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2章
7話
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私は試して欲しい魔法があると大賢者ゲオルグに言われて、指示通り光の球を出した。
そこから応用ができそうだと考え、様々なことをした結果……目の前のゲオルグは唖然として、何も言えなくなっていた。
その様子を見て不安そうにしているレックス殿下が、ゲオルグに尋ねる。
「今リリアンが使った魔法は、大丈夫なものですか?」
「だ、大丈夫だ! 十代でこれほどまでの聖魔力を扱うとは……とてつもないな……」
唖然としながらも、落ち着いてきたのかゲオルグはカレンを眺める。
「この聖堂は聖魔力の魔力場になっているが、その魔力を来てすぐに扱えるようになっているとは……次はカレンさんが試して欲しい」
そう言われたカレンが私を眺めて苦笑しながら、ゲオルグに対して呟く。
「わかりました……それでは、試してみますね」
そう言ってカレンが手の平に光の球を発生させるけど――数秒ぐらいで光が維持できなくなって、光の球は消えている。
私と比べるのがおかしだけで、カレンも十分凄い。
「君も素晴らしい! リリアンさんは比べない方がいい、自信を持ちたまえ!」
同じ考えだったゲオルグの発言で――私は、ゲームのイベントを思い返す。
カレンは光の球を発生させるもすぐに消して、それでも大賢者には凄いと言われていたはず。
それに関しては来る前にカレンから聞いていたけど……試して欲しい魔法があると言われた時点で、私は完全に忘れていた。
ゲオルグの見た目のインパクトによって、ゲームとは違うと思ってしまったのもあるかもしれない。
いいえ……この聖堂の中では聖魔力がここまで扱いやすくなっていると知れば、ゲームのイベントだと意識してたとしても、私は同じことをしていたわね。
「リリアンさんの扱った聖魔力が常識外だっただけだ!!」
私の聖魔力による魔法を思い返して、ゲオルグが興奮した様子で私の手をとる。
「そ、そうですか……」
大賢者ゲオルグに気に入られた様子だけど……これが今後、どうなってしまうのか不安だ。
焦っているのが表情に出ていたようで、レックス殿下がゲオルグの腕を掴む。
「ゲオルグ様……私の婚約者に、気安く触れないでいただきたい」
いつもなら激昂して叫んでもおかしくないレックス殿下だけど、相手が大賢者だからかまだ冷静だ。
「ゲオルグ様……リリアンさんの聖魔力が凄いのは同意見ですが、その行動はリリアンさんを驚かせています」
ロイもゲオルグに注意して――ゲオルグは私から手を放し、深く頭を下げる。
「これはすまなかった……さて、これから約二週間の行動について、話をするとしよう」
ゲオルグは謝っているけど、私は気になっていることもある。
謝りながらも、ゲオルグは私に対して……悲しそうな表情を浮かべていた。
私の聖魔力の反応を見て喜んでいたのに、どうして冷静になった今、そんな表情を浮かべたのかがわからない。
困惑していると、ゲオルグがこれから何をするのか、教えてくれる。
「君達はこの夏休みの間に、この聖堂内で魔法や魔力を鍛えるつもりだと聞いている。一部以外の施設は自由に使って構わないし、試練を受けることもできるだろう」
「試練……ですか?」
一応知っていてカレンからも聞いていたけど、私はつい尋ねてしまう。
膨大な魔力を得ることができる試練と聞いているけど、詳しくはカレンにもよくわかっていないらしい。
それならゲオルグに聞くべきだと考えて、ゲオルグは微笑みながら。
「聖堂は聖魔力に溢れた空間で……半年に一度ぐらい、その力が満ち溢れる時がある」
そして――その聖魔力は、ゲオルグが扱う魔道具によって用意した空間に溢れるらしい。
数時間、膨大な白い光が自然現象として発生して、その中に試練を受ける人が入る。
そうしてこの世界に宿っている聖魔力と同調することで……聖魔力が更に使いこなせるようになるようだ。
この聖堂で活躍する魔法士は聖人、賢者として世界に認められている人が多くて、皆試練を終えているらしい。
「この世界の魔力による意志……神託が私に下り、試練が起こる日程が発覚する。周期的に、君達が滞在している間に試練は間違いなく起こるのは間違いなく起こるだろう」
それがゲーム内でロイとカレンが聖堂に来た目的でもあって、ロイは試練を受けずカレンが試練を受ける。
その結果、微力だった回復魔法が強化されて、ロイの病が治ろうとしていた。
完全に治るのはエンディングの時だけど……ここはロイ、そして主役カレンが急成長するイベントでもある。
そして、次のゲオルグの発言で――悲しい表情を浮かべていた理由を、私は理解した。
「少しでも聖魔力を使えれば試練を受けるべきだが、レックス様は聖魔力を扱えないから受けられない」
「わかりました……それなら受けるのはリリアンとカレン、そしてロイになりますか?」
聖魔力を扱うようになるには数年かかり、ロイは聖魔力を集中して覚えていた。
レックス殿下は聖魔力よりも他の魔法や剣技を学ぶことを優先したから、聖魔力を扱うことはできない。
そうなるとレックス殿下の言うとおり……試練を受けるのは私、カレン、ロイの三人になりそう。
ゲームだとカレンしか受けていなかったのに、私とロイが受けて大丈夫だろうかと考えていた時――
「残念だが……リリアンさんは闇魔力の素質があるから、試練を受けることはできない」
「えぇっ!?」
――ゲオルグの発言を聞いて、私は驚く。
全魔力に適性があり、闇の魔力も含まれているからこそ、私は試練を受けることができないようだ。
「リリアンさんが試練を受けられないのは私としても残念だが……、明日万全の状態で聖魔力、聖魔法について学ぶといい」
この後はゲオルグに施設の場所を案内してもらって、日も暮れてきていた。
最初にゲオルグと出会った大広間まで戻ってきて……ゲオルグが、私達に告げる。
「明日は紹介したい人もいるし、試練の日程についても話したいから、再びこの場に集まって欲しい」
ここからはゲオルグと別れて、食堂で食事をとって部屋に向かうらしい。
ゲオルグの紹介したい人だけど、カレンからは案内してくれる人がいると聞いている。
それでも、ゲームと違うかもしれないと言われていたこともあり、カレンから詳しくは聞いていない。
今日のゲオルグとの会話を聞くと――そこまで、ゲームと別物になったというわけではなさそうだ。
部屋でカレンから詳しく、これから何が起こるのか聞いておこう。
そこから応用ができそうだと考え、様々なことをした結果……目の前のゲオルグは唖然として、何も言えなくなっていた。
その様子を見て不安そうにしているレックス殿下が、ゲオルグに尋ねる。
「今リリアンが使った魔法は、大丈夫なものですか?」
「だ、大丈夫だ! 十代でこれほどまでの聖魔力を扱うとは……とてつもないな……」
唖然としながらも、落ち着いてきたのかゲオルグはカレンを眺める。
「この聖堂は聖魔力の魔力場になっているが、その魔力を来てすぐに扱えるようになっているとは……次はカレンさんが試して欲しい」
そう言われたカレンが私を眺めて苦笑しながら、ゲオルグに対して呟く。
「わかりました……それでは、試してみますね」
そう言ってカレンが手の平に光の球を発生させるけど――数秒ぐらいで光が維持できなくなって、光の球は消えている。
私と比べるのがおかしだけで、カレンも十分凄い。
「君も素晴らしい! リリアンさんは比べない方がいい、自信を持ちたまえ!」
同じ考えだったゲオルグの発言で――私は、ゲームのイベントを思い返す。
カレンは光の球を発生させるもすぐに消して、それでも大賢者には凄いと言われていたはず。
それに関しては来る前にカレンから聞いていたけど……試して欲しい魔法があると言われた時点で、私は完全に忘れていた。
ゲオルグの見た目のインパクトによって、ゲームとは違うと思ってしまったのもあるかもしれない。
いいえ……この聖堂の中では聖魔力がここまで扱いやすくなっていると知れば、ゲームのイベントだと意識してたとしても、私は同じことをしていたわね。
「リリアンさんの扱った聖魔力が常識外だっただけだ!!」
私の聖魔力による魔法を思い返して、ゲオルグが興奮した様子で私の手をとる。
「そ、そうですか……」
大賢者ゲオルグに気に入られた様子だけど……これが今後、どうなってしまうのか不安だ。
焦っているのが表情に出ていたようで、レックス殿下がゲオルグの腕を掴む。
「ゲオルグ様……私の婚約者に、気安く触れないでいただきたい」
いつもなら激昂して叫んでもおかしくないレックス殿下だけど、相手が大賢者だからかまだ冷静だ。
「ゲオルグ様……リリアンさんの聖魔力が凄いのは同意見ですが、その行動はリリアンさんを驚かせています」
ロイもゲオルグに注意して――ゲオルグは私から手を放し、深く頭を下げる。
「これはすまなかった……さて、これから約二週間の行動について、話をするとしよう」
ゲオルグは謝っているけど、私は気になっていることもある。
謝りながらも、ゲオルグは私に対して……悲しそうな表情を浮かべていた。
私の聖魔力の反応を見て喜んでいたのに、どうして冷静になった今、そんな表情を浮かべたのかがわからない。
困惑していると、ゲオルグがこれから何をするのか、教えてくれる。
「君達はこの夏休みの間に、この聖堂内で魔法や魔力を鍛えるつもりだと聞いている。一部以外の施設は自由に使って構わないし、試練を受けることもできるだろう」
「試練……ですか?」
一応知っていてカレンからも聞いていたけど、私はつい尋ねてしまう。
膨大な魔力を得ることができる試練と聞いているけど、詳しくはカレンにもよくわかっていないらしい。
それならゲオルグに聞くべきだと考えて、ゲオルグは微笑みながら。
「聖堂は聖魔力に溢れた空間で……半年に一度ぐらい、その力が満ち溢れる時がある」
そして――その聖魔力は、ゲオルグが扱う魔道具によって用意した空間に溢れるらしい。
数時間、膨大な白い光が自然現象として発生して、その中に試練を受ける人が入る。
そうしてこの世界に宿っている聖魔力と同調することで……聖魔力が更に使いこなせるようになるようだ。
この聖堂で活躍する魔法士は聖人、賢者として世界に認められている人が多くて、皆試練を終えているらしい。
「この世界の魔力による意志……神託が私に下り、試練が起こる日程が発覚する。周期的に、君達が滞在している間に試練は間違いなく起こるのは間違いなく起こるだろう」
それがゲーム内でロイとカレンが聖堂に来た目的でもあって、ロイは試練を受けずカレンが試練を受ける。
その結果、微力だった回復魔法が強化されて、ロイの病が治ろうとしていた。
完全に治るのはエンディングの時だけど……ここはロイ、そして主役カレンが急成長するイベントでもある。
そして、次のゲオルグの発言で――悲しい表情を浮かべていた理由を、私は理解した。
「少しでも聖魔力を使えれば試練を受けるべきだが、レックス様は聖魔力を扱えないから受けられない」
「わかりました……それなら受けるのはリリアンとカレン、そしてロイになりますか?」
聖魔力を扱うようになるには数年かかり、ロイは聖魔力を集中して覚えていた。
レックス殿下は聖魔力よりも他の魔法や剣技を学ぶことを優先したから、聖魔力を扱うことはできない。
そうなるとレックス殿下の言うとおり……試練を受けるのは私、カレン、ロイの三人になりそう。
ゲームだとカレンしか受けていなかったのに、私とロイが受けて大丈夫だろうかと考えていた時――
「残念だが……リリアンさんは闇魔力の素質があるから、試練を受けることはできない」
「えぇっ!?」
――ゲオルグの発言を聞いて、私は驚く。
全魔力に適性があり、闇の魔力も含まれているからこそ、私は試練を受けることができないようだ。
「リリアンさんが試練を受けられないのは私としても残念だが……、明日万全の状態で聖魔力、聖魔法について学ぶといい」
この後はゲオルグに施設の場所を案内してもらって、日も暮れてきていた。
最初にゲオルグと出会った大広間まで戻ってきて……ゲオルグが、私達に告げる。
「明日は紹介したい人もいるし、試練の日程についても話したいから、再びこの場に集まって欲しい」
ここからはゲオルグと別れて、食堂で食事をとって部屋に向かうらしい。
ゲオルグの紹介したい人だけど、カレンからは案内してくれる人がいると聞いている。
それでも、ゲームと違うかもしれないと言われていたこともあり、カレンから詳しくは聞いていない。
今日のゲオルグとの会話を聞くと――そこまで、ゲームと別物になったというわけではなさそうだ。
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