最高天使に恋をして~忘却の河のほとりには~

壱度木里乃(イッチー☆ドッキリーノ)

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魔王との夜

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 ザシュッ!!

 肌が切り裂かれ、ボタボタボタと液体が落ちる音。喘いでいた悩ましく美しい唇が、ハァァァ・・・と一層長い吐息を漏らした。

 「二の刻を・・・過ぎましたが・・・」

 黄金の草冠の間からダラダラと体液が垂れてきているにもかかわらず、下の孔に長く太い舌を挿し入れて、ぐりゅぐりゅと派手に掻き混ぜている相手に問いかける。

 そこはどんよりとした闇に四方を閉ざされた空間。寝具だけがぼわんと浮き出ている王の寝室。

 暗く澱んでこもった空気の中、脚が胸につくほどに二つ折りにされているラシュレスタの裸体だけが青白く美しさを放っている。

 かたや顔を埋めている老いた帝王は着衣したまま。その身体のあちらこちらを黒い液で滲ませている。

 「そなたのこの身体が悪いのよ・・・幾度も幾度も、我のコレで犯されているというのに・・・ひとたび抜き出せば、まるで未通娘おぼこのように締めつける・・・いや、それ以上よ・・・」

 入れていた舌をより硬く鋭利な形状へと変えた魔王が、顔を上下に動かし、ぬっぬっと奥へ突き刺すような動きに変える。ンッ・・・とラシュレスタが眉根を寄せた。

 「それだけではない・・・そなたのこの蜜・・・」

 涎を滴らせながら、変化自在の獣の舌をヌルリと引き抜いた魔王がラシュレスタの脚を左右に開いて抱え直し、勃ち上がっている性器を顔面へと引き寄せる。

 「甘露とはまさにこのこと・・・」

 たらたらと液体を滴らせている先端へと赤い舌をくねくねとうごめかせながら近づけていく。巻き付けるようにしてペロリペロリと舐め上げた後、たまらないとばかりに食らいついた。

 「うまい、うまい・・・なんともうまいのぅ・・・」

 飢えた動物が泉で喉を満たすほどに貪欲に、頬張ったまま、んむっ、んむっと顔を上下させる。

 「飲ませよ・・・我にもっと飲ませるのだ・・・もっとよ、もっと・・・」

 窪みをほじるように舌で突いて要求した。

 「ハッ・・・ハッ・・・ハッ・・・ンッ・・・フッ・・・」

 白い胸板を上下させて身悶えるラシュレスタの琥珀色の瞳が揺れて、赤い獣の光が点滅させる。快楽を拒むことはない魔族のさが。ハァァ・・・と官能的な息を漏らした唇から伸びた歯牙がチラリと姿をのぞかせた。

 「おぅ、おぅ・・・そなたもこんなにも悦んで・・・・よいのか、フフフ・・・さぁ、とくと出すがいい・・・ん~?」

 顔の向きを変えて横からはさんでしゃぶる。長く伸びた爪が蜜壺と化した後ろも弄り、前からも後ろからもじゅぷじゅぷと猥褻な音が上がった。

 「アァァ・・・アァァ・・・ンンンッ・・・」

 喘いでいたラシュレスタが、肩しか床に着いていない、宙に持ち上げられた体勢のまま、ブルル・・・と切なげに身体を震わせた。

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