20 / 52
第1章
ゴカイの過去
しおりを挟む
ゴカイは、1歳の時に両親が他界して、それからずっと施設で暮らしてきた。
3歳から5歳ぐらいまでは、同じ施設の子供達が沢山いたから、寂しいとかも分からなかったし、毎日楽しかった。
だけど6歳を過ぎた辺りから、自分の環境に違和感を覚えるようになって、周りの子供達との距離が出来てしまった。
施設の子供達は学校じゃなくて、施設の中だけで学んだり、遊んだりするから、基本的に施設から外に出ることが無い。
月に1回だけ、皆で街に出る行事があって、5歳ぐらいまでは楽しかったのに、そこからは楽しいよりも、嫌な気持ちの方が強くなった。
その理由が、1歳から15歳の子まで全員参加だから、周りの視線も気になるし、普通の家族を見る度に、自分は普通じゃないと思う様になってしまったから。
段々と、体調不良を理由に行かなくなって、それが周りの子供達との、距離を生む原因になった。
学校みたいに、同い年の子が沢山いる訳じゃ無いし、6歳を過ぎると、滅多に新しい子も入って来ないから、1度孤立すると、元の関係には中々戻れない。
何より、皆で街に出なくていいなら、このままの方が全然良いと、思ってしまった。
それからは、気持ちは楽になったけど、孤独感が芽生えた。
施設の中は、何処にいてもうるさいし、ご飯の時も一緒で、1人部屋でも無いけど、ずっと孤独だった。
ほんとは皆と仲良くしたかったけど、どうせ上辺だけとか、家族ごっことか、1人の方がかっこいいとか、自分に言い聞かせてた。
10歳になった頃には完全に孤立して、施設の大人からも見放され、当然友達なんか1人もいない。
1日誰とも喋らないなんて当たり前で、ただ起きて、ご飯を食べて、寝るだけの生活に、何の為に生きてるのか分からなくなった。
いっその事死んでしまおうと、考えた事もあったけど、いざ真剣に死ぬってなると、恐怖から出来なかった。
でも、勉強が好きな訳でも、運動が出来る訳でも、能力が強い訳でもない。
当然やりたい事も無いから、やっぱり生きててもという考えが、頭の中で延々とループしている。そんな生活が16歳まで続いて、そのまま施設を出た。
1人で暮らすようになっても、掃除も、洗濯も、料理も施設でやってたから、生活自体は変わらない。
でも毎日夜になると、涙が溢れてきた。
施設は常に騒がしくて、うるさいとしか思わなかったから、1人でいたつもりだけど、1人でいても寂しく無かっただけだ、と気付いた。
それから施設のありがたみを、感じるようになるのと同時に、申し訳無く思ったけど、どちらも今更でしかない。
それでも1度施設に行って、皆にちゃんと感謝と謝罪の言葉を、言いに行こうとした。
何度も施設の近くまでは行くけど、中に入る事が出来なかった。
歓迎されない、覚えてない、会いたくない、とか全部、かもしれないと、悪い方に考えてしまうから。
ある日に、同じように近くまで行ってグダグダしてたら、夜闘の日という事を忘れてて、強制参加になった。
その時は何故か冷静で、死ぬなら仕方ないと思いながら隠れてたら、運良く生き残った。
それから、別に何をする訳でもないけど、少しでも自分を変えたくて、参加し続けた。
2回目にはダンボールと棚を持ち込んで、3回目には弱そうな相手を脅して、4回目には、少し変われた気がしたし、やれば出来ると気付いた。
そして、5回目で俺に会って、負けた。
でも、あの時に出会えて、それからまだ2日だけど、本当に楽しかった。
仲間って言ってくれた事、頼ってくれた事、育成神になってくれた事、修行に誘ってくれた事、一緒に住もうって言ってくれた事、全部が本当に嬉しかった。
こんなに生きてて良かったなんて、思える日が来ると思って無かった。
ノーマ、ウル、ファジー、マーザ、女神、ガンジョウ達に、天使達、皆に会えて僕は世界一の幸せ者だ。
と話してくれた。
ゴカイの話しを聞いて、思わず泣かされた。マーザも泣いてて、ゴカイも泣いてた。
「ゴカイ、私達も君と同じ気持ちだよ。だから遠慮はいらない、何でも言うんだよ」
ファジーも部屋の外で聞いてて、目には涙を浮かべてた。
「うん、ありがとねぇ」
「よし、この部屋に居ろ」
「いいの?」
「あぁ、いいぞ」
「じゃあ、奥の部屋を2人で使いなさい」
「そうだね。明日マーザと片付けておくよ」
2階には全部で3部屋あって、俺の部屋以外は物置部屋として使われてる。
1部屋は俺の部屋と同じ6畳で、もう1部屋は10畳あるから、その10畳の部屋に移ることになった。
「やったな、広くなるぞ」
「うん」
「てかさ、あの部屋は何?」
話に関係ないけど、純粋に今まで疑問だったから、なんとなく聞いてみた。
「本来はあの部屋が、ノーマの部屋だったんだ。でもこの部屋を気に入ったから、あっちは物置部屋として使ってるだけだよ」
「ふーん」
「だから、2部屋は予備だね」
聞いてみたは良いけど、大した理由は無かった。
「なるほどね」
「あ、そうだ。ウルちゃんも呼んじゃえば? 1人だし丁度いいじゃない」
「そうだね、ウルちゃん次第ではあるけど」
「2人がそう言うなら、明日聞いてみるよ」
そうは言っても、流石に来ない気がした。ウルは1人だけど、基本的におばあちゃん家に住んでるし、前に断られてるから。
「では、私達はもう行くよ。ゆっくり休むんだよ」
「朝になったらまた来まーす」
「うん、よろしく」
「うん」
時計を見たら、もう深夜の1時だった。学校の日は7時に起きてるから、6時間しか寝れない。
「寝るか」
「そうだねぇ」
「ベッドと床どっちがいい?」
「ベッド」
いきなり遠慮がなくて驚いた。
「イシカミバサミで決めようぜ」
「いいよ」
イシカミバサミは、手を使って勝敗を決める遊びで、手を丸めるのがイシ、手を広げるのがカミ、指を2本だけ伸ばすのがバサミ。
手を相手から隠してやるのが決まりで、右手の場合、イシはバサミに強くて、カミはイシに強くて、バサミはカミに強い。左手の場合は、その逆になる。
右手と左手がの場合は全てお相子となり、相子が3回連続すると、仕掛けられた側の勝利となる。
「じゃあ、いくぞ」
「負けないよ」
「せーのっ、イシカミバーサミっ」
俺は左手のイシ、ゴカイは左手のバサミで、俺が負けた。
「うぜぇ……」
「じゃあ、ベッドは頂くねぇ」
そう言って、ゴカイはベッドに飛び込んだ。負けたから仕方なく、床に布団を敷き、電気を消して横になった。
「明日は勝つからな」
「頑張ってねぇ」
なんだか凄くムカついて、もう寝ようと目を瞑ってみたけど、いつもベッドで寝てるから、床が固くて寝れる気がしない。
「起きなさい、2人とも朝だよー」
マーザの声に目を覚ました。寝れないと思ってたけど、いつの間にか寝れてた。ただ、体は痛い。
「寝みぃ……」
「おはよう……」
「はい、おはよう。ご飯出来てるよー」
とりあえず服を着替えて、リビングに向かった。
席に着くと、テーブルには白米と味噌汁と玉子焼きが、もう既に並んでた。
「いただきます……」
「いただきますねぇ」
俺は、まだ目が完全に覚めて無いけど、ゴカイはスッキリした顔で、食べ進めた。
「ファジーは?」
「今日は神界に行ってるのよ」
「そうなんだ」
「ごちそうさまでした」
ゴカイは先に食べ終わり、洗面所に向かった。
「あいつ早ぇな」
「ノーマも急ぎなさい。今日は外が暗いのよ」
「そうじゃん、ごちそうさま」
学校の日の朝は、外が暗い時は、俺がウルを迎えに行って、明るい時は、ウルが迎えに来る決まりだから、急いで洗面所に向かって、顔を洗って歯を磨いた。
いつもより急いだからか、時間に余裕が出来た。だからリビングに戻って、マーザに温かい紅茶をもらった。
ゴカイも来て、紅茶を飲みながらよくよく考えてみると、ゴカイはまだ起きる必要が無い事に気付いた。
「ゴカイはなんで、もう起きたの?」
「うーん……分かんない。けどアパートの解約に行くからねぇ」
「そっか。じゃあ、そろそろ行くわ」
「気をつけてねぇ」
「行ってらっしゃい。気をつけるのよ」
「おう」
マーザに見送られるのは、いつもだけど、ゴカイに見送られるのは、なんだか不思議な感じがした。
(まぁ、これもすぐに慣れるんだろうなぁ)
そんな事を考えながら、家を出て、ウルん家まで走った。
3歳から5歳ぐらいまでは、同じ施設の子供達が沢山いたから、寂しいとかも分からなかったし、毎日楽しかった。
だけど6歳を過ぎた辺りから、自分の環境に違和感を覚えるようになって、周りの子供達との距離が出来てしまった。
施設の子供達は学校じゃなくて、施設の中だけで学んだり、遊んだりするから、基本的に施設から外に出ることが無い。
月に1回だけ、皆で街に出る行事があって、5歳ぐらいまでは楽しかったのに、そこからは楽しいよりも、嫌な気持ちの方が強くなった。
その理由が、1歳から15歳の子まで全員参加だから、周りの視線も気になるし、普通の家族を見る度に、自分は普通じゃないと思う様になってしまったから。
段々と、体調不良を理由に行かなくなって、それが周りの子供達との、距離を生む原因になった。
学校みたいに、同い年の子が沢山いる訳じゃ無いし、6歳を過ぎると、滅多に新しい子も入って来ないから、1度孤立すると、元の関係には中々戻れない。
何より、皆で街に出なくていいなら、このままの方が全然良いと、思ってしまった。
それからは、気持ちは楽になったけど、孤独感が芽生えた。
施設の中は、何処にいてもうるさいし、ご飯の時も一緒で、1人部屋でも無いけど、ずっと孤独だった。
ほんとは皆と仲良くしたかったけど、どうせ上辺だけとか、家族ごっことか、1人の方がかっこいいとか、自分に言い聞かせてた。
10歳になった頃には完全に孤立して、施設の大人からも見放され、当然友達なんか1人もいない。
1日誰とも喋らないなんて当たり前で、ただ起きて、ご飯を食べて、寝るだけの生活に、何の為に生きてるのか分からなくなった。
いっその事死んでしまおうと、考えた事もあったけど、いざ真剣に死ぬってなると、恐怖から出来なかった。
でも、勉強が好きな訳でも、運動が出来る訳でも、能力が強い訳でもない。
当然やりたい事も無いから、やっぱり生きててもという考えが、頭の中で延々とループしている。そんな生活が16歳まで続いて、そのまま施設を出た。
1人で暮らすようになっても、掃除も、洗濯も、料理も施設でやってたから、生活自体は変わらない。
でも毎日夜になると、涙が溢れてきた。
施設は常に騒がしくて、うるさいとしか思わなかったから、1人でいたつもりだけど、1人でいても寂しく無かっただけだ、と気付いた。
それから施設のありがたみを、感じるようになるのと同時に、申し訳無く思ったけど、どちらも今更でしかない。
それでも1度施設に行って、皆にちゃんと感謝と謝罪の言葉を、言いに行こうとした。
何度も施設の近くまでは行くけど、中に入る事が出来なかった。
歓迎されない、覚えてない、会いたくない、とか全部、かもしれないと、悪い方に考えてしまうから。
ある日に、同じように近くまで行ってグダグダしてたら、夜闘の日という事を忘れてて、強制参加になった。
その時は何故か冷静で、死ぬなら仕方ないと思いながら隠れてたら、運良く生き残った。
それから、別に何をする訳でもないけど、少しでも自分を変えたくて、参加し続けた。
2回目にはダンボールと棚を持ち込んで、3回目には弱そうな相手を脅して、4回目には、少し変われた気がしたし、やれば出来ると気付いた。
そして、5回目で俺に会って、負けた。
でも、あの時に出会えて、それからまだ2日だけど、本当に楽しかった。
仲間って言ってくれた事、頼ってくれた事、育成神になってくれた事、修行に誘ってくれた事、一緒に住もうって言ってくれた事、全部が本当に嬉しかった。
こんなに生きてて良かったなんて、思える日が来ると思って無かった。
ノーマ、ウル、ファジー、マーザ、女神、ガンジョウ達に、天使達、皆に会えて僕は世界一の幸せ者だ。
と話してくれた。
ゴカイの話しを聞いて、思わず泣かされた。マーザも泣いてて、ゴカイも泣いてた。
「ゴカイ、私達も君と同じ気持ちだよ。だから遠慮はいらない、何でも言うんだよ」
ファジーも部屋の外で聞いてて、目には涙を浮かべてた。
「うん、ありがとねぇ」
「よし、この部屋に居ろ」
「いいの?」
「あぁ、いいぞ」
「じゃあ、奥の部屋を2人で使いなさい」
「そうだね。明日マーザと片付けておくよ」
2階には全部で3部屋あって、俺の部屋以外は物置部屋として使われてる。
1部屋は俺の部屋と同じ6畳で、もう1部屋は10畳あるから、その10畳の部屋に移ることになった。
「やったな、広くなるぞ」
「うん」
「てかさ、あの部屋は何?」
話に関係ないけど、純粋に今まで疑問だったから、なんとなく聞いてみた。
「本来はあの部屋が、ノーマの部屋だったんだ。でもこの部屋を気に入ったから、あっちは物置部屋として使ってるだけだよ」
「ふーん」
「だから、2部屋は予備だね」
聞いてみたは良いけど、大した理由は無かった。
「なるほどね」
「あ、そうだ。ウルちゃんも呼んじゃえば? 1人だし丁度いいじゃない」
「そうだね、ウルちゃん次第ではあるけど」
「2人がそう言うなら、明日聞いてみるよ」
そうは言っても、流石に来ない気がした。ウルは1人だけど、基本的におばあちゃん家に住んでるし、前に断られてるから。
「では、私達はもう行くよ。ゆっくり休むんだよ」
「朝になったらまた来まーす」
「うん、よろしく」
「うん」
時計を見たら、もう深夜の1時だった。学校の日は7時に起きてるから、6時間しか寝れない。
「寝るか」
「そうだねぇ」
「ベッドと床どっちがいい?」
「ベッド」
いきなり遠慮がなくて驚いた。
「イシカミバサミで決めようぜ」
「いいよ」
イシカミバサミは、手を使って勝敗を決める遊びで、手を丸めるのがイシ、手を広げるのがカミ、指を2本だけ伸ばすのがバサミ。
手を相手から隠してやるのが決まりで、右手の場合、イシはバサミに強くて、カミはイシに強くて、バサミはカミに強い。左手の場合は、その逆になる。
右手と左手がの場合は全てお相子となり、相子が3回連続すると、仕掛けられた側の勝利となる。
「じゃあ、いくぞ」
「負けないよ」
「せーのっ、イシカミバーサミっ」
俺は左手のイシ、ゴカイは左手のバサミで、俺が負けた。
「うぜぇ……」
「じゃあ、ベッドは頂くねぇ」
そう言って、ゴカイはベッドに飛び込んだ。負けたから仕方なく、床に布団を敷き、電気を消して横になった。
「明日は勝つからな」
「頑張ってねぇ」
なんだか凄くムカついて、もう寝ようと目を瞑ってみたけど、いつもベッドで寝てるから、床が固くて寝れる気がしない。
「起きなさい、2人とも朝だよー」
マーザの声に目を覚ました。寝れないと思ってたけど、いつの間にか寝れてた。ただ、体は痛い。
「寝みぃ……」
「おはよう……」
「はい、おはよう。ご飯出来てるよー」
とりあえず服を着替えて、リビングに向かった。
席に着くと、テーブルには白米と味噌汁と玉子焼きが、もう既に並んでた。
「いただきます……」
「いただきますねぇ」
俺は、まだ目が完全に覚めて無いけど、ゴカイはスッキリした顔で、食べ進めた。
「ファジーは?」
「今日は神界に行ってるのよ」
「そうなんだ」
「ごちそうさまでした」
ゴカイは先に食べ終わり、洗面所に向かった。
「あいつ早ぇな」
「ノーマも急ぎなさい。今日は外が暗いのよ」
「そうじゃん、ごちそうさま」
学校の日の朝は、外が暗い時は、俺がウルを迎えに行って、明るい時は、ウルが迎えに来る決まりだから、急いで洗面所に向かって、顔を洗って歯を磨いた。
いつもより急いだからか、時間に余裕が出来た。だからリビングに戻って、マーザに温かい紅茶をもらった。
ゴカイも来て、紅茶を飲みながらよくよく考えてみると、ゴカイはまだ起きる必要が無い事に気付いた。
「ゴカイはなんで、もう起きたの?」
「うーん……分かんない。けどアパートの解約に行くからねぇ」
「そっか。じゃあ、そろそろ行くわ」
「気をつけてねぇ」
「行ってらっしゃい。気をつけるのよ」
「おう」
マーザに見送られるのは、いつもだけど、ゴカイに見送られるのは、なんだか不思議な感じがした。
(まぁ、これもすぐに慣れるんだろうなぁ)
そんな事を考えながら、家を出て、ウルん家まで走った。
0
あなたにおすすめの小説
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる