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54話
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私達の目の前には神龍の最高幹部である白龍と黒龍が居て、最後の交渉にやって来ている。
ここまではエグニースの予想通りだけど、ここからどうなるのかはわからない。
それが不安になっていると……ゼスタが前に出て。
「俺は聖女シーファの騎士ゼスタだ。シーファが神龍の元に行くというのなら、俺も同行させてもらおうか」
その発言を聞いて、白龍は驚き、黒龍は笑みを強めて。
「正気とは思えませんね……神龍様と交渉して無事で済むと思っているのですか?」
「それ以外に助かる方法がないのも事実。モルドーラ王より遥かにいい! こんな奴が封印を解いてくれればよかったんだがな!」
どうやらゼスタの行動だけで、白龍と黒龍は全てを把握した様子だ。
そこに驚いていると、白龍が呆れた様子でゼスタに告げる。
「その行動には敬意を払いますが、先に言っておきます……神龍様の威圧感は、私達よりも遥かに凄い」
「一度でも怯めば交渉はできなくなる……ゼスタ。お前は神龍様の威圧に耐え、話し合う覚悟はあるのか?」
恐らくここが、エグニースがゼスタを騎士にしたくなった理由なのでしょう。
エグニースは自分なら、神龍と交渉できると考えていた。
そしてゼスタでは無理だと考えていたようだけど……私は大丈夫だと信じている。
ゼスタは前に出て、白龍と黒龍を眺めてから。
「俺はこの国を背負っている……神龍と交渉できるのなら、させて欲しい」
その発言を聞いて、白龍は頷き。
「……了解いたしました。これから、モルドーラ国に案内いたします」
白龍はそう言って翼を出して背中を向けてきたから、私とゼスタは白龍の背に乗る。
空を飛んだ瞬間――てつもない速度で、私とゼスタはモルドーラ国に向かうこととなっていた。
ここまではエグニースの予想通りだけど、ここからどうなるのかはわからない。
それが不安になっていると……ゼスタが前に出て。
「俺は聖女シーファの騎士ゼスタだ。シーファが神龍の元に行くというのなら、俺も同行させてもらおうか」
その発言を聞いて、白龍は驚き、黒龍は笑みを強めて。
「正気とは思えませんね……神龍様と交渉して無事で済むと思っているのですか?」
「それ以外に助かる方法がないのも事実。モルドーラ王より遥かにいい! こんな奴が封印を解いてくれればよかったんだがな!」
どうやらゼスタの行動だけで、白龍と黒龍は全てを把握した様子だ。
そこに驚いていると、白龍が呆れた様子でゼスタに告げる。
「その行動には敬意を払いますが、先に言っておきます……神龍様の威圧感は、私達よりも遥かに凄い」
「一度でも怯めば交渉はできなくなる……ゼスタ。お前は神龍様の威圧に耐え、話し合う覚悟はあるのか?」
恐らくここが、エグニースがゼスタを騎士にしたくなった理由なのでしょう。
エグニースは自分なら、神龍と交渉できると考えていた。
そしてゼスタでは無理だと考えていたようだけど……私は大丈夫だと信じている。
ゼスタは前に出て、白龍と黒龍を眺めてから。
「俺はこの国を背負っている……神龍と交渉できるのなら、させて欲しい」
その発言を聞いて、白龍は頷き。
「……了解いたしました。これから、モルドーラ国に案内いたします」
白龍はそう言って翼を出して背中を向けてきたから、私とゼスタは白龍の背に乗る。
空を飛んだ瞬間――てつもない速度で、私とゼスタはモルドーラ国に向かうこととなっていた。
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