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第2部 「教会送り」追求編
トゥラクに到着する
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「やっぱりおかしいよな……」
「おかしいですね……」
俺達はやっぱり首を捻っていた。
トゥラクに近づいているのに、冒険者を含めて他の生き物に1度も遭遇していないのだ。
フローが肩をすくめながら答える。
「先に言っとくけど、あたしは何もしてないわよ。
そもそも魔法使いって攻撃魔法しか扱えないし」
「わ、私も違いますよ。ヒーラーは回復の他に妨害系も扱えますが、気配遮断や幻覚等の魔法って高度なんです。
私はまだその域にまで達してなくて……」
「タンクは魔力少しはあるけど、自己強化魔法しか扱えないしな」
「ソードマン――剣士は魔力皆無が多くて……。
俺もそう……」
(やっぱり魔力ないの俺だけか……)
言いながら申し訳なくなって、肩を落とした。
剣士はそういう人達の役割だとはいえ、改めて魔力がないことを痛感させられて辛い。
俺達はチラリと後方を見た。
相変わらずの距離でついてきている、豆粒ほどの大きさのデュークさんと彼に背負われた魔王の姿。
「デュークは魔法使えなさそうだから……魔王か?」
「でもわざわざそんなことすると思う?
面倒事嫌いそうだし」
「面倒事が嫌い、だからこそじゃないか?」
ポツリと呟いた俺にみんなの視線が集まる。
「あ、いや。魔王は戦うぐらいなら敵を寄せつけないんじゃないかと思って……」
「そうなのか?」
ザルドの言葉に頷いた。
魔王はガレキの片付けも自分でするし、3日に1度はフロに入れと言っているぐらいだ。
戦うぐらいなら避けると思う。
「魔王、ああ見えてもキレイ好きみたいで……」
「そ。そうなんですね……」
3人ともあまり納得はしていない顔だったが、
時間を取るわけにはいかないと思ったのかそれ以上は聞いてこなかった。
やがて、高さのある白い外壁が見えてきた。しかし肝心の門が見当たらない。
どうやら旧街道はトゥラクの裏側に繋がっていたみたいだ。
「あれが……トゥラク?」
「は、はい!あの白い防壁は間違いありません!」
「でも、様子が変よ。やけに静かで……」
フローの言う通りだった。いくら高い壁があるとはいえ、鳥の声も全く聞こえてこないのだ。
「壁が分厚かったら聞こえないと思うけどな……」
所々迫り出している壁だけでも教会の柱ぐらいの太さはある。
音は外に漏れないのではないだろうか。
「ここが大司教とやらがいる町か?」
俺達が立ち止まっていると、デュークさんから降ろしてもらった魔王が凛とした声で言った。
「そうみたいです。でも、人が集まってるかもしれなくて……」
魔王は何も答えずに周りを見回すと、前方にある小高い丘を指さした。
あそこまで行けば、門が見えそうだ。
「あの丘から見れば、少しはわかるのではないか?」
「行ってみましょう」
丘へはすぐに辿り着けた。
振り返ると、白い大きな門が見える。しかし固く閉ざされていて、虫1匹の侵入も許さなそうだ。
「あれ、突破するの一苦労ね。幸い、門番はいないみたいだけど」
「戦力を集めるために、あえて配置していないのかもしれません。
不安になってきました……」
皆が何とも言えない表情で門を見つめていると、アリーシャが小さな声を上げた。
「あっ!ひ、1つ思い出したことがあるので共有しますね」
深呼吸すると、いつもよりゆっくりと話しだす。
「トゥラクは別名「聖地」と呼ばれています。
一般的な町よりも教会が多かったはずです」
「その中から大司教のいる場所を探すのか?」
「い、いえ。大司教様は教会のさらに上の「大聖堂」という建物にいると習いました。
おそらく、建物の中では最も広いのではないかと」
「じゃあ、1番広い建物を目指して進んだらいいのね」
「はい。私も正確な場所まではわかりませんが、
そこまで時間はかからないはずです」
俺達の話を黙って聞いていた魔王は腕を組んだまま、
とんでもないことを言い放った。
「モンスターに襲わせるか……」
「はい!?」
俺達4人に視線を向けられても、魔王は堂々としている。
「いや、さすがにそれはマズいですって!」
「あの門をこじ開けるために余計な力など使いなくなかろう?それに門を突破してからもな。
もちろん、加減させるぞ。我の目的はニンゲンの撲滅ではないからな」
「で、でもっ、一般の方も巻き込まれます!」
「加減させると言っておるだろう。
建物を中心に襲撃し、武装集団の力を分散させる」
「じゃあマーさん、俺も混ざってい~い~?」
デュークさんが素早く魔王の前に飛び出した。
後ろ姿なので表情は見えないが、声の調子からして目かキラキラと輝いていそうな気がする。
「その方が心強い。モンスター共にはお前の命令にも従うように言っておこう」
「リョ~カイ~」
「だがデューク、お前も加減しろ。
間違っても「教会送り」にするな」
「リョーカイ」
デュークさんが少しだけ不機嫌になった。
少し低くなった声を聞いて、俺は思わず身震いする。
(機嫌が悪くなった鬱憤を俺で晴らそうとしてないでくれよ!?)
だけど、デュークさんは門の方を向いて前かがみになった。
どこを攻撃するのか考えているのだろうか。
魔王は不意に両手を真横に伸ばすと、目を閉じて何やら聞いたことのない呪文を唱え始めた。
フローが眉をひそめながら俺をつつく。
「何の魔法?聞いたことないし、耳に入るだけで気分悪くなってくるんだけど」
「そうなのか……?俺はわからないけど」
魔力が高いからだろうか。アリーシャに目を向けると、両腕で体を抱きしめるようにしていた。
やっぱり何かしら不気味な呪文みたいだ。
「何してるんですか?」
俺が尋ねても魔王はスルーして呪文を唱えている。
皆で顔を見合わせたが、すぐに答えはわかった。
頭上からは力強い羽ばたき音がいくつも聞こえ、遠くの森からは地響き。
「ワイバーン!?」
「それに遠くの黒い塊は、エインシェントオーク!?何でこんな所に!?」
「我が喚んだからに決まっておろう、たわけ」
呪文を唱え終えた魔王が腕を組んでいた。
表情こそいつも通りだが、額にうっすらと汗が浮かんでいる。
(さすがに魔王でも疲弊するのか?それとも子どもだから?)
戸惑っている俺達をよそに魔王はモンスター達の所へ行くと、何か話しだした。
しばらくして振り返ると声をかけてくる。
「ひとまずお前達を攻撃しないように、人を殺さないように、とは命令しておいた」
魔王の言葉に反応するように、緑色のワイバーン達は低く鳴き、オーク達は黒い、筋肉の盛り上がった腕を振り上げる。
いまいち実感がないが、俺達と対面しても攻撃すらしてこないので本当なのだろう。
(前に聞いた魔王専属のモンスターか。ワイバーンはよくわからないけど、
あの手強かったエインシェントオークが味方になるのは心強いな)
「マジですか……」
「マジだ。我を誰だと思っておる」
「魔王さんです」
つい、流れで答えると魔王は満足そうに口角を上げた。
フロー達の視線が痛かったが、片手で謝る仕草をする。
(ごめん……。でもここで険悪なムードになるよりはマシなんだよ)
トゥラクに突入しようと1歩足を踏み出した時、魔王が当然のように言い放った。
「……野暮用ができた。先に行け」
「そんなこと言って、逃げるつもりじゃないでしょうね!?」
すかさずフローの鋭い指摘が入る。
魔王は眉をつり上げて叫んだ。
「我は腰抜けではないわ!必ず追う!いいな!」
「わ、わかったわよ……」
気圧されたフローは渋々といったふうに前を向いた。
やっぱり見た目は子どもでも、魔王は魔王だ。
「よぉ~し、それじゃ行きますか~!!」
なぜかデュークさんの仕切りで進むことになってしまった。
「おかしいですね……」
俺達はやっぱり首を捻っていた。
トゥラクに近づいているのに、冒険者を含めて他の生き物に1度も遭遇していないのだ。
フローが肩をすくめながら答える。
「先に言っとくけど、あたしは何もしてないわよ。
そもそも魔法使いって攻撃魔法しか扱えないし」
「わ、私も違いますよ。ヒーラーは回復の他に妨害系も扱えますが、気配遮断や幻覚等の魔法って高度なんです。
私はまだその域にまで達してなくて……」
「タンクは魔力少しはあるけど、自己強化魔法しか扱えないしな」
「ソードマン――剣士は魔力皆無が多くて……。
俺もそう……」
(やっぱり魔力ないの俺だけか……)
言いながら申し訳なくなって、肩を落とした。
剣士はそういう人達の役割だとはいえ、改めて魔力がないことを痛感させられて辛い。
俺達はチラリと後方を見た。
相変わらずの距離でついてきている、豆粒ほどの大きさのデュークさんと彼に背負われた魔王の姿。
「デュークは魔法使えなさそうだから……魔王か?」
「でもわざわざそんなことすると思う?
面倒事嫌いそうだし」
「面倒事が嫌い、だからこそじゃないか?」
ポツリと呟いた俺にみんなの視線が集まる。
「あ、いや。魔王は戦うぐらいなら敵を寄せつけないんじゃないかと思って……」
「そうなのか?」
ザルドの言葉に頷いた。
魔王はガレキの片付けも自分でするし、3日に1度はフロに入れと言っているぐらいだ。
戦うぐらいなら避けると思う。
「魔王、ああ見えてもキレイ好きみたいで……」
「そ。そうなんですね……」
3人ともあまり納得はしていない顔だったが、
時間を取るわけにはいかないと思ったのかそれ以上は聞いてこなかった。
やがて、高さのある白い外壁が見えてきた。しかし肝心の門が見当たらない。
どうやら旧街道はトゥラクの裏側に繋がっていたみたいだ。
「あれが……トゥラク?」
「は、はい!あの白い防壁は間違いありません!」
「でも、様子が変よ。やけに静かで……」
フローの言う通りだった。いくら高い壁があるとはいえ、鳥の声も全く聞こえてこないのだ。
「壁が分厚かったら聞こえないと思うけどな……」
所々迫り出している壁だけでも教会の柱ぐらいの太さはある。
音は外に漏れないのではないだろうか。
「ここが大司教とやらがいる町か?」
俺達が立ち止まっていると、デュークさんから降ろしてもらった魔王が凛とした声で言った。
「そうみたいです。でも、人が集まってるかもしれなくて……」
魔王は何も答えずに周りを見回すと、前方にある小高い丘を指さした。
あそこまで行けば、門が見えそうだ。
「あの丘から見れば、少しはわかるのではないか?」
「行ってみましょう」
丘へはすぐに辿り着けた。
振り返ると、白い大きな門が見える。しかし固く閉ざされていて、虫1匹の侵入も許さなそうだ。
「あれ、突破するの一苦労ね。幸い、門番はいないみたいだけど」
「戦力を集めるために、あえて配置していないのかもしれません。
不安になってきました……」
皆が何とも言えない表情で門を見つめていると、アリーシャが小さな声を上げた。
「あっ!ひ、1つ思い出したことがあるので共有しますね」
深呼吸すると、いつもよりゆっくりと話しだす。
「トゥラクは別名「聖地」と呼ばれています。
一般的な町よりも教会が多かったはずです」
「その中から大司教のいる場所を探すのか?」
「い、いえ。大司教様は教会のさらに上の「大聖堂」という建物にいると習いました。
おそらく、建物の中では最も広いのではないかと」
「じゃあ、1番広い建物を目指して進んだらいいのね」
「はい。私も正確な場所まではわかりませんが、
そこまで時間はかからないはずです」
俺達の話を黙って聞いていた魔王は腕を組んだまま、
とんでもないことを言い放った。
「モンスターに襲わせるか……」
「はい!?」
俺達4人に視線を向けられても、魔王は堂々としている。
「いや、さすがにそれはマズいですって!」
「あの門をこじ開けるために余計な力など使いなくなかろう?それに門を突破してからもな。
もちろん、加減させるぞ。我の目的はニンゲンの撲滅ではないからな」
「で、でもっ、一般の方も巻き込まれます!」
「加減させると言っておるだろう。
建物を中心に襲撃し、武装集団の力を分散させる」
「じゃあマーさん、俺も混ざってい~い~?」
デュークさんが素早く魔王の前に飛び出した。
後ろ姿なので表情は見えないが、声の調子からして目かキラキラと輝いていそうな気がする。
「その方が心強い。モンスター共にはお前の命令にも従うように言っておこう」
「リョ~カイ~」
「だがデューク、お前も加減しろ。
間違っても「教会送り」にするな」
「リョーカイ」
デュークさんが少しだけ不機嫌になった。
少し低くなった声を聞いて、俺は思わず身震いする。
(機嫌が悪くなった鬱憤を俺で晴らそうとしてないでくれよ!?)
だけど、デュークさんは門の方を向いて前かがみになった。
どこを攻撃するのか考えているのだろうか。
魔王は不意に両手を真横に伸ばすと、目を閉じて何やら聞いたことのない呪文を唱え始めた。
フローが眉をひそめながら俺をつつく。
「何の魔法?聞いたことないし、耳に入るだけで気分悪くなってくるんだけど」
「そうなのか……?俺はわからないけど」
魔力が高いからだろうか。アリーシャに目を向けると、両腕で体を抱きしめるようにしていた。
やっぱり何かしら不気味な呪文みたいだ。
「何してるんですか?」
俺が尋ねても魔王はスルーして呪文を唱えている。
皆で顔を見合わせたが、すぐに答えはわかった。
頭上からは力強い羽ばたき音がいくつも聞こえ、遠くの森からは地響き。
「ワイバーン!?」
「それに遠くの黒い塊は、エインシェントオーク!?何でこんな所に!?」
「我が喚んだからに決まっておろう、たわけ」
呪文を唱え終えた魔王が腕を組んでいた。
表情こそいつも通りだが、額にうっすらと汗が浮かんでいる。
(さすがに魔王でも疲弊するのか?それとも子どもだから?)
戸惑っている俺達をよそに魔王はモンスター達の所へ行くと、何か話しだした。
しばらくして振り返ると声をかけてくる。
「ひとまずお前達を攻撃しないように、人を殺さないように、とは命令しておいた」
魔王の言葉に反応するように、緑色のワイバーン達は低く鳴き、オーク達は黒い、筋肉の盛り上がった腕を振り上げる。
いまいち実感がないが、俺達と対面しても攻撃すらしてこないので本当なのだろう。
(前に聞いた魔王専属のモンスターか。ワイバーンはよくわからないけど、
あの手強かったエインシェントオークが味方になるのは心強いな)
「マジですか……」
「マジだ。我を誰だと思っておる」
「魔王さんです」
つい、流れで答えると魔王は満足そうに口角を上げた。
フロー達の視線が痛かったが、片手で謝る仕草をする。
(ごめん……。でもここで険悪なムードになるよりはマシなんだよ)
トゥラクに突入しようと1歩足を踏み出した時、魔王が当然のように言い放った。
「……野暮用ができた。先に行け」
「そんなこと言って、逃げるつもりじゃないでしょうね!?」
すかさずフローの鋭い指摘が入る。
魔王は眉をつり上げて叫んだ。
「我は腰抜けではないわ!必ず追う!いいな!」
「わ、わかったわよ……」
気圧されたフローは渋々といったふうに前を向いた。
やっぱり見た目は子どもでも、魔王は魔王だ。
「よぉ~し、それじゃ行きますか~!!」
なぜかデュークさんの仕切りで進むことになってしまった。
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