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8年前――私は目覚めた魔力が強すぎたせいで、10歳の時に家族に捨てられていた。
それからは自由に暮らすことにして、魔力の扱い方を学んでいき、この森に到着する。
ルドオス国の外れにある広大な森に住み始めたのが6年前、12歳の時で……ハロルドと出会ったのは4年前だ。
森には凶暴なモンスターが居るのに、ハロルドは1人で彷徨っていた。
私が助けて命の恩人だと言われるようになり、ハロルドは結構な頻度で私の家に来ていたわね。
家族を失って1人で生きているとは聞いているも、年齢は聞いていなかったけど……3年間でとてつもなく成長していた。
背も伸びて私より少し高くなっているのに唖然としていると、ハロルドは家の扉を開けて。
「いつ帰って来ても大丈夫なように、時々掃除に来ていました」
この家は私が認めた人しか入ることができず、ハロルドはいつでも家に入ることができる。
素質があったから戦い方を教えると、森のモンスターを倒すことができるようになって、家に来ても構わないと私が言ったことを思い返す。
完全に掃除されている3年ぶりの家は、家具がそのままだ。
椅子に座るとテーブル越しにハロルドと対面して、私は懐かしんでいると。
「俺は来年、16歳になったら王都で兵士……聖女様の騎士になるつもりで修行をしていました」
この森は修行の場として最高の環境で、ハロルドが強くなっているのもよく解る。
それでも、新たな聖女リーノは何もできないと思うから、騎士になるべきではない。
「聖女のの騎士。ね……ハロルドの夢を否定したくはないけど、今の聖女は未熟だから止めておいた方が――」
「――はい。そうですね。もう意味も無くなりましたから騎士になりません!」
「えっ?」
そういえば、騎士になるつもりと言っていたから、私が忠告する前から聖女の騎士になる気は失っていたようね。
騎士になれば給金がいいし英雄のようなもので、今のハロルドは年齢以外は問題なく騎士になる力がある。
それをすぐに諦めたことが気になった私は、ハロルドに尋ねる。
「ど、どうして、騎士になることを諦めたの?」
「それは……ならなくてもいいと確信できたからです」
何かを言おうとして言い淀んだのが気になってしまうけど、ハロルドの意思を尊重しよう。
とにかく私は、昨日の出来事をハロルドに知って欲しかった。
それからは自由に暮らすことにして、魔力の扱い方を学んでいき、この森に到着する。
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私が助けて命の恩人だと言われるようになり、ハロルドは結構な頻度で私の家に来ていたわね。
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背も伸びて私より少し高くなっているのに唖然としていると、ハロルドは家の扉を開けて。
「いつ帰って来ても大丈夫なように、時々掃除に来ていました」
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椅子に座るとテーブル越しにハロルドと対面して、私は懐かしんでいると。
「俺は来年、16歳になったら王都で兵士……聖女様の騎士になるつもりで修行をしていました」
この森は修行の場として最高の環境で、ハロルドが強くなっているのもよく解る。
それでも、新たな聖女リーノは何もできないと思うから、騎士になるべきではない。
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「――はい。そうですね。もう意味も無くなりましたから騎士になりません!」
「えっ?」
そういえば、騎士になるつもりと言っていたから、私が忠告する前から聖女の騎士になる気は失っていたようね。
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それをすぐに諦めたことが気になった私は、ハロルドに尋ねる。
「ど、どうして、騎士になることを諦めたの?」
「それは……ならなくてもいいと確信できたからです」
何かを言おうとして言い淀んだのが気になってしまうけど、ハロルドの意思を尊重しよう。
とにかく私は、昨日の出来事をハロルドに知って欲しかった。
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