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第三章:チーズの町、ミルクの風
45、友情の味わい(前半)
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牧場の裏手は、赤みがかったオレンジ色の空に包まれていた。私は汗をかきながら、奏汰と一緒に広い餌置き場へ向かった。
ここには牛たちのための餌が積み重ねられている。野菜のくずやトウモロコシの穀粒、牧草の切れ端などが大きな袋に入っていて、それぞれ分けられていた。
田島さんが説明してくれた。
「餌はただ混ぜればいいってものじゃないんだ。野菜くずは新鮮なものを使う。腐りかけてるのは捨てる。穀物は量をしっかり量って混ぜる。バランスが命さ」
奏汰が袋からトウモロコシの粒を計り、私は野菜のくずの中から腐りかけている葉を取り除く。
「これ、思ったよりずっと重労働だね」私は息を切らしながら言った。
「うん。暑さも加わって、気を抜くと倒れそうだよ」奏汰も汗を拭いながら答える。
私は少しふらついて、「だ、大丈夫かな……」と弱気になる。
奏汰はすぐに支えの手を差し伸べた。
「無理しすぎちゃダメだよ。一緒にやれば、もっと楽になるから」
私たちは声を掛け合いながら、野菜くずと穀物を丁寧に計量し、ミキサーで混ぜ合わせる作業に取りかかった。
ミキサーの回転音が響き、次々と混ざり合う素材の匂いがふわりと漂う。
「匂い、いいね。これなら牛も喜ぶと思う」私が微笑むと、奏汰も嬉しそうに頷いた。
やがて、混ぜた餌を大きなバケツに移し、牛舎まで運ぶ時間がやってきた。
私は両手でバケツを抱えたが、重さに体が揺れた。
「ちょっと待ってて!」奏汰が横に駆け寄り、バケツを持ち替えてくれた。
「ありがとう、奏汰。助かるよ」私はほっとして笑顔になった。
牛舎では、牛たちが餌の準備を見て寄ってくる。白い鼻がもこもこと動き、目を細めて餌を待っている。
田島さんが言った。
「牛たちは餌の順番を覚えているんだ。好きな子には少し多めにあげたり、調子が悪そうなら減らしたり、細かく調整している」
私は餌を均等に分けながら、牛たちの健康を考える田島さんの姿に感動した。
翌日、学校で友達のいぶきに話すと、いぶきは目を輝かせて言った。
「動物のお世話って、大変だけどすごく大事なんだね。私も今度、家で犬の世話をちゃんとしようかな」
私は嬉しくなった。
「そうだね。友達と助け合うのって、やっぱりいいよね」
その日の夕方、私はノートを広げ、今日の体験を書き始めた。
〈野菜くずと穀物をバランスよく混ぜることが、牛の元気の秘密。暑さに負けず、奏汰と協力したことは私の大切な思い出〉
そう書いたあと、ふと笑顔の絵を描いた。
(友情は、思いやりから始まるんだな)
ここには牛たちのための餌が積み重ねられている。野菜のくずやトウモロコシの穀粒、牧草の切れ端などが大きな袋に入っていて、それぞれ分けられていた。
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「餌はただ混ぜればいいってものじゃないんだ。野菜くずは新鮮なものを使う。腐りかけてるのは捨てる。穀物は量をしっかり量って混ぜる。バランスが命さ」
奏汰が袋からトウモロコシの粒を計り、私は野菜のくずの中から腐りかけている葉を取り除く。
「これ、思ったよりずっと重労働だね」私は息を切らしながら言った。
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私たちは声を掛け合いながら、野菜くずと穀物を丁寧に計量し、ミキサーで混ぜ合わせる作業に取りかかった。
ミキサーの回転音が響き、次々と混ざり合う素材の匂いがふわりと漂う。
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やがて、混ぜた餌を大きなバケツに移し、牛舎まで運ぶ時間がやってきた。
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「ありがとう、奏汰。助かるよ」私はほっとして笑顔になった。
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(友情は、思いやりから始まるんだな)
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