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多くの人間達が顔を蒼くする中、ボスは胸を反らして大きく息を吸った。それを見て多くの人間達が悲鳴を上げて後ずさった。走って逃げようとして足をもつれさせた人間も居た。
この時、彼らの行動の意味が分かっていなかった私はただ、生まれて初めて見る竜に興奮し、顔を上気させていた。
ボスはガバっと口を大きく開けて身を屈めた。瞬間この世の終わりような悲鳴が上がり、耳をつんざいた。
しかし、何も起こらない。
その事に気付くと徐々に恐慌が治まった。
ボスはグルルと喉を鳴らし、満足そうに人間達を見下ろす。
ここはよく大気中の魔力が満たされている。良い場所だ。そう言ってから怯える人間達の顔を順々に見て、どうした、ただ深呼吸をしただけだろう、と言いクツクツと嗤った。
あとで知ったのだが、あの時のボスの挙動は息吹《ブレス》の予備動作によく似ていたらしい。それを聞いて、なるほど、あの時の恐慌の原因はそれかと納得をした。
そして、満足そうにしていたボスは人間達を見下ろしたまま言葉を続けた。このような島を見つけたという報告は聞いていないな、と。
周囲の温度が下がった気がした。同時にどこからかヒッと言う声が聞こえた。ほとんどの人間達は顔を蒼くしたまま、動けず、言葉を発することもできなかった。
ボスは動かない人間達をくまなく見まわし、一点で目を止めた。視線の先を追うと、そこには査問委員会所属の過去視を持つ男、ブライトが居た。
貴様に説明してもらおうか。重く低い声が響いた。そしてグルルと喉を鳴らして他の人間達を眺めまわした。場はシンと静まり返っていた。
そして、各自待機が命じられた。人間達は顔を見合わした。その場で断罪されるのではと恐れていたので、拍子抜けしたのだろう。
それを見たボスは嗤いを含んだ声で言った。逃げ出しても構わんぞ、丁度小腹も空いているのでな、と。また方々からヒイッと言う悲鳴が聞こえた。そして、ボスが口を大きくガバリと開くと悲鳴と共に人間達は蜘蛛の子を散らすように逃げ去って行った。
一方私は周りから他の人間が居なくなるまで、ボスを見つめたまま呆けていた。そして、ボスと目が合った。私は何か言わなければと思ったが、言葉を発する前にボスの顎が目の前に迫ってきたので、慌てて自分のテントへと引き上げた。テントに入る前にちらりと後ろを振り返ると、ボスがフンと鼻を鳴らしてこちらを見下ろしていた。
ボスが私達の滞在する名も無き島に来た翌朝。人間達は怯えながらテントから顔を出していた。朝食の時間だった。
この島では朝食だけはしっかりと全員で摂っていた。
というより、本当は毎食全員を集めて島から抜け出した者が居ないか確認したかったのだろうが、島の探索をしていると時間を合わせるのが非常に難しい。
皆が周りの様子を窺っていると、ボスが空から舞い降りてきた。それに驚いてテントの中に首を引っ込める者も居た。
ボスは何かをグチャグチャと咀嚼していた。そして、プッとその何かを吐き出した。
遠目だったので、よくわからなかったが骨の類に思われた。最初は、あの後誰か、それこそブライトが食べられたのかと思ったが、ブライトその人は食事を終えたボスの傍に現れた。
この時ほっとしたが、よく考えれば誰かが食べられた可能性は消えていなかった。だが、結局その後も言及することがなかったので、今でも真実はわからないままだ。
ボスはブライトと会話をしていた。そして、その途中でブライトが私の方をしっかりと見て、私の居るテントを指差した。
私がなぜだろうかと首を傾げていると、ボスと目が合った。そして臓腑に響く声が轟いた。出てこい、と。
私はビリビリと振動する身体をなんとか動かしてボスの元へと向かった。
一方ブライトは、前日私と行動を共にした魔術師達と調査隊員数名を見繕っていた。
その間、私はボスを見上げていた。最初こそ無視されていたが、ボスは煩わしそうに視線を振り切ろうとするが如く首を振った。そして、目だけをギョロリと動かして私を見た。
なんだ。
低く、短い言葉だった。
それでも、私は声をかけられたことに驚き、喜んだ。竜と話すことなど滅多にあることではないだろう。私はできうる限り、興奮を表に出さないようにしながら言葉を発した。
生まれて初めて竜を見たこと。
会えて光栄だと思っていること。
自分がなんの役に立つのかは分からないが全力で協力したいと思っていること。
それらを捲くし立てて話した気がする。よく考えれば、興奮を抑えられていなかった。
それに対してボスはフンと鼻を鳴らした。殊勝なことだと。我らに秘密裏に独断専行をしていた者共の言葉とは思えんな、とも言った。
そこで私はハッとした。そういえばこの島に居る人間は、私を含め、ボス達本部に秘密裏にこの島の調査をしていたのだと。
私は発する言葉を失くした。浅慮な発言をしたと自分を恥じた。
その頃には、気づくとブライトが集めた、魔術師達も含めた調査隊員達が周りに立っていた。大型の魔道具も用意してあった。
ボスは準備が整ったことを確認すると、私を見下ろした。では、案内してもらおうか。昨日見つけたのだろう、と。
そこでやっと私はなぜ自分が呼ばれたのか理解した。光の毬のような彼らが溢れるあの場所に案内することが私の役目だった。彼らを視ることができると判明しているのは今のところ私だけだからだろう。
私が大人しく頷くと、ボスは翼を軽く羽ばたかせた。飛ぶほどの距離ではないです、と言うと、早く行けとだけ返された。急かす意図の動作だったようだった。
行軍は無言だった。時折ボスが鬱陶しそうに木々を振り払う音と足音だけがする。もっともその足音も静かなものではなかった。いや人間達の足音は草木をかさりと踏む音だけなのだが、ボスの足音はずしっと音と振動を周囲に与えていた。
私は例の斬撃が襲い掛かる地点の一歩手前で止まった。この先だと伝えると、ボスは大きく息を吸った。前日の夜のように胸を反らすことはなかった。
ボスは、なるほどな、と短く言うと止める間もなくどんどんと先行していってしまった。魔術師達は慌てて防護の術を張り、調査隊員達と大型魔道具を陣の中に収めた。
私達は急いでボスを追った。既にボスは斬撃の嵐をその身に浴びていた。だが、その音は弾くように硬質だった。ボスの持つ頑強な鱗の前ではこの程度の斬撃はなんてことはないようだった。そのままボスはずんずんと私たちの案内もなく先行する。
そして、あの場所に出た。光の毬のような彼らが溢れる地に。前日より眩いような気がした。
魔術師達が防護の術を解こうとするとボスが制止した。
まだ張っておけ。これから本番だ、と。
そして魔道具を設置するように指示をした。そこは一番光の彼らが集まり、最も眩い場所だった。
驚いて、視えているのですか?とボスに問うと、フンと鼻で嗤われた後に、感覚で分かるとだけ返された。
魔道具を設置すると、掘削を開始しろと命令が下った。大型の魔道具の正体は掘削機だった。キュイインと音を立てて掘削を始める。
途端、ガキンガキンガキンと激しい斬撃を弾く音がした。そこら中から音がする。魔術師達は焦り、何かを唱え始める。魔術というのは、後から強度を高めることもできるのかもしれなかった。一方私は、平然と立つボスをぼうっと見ていた。ボスは何事もなさそうに、退屈そうに掘削の様子を眺めているだけだった。
そして斬撃の嵐の中、派手に地面が崩れた。少ししか掘り進んでいなかった。だが、崩れた岩盤からは大きな洞穴が現れた。同時にぴたりと斬撃の嵐も止んだ。何かを諦めたかのようだった。
ボスはグルルと喉を鳴らしたが、それは満足そうな響きに聞こえた。そして二メートル近い体躯を洞穴に滑り込ませた。
私達は顔を見合わせた。そして無言のままボスの後に続いた。
中は静かだった。外のように光の彼らが居るかと思ったが、予想外に姿が見えなかった。だが、洞穴そのものが燐光を放っていて視界には困らなかった。
貴様が見た光はここから溢れた過剰魔力だ。
先行するボスが静かに言った。私はぼうっと周りを見ていたが、自分にかけられた言葉だと気づくと意識をボスに向けた。
その過剰魔力が自然とここからよそ者を剥すように、観察するように意思をもったのだ。お前達が現れたのがきっかけだろう。
私はなぜですか、と訊いた。
ボスは答えなかった。
そして、そこに辿り着いた。
大きな湖だった。
洞穴いっぱいを満たすかのような大きな湖。
だが、おかしかった。
風もないのに水面が波立ち、空間も脈動するかのように燐光が明滅する。
オオオォ
咆哮のような音が洞穴に木霊する。
生暖かい。
まるで生き物の胎内にいるかのような錯覚。
「ここは竜の巣だ」
ボスの声だった。低く重い、だが轟かせるようなことはしない。
「我らが産まれる巣だ。いや、まさにこれは産まれようとしている」
ォオオ
朧げな何かが洞穴を蠢く。
ボスは眩いものを見るように目を細めていた。
この時、彼らの行動の意味が分かっていなかった私はただ、生まれて初めて見る竜に興奮し、顔を上気させていた。
ボスはガバっと口を大きく開けて身を屈めた。瞬間この世の終わりような悲鳴が上がり、耳をつんざいた。
しかし、何も起こらない。
その事に気付くと徐々に恐慌が治まった。
ボスはグルルと喉を鳴らし、満足そうに人間達を見下ろす。
ここはよく大気中の魔力が満たされている。良い場所だ。そう言ってから怯える人間達の顔を順々に見て、どうした、ただ深呼吸をしただけだろう、と言いクツクツと嗤った。
あとで知ったのだが、あの時のボスの挙動は息吹《ブレス》の予備動作によく似ていたらしい。それを聞いて、なるほど、あの時の恐慌の原因はそれかと納得をした。
そして、満足そうにしていたボスは人間達を見下ろしたまま言葉を続けた。このような島を見つけたという報告は聞いていないな、と。
周囲の温度が下がった気がした。同時にどこからかヒッと言う声が聞こえた。ほとんどの人間達は顔を蒼くしたまま、動けず、言葉を発することもできなかった。
ボスは動かない人間達をくまなく見まわし、一点で目を止めた。視線の先を追うと、そこには査問委員会所属の過去視を持つ男、ブライトが居た。
貴様に説明してもらおうか。重く低い声が響いた。そしてグルルと喉を鳴らして他の人間達を眺めまわした。場はシンと静まり返っていた。
そして、各自待機が命じられた。人間達は顔を見合わした。その場で断罪されるのではと恐れていたので、拍子抜けしたのだろう。
それを見たボスは嗤いを含んだ声で言った。逃げ出しても構わんぞ、丁度小腹も空いているのでな、と。また方々からヒイッと言う悲鳴が聞こえた。そして、ボスが口を大きくガバリと開くと悲鳴と共に人間達は蜘蛛の子を散らすように逃げ去って行った。
一方私は周りから他の人間が居なくなるまで、ボスを見つめたまま呆けていた。そして、ボスと目が合った。私は何か言わなければと思ったが、言葉を発する前にボスの顎が目の前に迫ってきたので、慌てて自分のテントへと引き上げた。テントに入る前にちらりと後ろを振り返ると、ボスがフンと鼻を鳴らしてこちらを見下ろしていた。
ボスが私達の滞在する名も無き島に来た翌朝。人間達は怯えながらテントから顔を出していた。朝食の時間だった。
この島では朝食だけはしっかりと全員で摂っていた。
というより、本当は毎食全員を集めて島から抜け出した者が居ないか確認したかったのだろうが、島の探索をしていると時間を合わせるのが非常に難しい。
皆が周りの様子を窺っていると、ボスが空から舞い降りてきた。それに驚いてテントの中に首を引っ込める者も居た。
ボスは何かをグチャグチャと咀嚼していた。そして、プッとその何かを吐き出した。
遠目だったので、よくわからなかったが骨の類に思われた。最初は、あの後誰か、それこそブライトが食べられたのかと思ったが、ブライトその人は食事を終えたボスの傍に現れた。
この時ほっとしたが、よく考えれば誰かが食べられた可能性は消えていなかった。だが、結局その後も言及することがなかったので、今でも真実はわからないままだ。
ボスはブライトと会話をしていた。そして、その途中でブライトが私の方をしっかりと見て、私の居るテントを指差した。
私がなぜだろうかと首を傾げていると、ボスと目が合った。そして臓腑に響く声が轟いた。出てこい、と。
私はビリビリと振動する身体をなんとか動かしてボスの元へと向かった。
一方ブライトは、前日私と行動を共にした魔術師達と調査隊員数名を見繕っていた。
その間、私はボスを見上げていた。最初こそ無視されていたが、ボスは煩わしそうに視線を振り切ろうとするが如く首を振った。そして、目だけをギョロリと動かして私を見た。
なんだ。
低く、短い言葉だった。
それでも、私は声をかけられたことに驚き、喜んだ。竜と話すことなど滅多にあることではないだろう。私はできうる限り、興奮を表に出さないようにしながら言葉を発した。
生まれて初めて竜を見たこと。
会えて光栄だと思っていること。
自分がなんの役に立つのかは分からないが全力で協力したいと思っていること。
それらを捲くし立てて話した気がする。よく考えれば、興奮を抑えられていなかった。
それに対してボスはフンと鼻を鳴らした。殊勝なことだと。我らに秘密裏に独断専行をしていた者共の言葉とは思えんな、とも言った。
そこで私はハッとした。そういえばこの島に居る人間は、私を含め、ボス達本部に秘密裏にこの島の調査をしていたのだと。
私は発する言葉を失くした。浅慮な発言をしたと自分を恥じた。
その頃には、気づくとブライトが集めた、魔術師達も含めた調査隊員達が周りに立っていた。大型の魔道具も用意してあった。
ボスは準備が整ったことを確認すると、私を見下ろした。では、案内してもらおうか。昨日見つけたのだろう、と。
そこでやっと私はなぜ自分が呼ばれたのか理解した。光の毬のような彼らが溢れるあの場所に案内することが私の役目だった。彼らを視ることができると判明しているのは今のところ私だけだからだろう。
私が大人しく頷くと、ボスは翼を軽く羽ばたかせた。飛ぶほどの距離ではないです、と言うと、早く行けとだけ返された。急かす意図の動作だったようだった。
行軍は無言だった。時折ボスが鬱陶しそうに木々を振り払う音と足音だけがする。もっともその足音も静かなものではなかった。いや人間達の足音は草木をかさりと踏む音だけなのだが、ボスの足音はずしっと音と振動を周囲に与えていた。
私は例の斬撃が襲い掛かる地点の一歩手前で止まった。この先だと伝えると、ボスは大きく息を吸った。前日の夜のように胸を反らすことはなかった。
ボスは、なるほどな、と短く言うと止める間もなくどんどんと先行していってしまった。魔術師達は慌てて防護の術を張り、調査隊員達と大型魔道具を陣の中に収めた。
私達は急いでボスを追った。既にボスは斬撃の嵐をその身に浴びていた。だが、その音は弾くように硬質だった。ボスの持つ頑強な鱗の前ではこの程度の斬撃はなんてことはないようだった。そのままボスはずんずんと私たちの案内もなく先行する。
そして、あの場所に出た。光の毬のような彼らが溢れる地に。前日より眩いような気がした。
魔術師達が防護の術を解こうとするとボスが制止した。
まだ張っておけ。これから本番だ、と。
そして魔道具を設置するように指示をした。そこは一番光の彼らが集まり、最も眩い場所だった。
驚いて、視えているのですか?とボスに問うと、フンと鼻で嗤われた後に、感覚で分かるとだけ返された。
魔道具を設置すると、掘削を開始しろと命令が下った。大型の魔道具の正体は掘削機だった。キュイインと音を立てて掘削を始める。
途端、ガキンガキンガキンと激しい斬撃を弾く音がした。そこら中から音がする。魔術師達は焦り、何かを唱え始める。魔術というのは、後から強度を高めることもできるのかもしれなかった。一方私は、平然と立つボスをぼうっと見ていた。ボスは何事もなさそうに、退屈そうに掘削の様子を眺めているだけだった。
そして斬撃の嵐の中、派手に地面が崩れた。少ししか掘り進んでいなかった。だが、崩れた岩盤からは大きな洞穴が現れた。同時にぴたりと斬撃の嵐も止んだ。何かを諦めたかのようだった。
ボスはグルルと喉を鳴らしたが、それは満足そうな響きに聞こえた。そして二メートル近い体躯を洞穴に滑り込ませた。
私達は顔を見合わせた。そして無言のままボスの後に続いた。
中は静かだった。外のように光の彼らが居るかと思ったが、予想外に姿が見えなかった。だが、洞穴そのものが燐光を放っていて視界には困らなかった。
貴様が見た光はここから溢れた過剰魔力だ。
先行するボスが静かに言った。私はぼうっと周りを見ていたが、自分にかけられた言葉だと気づくと意識をボスに向けた。
その過剰魔力が自然とここからよそ者を剥すように、観察するように意思をもったのだ。お前達が現れたのがきっかけだろう。
私はなぜですか、と訊いた。
ボスは答えなかった。
そして、そこに辿り着いた。
大きな湖だった。
洞穴いっぱいを満たすかのような大きな湖。
だが、おかしかった。
風もないのに水面が波立ち、空間も脈動するかのように燐光が明滅する。
オオオォ
咆哮のような音が洞穴に木霊する。
生暖かい。
まるで生き物の胎内にいるかのような錯覚。
「ここは竜の巣だ」
ボスの声だった。低く重い、だが轟かせるようなことはしない。
「我らが産まれる巣だ。いや、まさにこれは産まれようとしている」
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