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51話 ディオン視点
今までディオンはライオスの策を信じ、それは全て失敗していた。
それでも……策があるという希望から、今までディオンはそこまで絶望していない。
そのライオスが諦めてしまったらルドロス国は本当に滅んでしまい、それだけは避けたかった。
「ライオス! 本当に、本当に何も策はないのか!?」
ディオンは叫ぶも、ライオスは首を左右に振って。
「はい……私がとれる策は全て使い果たし、失敗しました。責任はとりましょう」
責任をとる――そう言ってはいるも、単にこの国から出て行きたいだけのような気がする。
そうなれば更にどうしようもなくなり、ディオンは引き留めようとしていた。
「待て! 責任をとるというのなら新しい策を考えるしかないだろう! 何かないのか!?」
もうエレナが戻ってこない限り、この国が助かる道はない。
父ルドロス、他の兄弟は皆諦めている様子だから、ディオンが聞くしかなかった。
ディオンが必死にライオスに尋ねると……言い辛そうにしながらも、ライオスは呟く。
「私はできるだけの手を尽くしました。ならば……もはや、必死に懇願するしかありません」
「なっっ……」
「策を出せと言われれば、もうこれしか思いつきません……それほどまでの窮地です」
必死に懇願するというのは、エレナに戻って欲しいと頼む事だろう。
唖然としながら、ディオンがライオスに聞く。
「だ、誰が? エレナに懇願する?」
「一番効果があるのはディオン殿下と陛下でしょう……決めるのはお2人です」
どうやらライオスはやりたいことをやり切ったようで、その上で負けたから滅ぶのは仕方ないと思っていそうだ。
そして同じように諦めた様子の陛下が、ディオンを眺めて。
「なるほど。ライオスの策は尽きたから、俺とディオンが謝罪するしかない……か。行くしかないだろう」
ライオスが出せる策はこれだけで、それに父ルドロス王が納得した以上、ディオンは従うしかない。
それでも、それはとてつもない屈辱で……ディオンは両手を強く握りしめて叫ぶ。
「お、俺が……エレナに頭を下げて謝るだと……クソォッ!!」
ライオスがこの様子だと間違いなく国が終わる――そう考えれば、ディオン達は行動に出るしかなかった。
それでも……策があるという希望から、今までディオンはそこまで絶望していない。
そのライオスが諦めてしまったらルドロス国は本当に滅んでしまい、それだけは避けたかった。
「ライオス! 本当に、本当に何も策はないのか!?」
ディオンは叫ぶも、ライオスは首を左右に振って。
「はい……私がとれる策は全て使い果たし、失敗しました。責任はとりましょう」
責任をとる――そう言ってはいるも、単にこの国から出て行きたいだけのような気がする。
そうなれば更にどうしようもなくなり、ディオンは引き留めようとしていた。
「待て! 責任をとるというのなら新しい策を考えるしかないだろう! 何かないのか!?」
もうエレナが戻ってこない限り、この国が助かる道はない。
父ルドロス、他の兄弟は皆諦めている様子だから、ディオンが聞くしかなかった。
ディオンが必死にライオスに尋ねると……言い辛そうにしながらも、ライオスは呟く。
「私はできるだけの手を尽くしました。ならば……もはや、必死に懇願するしかありません」
「なっっ……」
「策を出せと言われれば、もうこれしか思いつきません……それほどまでの窮地です」
必死に懇願するというのは、エレナに戻って欲しいと頼む事だろう。
唖然としながら、ディオンがライオスに聞く。
「だ、誰が? エレナに懇願する?」
「一番効果があるのはディオン殿下と陛下でしょう……決めるのはお2人です」
どうやらライオスはやりたいことをやり切ったようで、その上で負けたから滅ぶのは仕方ないと思っていそうだ。
そして同じように諦めた様子の陛下が、ディオンを眺めて。
「なるほど。ライオスの策は尽きたから、俺とディオンが謝罪するしかない……か。行くしかないだろう」
ライオスが出せる策はこれだけで、それに父ルドロス王が納得した以上、ディオンは従うしかない。
それでも、それはとてつもない屈辱で……ディオンは両手を強く握りしめて叫ぶ。
「お、俺が……エレナに頭を下げて謝るだと……クソォッ!!」
ライオスがこの様子だと間違いなく国が終わる――そう考えれば、ディオン達は行動に出るしかなかった。
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