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40話 ディオン視点
暗躍部隊と騎士隊によるエレナを連れ戻す為の合同部隊が、全滅した。
この国の最高戦力が、森の外で戦っても敵わないことにディオンは唖然としながら呟く。
「奴等が消えたのはルドロス国にとって大損害……そしてエレナを捕らえることには失敗……」
エレナの仲間を1人は殺害すると決めていたのだから、殺害されてもおかしくはない。
それでも……ここまでしてくることを想定していなかったディオンは、恐怖していた。
エレナ達の強さ、そして今後のルドロス国――最悪の事態を思い浮かべるしかない。
「も、もうダメだ……私達はもう、終わりだ……」
王の間の貴族達も絶望した声を漏らし、ディオンも膝をついて項垂れている。
それなのに……まだ余裕がありそうなルドロス王と宰相ライオスが、ディオンは理解できなかった。
2人を見上げながら、呆然とディオンは尋ねる。
「父上……なぜライオスと父上は、この状況下でそこまで余裕があるのですか?」
不気味だと感じていると、ライオスが返答する。
「これだけは使いたくありませんでしたが……まだエレナを捕える策があります」
――エレナを捕える策がある。
何度も聞いたライオスの提案に対して、ディオンは我慢の限界がきた。
起き上がったディオンは激昂しながら、ライオスを睨んで叫ぶ。
「策があるだと!? 何度目だと思っている!? 誰が信じるものか!!」
「貴方の父上、ルドロス陛下が信じてくれます……この国の切札を使い、エレナを捕えてみせましょう」
ライオスは冷静で――ディオンは、違和感に気付く。
本来なら同じように激昂すべきルドロス王も、同じように冷静になっている。
それはつまり……父ルドロス王が、冷静になれるだけの勝算があるということだ。
「そ、そこまで言うのなら……言ってみろ」
ルドロス王はライオスの策なら対処できると確信しているようで、ディオンはその策を聞こうとしていた。
この国の最高戦力が、森の外で戦っても敵わないことにディオンは唖然としながら呟く。
「奴等が消えたのはルドロス国にとって大損害……そしてエレナを捕らえることには失敗……」
エレナの仲間を1人は殺害すると決めていたのだから、殺害されてもおかしくはない。
それでも……ここまでしてくることを想定していなかったディオンは、恐怖していた。
エレナ達の強さ、そして今後のルドロス国――最悪の事態を思い浮かべるしかない。
「も、もうダメだ……私達はもう、終わりだ……」
王の間の貴族達も絶望した声を漏らし、ディオンも膝をついて項垂れている。
それなのに……まだ余裕がありそうなルドロス王と宰相ライオスが、ディオンは理解できなかった。
2人を見上げながら、呆然とディオンは尋ねる。
「父上……なぜライオスと父上は、この状況下でそこまで余裕があるのですか?」
不気味だと感じていると、ライオスが返答する。
「これだけは使いたくありませんでしたが……まだエレナを捕える策があります」
――エレナを捕える策がある。
何度も聞いたライオスの提案に対して、ディオンは我慢の限界がきた。
起き上がったディオンは激昂しながら、ライオスを睨んで叫ぶ。
「策があるだと!? 何度目だと思っている!? 誰が信じるものか!!」
「貴方の父上、ルドロス陛下が信じてくれます……この国の切札を使い、エレナを捕えてみせましょう」
ライオスは冷静で――ディオンは、違和感に気付く。
本来なら同じように激昂すべきルドロス王も、同じように冷静になっている。
それはつまり……父ルドロス王が、冷静になれるだけの勝算があるということだ。
「そ、そこまで言うのなら……言ってみろ」
ルドロス王はライオスの策なら対処できると確信しているようで、ディオンはその策を聞こうとしていた。
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