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再会
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病院に向かう途中、頭は梨沙のことでいっぱいだった。とにかく梨沙に会いたい。梨沙と話したい。梨沙の笑顔が見たい。
街はクリスマス一色でサンタのコスプレや、街を行き交うカップルで溢れていた。
利久「運転手さん止めてください。」
利久は一刻も早く梨沙に会いたいが、今日はクリスマス。2人の記念日でもある。止まったタクシーから降りて、慌ててジュエリーショップに入る。
店員が慌ただしく入ってきた利久を見て驚く。利久も驚く。
綾音だ。
綾音「利久?久しぶり。どしたの慌てて。」
利久「綾音?話してる時間ない。予算200万で梨沙に似合う指輪見繕ってくれ!早く!」
利久は綾音にそうまくし立て、焦る利久に涙を堪えながら対応する綾音。
200万とは梨沙が慰謝料として利久に残した金額と一致しており、今後の為に使ってくれと言われた額であった。
綾音「梨沙見つかったんだね。わかった。最高に梨沙好みの指輪見繕うから。5分待って!」
店内に響く声で予算を伝えた利久は周りからジロジロ見られているが気にならなかった。思うのは喜ぶ梨沙の笑顔だけ。
綾音は店長に売り上げがどうとか言われていたけど、すごい剣幕で言葉を発した。
綾音「うるさい。売り上げなんか知るか。私は友人の為に選んでる、少しでも高い品なんて関係ない。梨沙に似合うのを探すだけ!」
と店内に響く声で叫んでいた。それを聞いて店内のお客は何故か拍手をしていた。
しばらくして綾音は3つ指輪を持ってきた。
たしかにどれも梨沙好みのデザインだ。
その中で1つ気になる指輪があった。指輪自体シンプルだが、石が妙に綺麗に見えた。
綾音「それいいでしょ?石はムーンストーン。ムーンストンは純粋な愛の意味を持つの。その意味を指輪の中心に飾って、指輪の輪を輪廻として、純愛を永遠に誓いますって事。ね?梨沙にぴったりでしょ?お値段は30万で予算よりかなり低いけど、値段じゃないよ。利久の愛を伝えてあげて。」
利久「ありがとう。これ急いでラッピングしてくれなかなか?プロポーズ用に。」
綾音は全てを理解して、丁寧にしかし素早くラッピングをした。途中店長から別のものをと言われていたが、また綾音は一喝する。
綾音「うるさい。クビにしたきゃしろ!私は今、人生で一番大事でやりがいのある仕事の最中だ。終わったらクビにでもなんでもすればいい。」
そう一喝してその場を鎮めた。
綾音「お待たせ。梨沙にあったら伝えて欲しい。「梨沙がどんなに私たちから逃げても必ず見つけ出して、また友達になってやる」って!」
綾音は涙を流しながら綺麗にラッピングされた指輪を利久に渡した。
利久「あぁ必ず伝える。後、店長さん、次来た時、綾音がいたら今度も綾音に指輪選んでもらいます。結婚指輪。予算も2倍で考えてるのでよろしく。綾音がいなければ他店に行く事になります。」
店長「是非お待ちしております。」
店を出て新たにタクシーを捕まえて、病院に向かった。
病院に着くと受付まで走り、受付で部屋番号を教えてもらう。
利久「ここに入院している丸山梨沙に面会したいのですが、部屋番号教えてください。」
受付「丸山梨沙様ですね。少々お待ちください。、、、申し訳ありません。照合する患者様はおりません。失礼ですが、丸山梨沙様でお間違い無いですか?」
梨沙がいない?そんなはずはない。山下さんから聞いた場所間違い無いのだから。
そこで利久はふと思いついた。
利久「では和田梨沙はいますか?」
受付「和田様なら8回の852号室です。面会時間は20時までとなっているのでご了承ください。」
利久「ありがとうございます。」
梨沙は離婚してもなお、利久と同姓のままだった。それはおそらく、利久と結婚した唯一の思い出としてどうしても捨てられなかったものなのだろう,。
利久は梨沙に会いたくて走り出した。
しかしここは病院。当然注意を受け、走りたい気持ちを抑え、できる限りの早歩きで梨沙の病室の前まで来た。
あとはこの扉を開ければ梨沙がいる。
早く会いたいはずなのに、その扉一枚がやけに遠く感じて、どれくらい扉の前にいたのだろう。5分?10分?扉を開けたらどんな顔で会えばいいのだろう。そんなことを考えて時間だけが過ぎていった。
よし!意を決して扉を開けた。
扉の向こうには梨沙がいた。ベットの上で外を眺めていたが、扉が開いたのに気づきこちらに目をやりながら話し出した。
梨沙「あれ?薬にはまだ少し、、は、、、」
梨沙は理解できないという顔をしてこちらを見て固まった。
利久「梨沙、、久しぶり。」
梨沙「うそ、、なんで、、」
目には大粒の涙を浮かべながらこちらを見ていた。
街はクリスマス一色でサンタのコスプレや、街を行き交うカップルで溢れていた。
利久「運転手さん止めてください。」
利久は一刻も早く梨沙に会いたいが、今日はクリスマス。2人の記念日でもある。止まったタクシーから降りて、慌ててジュエリーショップに入る。
店員が慌ただしく入ってきた利久を見て驚く。利久も驚く。
綾音だ。
綾音「利久?久しぶり。どしたの慌てて。」
利久「綾音?話してる時間ない。予算200万で梨沙に似合う指輪見繕ってくれ!早く!」
利久は綾音にそうまくし立て、焦る利久に涙を堪えながら対応する綾音。
200万とは梨沙が慰謝料として利久に残した金額と一致しており、今後の為に使ってくれと言われた額であった。
綾音「梨沙見つかったんだね。わかった。最高に梨沙好みの指輪見繕うから。5分待って!」
店内に響く声で予算を伝えた利久は周りからジロジロ見られているが気にならなかった。思うのは喜ぶ梨沙の笑顔だけ。
綾音は店長に売り上げがどうとか言われていたけど、すごい剣幕で言葉を発した。
綾音「うるさい。売り上げなんか知るか。私は友人の為に選んでる、少しでも高い品なんて関係ない。梨沙に似合うのを探すだけ!」
と店内に響く声で叫んでいた。それを聞いて店内のお客は何故か拍手をしていた。
しばらくして綾音は3つ指輪を持ってきた。
たしかにどれも梨沙好みのデザインだ。
その中で1つ気になる指輪があった。指輪自体シンプルだが、石が妙に綺麗に見えた。
綾音「それいいでしょ?石はムーンストーン。ムーンストンは純粋な愛の意味を持つの。その意味を指輪の中心に飾って、指輪の輪を輪廻として、純愛を永遠に誓いますって事。ね?梨沙にぴったりでしょ?お値段は30万で予算よりかなり低いけど、値段じゃないよ。利久の愛を伝えてあげて。」
利久「ありがとう。これ急いでラッピングしてくれなかなか?プロポーズ用に。」
綾音は全てを理解して、丁寧にしかし素早くラッピングをした。途中店長から別のものをと言われていたが、また綾音は一喝する。
綾音「うるさい。クビにしたきゃしろ!私は今、人生で一番大事でやりがいのある仕事の最中だ。終わったらクビにでもなんでもすればいい。」
そう一喝してその場を鎮めた。
綾音「お待たせ。梨沙にあったら伝えて欲しい。「梨沙がどんなに私たちから逃げても必ず見つけ出して、また友達になってやる」って!」
綾音は涙を流しながら綺麗にラッピングされた指輪を利久に渡した。
利久「あぁ必ず伝える。後、店長さん、次来た時、綾音がいたら今度も綾音に指輪選んでもらいます。結婚指輪。予算も2倍で考えてるのでよろしく。綾音がいなければ他店に行く事になります。」
店長「是非お待ちしております。」
店を出て新たにタクシーを捕まえて、病院に向かった。
病院に着くと受付まで走り、受付で部屋番号を教えてもらう。
利久「ここに入院している丸山梨沙に面会したいのですが、部屋番号教えてください。」
受付「丸山梨沙様ですね。少々お待ちください。、、、申し訳ありません。照合する患者様はおりません。失礼ですが、丸山梨沙様でお間違い無いですか?」
梨沙がいない?そんなはずはない。山下さんから聞いた場所間違い無いのだから。
そこで利久はふと思いついた。
利久「では和田梨沙はいますか?」
受付「和田様なら8回の852号室です。面会時間は20時までとなっているのでご了承ください。」
利久「ありがとうございます。」
梨沙は離婚してもなお、利久と同姓のままだった。それはおそらく、利久と結婚した唯一の思い出としてどうしても捨てられなかったものなのだろう,。
利久は梨沙に会いたくて走り出した。
しかしここは病院。当然注意を受け、走りたい気持ちを抑え、できる限りの早歩きで梨沙の病室の前まで来た。
あとはこの扉を開ければ梨沙がいる。
早く会いたいはずなのに、その扉一枚がやけに遠く感じて、どれくらい扉の前にいたのだろう。5分?10分?扉を開けたらどんな顔で会えばいいのだろう。そんなことを考えて時間だけが過ぎていった。
よし!意を決して扉を開けた。
扉の向こうには梨沙がいた。ベットの上で外を眺めていたが、扉が開いたのに気づきこちらに目をやりながら話し出した。
梨沙「あれ?薬にはまだ少し、、は、、、」
梨沙は理解できないという顔をしてこちらを見て固まった。
利久「梨沙、、久しぶり。」
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目には大粒の涙を浮かべながらこちらを見ていた。
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