アンコール〜主人公に彼女が出来たので、次は俺が主人公らしい〜

ねいばー

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新たな日常

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ピピピというアラームの音で石留 咲夜せきりゅう さくやは目が覚める。今の時刻は午前6時。
中学校から平日はこの時間に起きている。

真奈は今日は朝練だし、他の人も4月始めだからか早めに出ている。なので朝ご飯を作る人はいないので、自分で作るしかない。料理は作った方が費用が浮くので積極的にやってるつもりだ。今日の朝はサンドイッチとコーヒーで、テレビを見ながら食べる。うん、眠い。誰にでも朝は辛い。

通りなれたみちを歩くこと20分、私立一幸いっこう高等学校・附属中学校だ。この学校はとにかくでかい。中学生、高校生、教師など総計5000人を超える超マンモス校の所為なのか、学校自体が大きく移動に時間がかかるとのことで、授業と授業の合間の休み時間は20分という昼飯が楽々食える時間配分なのだ。でかいせいで、遅刻者も多いが・・・

さて、今日は始業式だ。またあの校長の話を聞かなければならないと思うと頭が痛くなる。文章ガン見の癖に同じところ二回も読むんじゃねぇよ…

その前にクラス替えの発表か、クラス替えは1年を決めるイベントのためミスはできない。まぁ俺はただ運に任せるくらいしか出来ないけどね。

「おっ、また咲夜と同じクラスじゃーん!。流石に笑うわ。もう付き合っちゃおーぜ。」
とボケかますのは親友の滝見 瞬たきみ しゅんだ。運動神経抜群。コミュ力もある。おまけに性格も顔もいいときた。成績優秀…とはいかないが、男女問わず人気なイケメンだ。ラブコメで主人公と言うのなら彼だろう。
「うっせ、お前には彼女いるだろ、何のために暗躍したのか分からなくなるわ。」
「その節々は感謝しています…けど咲夜も身嗜みしっかりすればモテるんだから、その仏頂面をさっさとやめて爽やか系イケメンになろうぜ!」
「はーいおくちチャックしようねー。第一お前に言われると嫌味にしか聞こえん」
「だからいつまで経っても女友達が増えないんだよなぁ・・・あっその手に持ってるガムテープを離しなさい。やめてゴメンマジでなんでもし…」
「はーいコミュ力お化けは黙ろうね」
よし、お口チャック完了!うるさい奴にはガムテープが一番さ。

「ヤッホーって、瞬どうしたの⁈」
と五条 真奈がやって来た。
五条 真奈ごじょう まなは俺の幼なじみで縁楽えんらく荘の住民だ。ポニテが特徴の女の子で容姿端麗、明るい性格で男女共に人気者だ。更に運動もできていかにも運動少女って感じ。
「奴は訳あってそれ相応の罰を受けてる最中だ。ところで真奈は何処のクラス?」
「私?私も瞬と咲夜と同じクラスだよー。やったねー」
「結局は三人衆なのね。あとは先生が白墨先生だったらいよいよそんなに変わらねーぞ」
「だよねぇ…けどあの先生絡みやすいから他の先生よりマシかなぁ。」
「絡みやすさ重視かよ…」
「けど荒安先生とかだったら嫌でしょ?」
「あー納得」
「絡みやすさは大事!」
そう言って胸を張ってドヤ顔する。綺麗な曲線だ。身長は大きいんだけどなあ・・・ねえ?

「貴様、今私に対して無礼な考えをしたな?」
「いいえその様なこと考えておりません。いいカーブとは思ったけど」
「有罪、よって処す」
「ええ・・・」
「じゃ、今日の飯当番宜しく♪」
まぁしょうがないか・・・けど誰か忘れている気が
「モゴモゴ…」
「「あっ」」
ガムテープ巻きっぱなしだったわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やけに長い校長の話を終えて俺らは教室に入った。
「さっきの件で怒りたいところだが、生憎ガムテープのせいで口がヒリヒリするので後ほど判決で」
「ごめんごめんー」
「反省してないやろ」
「ああ、全く」
「えぇ…」
と下らない話をしていると担任が入ってきた。
「おしおし、全員いるな。今年の2-3担任は白墨 玲はくぼく れいです。おめでとう」
マジかよ。
「おっ石留も五条も滝見ものいるのか、変わらねー顔だなぁ」
とヘラヘラ笑うこの男こそ我らの担任白墨玲だ。ちょび髭のでかいおじさんで、女子生徒を中心に人気な先生だ。ぶっちゃけ、先生とは言えない言動はどうか?と思うが、荒安みたいな生徒を思いやらない奴らがいるから白墨先生はいい先生だ。生活をどうにかしてくれればね?
「うるさいですー、先生も代わり映えしないじゃないっすか」と瞬
「はーいじゃあ次は4月下旬の二年林間合宿の班決めからー」
「無視しやがったぜ、35なのに彼女いない癖に」
「はーい滝見くーん、後で先生と職員室で恋バナしような?」
「瞬お疲れ様、生きて帰れよ。骨は肥料にしてやる」
「せめて散骨にしてくれ…」
二年林間合宿は二年四人で山で交流を深めようという目標の会だ。端的に言えばお泊まり会みたいなものだ。

「えーとこれについては一週間期限があるから期限守ってくれればおけ。決まらない様だったら俺とワクワク勉強会だぞー」
めっちゃ嫌だ。なんであそこまで行って現国しなくちゃならないんた…でも女子にはモテてるらしいからある意味ならご褒美?かもね。
「んじゃ今日は特にないんで解散で、明後日から本格的に授業だから頑張れよー」
と先生退出。どうせ缶コーヒーがぶ飲みでもして職員室でで寝てるだろ。コーヒー飲んで寝る精神を疑うわ。

「咲夜、瞬~どーする?班決め」
「少なくとも真奈と一緒がいいなぁ。真奈となら何処でもいいや」
「えへへ、私も瞬と一緒ならどこでいいやー」
「俺がいるところでイチャつかないで…ダメージが…」
言い忘れたが、瞬と真奈はバカがつく方のカップルだ。去年、瞬を巡るラブコメみたいなお話があり結果として付き合うことになったのが俺の幼馴染みの真奈だ。まぁ、細かいお話は追々するとしよう。
「まだ私たちイチャついたわけじゃないよ~」
「じゃあ人前で瞬とイチャつかないで下さい。それ以上されると周囲のダメージも尋常じゃないから…」
ほら男子からは羨望の眼差し、女子からは温かい目でみられてますよ…

「俺、真奈、瞬は決まったけどあとどーするかー」
「おい、いつの間に俺はお前らの班に入ったんだ⁈おもりか⁈バカップルのおもりなのか⁈」
「はいはい、おもり、おもり」
リア充・・・怖い!
「時に任せれば自ずと集まるでしょ」
「はぁ・・・ま、明日の自分に任せるか」
そう、まさか明日の自分があんなことになるなんて誰もわからなかったのだ。
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