寝取り寝取られ家内円満 ~最愛の妻をなんと親父に寝取られたのに幸せになっちゃう男の話~

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07 マユとの馴れ初め その3 「インモー怖い」

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 07 マユとの馴れ初め その3 「インモー怖い」


「それ、心の病気です。精神分析は患者に自由に話させることから始めるんですよ」
「君、精神科医なの?」
「大学で心理学の単位取りました」
 なぜそういうのがうちのようなITソリューションの会社に来たのか不思議でした。この押しの強さが買われたんでしょうか。この状況を持て余して茶化してしまいたくなっていたんですが、一方で、もういいや、と自暴自棄になってもいました。
 自分の過去の恥部を晒すのは、辛いことです。マユはショックを受けてしまうかもしれません。しかし、ここまで強引に入ってくる女の子なら、恐らく男性経験も修羅場経験も俺よりも豊富なんだろうな。そう思い、話す事にしました。
 が、実際に話そうとすると、どこからどう話せばいいのかわからなくて戸惑ってしまいました。
 マユの手が俺の頬に触れました。
「先輩、あたしの目を見て。うまく話そうと思わなくていいよ。それから、あたしが先輩に何をしても拒否らないで。全て、まかせて。あたしを、お母さんだと思って」
 彼女のお陰で一日に大きな契約が二件も取れ、その上さらに彼女は俺の固い心の扉をこじ開けようとしてくれているのです。好意は十分に伝わっていました。ド直球すぎて戸惑うほど、無条件に受け入れてくれているのです。もう、意地を張るのはやめよう。そう思いました。全てマユに委ねることにしました。
 俺の心が読めるのか、マユはものすごい力でぎゅーっと抱きしめてきました。雪と氷に包まれた古城に春がやってきて、氷がとけ、閉ざされた城門が少しずつ開きはじめました。

 俺は小学五年の時に見たオヤジとオフクロの情交の場面、その後オヤジと複数の愛人たちとのセックスを何度も覗いたこと、女の股間の黒々とした陰毛の中の赤い裂け目がとてもイヤらしく感じて、それを見て自慰をしたこと、それを母に見咎められて、しかられたこと、そして・・・。

 話すうちに鼓動が激しくなるのを覚え、背中にじっとりと汗をかいていました。息が苦しくなり、もう、それ以上話すのに耐えられなくなっていました。
「・・・続けて。大丈夫」
 マユの手が優しく頭を撫で、背中をさすりました。
 いつのまにか体から力が抜けていました。俺の長い独白のあいだ、マユはずーっと抱きしめて、撫でて、擦ってくれていました。
「その後、オフクロは居なくなった。それから一度も会ってない。どこで何してるか、知らない。それ以来、女の子を見るとそれも可愛い女の子ほど気持ち悪く感じてしまう。毛が、ダメなんだ。気持ち悪くなってしまうんだ。そういうことだよ」
 話を終えたあとも、ずっと黙ったまま抱き合っていました。
「わかったよ・・・」
 しばらくして、マユが沈黙を破りました。
「どうしたらそれ治せるか、わかった。つまり、こうだよ」
 マユはガバッと起き上がり、スエットシャツを脱ぎ捨てて、なんと、俺の顔の上に跨って来たのです。もじゃもじゃの濃い陰毛が鼻をくすぐり、陰毛の向こうにたゆんとした両の乳房、乳房の間にマユの顔が一直線で俺を見下ろしていました。小便か汗か強烈な女の体臭というものなのかが混ざり合って鼻をつき、早猛烈に吐き気が込み上げてきました。
 強制クンニリングスというやつです。
 マユの目が昂奮しているのがわかりました。
「舐めて」
 そう言って片手を後ろに回し、優しく俺のをシゴキはじめました。
 素っ裸の女が股を広げて俺の顔の上に乗っているのです。普通ならそのシチュエーションだけで萌えてしまうでしょう。
 すべすべのもちもちのひんやりした太股が上気している俺の頬を挟んでいました。それが少しずつ俺を圧迫してきました。
 ですがシゴかれている俺のはというと、掌で亀頭を撫でまわされたり爪の先で亀頭の周りをくすぐるようにコリコリされ、一度出したというのにマユの巧みな指使いに早くも大きく勃起していたのです。
 快感と苦痛とが綯交ぜでした。
 俺が躊躇していると、さらに大きな声で「舐めて」というので、
「ムリ。できないよ」と言うと、
「舐めて」と腰を下ろしさらにギューッと股間を押し付けてきました。
 俺が横を向こうとすると俺の頭を挟み込んだ両腿で万力のように締め付けてきました。身動きできませんでした。
「舐めて」
 すでに命令口調になっていました。
 しかたなく言うとおりにしました。下から上に向かって何度か舐めあげました。オシッコのツーンとした匂いはまだしも、女の性の臭気がたまりませんでした。酸っぱい唾液が口の中に広がり、猛烈な吐き気がこみ上げてきました。
「穴の周りだけじゃなくて穴の上らへんにコリコリしたのあるでしょ? そこをナメられたり吸われたりすると気持ちいいんだよ」
 クリトリスのことを言っているのだと思いました。言われた通りにそこを舌でチロチロしたりちゅううっと吸ったりしていると、マユは気持ちよさげに吐息し、もう片方の手で俺の頭を撫でました。
「あ、・・・はあん・・・」
 ですが、限界でした。
「ムリ! もうだめ。吐きたい」
 すぐにマユは俺の顔の上から降りて俺に覆いかぶさりキスしてきました。目を開いたままでした。寄せ鍋のダシの香りと精液の匂いがしました。
「先輩、いいよ。もし吐いてもあたしが全部飲んであげる。何も考えないであたしの目を見て。あたしを信じて」
 マユが舌をこじ入れてきて、俺は無我夢中で吸いました。不思議に吐き気が収まり、マユの甘い唾液が呼吸を落ち着かせてゆきました。俺が落ち着いたのを確認すると、再び俺に跨ってきました。今度は俺に尻を向けて俺のを咥えました。
 シックスナインというやつですが、もちろん、俺は初めてです。
「先輩、舐めて。大丈夫だから」
 イチモツをマユの唇に包まれながら、俺はもう一度マユの潤みに舌を出しました。そこは俺の唾液以外の液体で潤み切っていました。尖って来た女の核に吸いつき舐め続けていると次第に甘いような塩っぱいような味に変わり、あまり苦痛ではなくなりました。
 マユは一度尻を上げて股の向こうから俺を確認すると、また股間を押し付けてきて俺のを咥えました。回りの陰毛が鼻や頬をくすぐりました。温かいスベスベした太腿に挟まれて、俺はだんだんエロさを感じるようになっていきました。
 シゴくスピードは一定でしたが、時折亀頭を包んだ唇がすぼまったり、先が舌でねぶり回されたり掌で撫でられたり、陰嚢を揉まれたりするうちにこみ上げてくるものを感じるようになりました。
「イキそうかも」
 するとマユの手や舌の動きが緩みます。股間をナメさせつつ俺を自在にコントロールしているマユに畏敬すら感じました。
「もうちょっと、ガマン」
 彼女は腰の位置と角度を変え、俺の舌先にクリトリスを押し付けて感じているようでした。それを見て、俺もまた昂まりが込み上げて来ました。マユが感じて興奮している様が俺をまた興奮させました。さらにマユは俺の手を自分の胸に誘導しました。
「乳首も、いじって」
 完全に勃起した両の乳首を手の平に感じました。そのまま手の平を回すようにすると。マユは大きく喘いで仰け反りました。
「先輩、たまんないよ。あたし、イキそうかも」
 股間がさらに俺に押しつけられ、俺は負けじと舐めたり啜ったりしました。舌先で核をちろちろしながら乳首をつまんだりしていると、マユの尻がひくひくと動き、低い呻きの後にびくびく体を震わせて彼女の力が抜け、全体重を俺に預けてきました。
「先輩。あたし、イッたよ。先輩が、イカせたんだよ」
 俺の口の周りについた自分の陰毛を取りながら、マユは俺に息を吹きかけました。
「今度は先輩があたしでイッて」
 マユは手で俺のモノをシゴきながらニコっと笑うと、もう片方の手でショルダーバッグを探り、何かを取り出しました。ゴムの包装を歯で切り裂き、口を使ってつけてくれました。そしてもう一度俺の上に載ってキスをしました。俺の胸に手を突き、もう片方の手で誘導され・・・。俺のイチモツはあっけなくマユの中に飲み込まれました。
 初めての女の入口は狭く、少しキツい感じでしたが、呑み込まれてしまえば中は温かく柔らかく、奥に行くにしたがってぐにゅぐにゅと締め付けてしっかりと俺を包んでくれました。ゴム越しとはいえ、極上の感触でした。
「ん・・・、はあ~んっ!」
 マユは気持ちよさげに目を閉じ、俺のを愉しんでいるようでした。
「どお? 先輩、あたし、先輩を犯してるよ。気持ち悪くないでしょ? エロいでしょ?気持ちいいでしょ? なんとか言って、ねえ」
「気持ちいい。すごい、気持ちいいよ」
「マユ! 気持ちいいよ、マユ、って言って。ちゃんと、言葉にして、はあんっ!」
「気持ちいいよ、マユ」
「先輩が好き、ずっと、ずっと、一緒に、いたい。いい? あたし、一緒に、いてもいい? ねえ、返事してよ!」
「いいよ」
 マユが動くたびに、言葉を発するたびに、頑な心が熔かされていきました。マユを引き寄せ、抱きしめ、キスしました。
 嫌悪感や不快感はいつのまにやら消え、目の前の女体を犯したいという衝動が沸き起こって、そのまま起き上がってマユを押し倒し、太腿を抱えてさらに奥に突き進みました。猛烈に射精感が襲ってきましたが、歯を食いしばってそれを堪えました。今、頑張らなければだめだ。そう思ったのです。
「一緒にいよう。一緒になろう。好きだよ、マユ!」
「スゴイっ! 先輩、うれしい! あっ、全然違う、スゴイっ!」
 そのままマユは一気に登りつめてゆきました。それを見届けて、俺は生まれて初めて、女の体の中で射精しました。
 終わったあと、マユは胸を大きく上下させしおらしくこう言いました。
「あのさ、先輩、初めてじゃないでしょ」
「え?」
「だって、スゴかったよ。急に、変わるんだもん」
「そう?」
 なんだか自信が湧いてきてうれしくなりました。
「今気づいたんだけど、あたし、タメ語喋ってるような気がする」
「いいよ、別に。意外に律儀なんだな。会社ではマズいけど」
「先輩、ずっと、一緒だよね」
 マユがおれのを握ってきました。
「うん。さっき言った。武士に二言はない」
「もう一回言って」
「ずっと、一緒だ。マユが、好きだ」
「うれしい!」
 そうしてマユとの初めてのセックスを終えた後、彼女はこんなことを言いました。
「先輩。先輩のこと、『たー君』って呼んでいい?」
「ああ、タカシだから?」
「うん。あたし、初めて会ったときからずっと決めてたの。たー君と両想いになったら、そう言おうって」
「いや、なんか・・・」
「何?」
「めちゃめちゃ女の子じゃん、マユって」
「外見からは想像もできなかった?」
 彼女がニコニコ笑いながらそういうので、つい、
「うん」と言ってしまったのです。
 マユは顔を顰めて舌打ちをし、俺のを猛烈に握りしめてきたのです。
「イデーっ! 何すんだよォ」
「悪かったね、外見が男みたいで」
「そうは言ってないよ。思っていた以上にかわいいんだなって、そういう意味だよ」
「じゃあ、許す。痛かった?」
「うん」
「ごめんね。あ、あとね。あたし以外の女の人としちゃダメだからね。ウワキしたら、これじゃ済まないから」
「ハイ」
「よろしい!」
 そんな風に、俺とマユは付き合い始めました。
 そして、次の年の春、俺たちは結婚しました。


 それなのに・・・。
 
 そのマユが、俺を裏切って浮気をするなんて。いや、浮気というより、これは二股というヤツです。しかも、俺の実のオヤジと。きっと、俺と出会う前からです。
 ベッドの上で死んだように眠っているマユの顔を見ながら、怒りが再び沸々と沸いてきました。

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