最高天使に恋をして~忘却の河のほとりには~

壱度木里乃(イッチー☆ドッキリーノ)

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愛し合う

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 達すると同時に、キュゥゥときつく締めつけてきた相手に、シャルスティーヤがフッと甘い吐息を漏らす。ズッと腰を引くと、びゅっ…とまた滲ませた。

 「ッ!!」

 恍惚状態に浸っている身体が無自覚のまま、ビクンッと大きく震え上がった。

  (な…に…?)

 眉根を寄せながら、うっすらと目を開ける。聖なる蜜によって否が応でも活性化され、達しても達しても、また催す。それほどまでの霊力を持った相手と性交しているのだと認識する余地はない。

 じゅわんと熱い疼きが再び広がった。

 「あっ!!」

 意識を取り戻したと同時に、貫かれたまま身体を横向きにさせられる。ぐりゅっと大きく掻き混ぜられたその感覚に。

 「アァァーッ!!」

 一気に引きずり戻された。そのまま片足を垂直になるほどに高く持ち上げられる。

 結合部分が露わになる体位で。いっぱいいっぱいに広げられて。きちっきちっなまでに侵されている。

 にもかかわらず、潤みきってもいるその場所へと、シャルスティーヤが腰を前後に振って、激しい突き入れを再開した。

 ぬちっ、ぐちゅっ、ぐちっ、ぬちゅっ…

 と相手の猛り立つ突起で容赦なく穿たれる。その硬くて太くて長くて熱いモノに。抉るように擦られて。

 「アァーッ!! ンッ!! ンッ!! アァーッ!!」

 すぐに勃ち上がった芯がプルンプルンと淫らに揺れ始める。激しく揺さぶられている裸体の中心で。

 「アァンッ!! ハァアッ!! アァッ!!」

 どうにかなってしまいそうな快感に。白い光がチカチカと点滅し続けて、もうなにも考えられない。

 「アァッ!! アァッ!!」

 寝具を掻きむしって。髪を振り乱して。垂れる涎も気にならないほどに声を上げる。ただただ快感を貪る。気持ちがいい。

 「アァッ!! アァンッ!!」

 またイク。もうイク。再現なく出る。そんな性愛の器とすっかり化した。だが――

 「ラシュレスタ…」

 絶頂目指していた芯がギュッと握りしめられた。

 「あぁっ!!」

 まさか止められるなんて。あと少しだったのに。どうして? 驚きとともに、ポロポロと涙が零れ落ちた。

 「やぁぁーーっ…やっ、やっ…も、はなし…て…やぁっ…」

 あまりのもどかしさから、せき止めた相手の手に爪をたてる。

 「ダメだ。続けてだと心がついてこられなくなる」

 連続する射精に。身を案じると同時に、ある意図を持って押さえつけてきた相手へ。いやだ、いやだと首を振る。

 こんな状態にしておいて。どうして。イキたい。イキたくてたまらない。

 「やっ…おね、がい…おねが…ぃ…」

 出したい。出させて。誘うように腰を揺らす。

 「ダメだ。出させない」

 タラタラと悦びの液を垂らしているというのに。猛烈に性感帯を責められているというのに。握られたまま、クッ、クッ、クイッ、クイッ…と小刻みに腰を前後されて。

 「アァーッ、アッ、アァッ!!」

 さらにはその緩急つけた容赦ない摩擦の中で、ある一点を擦られて。

 「アァァーーッ!!」

 ドクンッ!! と大きく身をのけぞらせた。
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