122 / 157
愛し合う
12
しおりを挟む
(シャルス…ティーヤ…さま…)
ハァハァと呼吸を乱したまま、ラシュレスタが見上げる。この痛みと圧迫感は、確かに最愛の者に愛されている証なのだ。
(嬉しい…)
涙が溢れる瞳で首を横に振る。想いが叶ったのだ。愛してもらえている。それがなによりも嬉しい。つらくはない。大好きな存在からしっかりと侵されている、その悦びを噛みしめる。
(あぁ、シャルスティーヤさま…)
髪を優しくすく、その手が。思いやりに満ちた、その瞳が。なにもかもが好きで好きで、たまらない。
(愛してます…)
だから、もっともっと愛して下さい。心の中で求める。シャルスティーヤが微笑んだ。
「そうだ。ラシュレスタ、今からだ」
これから存分に満たして、凌駕するのだから。その自分との行為で、かき消してやるのだから――シャルスティーヤがズッと腰を引く。と、びゅっ…と先走りの液を滲ませた。
「っ!!」
琥珀色の瞳が大きく見開かれた。霊力のこもった愛液が注がれて。穿たれている部分から、じゅわんと一気に熱が広がった。
「ハァアァァッーー……」
途端に、挿入が質を変えた。
「ァアァァッーー……」
艶めいた吐息が、わななく唇から溢れ出る。中に出された聖なる蜜に。天界属性の細胞の一つ一つが、その霊気に色めき立った。
「ゥゥンンーーッ……」
切なげに身悶える。まるで大輪の花が咲き開いたかのように。桃色の光が放射されたかのように。全身がバラ色に染まる。
「シャルスティーヤさまぁぁーーっ…」
ゾクゾクとした快感が、足の爪の先の先まで走り抜けた。
「あぁぁっ…ど、どうして…いやっ…やぁっ…」
いきなり始まった、のぼせたような欲情に。もどかしくて、もどかしくて、たまらない。ズクズク、ズクズクと疼く。萎えてた芯が一瞬にして滾った。
(あぁ…なんで…あぁ…)
聖液の威力を認識する隙もない。狂おしいまでに欲しい。動いて。擦って。もっと。もっと欲しいと腰が勝手に揺れる。
「ハァ、ハァ、ハァ…やぁ…も、も…あぁぁっ…」
ポロポロと涙をこぼしながら哀願する。早く、早く、早く。今すぐ、どうにかして。今すぐ、思いっきり――
「シャルスティーヤさまぁ…っ!!」
求められた側がしっかりと応じる。潤んだ秘所に、ズッ、ズッ、ズッと突き入れ始めた。
「ハァアッ!! ンンッ!! アァァッ!!」
途端に、あからさまな声が上がる。隙間なく、みっちみっちな状態というのに。猛烈な大きさだというのに。快感しか感じられない。
「アァッ!! やぁーっ!! ハァ、ハッ…ァアァッ!!」
擦られて擦られて擦られて。身を反らしながら、両手でクッションを掻きむしる。どうしようもないほどに気持ちいい。
その乱れた裸身の上で、シャルスティーヤが腰を振る。交尾に励む雄と化したかのような激しさで。フッ、フッ、フッ…と容赦なく秘部が穿たれ続ける。
「アァッ!! ンンッ!! アァッ!!」
ギシッ、ギシッ…とベッドが軋み、浮き上がっている両足が宙をもがく。寝具の上で裸身が弾み、淫らに跳ね上がった。
「アァァァーーッ!!」
根元まで突き入れられて。ラシュレスタがびゅるっと精を放った。
ハァハァと呼吸を乱したまま、ラシュレスタが見上げる。この痛みと圧迫感は、確かに最愛の者に愛されている証なのだ。
(嬉しい…)
涙が溢れる瞳で首を横に振る。想いが叶ったのだ。愛してもらえている。それがなによりも嬉しい。つらくはない。大好きな存在からしっかりと侵されている、その悦びを噛みしめる。
(あぁ、シャルスティーヤさま…)
髪を優しくすく、その手が。思いやりに満ちた、その瞳が。なにもかもが好きで好きで、たまらない。
(愛してます…)
だから、もっともっと愛して下さい。心の中で求める。シャルスティーヤが微笑んだ。
「そうだ。ラシュレスタ、今からだ」
これから存分に満たして、凌駕するのだから。その自分との行為で、かき消してやるのだから――シャルスティーヤがズッと腰を引く。と、びゅっ…と先走りの液を滲ませた。
「っ!!」
琥珀色の瞳が大きく見開かれた。霊力のこもった愛液が注がれて。穿たれている部分から、じゅわんと一気に熱が広がった。
「ハァアァァッーー……」
途端に、挿入が質を変えた。
「ァアァァッーー……」
艶めいた吐息が、わななく唇から溢れ出る。中に出された聖なる蜜に。天界属性の細胞の一つ一つが、その霊気に色めき立った。
「ゥゥンンーーッ……」
切なげに身悶える。まるで大輪の花が咲き開いたかのように。桃色の光が放射されたかのように。全身がバラ色に染まる。
「シャルスティーヤさまぁぁーーっ…」
ゾクゾクとした快感が、足の爪の先の先まで走り抜けた。
「あぁぁっ…ど、どうして…いやっ…やぁっ…」
いきなり始まった、のぼせたような欲情に。もどかしくて、もどかしくて、たまらない。ズクズク、ズクズクと疼く。萎えてた芯が一瞬にして滾った。
(あぁ…なんで…あぁ…)
聖液の威力を認識する隙もない。狂おしいまでに欲しい。動いて。擦って。もっと。もっと欲しいと腰が勝手に揺れる。
「ハァ、ハァ、ハァ…やぁ…も、も…あぁぁっ…」
ポロポロと涙をこぼしながら哀願する。早く、早く、早く。今すぐ、どうにかして。今すぐ、思いっきり――
「シャルスティーヤさまぁ…っ!!」
求められた側がしっかりと応じる。潤んだ秘所に、ズッ、ズッ、ズッと突き入れ始めた。
「ハァアッ!! ンンッ!! アァァッ!!」
途端に、あからさまな声が上がる。隙間なく、みっちみっちな状態というのに。猛烈な大きさだというのに。快感しか感じられない。
「アァッ!! やぁーっ!! ハァ、ハッ…ァアァッ!!」
擦られて擦られて擦られて。身を反らしながら、両手でクッションを掻きむしる。どうしようもないほどに気持ちいい。
その乱れた裸身の上で、シャルスティーヤが腰を振る。交尾に励む雄と化したかのような激しさで。フッ、フッ、フッ…と容赦なく秘部が穿たれ続ける。
「アァッ!! ンンッ!! アァッ!!」
ギシッ、ギシッ…とベッドが軋み、浮き上がっている両足が宙をもがく。寝具の上で裸身が弾み、淫らに跳ね上がった。
「アァァァーーッ!!」
根元まで突き入れられて。ラシュレスタがびゅるっと精を放った。
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
記憶を失くしたはずの元夫が、どうか自分と結婚してくれと求婚してくるのですが。
鷲井戸リミカ
BL
メルヴィンは夫レスターと結婚し幸せの絶頂にいた。しかしレスターが勇者に選ばれ、魔王討伐の旅に出る。やがて勇者レスターが魔王を討ち取ったものの、メルヴィンは夫が自分と離婚し、聖女との再婚を望んでいると知らされる。
死を望まれたメルヴィンだったが、不思議な魔石の力により脱出に成功する。国境を越え、小さな町で暮らし始めたメルヴィン。ある日、ならず者に絡まれたメルヴィンを助けてくれたのは、元夫だった。なんと彼は記憶を失くしているらしい。
君を幸せにしたいと求婚され、メルヴィンの心は揺れる。しかし、メルヴィンは元夫がとある目的のために自分に近づいたのだと知り、慌てて逃げ出そうとするが……。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です
ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」
「では、契約結婚といたしましょう」
そうして今の夫と結婚したシドローネ。
夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。
彼には愛するひとがいる。
それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる