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愛し合う
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激しく動揺したラシュレスタの、その胸の上。なんとはなしにくっついたままだった魔鏡を、シャルスティーヤが優しく取り上げた。それもまた霊気にくるんで床の上にポトリと落として伝える。
「全部で三つだ、ラシュレスタ。闇の胞子が先ほど増えた。どれも光の欠片で不活化させているが、前に宿されたモノ、これが厄介だ。既に固有の意識を持っている…取るぞ、いいな?」
(そ、そんな…)
途端に青ざめた。取るとは、この身に植えつけられた胞子のことを言っていたのだ。自分が置かれている現実を否が応でも思い起こされる。唇を噛みしめた。
まさか増やされているなんて。許せない。だが、怒りと悔しさがこみ上げると同時に激しい羞恥に襲われた。
(どう思われたのだろうか…)
自分の身体が一体、何をされたか。どんな状態にさせられていたのか。恥辱の限りを尽くされた。それを知っているのだ。
全てを見通す天の眼の。その力の前に、隠し事などできるはずがない。そう頭ではわかっていても感情がついていけない。
(あぁ…知られたくなかった…いやだ…)
いくら闇の胞子のせいだとはいえ、あんなにもよがらされて、とんでもなく卑猥な行為に反応していたのだ。
いや、これまでの恥知らずな振る舞いだって、どう思われているのか。急激な不安に陥る。
(やはり、本当は呆れられているのでは…)
癒やしと共鳴の偉大なる天使なのだ。思いやりと愛情に満ち、他者を侮蔑することなど無縁な存在で。そんな高次元に属する相手への疑念だなんて。
愛するがゆえに、いつだって愚かしい心の状態にどうしてもなってしまう自分。どうして、自分はこうなのだろうか。
でも、嫌わないで。嫌われるのが本当に怖い――不安と情けなさと自己嫌悪と。ラシュレスタがまたしても涙ぐむ。シャルスティーヤが口を開いた。
「ラシュレスタ…そなたの背負った苦しみも悲しみも…分かち合うことで、我は呪の活用方法も知った」
橙黄色の瞳を琥珀色に変えて微笑んだ。
「この困難を共に乗り越えて、これからは悦びを分かち合いたい」
(あぁ…)
なんて思いやりに満ちた言葉なのか。頬を一筋の涙がつたった。嗚咽が漏れそうになって手で口を押さえる。
決して過去の過ちを見下すこともなく。不甲斐なさを責めることもなく。常に同じ視点で寄り添ってくれる、その優しさに胸が熱くなる。
「ラシュレスタ、我はどうしても取りたいのだ。だから、許して欲しい…いいな?」
「はい…」
しっかりと強く頷いた。こだわりの理由はわからないものの、シャルスティーヤが望むようにしたい。応じたい。
(でも、取るとは…一体…)
どうやって? と考えた時、美しい手に膝を掴まれた。脚を立てさせられる。両足の間に入りこんできた。
(ぁっ…)
ラシュレスタが身をこわばらせる。その手が向かう先。そこは先ほどまで、散々、いいように弄ばれていた場所だ。
魔液をまかれ、激しく出し入れされて、汚辱まみれになった――
「ま、待って下さい!! シャ、シャルスティーヤさま!!」
「全部で三つだ、ラシュレスタ。闇の胞子が先ほど増えた。どれも光の欠片で不活化させているが、前に宿されたモノ、これが厄介だ。既に固有の意識を持っている…取るぞ、いいな?」
(そ、そんな…)
途端に青ざめた。取るとは、この身に植えつけられた胞子のことを言っていたのだ。自分が置かれている現実を否が応でも思い起こされる。唇を噛みしめた。
まさか増やされているなんて。許せない。だが、怒りと悔しさがこみ上げると同時に激しい羞恥に襲われた。
(どう思われたのだろうか…)
自分の身体が一体、何をされたか。どんな状態にさせられていたのか。恥辱の限りを尽くされた。それを知っているのだ。
全てを見通す天の眼の。その力の前に、隠し事などできるはずがない。そう頭ではわかっていても感情がついていけない。
(あぁ…知られたくなかった…いやだ…)
いくら闇の胞子のせいだとはいえ、あんなにもよがらされて、とんでもなく卑猥な行為に反応していたのだ。
いや、これまでの恥知らずな振る舞いだって、どう思われているのか。急激な不安に陥る。
(やはり、本当は呆れられているのでは…)
癒やしと共鳴の偉大なる天使なのだ。思いやりと愛情に満ち、他者を侮蔑することなど無縁な存在で。そんな高次元に属する相手への疑念だなんて。
愛するがゆえに、いつだって愚かしい心の状態にどうしてもなってしまう自分。どうして、自分はこうなのだろうか。
でも、嫌わないで。嫌われるのが本当に怖い――不安と情けなさと自己嫌悪と。ラシュレスタがまたしても涙ぐむ。シャルスティーヤが口を開いた。
「ラシュレスタ…そなたの背負った苦しみも悲しみも…分かち合うことで、我は呪の活用方法も知った」
橙黄色の瞳を琥珀色に変えて微笑んだ。
「この困難を共に乗り越えて、これからは悦びを分かち合いたい」
(あぁ…)
なんて思いやりに満ちた言葉なのか。頬を一筋の涙がつたった。嗚咽が漏れそうになって手で口を押さえる。
決して過去の過ちを見下すこともなく。不甲斐なさを責めることもなく。常に同じ視点で寄り添ってくれる、その優しさに胸が熱くなる。
「ラシュレスタ、我はどうしても取りたいのだ。だから、許して欲しい…いいな?」
「はい…」
しっかりと強く頷いた。こだわりの理由はわからないものの、シャルスティーヤが望むようにしたい。応じたい。
(でも、取るとは…一体…)
どうやって? と考えた時、美しい手に膝を掴まれた。脚を立てさせられる。両足の間に入りこんできた。
(ぁっ…)
ラシュレスタが身をこわばらせる。その手が向かう先。そこは先ほどまで、散々、いいように弄ばれていた場所だ。
魔液をまかれ、激しく出し入れされて、汚辱まみれになった――
「ま、待って下さい!! シャ、シャルスティーヤさま!!」
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