2 / 8
新たな日常
しおりを挟むピピピというアラームの音で石留 咲夜は目が覚める。今の時刻は午前6時。
中学校から平日はこの時間に起きている。
真奈は今日は朝練だし、他の人も4月始めだからか早めに出ている。なので朝ご飯を作る人はいないので、自分で作るしかない。料理は作った方が費用が浮くので積極的にやってるつもりだ。今日の朝はサンドイッチとコーヒーで、テレビを見ながら食べる。うん、眠い。誰にでも朝は辛い。
通りなれたみちを歩くこと20分、私立一幸高等学校・附属中学校だ。この学校はとにかくでかい。中学生、高校生、教師など総計5000人を超える超マンモス校の所為なのか、学校自体が大きく移動に時間がかかるとのことで、授業と授業の合間の休み時間は20分という昼飯が楽々食える時間配分なのだ。でかいせいで、遅刻者も多いが・・・
さて、今日は始業式だ。またあの校長の話を聞かなければならないと思うと頭が痛くなる。文章ガン見の癖に同じところ二回も読むんじゃねぇよ…
その前にクラス替えの発表か、クラス替えは1年を決めるイベントのためミスはできない。まぁ俺はただ運に任せるくらいしか出来ないけどね。
「おっ、また咲夜と同じクラスじゃーん!。流石に笑うわ。もう付き合っちゃおーぜ。」
とボケかますのは親友の滝見 瞬だ。運動神経抜群。コミュ力もある。おまけに性格も顔もいいときた。成績優秀…とはいかないが、男女問わず人気なイケメンだ。ラブコメで主人公と言うのなら彼だろう。
「うっせ、お前には彼女いるだろ、何のために暗躍したのか分からなくなるわ。」
「その節々は感謝しています…けど咲夜も身嗜みしっかりすればモテるんだから、その仏頂面をさっさとやめて爽やか系イケメンになろうぜ!」
「はーいおくちチャックしようねー。第一お前に言われると嫌味にしか聞こえん」
「だからいつまで経っても女友達が増えないんだよなぁ・・・あっその手に持ってるガムテープを離しなさい。やめてゴメンマジでなんでもし…」
「はーいコミュ力お化けは黙ろうね」
よし、お口チャック完了!うるさい奴にはガムテープが一番さ。
「ヤッホーって、瞬どうしたの⁈」
と五条 真奈がやって来た。
五条 真奈は俺の幼なじみで縁楽荘の住民だ。ポニテが特徴の女の子で容姿端麗、明るい性格で男女共に人気者だ。更に運動もできていかにも運動少女って感じ。
「奴は訳あってそれ相応の罰を受けてる最中だ。ところで真奈は何処のクラス?」
「私?私も瞬と咲夜と同じクラスだよー。やったねー」
「結局は三人衆なのね。あとは先生が白墨先生だったらいよいよそんなに変わらねーぞ」
「だよねぇ…けどあの先生絡みやすいから他の先生よりマシかなぁ。」
「絡みやすさ重視かよ…」
「けど荒安先生とかだったら嫌でしょ?」
「あー納得」
「絡みやすさは大事!」
そう言って胸を張ってドヤ顔する。綺麗な曲線だ。身長は大きいんだけどなあ・・・ねえ?
「貴様、今私に対して無礼な考えをしたな?」
「いいえその様なこと考えておりません。いいカーブとは思ったけど」
「有罪、よって処す」
「ええ・・・」
「じゃ、今日の飯当番宜しく♪」
まぁしょうがないか・・・けど誰か忘れている気が
「モゴモゴ…」
「「あっ」」
ガムテープ巻きっぱなしだったわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やけに長い校長の話を終えて俺らは教室に入った。
「さっきの件で怒りたいところだが、生憎ガムテープのせいで口がヒリヒリするので後ほど判決で」
「ごめんごめんー」
「反省してないやろ」
「ああ、全く」
「えぇ…」
と下らない話をしていると担任が入ってきた。
「おしおし、全員いるな。今年の2-3担任は白墨 玲です。おめでとう」
マジかよ。
「おっ石留も五条も滝見ものいるのか、変わらねー顔だなぁ」
とヘラヘラ笑うこの男こそ我らの担任白墨玲だ。ちょび髭のでかいおじさんで、女子生徒を中心に人気な先生だ。ぶっちゃけ、先生とは言えない言動はどうか?と思うが、荒安みたいな生徒を思いやらない奴らがいるから白墨先生はいい先生だ。生活をどうにかしてくれればね?
「うるさいですー、先生も代わり映えしないじゃないっすか」と瞬
「はーいじゃあ次は4月下旬の二年林間合宿の班決めからー」
「無視しやがったぜ、35なのに彼女いない癖に」
「はーい滝見くーん、後で先生と職員室で恋バナしような?」
「瞬お疲れ様、生きて帰れよ。骨は肥料にしてやる」
「せめて散骨にしてくれ…」
二年林間合宿は二年四人で山で交流を深めようという目標の会だ。端的に言えばお泊まり会みたいなものだ。
「えーとこれについては一週間期限があるから期限守ってくれればおけ。決まらない様だったら俺とワクワク勉強会だぞー」
めっちゃ嫌だ。なんであそこまで行って現国しなくちゃならないんた…でも女子にはモテてるらしいからある意味ならご褒美?かもね。
「んじゃ今日は特にないんで解散で、明後日から本格的に授業だから頑張れよー」
と先生退出。どうせ缶コーヒーがぶ飲みでもして職員室でで寝てるだろ。コーヒー飲んで寝る精神を疑うわ。
「咲夜、瞬~どーする?班決め」
「少なくとも真奈と一緒がいいなぁ。真奈となら何処でもいいや」
「えへへ、私も瞬と一緒ならどこでいいやー」
「俺がいるところでイチャつかないで…ダメージが…」
言い忘れたが、瞬と真奈はバカがつく方のカップルだ。去年、瞬を巡るラブコメみたいなお話があり結果として付き合うことになったのが俺の幼馴染みの真奈だ。まぁ、細かいお話は追々するとしよう。
「まだ私たちイチャついたわけじゃないよ~」
「じゃあ人前で瞬とイチャつかないで下さい。それ以上されると周囲のダメージも尋常じゃないから…」
ほら男子からは羨望の眼差し、女子からは温かい目でみられてますよ…
「俺、真奈、瞬は決まったけどあとどーするかー」
「おい、いつの間に俺はお前らの班に入ったんだ⁈おもりか⁈バカップルのおもりなのか⁈」
「はいはい、おもり、おもり」
リア充・・・怖い!
「時に任せれば自ずと集まるでしょ」
「はぁ・・・ま、明日の自分に任せるか」
そう、まさか明日の自分があんなことになるなんて誰もわからなかったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや
静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。
朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。
「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。
この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか?
甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる