Travellers ー王道異世界物語はお嫌いですか?ー

ねいばー

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ドキドキもない赤飛龍討伐

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…三日目…
ただ歩いてるだけなのでワクワクもなければ、ドキドキもない。
たまに空を飛んでる適当な飛龍を撃ち落として食うか、歩きながら土魔法で粘土遊びするくらいだ。
初めてやってみたが案外面白い。
魔法とは別の感覚も働かせてあるので集中力が要る。
たまに燃え尽きなかった木にぶつかるが…

「さてさてもうそろ見えてくるはずだが…」

と考えていると

「キャーッ‼︎‼︎」

と女性の悲鳴が聞こえた。
声がする方に急いで駆けつけてみると赤飛龍が女性を襲っていた。

飛龍は出来損ないのドラゴン、いわば劣化版ドラゴンだ。
それでも人間界に侵入することはまず無いと思っていたが…他の飛龍がいないことから群れからはぐれた飛龍と見て間違えないだろう。

「ひとまず人命救助が先だな…とりあえず火魔法ファイア」 

と赤飛龍の横っ面に火球を叩き込む。
威力はかなり抑えたのでせいぜい女性から気をそらす程度の効果だ。

『グルルルルルル…』

狩り中に邪魔されたらそりゃ怒るよな。 

『ギュラララアアアアアアア‼︎‼︎』

「飛龍様はご立腹なもんで…ああ怖い、怖いっと」

赤飛龍はこちらに巨大な火球を放った。

「光魔法ミラージュシールド」

と俺はそっくりそのまま赤飛龍の火球をはじき返した。
火球は赤飛龍に直撃するが、
『グルルルルルル…』

「だよなあ…」

落ちこぼれてもドラゴン種、流石とも言える炎耐性。
生半可な火力だと炎属性は無効化されてしまう、プロミネンスあたりじゃ無いと炎魔法は通らない。
じゃあ水魔法を使えば?とは思うが近くには人がいる。
万が一だが威力によっては巻き込んでしまう場合がある。

つまりだ

「物理攻撃縛りだよなあ、飛龍相手に剣使うのは久しいな…」

と俺は鞘から二本の剣を取り出す。
盾も使ったことがあるが結局は双剣スタイルがしっくりきている。
盾は視界が狭まるから苦手だ。

『ギュララララララッ‼︎!』

と赤飛龍は再び火球を放つ。

「水魔法アクアショットッ‼︎」

と『同じ』威力の水魔法を放つ。

水に、火だ。どうなるか分かるだろう?

あたり一帯に水蒸気が立ち込める。

一瞬だが目眩しになるだろう。

赤飛龍は翼を一振りし視界を明るくする。

しかしそこには俺の姿はない。

「お前の首の上だ。それじゃ、じゃあなツヴァイスレイド」

と、俺は飛龍の上から双剣を振り下ろす。
ツヴァイブラストは剣に振動を加える技で、ドラゴンとかの物理攻撃耐性持ちの相手に効果を発揮する。
ドスリとドラゴンの首が落ちる。
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