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【第八話】ほんとうに幸せな世界
67.ほんとうに幸せな世界(3)
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朝の日差しが、カーテン越しに差し込む。
もう、朝かと思った。
「……どうしたんですか? アーニャ」
彼は私の耳元で優しく囁いた。
「アーニャっ言わないで。恥ずかしいから」
「そうやって貴方のはずかしがるところが好きですよ」
彼はそう言って、いつも茶化す。
「おはようございます。アナスタシア」
彼が私の唇にキスを落とす。
さらっとした髪が私の頬を軽く撫でた。
「おはよう。――■■■」
これが毎日続く光景だ。
シャターリアの屋敷を離れ、令嬢でもなんでもなくなった私と彼は、新しい土地に屋敷を買った。
使用人はなるべく少なく、侍女が一人と料理人が一人。
朝起きると、トマトスープの香りがした。
「また、アーニャはトマトスープに大量にタバスコを入れるんでしょう? 料理長、困ってましたよ」
「だって、辛いほうが美味しいんだもの。家の中でくらい自由にさせてほしいわ」
無類の辛いもの好きな私は、ピザやトマトベースの食材にはタバスコをかけている。ぴりっとした辛さじゃものたりない。
身体中から汗がふき出るくらい、辛いものじゃないといけない。
でも、流石に外ではそんなことはできないから、なるべく辛いものを選んで食べている。
「俺、前にアナスタシアが食べたのを食べたんだけど、口から炎を吐くかと思いましたよ」
「ふふ。大げさねぇ」
「いや、本当に……」
彼はたじたじになっていた。
朝のご飯はトマトスープとパンと、サラダと生ハム。デザートは林檎だった。
昼になると、私は仕事をしなければならない。
彼は私の助手になって、手伝いをしてくれる。
私は薬学者になった。
色々な薬草を集めて、混ぜて薬にする。
それを医者に売ったりして稼ぐ仕事だ。
研究費は国立大学が資金援助してくれている。
長年見つからなかった病の薬を発明したり、ホーエンハイムと協力したりして、私は楽しく生きている。
「アナスタシア、こっちの薬草はどう分ければいいですか?」
「隣国から来たものね。ええっと、これは見覚えがあるわ。花と茎を分けて頂戴。花は薬になるけど、茎には猛毒がついているの」
「ひぇえ……」
たくさんの薬を作り出した。
ホーエンハイムや他の医者、そしてファウストの意見があったから出来たことだった。
もう日が落ちかけてる。
そろそろ夕飯の時間だ。
今日のご飯は、ビーフストロガノフと、付け合せのマッシュポテト。あとトマトとレタスのサラダにコーンスープ。
「……あれ?」
私はふと、立ち止まった。
「なんで、私、今晩のメニューを知ってるんだろう|」
お風呂に入り、汚れを落とす。
私は一人でできると言っているのに、侍女は話を聞いてくれない。
私の身体を綺麗に洗ってくれた。
香油で髪をとかし、ボディークリームで身体中を保湿する。
体の中から薔薇の香りがする。今日はアロマは薔薇らしい。
「おかえりなさい、アナスタシア」
彼もお風呂を上がったらしい。そしてソファーの上に座って本を読んでいる。
「何の本を読んでいるの?」
私は彼の横に座り、本を覗き込んだ。
「オルデハイム王国の成り立ちについて。実はこの国って、竜の元から金銀財宝を奪うことに成功して成り立った国なんですって」
「へぇ。竜は慌てたでしょうね」
「きっとそうですね」
そして話しているうちに身体が密着し、触れ合い、私達は自然とキスをしていた。
ちゅっちゅっと、軽いキスから、舌を絡めるキスまで。
キスをすると、彼のことしか考えられなくなる。
キスは魔法だ。
彼の手が私の腰に回る。
「もっとゆっくりできる場所でしましょう」
そう言って、彼はベッドの上にお姫様だっこで運んでくれた。
「あぁ、アナスタシア。貴方はとても美しいです」
「侍女がしっかり手入れしてくれたからよ」
「いいえ。見目も麗しいですが、心も美しい。そんな貴方が愛おしくてたまらない」
彼は舌を絡めてキスを繰り返す。そしていつしか舌が首元を這っていた。
「ひゃん」
「くすぐったいですか?」
「うぅ……」
彼はわかってやっている。私は首元が弱いということを知ってやっている。
ひどい、ひどい、いじわるだ。
ネグリジェはいつしかはだけていた。
彼の服もはだけてしまっている。
「愛してますよ。アーニャ」
「だから、アーニャって呼ぶのはやめてってばぁ」
何度も何度も、彼は甘い言葉を与えてくれる。
私も愛していると返しているけど、私の愛はちゃんと伝わってるかしら。
「ふふ、これからもずっとずっと愛しています」
「私も■■■のことを愛しているわ。ずっと、ずぅっと」
「ねぇ、明日にはオペラを見に行かない? またダリアの出演する公演があるの。それから、明後日にはリリィが久々に会いに来てくれるらしいの。あとね、その次の日はカーチャとお茶会をする予定で――」
「ねぇ、アナスタシア」
彼は優しい声色で私の額にキスを落とす。
そして甘く優しい言葉で言った。
「明日なんてこないですよ。ここが一番幸せな世界なんですから」
もう、朝かと思った。
「……どうしたんですか? アーニャ」
彼は私の耳元で優しく囁いた。
「アーニャっ言わないで。恥ずかしいから」
「そうやって貴方のはずかしがるところが好きですよ」
彼はそう言って、いつも茶化す。
「おはようございます。アナスタシア」
彼が私の唇にキスを落とす。
さらっとした髪が私の頬を軽く撫でた。
「おはよう。――■■■」
これが毎日続く光景だ。
シャターリアの屋敷を離れ、令嬢でもなんでもなくなった私と彼は、新しい土地に屋敷を買った。
使用人はなるべく少なく、侍女が一人と料理人が一人。
朝起きると、トマトスープの香りがした。
「また、アーニャはトマトスープに大量にタバスコを入れるんでしょう? 料理長、困ってましたよ」
「だって、辛いほうが美味しいんだもの。家の中でくらい自由にさせてほしいわ」
無類の辛いもの好きな私は、ピザやトマトベースの食材にはタバスコをかけている。ぴりっとした辛さじゃものたりない。
身体中から汗がふき出るくらい、辛いものじゃないといけない。
でも、流石に外ではそんなことはできないから、なるべく辛いものを選んで食べている。
「俺、前にアナスタシアが食べたのを食べたんだけど、口から炎を吐くかと思いましたよ」
「ふふ。大げさねぇ」
「いや、本当に……」
彼はたじたじになっていた。
朝のご飯はトマトスープとパンと、サラダと生ハム。デザートは林檎だった。
昼になると、私は仕事をしなければならない。
彼は私の助手になって、手伝いをしてくれる。
私は薬学者になった。
色々な薬草を集めて、混ぜて薬にする。
それを医者に売ったりして稼ぐ仕事だ。
研究費は国立大学が資金援助してくれている。
長年見つからなかった病の薬を発明したり、ホーエンハイムと協力したりして、私は楽しく生きている。
「アナスタシア、こっちの薬草はどう分ければいいですか?」
「隣国から来たものね。ええっと、これは見覚えがあるわ。花と茎を分けて頂戴。花は薬になるけど、茎には猛毒がついているの」
「ひぇえ……」
たくさんの薬を作り出した。
ホーエンハイムや他の医者、そしてファウストの意見があったから出来たことだった。
もう日が落ちかけてる。
そろそろ夕飯の時間だ。
今日のご飯は、ビーフストロガノフと、付け合せのマッシュポテト。あとトマトとレタスのサラダにコーンスープ。
「……あれ?」
私はふと、立ち止まった。
「なんで、私、今晩のメニューを知ってるんだろう|」
お風呂に入り、汚れを落とす。
私は一人でできると言っているのに、侍女は話を聞いてくれない。
私の身体を綺麗に洗ってくれた。
香油で髪をとかし、ボディークリームで身体中を保湿する。
体の中から薔薇の香りがする。今日はアロマは薔薇らしい。
「おかえりなさい、アナスタシア」
彼もお風呂を上がったらしい。そしてソファーの上に座って本を読んでいる。
「何の本を読んでいるの?」
私は彼の横に座り、本を覗き込んだ。
「オルデハイム王国の成り立ちについて。実はこの国って、竜の元から金銀財宝を奪うことに成功して成り立った国なんですって」
「へぇ。竜は慌てたでしょうね」
「きっとそうですね」
そして話しているうちに身体が密着し、触れ合い、私達は自然とキスをしていた。
ちゅっちゅっと、軽いキスから、舌を絡めるキスまで。
キスをすると、彼のことしか考えられなくなる。
キスは魔法だ。
彼の手が私の腰に回る。
「もっとゆっくりできる場所でしましょう」
そう言って、彼はベッドの上にお姫様だっこで運んでくれた。
「あぁ、アナスタシア。貴方はとても美しいです」
「侍女がしっかり手入れしてくれたからよ」
「いいえ。見目も麗しいですが、心も美しい。そんな貴方が愛おしくてたまらない」
彼は舌を絡めてキスを繰り返す。そしていつしか舌が首元を這っていた。
「ひゃん」
「くすぐったいですか?」
「うぅ……」
彼はわかってやっている。私は首元が弱いということを知ってやっている。
ひどい、ひどい、いじわるだ。
ネグリジェはいつしかはだけていた。
彼の服もはだけてしまっている。
「愛してますよ。アーニャ」
「だから、アーニャって呼ぶのはやめてってばぁ」
何度も何度も、彼は甘い言葉を与えてくれる。
私も愛していると返しているけど、私の愛はちゃんと伝わってるかしら。
「ふふ、これからもずっとずっと愛しています」
「私も■■■のことを愛しているわ。ずっと、ずぅっと」
「ねぇ、明日にはオペラを見に行かない? またダリアの出演する公演があるの。それから、明後日にはリリィが久々に会いに来てくれるらしいの。あとね、その次の日はカーチャとお茶会をする予定で――」
「ねぇ、アナスタシア」
彼は優しい声色で私の額にキスを落とす。
そして甘く優しい言葉で言った。
「明日なんてこないですよ。ここが一番幸せな世界なんですから」
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