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探索
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私は一人、島の探索をしていた。
まだ島の地理は、完全には把握されておらず、その中独りで探索することは危険極まりない。だが、私はこの目のおかげか、それとも人格のせいか、一人で放っておかれているので単独行動も許されている。信頼されているのだろうと思うことにしよう。
私の目は少し特殊だ。霊視、アストラル視。名称は何でもいいが、私は人より感度の高い視覚を持っている。なんでも、物理的な現実も見える特殊視覚は使い勝手がいいらしく、妖精眼などのような、名を持った目でもないが、それでも今回の調査では頼りにされているようだった。第一調査隊員に選ばれてのも、このあたりが理由なのだろう。
さて、前述の通り、一応私の目は期待されているようだが、今のところ見つけられたのは光の毬のような彼らだけだった。先日見つけた、ふわふわと淡い光を放ちながら、ぴょんぴょんと跳ねている彼らだ。彼らのことを考えながら歩いていたら、なんと私のポケットから彼らが出てきた。質量を感じさせない彼らはポケットに忍び込んでいても気づかないことが多々ある。
私は彼らの行動を数日間観察してみた。それで分かったことは少なく、どうやら彼らは私が道を見失い、迷ったりすると私を拠点へ案内するように、その方向へ跳ねて行くようになっている。なぜそんなことをするのかは分からない。だが、非常に助かるのは確かだ。一度お礼代わりに―――観察も兼ねて―――携帯食料を千切って与えてみたことがあるが、彼らはそれの周りをぴょんぴょんと跳ねるだけで何もしなかった。食する物が違うのだろうかとも思ったが、そもそも彼らは口がどこかも判別がつかず、生物かどうかも定かではない。もしかしたら、食事が必要ない存在なのかもしれなかった。
そんな彼らが、私のポケットから出てきた。懐いてきてくれているようで嬉しいが、疑問が出てくる。
私は確かに未探索の地域に踏み込んでいるが、まだマッピングができている。つまり、まだ迷ってはいない。なぜ私の前に出てきたのだろうか。不思議に思っていると彼らは一列に並んで、一方向へ跳ねて行った。それは拠点の方向だった。思わず待ってくれ、と手を伸ばして、そして気づいた。指に切り傷があった。しかし、痛みはなく、出血もない。いつの間についたのだろうか。そうやって私が首を傾げている間にも彼らはどんどん跳ねて行ってしまう。どうしたものかと私は迷い、拠点へ戻るように飛び跳ねていく彼らを見ながら一歩後退した。その時、スパン!と小気味のいい音と共に頬が切れた。今度は出血と痛みも伴っている。これには驚き、私は慌てて飛び跳ねる彼らの後を追って、拠点へと戻った。
拠点に変えると彼らの姿はまた消えていた。時間は丁度昼食時だった。私はひとまず出血した頬の手当てを受けてから配給を貰いに行った。今日の昼食には鶏肉が混じっていた。この島に立ち寄る鳥が居ることが判明し、検査用のマジックアイテムにかけられていたことは聞いていたが、どうやら食用にして問題ないと判断されたようだ。
私は久々のタンパク質にありつきながら考え事をしていた。拠点に着くといつも通り消えてしまった光の毬のような彼らのことと、傷のことだ。私は手の切り傷と手当てされた頬の切り傷を撫でる。あの現象は何だったのだろうか。葉っぱで切った傷とは思えなかった。気になって仕様がなかった。光の彼らが離れたことといい、あそこに何があるのだろうか。マッピングした地図を空席である隣の席にまで広げて、うんうんと考えてると会話が聞こえてきた。
傍のテーブルに同じ調査隊の仲間たちが会話をしながらやってきた。内容は、ボスが飛んで来たらヤバイよな、とか、お供もつれずに単独で来て暴れるほど短慮じゃないだろう、などといった本土にいるボスにこの島の存在を秘密裏に調査していることがばれたらという仮定の心配だった。いや、心配という程ではないかもしれない。私は会話をしている面子を横目に見た。会話をしていた彼らは今回の調査隊の数少ない正規の魔術師だった。ただ視えるだけの私とは違い、できることが多い。この調査でも重宝されているようだった。
ふと私は考えた。この魔術師達に協力を仰いでみようか。そして、うん、これはいい考えだと思い、善は急げとばかりに音を立てて立ち上がり、会話を続ける魔術師達に近づいた。目の前に立つと魔術師達は驚いた顔をして、お互い顔を見合わせた。
私は午前中の探索であったことを彼らに話した。光の毬のような彼らの話はなんとか避けた。話を聞いた魔術師達は考えながら互いを見る。内一人が言う。ただの鎌鼬じゃないか、と。突然皮膚が裂ける自然現象である。原因となる説は色々ある。また、東洋の妖精の類のことも指すが、東洋から離れたこの地での場合は前者のことを言っているのだろう。私は首を横に振った。私は頬の切り傷を撫でる。この傷は出血と痛みがあった。何より派手な切った音がした。ただの自然現象とは思えない。今度は違う一人が言う。何か見えたのか、と。私はドキリとした。お前は視界を切り替えなくとも色々見えるからな。そう続けた魔術師はまっすぐに私を見つめる。ここで見たと言えば魔術師達は食いつくかもしれないと考えた。だが私は、やはり首を横に振った。光の彼らのことは伏せ、まだ何も見ていないと答えた。だが、何かあるかもしれないから協力してほしいと、ただ懇願した。
魔術師達は少し渋い顔をして相談し始めた。私はその間黙って待っていた。光の毬のような彼らが急に引き返し始めたあの場所に、怪奇現象が起きたあの場所に何かあるような気がしてならなかったのだ。
しばらくして、魔術師達のリーダーと思しき人間が、いいだろう、と引き受けてくれた。どうやら彼らも、この島に来てから大した成果を見つけられず、悶々としていたようだった。なので気分転換のつもりで引き受けてくれたようだった。ついでに何か見つけられたら儲けものだとも言っていた。その代わり何か見つけたらすぐ報告するようにと言いつけてきた。既に隠し事がある身だが、私は何食わぬ顔で了承した。
そして、魔術師達は慌ただしく食事を終えて、調査の準備をした。途中魔術師達のリーダーが少し楽しみそうに、妖精でもいたりしてな、と言った。妖精は見ることのできない私だが、それでも同様に楽しみだった。まだ何も発見されていないに等しいこの島で―――光の毬のような物は見つけているが―――何かが見つかれば皆嬉しいものなのだ。準備の最後に魔術師達はゴーグルを装備した。魔眼の代わり、恐らくは妖精眼の代わりとなるマジックアイテムなのだろう。そして、準備を終えた私達は、私のマッピングした地図を元に島の調査を始めた。
しばらく歩いて、例の地点が近づいた。するとまた、光の彼らが現れ、拠点の方向へ跳ねて行った。私は何も見えていないフリをした。たぶんもうすぐだと、それだけを伝えた。
すると次の瞬間、先を歩いていた魔術師達に異変が起きた。スパンと、こちらまで聞こえる音量で小気味のいい音がして、彼らの身体の一部がそれぞれ切られて出血をした。リーダーが叫ぶ。ゴーグルには何も映らないぞ!と。正体不明の魔力攻撃に一同に緊張が走る。そしてリーダーが、防護の術を発動するぞ!と叫ぶと魔術師達は陣を組み、不思議な音韻を口にした。私はその魔術師達の陣の中央に寄った。周りからはスパン、シュパンと小気味のいい斬撃の音が連続でする。私達は斬撃を防護の術で防ぎながら、更に奥地へと進む。斬撃の音の間隔がどんどん狭まる。何かから遠ざけようとしているようだ。
そして、ズパン!と一際大きな斬撃音がすると周りが静まった。道中に術者は見当らなかったよな、と魔術師達は安堵しながら首を傾げ、互いに確認しあっていた。大気中の魔力の暴走だろうか、と魔術師達が話しあっている間、私は呆気にとられていた。それはある物に目が釘付けになっていたからだ。
彼らだ。光の毬のような彼らで、その地は溢れていた。地面から噴き出すように、眩い光を放ちながら彼らが大量に現れ、溢れ、空間を埋め尽くしていた。その光景があまりに幻想的で私は目が離せなかった。
だが、その様子を魔術師達にしかと見られていた。
「お前、一体何が見えているんだ?」
私はその問いに怯み、後ろを振り返って、答えに窮した。
さて、どうしたものだろうか。
訝し気に私を観察する魔術師達に囲まれ、私は半ば諦めの境地に達していた。
まだ島の地理は、完全には把握されておらず、その中独りで探索することは危険極まりない。だが、私はこの目のおかげか、それとも人格のせいか、一人で放っておかれているので単独行動も許されている。信頼されているのだろうと思うことにしよう。
私の目は少し特殊だ。霊視、アストラル視。名称は何でもいいが、私は人より感度の高い視覚を持っている。なんでも、物理的な現実も見える特殊視覚は使い勝手がいいらしく、妖精眼などのような、名を持った目でもないが、それでも今回の調査では頼りにされているようだった。第一調査隊員に選ばれてのも、このあたりが理由なのだろう。
さて、前述の通り、一応私の目は期待されているようだが、今のところ見つけられたのは光の毬のような彼らだけだった。先日見つけた、ふわふわと淡い光を放ちながら、ぴょんぴょんと跳ねている彼らだ。彼らのことを考えながら歩いていたら、なんと私のポケットから彼らが出てきた。質量を感じさせない彼らはポケットに忍び込んでいても気づかないことが多々ある。
私は彼らの行動を数日間観察してみた。それで分かったことは少なく、どうやら彼らは私が道を見失い、迷ったりすると私を拠点へ案内するように、その方向へ跳ねて行くようになっている。なぜそんなことをするのかは分からない。だが、非常に助かるのは確かだ。一度お礼代わりに―――観察も兼ねて―――携帯食料を千切って与えてみたことがあるが、彼らはそれの周りをぴょんぴょんと跳ねるだけで何もしなかった。食する物が違うのだろうかとも思ったが、そもそも彼らは口がどこかも判別がつかず、生物かどうかも定かではない。もしかしたら、食事が必要ない存在なのかもしれなかった。
そんな彼らが、私のポケットから出てきた。懐いてきてくれているようで嬉しいが、疑問が出てくる。
私は確かに未探索の地域に踏み込んでいるが、まだマッピングができている。つまり、まだ迷ってはいない。なぜ私の前に出てきたのだろうか。不思議に思っていると彼らは一列に並んで、一方向へ跳ねて行った。それは拠点の方向だった。思わず待ってくれ、と手を伸ばして、そして気づいた。指に切り傷があった。しかし、痛みはなく、出血もない。いつの間についたのだろうか。そうやって私が首を傾げている間にも彼らはどんどん跳ねて行ってしまう。どうしたものかと私は迷い、拠点へ戻るように飛び跳ねていく彼らを見ながら一歩後退した。その時、スパン!と小気味のいい音と共に頬が切れた。今度は出血と痛みも伴っている。これには驚き、私は慌てて飛び跳ねる彼らの後を追って、拠点へと戻った。
拠点に変えると彼らの姿はまた消えていた。時間は丁度昼食時だった。私はひとまず出血した頬の手当てを受けてから配給を貰いに行った。今日の昼食には鶏肉が混じっていた。この島に立ち寄る鳥が居ることが判明し、検査用のマジックアイテムにかけられていたことは聞いていたが、どうやら食用にして問題ないと判断されたようだ。
私は久々のタンパク質にありつきながら考え事をしていた。拠点に着くといつも通り消えてしまった光の毬のような彼らのことと、傷のことだ。私は手の切り傷と手当てされた頬の切り傷を撫でる。あの現象は何だったのだろうか。葉っぱで切った傷とは思えなかった。気になって仕様がなかった。光の彼らが離れたことといい、あそこに何があるのだろうか。マッピングした地図を空席である隣の席にまで広げて、うんうんと考えてると会話が聞こえてきた。
傍のテーブルに同じ調査隊の仲間たちが会話をしながらやってきた。内容は、ボスが飛んで来たらヤバイよな、とか、お供もつれずに単独で来て暴れるほど短慮じゃないだろう、などといった本土にいるボスにこの島の存在を秘密裏に調査していることがばれたらという仮定の心配だった。いや、心配という程ではないかもしれない。私は会話をしている面子を横目に見た。会話をしていた彼らは今回の調査隊の数少ない正規の魔術師だった。ただ視えるだけの私とは違い、できることが多い。この調査でも重宝されているようだった。
ふと私は考えた。この魔術師達に協力を仰いでみようか。そして、うん、これはいい考えだと思い、善は急げとばかりに音を立てて立ち上がり、会話を続ける魔術師達に近づいた。目の前に立つと魔術師達は驚いた顔をして、お互い顔を見合わせた。
私は午前中の探索であったことを彼らに話した。光の毬のような彼らの話はなんとか避けた。話を聞いた魔術師達は考えながら互いを見る。内一人が言う。ただの鎌鼬じゃないか、と。突然皮膚が裂ける自然現象である。原因となる説は色々ある。また、東洋の妖精の類のことも指すが、東洋から離れたこの地での場合は前者のことを言っているのだろう。私は首を横に振った。私は頬の切り傷を撫でる。この傷は出血と痛みがあった。何より派手な切った音がした。ただの自然現象とは思えない。今度は違う一人が言う。何か見えたのか、と。私はドキリとした。お前は視界を切り替えなくとも色々見えるからな。そう続けた魔術師はまっすぐに私を見つめる。ここで見たと言えば魔術師達は食いつくかもしれないと考えた。だが私は、やはり首を横に振った。光の彼らのことは伏せ、まだ何も見ていないと答えた。だが、何かあるかもしれないから協力してほしいと、ただ懇願した。
魔術師達は少し渋い顔をして相談し始めた。私はその間黙って待っていた。光の毬のような彼らが急に引き返し始めたあの場所に、怪奇現象が起きたあの場所に何かあるような気がしてならなかったのだ。
しばらくして、魔術師達のリーダーと思しき人間が、いいだろう、と引き受けてくれた。どうやら彼らも、この島に来てから大した成果を見つけられず、悶々としていたようだった。なので気分転換のつもりで引き受けてくれたようだった。ついでに何か見つけられたら儲けものだとも言っていた。その代わり何か見つけたらすぐ報告するようにと言いつけてきた。既に隠し事がある身だが、私は何食わぬ顔で了承した。
そして、魔術師達は慌ただしく食事を終えて、調査の準備をした。途中魔術師達のリーダーが少し楽しみそうに、妖精でもいたりしてな、と言った。妖精は見ることのできない私だが、それでも同様に楽しみだった。まだ何も発見されていないに等しいこの島で―――光の毬のような物は見つけているが―――何かが見つかれば皆嬉しいものなのだ。準備の最後に魔術師達はゴーグルを装備した。魔眼の代わり、恐らくは妖精眼の代わりとなるマジックアイテムなのだろう。そして、準備を終えた私達は、私のマッピングした地図を元に島の調査を始めた。
しばらく歩いて、例の地点が近づいた。するとまた、光の彼らが現れ、拠点の方向へ跳ねて行った。私は何も見えていないフリをした。たぶんもうすぐだと、それだけを伝えた。
すると次の瞬間、先を歩いていた魔術師達に異変が起きた。スパンと、こちらまで聞こえる音量で小気味のいい音がして、彼らの身体の一部がそれぞれ切られて出血をした。リーダーが叫ぶ。ゴーグルには何も映らないぞ!と。正体不明の魔力攻撃に一同に緊張が走る。そしてリーダーが、防護の術を発動するぞ!と叫ぶと魔術師達は陣を組み、不思議な音韻を口にした。私はその魔術師達の陣の中央に寄った。周りからはスパン、シュパンと小気味のいい斬撃の音が連続でする。私達は斬撃を防護の術で防ぎながら、更に奥地へと進む。斬撃の音の間隔がどんどん狭まる。何かから遠ざけようとしているようだ。
そして、ズパン!と一際大きな斬撃音がすると周りが静まった。道中に術者は見当らなかったよな、と魔術師達は安堵しながら首を傾げ、互いに確認しあっていた。大気中の魔力の暴走だろうか、と魔術師達が話しあっている間、私は呆気にとられていた。それはある物に目が釘付けになっていたからだ。
彼らだ。光の毬のような彼らで、その地は溢れていた。地面から噴き出すように、眩い光を放ちながら彼らが大量に現れ、溢れ、空間を埋め尽くしていた。その光景があまりに幻想的で私は目が離せなかった。
だが、その様子を魔術師達にしかと見られていた。
「お前、一体何が見えているんだ?」
私はその問いに怯み、後ろを振り返って、答えに窮した。
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