【R18】一目惚れされた俺！恋人は俺だけに甘いスパダリだった！

# 49ー友情ー※大人な表現あり

「俺はてっきり、夜這いにでも来てくれたんかと思うとったわぁ……」

　雄介は半分冗談の気分で、自分のベッドへと上がる。

　確かに雄介が言っていることは一部当たっているが、もう一方は事実ではない。

　それは半分無理矢理和也に部屋を追い出されて、半分は自分でここに来たのだから。

　そしてそのことを思い出したからなのか、望は顔を俯かせる。きっと顔を赤くしてしまい顔を見られたくないという心理からなのかもしれない。

「え？　へ？　ホンマにそうやったんか……！？」

　そう雄介は驚いたような声を上げるのだ。

　そしてベッドに備え付けられたスタンドライトの柔らかい光が、望の表情を照らす。

　それが雄介にも見えてしまったようで、

「え？　え！？　ホンマにホンマやったん！？」
「あー……違うから……その……和也にだな……半分部屋を追い出されて……和也に桜井さんの所に行って来いっ！　って言われただけだからさ……」

　そう雄介から視線を逸らし、完全に動揺した様子で答える望。

「へぇーあの、梅沢さんがね……ええことしてくれたやんか。ほんなら、その好意を無駄にしちゃアカンって事やんな？」

　そう言うと雄介は半身を起こし、望の腕を引いて自分の方に寄せると、望をベッドへと押し倒す。

　するとベッド上のスタンドライトの柔らかい光が、二人の姿を照らすのだ。

　淡いスタンドライトが二人を照らし、そして二人は見つめ合う。

　きっと今の二人の心臓は最高潮に波打ってるだろう。

　しかもこんなに相手のことを見つめることなんて今までにはなかったことだ。今回、こうして望が雄介のところに来たことでやっとお互いを見つめることが出来たのかもしれない。そして望も視線を逸らさず真っ赤な顔で雄介の顔を見つめる。

　今まで雄介は相当我慢してきたのか、そんな表情をする望に我慢の限界が来てしまったのか、

「なぁ……俺、もう我慢出来へん……俺、もう十分我慢したやろ？　望……」

　そう、甘くも切なそうな表情で覗いのことを見つめる雄介。

「ぁ……ま、まぁな。 しかし、まさか、こんなに早く回復してくるとは思ってもなかったぜ……」

　恥ずかしながらも望の方も甘く切なく雄介のことを見上げそう言うのだ。

「そこは望のおかげやな。望が居てへんかったら、今頃はまだ俺は、死の淵を彷徨っていたのかもしれへんで。俺が回復できたのは、望っていう宝物を手に入れたからやと思うわぁ。 ホンマ、ありがとうな……俺の恋人になってくれて……」

　そう言うと雄介は今まで我慢してきたからか、今までの分を味わうように唇を重ね、何度も何度もキスを繰り返す。やがて深いものになり、望の口内にも舌を忍ばせ舌を絡め、静寂な空間に湿った音が響くのだ。

　雄介はキスを繰り返しながら、望が着ている白衣のボタンを外し、シャツのボタンも全部外し始める。

　露わになったのは望の白い肌。そこに雄介は手を這わせ、胸の突起に触れ、親指の腹で望の反応を確かめるのだった。