安そうなおばあさんの肩を優しく引き寄せて、大丈夫だからとおじいさんが頬に口づけました。
こうして――
大きな町の近くにあるってことはそれなりにお金をかけないと店を出せないわけだし、名前もなんだかハイカラだし腕がいいのではという、ただの勘だけで出かけることにしました。
残念ながら、おばあさんは警備の厳重な家でお留守番です。
人目に不用意にさらして不埒な輩に勝手に懸想されても迷惑なのです。
いちいち殺意を抱くのも疲れてしまいます。
そこで戸締まりをしっかりして、要所要所に致死に至る罠も仕掛けて、狂犬に近い番犬たちも庭に放っておじいさんは出発しました。
「ここか…」
ファンの皆さんから贈られた白馬を走らせてたどり着いた先は大きな町が近いとはいえ、鬱蒼とした森の中にありました。
どうしようかなと入るのをおじいさんは少し躊躇します。
格子からそっと中を覗いて見ましたが、他の患者どころか誰もいない雰囲気なのです。
流行っている気配がないイコールやぶ医者という可能性も否定できません。
でも、せっかくおばあさんが見つけてくれたわけだからと。
そう躊躇うおじいさんの姿は実は内部から察知されていました。
「うまそうな馬の臭いがしねぇか」
「するな」
「人間の男もいる」
「あぁ、女じゃねぇが、かわいがってやるか」
「そりゃいい」
このように――
正月三が日は、キングアルファであるおじいさんの半端ない性戯によってなだれこむようにして新春初ヒートになってしまったおばあさん。
おばあさんとしては珍しく不満を抱いていました。
ファンの皆さんから頂いたお節料理がほぼほぼ猛犬の胃袋に入ってしまったからです。
それなので少しばかりおじいさんに素っ気ない態度を取っていました。
新年早々抱き潰したことを反省して欲しかったからです。
ところがそんなある日ーー
おじいさんの美しい頬にこぶができてしまったのです。
おばあさんも当初はなんてことはない膨らみだし、すぐに治るかなと。
気にしていませんでしたが、徐々に大きくなっていく様子にサーーッと青ざめてしまいました。
おじいさんに何かがあったら生きていけないと。
涙目になって、おばあさんが職業別情報帳を取り出しました。
町中にはパソコンという便利な機械が普及し始めたようですが、おじいさんの家にはありません。
そもそもネットが繋がりません。
ド田舎なのです。
それなので黄色い表紙の冊子だけが頼りです。
自分のために真剣にめくっているおばあさんをおじいさんが胸を熱くしながら優しく見守ります。
おじいさんはおじいさんで。
少しくらい不出来な部分があった方が狂乱とも取れる、周囲の自分への熱が収まっていいんじゃないのと楽天的に考えていましたが、口淫の邪魔となるサイズになるとさすがに見過ごせません。
ようやく医者に行くことに決めたのでした。
「おじいさん、このオニーズ整形外科はどうでしょう?
近くもないですが遠くもないですし、なんか宿場町に近い分いいお医者さんがいるような気がします」
「ん、じゃ、そこに行ってみるよ」
不安そうなおばあさんの肩を優しく引き寄せて、大丈夫だからとおじいさんが頬に口づけました。
こうして――
大きな町の近くにあるってことはそれなりにお金をかけないと店を出せないわけだし、名前もなんだかハイカラだし腕がいいのではという、ただの勘だけで出かけることにしました。
残念ながら、おばあさんは警備の厳重な家でお留守番です。
人目に不用意にさらして不埒な輩に勝手に懸想されても迷惑なのです。
いちいち殺意を抱くのも疲れてしまいます。
そこで戸締まりをしっかりして、要所要所に致死に至る罠も仕掛けて、狂犬に近い番犬たちも庭に放っておじいさんは出発しました。
「ここか…」
ファンの皆さんから贈られた白馬を走らせてたどり着いた先は大きな町が近いとはいえ、鬱蒼とした森の中にありました。
どうしようかなと入るのをおじいさんは少し躊躇します。
格子からそっと中を覗いて見ましたが、他の患者どころか誰もいない雰囲気なのです。
流行っている気配がないイコールやぶ医者という可能性も否定できません。
でも、せっかくおばあさんが見つけてくれたわけだからと。
そう躊躇うおじいさんの姿は実は内部から察知されていました。
「うまそうな馬の臭いがしねぇか」
「するな」
「人間の男もいる」
「あぁ、女じゃねぇが、かわいがってやるか」
「そりゃいい」
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