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すずちゃんのJK生活
第3話:1-G組、はじまりの朝
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「それでは、これより1年G組のホームルームを始めます」
教室に響いたその一声に、空気がピンと張り詰めた。
黒板の前に立つのは、髪をぴしりと結い上げた女性教師。
細身のスーツに身を包み、まっすぐ背筋を伸ばした立ち姿からは、冷静さと厳しさが自然と滲み出ている。言葉の抑揚は抑えめなのに、なぜか否応なく背筋が伸びた。
入学式が終わり、私たち新入生はそれぞれ、自分の所属クラスへと移動していた。
ここはグリフィンチ学園──その中でも、学年トップの成績優秀者だけが選抜される特別クラス、《1年G組》。
(この教室に、私が……)
緊張と興奮がないまぜになった気持ちを押し隠すように、私は教室の後方、窓際の席に立っていた。
整然と並ぶ机と椅子。磨き上げられた窓ガラスに映る空は、どこまでも晴れ渡っていた。
そんな美しい光景の中で、それでも私の胸の奥には、不安の種が小さく根を張っていた。
(本当に……ここで、やっていけるのかな)
周囲を見渡せば、どの生徒もどこか落ち着いていて、余裕のある表情をしていた。
制服の着こなしひとつ取っても隙がなく、姿勢も所作も洗練されている。
言葉を交わす前から「優秀であること」が当然のように醸し出されていて、私はひとりだけ、別の世界から迷い込んだような感覚に陥っていた。
「座席はランダムに割り振っています。出席番号ではありません。貼り出された表を確認して、自分の席に座ってください」
教師の声がまた静かに響く。
(ランダム……?)
胸が少しだけざわついた。
私は教室の前方に貼られた座席表に目を向ける。
──後ろから三列目、窓際:槙尾小鈴
「えっ、ここ……」
目の前にある席と、紙に書かれた自分の名前。
一致していた。それだけで少しだけ、安心した。
けれど、本当に驚いたのはその“周囲”だった。
右隣の席──乃斗楓
左斜め前──鳥夜都斗
真後ろの席──黒酒一郎
(……えっ)
視線を紙に戻して何度も確認する。読み間違いかと疑ったが、間違いようがなかった。
鼓動が、ひとつ大きく跳ね上がる。
入学式で代表を務めた、あの“高嶺の花”の乃斗楓。
壇上で堂々とスピーチをしていたその彼女が、よりにもよって、私の“隣の席”だなんて。
鳥夜都斗はその苗字から察するに理事長関係の方だろうか?
そして、聞いたことのない名前ながら、なぜか妙に印象に残る──黒酒一郎。
(なにこの席順……どう考えても、偶然にしてはできすぎてる)
運命のいたずらか、それともこの学園の“仕掛け”か。
どちらにせよ、私はまるで中心に引き込まれてしまったみたいだった。
⸻
私は静かに、そっと椅子に腰を下ろした。
座面の感触が妙にリアルで、少し硬い。無言のまま深呼吸をひとつ。
その直後。私の右側に、ふわりと風が抜けるような軽やかな気配がした。
「やっほー! お隣さんだね、小鈴ちゃんだっけ?すずちゃんって呼んでもいい?私は乃斗楓って言うの!」
「──え?」
声と同時に、顔をぐいっと近づけてきたのは、先程ステージ上で見た高嶺の花本人だった。
堂々と挨拶をしていた、あの完璧で清廉な少女。
神聖なオーラをまとい、誰もが憧れのまなざしで見上げた、まさに“高嶺の花”。
──だったはずなのに。
「ねえねえ、すずちゃんって外部生? めっちゃ真面目そうな顔してたから、さっきから気になってたんだ~。仲良くしよ?」
屈託のない笑顔と、弾むような声。
そして、物理的にも精神的にも、ぐいぐいと懐に入ってくる距離感のなさ。
「あ、あの、えっと…乃斗さん。よ、よろしくお願いします……?」
「か え で !!」
「あっ、楓さん?」
「"さん"なんて他人行儀な、私たち同じクラスのお友達でしょ?」
「じゃあ…楓ちゃん?」
「うんうん、それでいいのだー! さっきはちょっとかたくなっちゃったけど、ほんとは元気印系なの! わたしの本領はここから発揮されますっ」
にかっと笑って、手を差し出してきた。
その無邪気な笑顔に、私はついポカンとしてしまう。
(えっ……えっ……ギャップが……すごい……)
壇上で見た姿とのあまりの落差に、頭が追いつかない。
あれは演出だったの? 仮の姿だったの? でも、こっちの彼女が“本物”だという直感が、不思議とあった。
人懐っこくて、元気で、ちょっと強引。
けれど、それが不思議と嫌じゃない。
むしろ、ようやく“クラスメイト”になれた気がして、ほっとした。
「……あー、うるさい」
低くしぶい声が、左斜め前から聞こえた。
思わずそちらを見やると、机に頬杖をついた男子が、こちらをちらりと見ていた。
目元には薄いクマのような影、だるそうに伏せたまぶたの奥に、鋭い光が宿っている。
「都斗ぉ、ちゃんと挨拶しようよー。お隣さんなんだしさぁ」
「隣じゃない。斜め前」
「そういうことじゃないでしょっ!」
──鳥夜都斗。
声に張りがないのに、言葉は妙に的確で刺さる。
どう見てもめんどくさがりタイプなのに、なぜか全体を見渡しているような気配がある。
何かをずっと、観察しているような視線。
「……どうも。鳥夜都斗だ。都斗と呼べ」
それだけ言って、興味を失ったように視線を前へ戻す。
(……無愛想……)
でも、楓ちゃんの反応を見るに、あれが彼の“素”なのだろう。
「もう、都斗ってば~! ……ごめんね小鈴ちゃん、最初だけあんな感じなの。時間が経てば、たぶん、たぶんだけど……ちょっとマシになるよ? 」
「い、いえ……大丈夫です、たぶん……」
私はぎこちなく笑いながら、内心では(マシってなんだ)とツッコんでいた。
そのとき、背後から椅子を引く静かな音がした。
「……ふむ」
何かを吟味するような低い声。振り返ると、そこには黒縁の眼鏡をかけた少年が座っていた。
長めの前髪が視線を覆い、静かに資料に目を通している。
私の存在に気づいてはいる。けれど、あえて言葉を交わすことはない。
まるで、関わるべきかをまだ測っているような、そんな目の動きだった。
(……この人は、まだよく分からない)
ただ静かに、自分の世界の中にいるような気配。
でも、完全に孤立しているわけでもなく、周囲の音にはちゃんと反応している。
──黒酒一郎。
今のところ、私の中での彼の印象は、“読めない人”だった。
⸻
「じゃあ、クラスのみんなも揃ったことだし、改めてこれから1年間、よろしくお願いします」
教師の声が教室の空気をまとめ上げる。
あちこちで小さな拍手が起こる中、私はようやく、椅子の背にもたれた。
入学式のこと、突然の能力のこと、初めての教室、個性豊かな隣人たち――
頭の中がめちゃくちゃだった。情報量が多すぎて、何を考えたらいいのか分からない。
それでも、不思議と悪い気分ではなかった。
(……ここが、私の新しい居場所)
胸の奥でそう呟く。
深呼吸ひとつ。気持ちを落ち着けて、目を閉じる。
すぐ隣には笑顔の楓ちゃんがいて、前にはぶっきらぼうな都斗くんがいて、背後には沈黙の黒酒くんがいる。
噛み合っているようで、全然噛み合ってない。だけど、どこか心地いい。
(……たぶん、ここから始まるんだ)
私の物語が。
この1-G組から、すべてが動き出す。
教室に響いたその一声に、空気がピンと張り詰めた。
黒板の前に立つのは、髪をぴしりと結い上げた女性教師。
細身のスーツに身を包み、まっすぐ背筋を伸ばした立ち姿からは、冷静さと厳しさが自然と滲み出ている。言葉の抑揚は抑えめなのに、なぜか否応なく背筋が伸びた。
入学式が終わり、私たち新入生はそれぞれ、自分の所属クラスへと移動していた。
ここはグリフィンチ学園──その中でも、学年トップの成績優秀者だけが選抜される特別クラス、《1年G組》。
(この教室に、私が……)
緊張と興奮がないまぜになった気持ちを押し隠すように、私は教室の後方、窓際の席に立っていた。
整然と並ぶ机と椅子。磨き上げられた窓ガラスに映る空は、どこまでも晴れ渡っていた。
そんな美しい光景の中で、それでも私の胸の奥には、不安の種が小さく根を張っていた。
(本当に……ここで、やっていけるのかな)
周囲を見渡せば、どの生徒もどこか落ち着いていて、余裕のある表情をしていた。
制服の着こなしひとつ取っても隙がなく、姿勢も所作も洗練されている。
言葉を交わす前から「優秀であること」が当然のように醸し出されていて、私はひとりだけ、別の世界から迷い込んだような感覚に陥っていた。
「座席はランダムに割り振っています。出席番号ではありません。貼り出された表を確認して、自分の席に座ってください」
教師の声がまた静かに響く。
(ランダム……?)
胸が少しだけざわついた。
私は教室の前方に貼られた座席表に目を向ける。
──後ろから三列目、窓際:槙尾小鈴
「えっ、ここ……」
目の前にある席と、紙に書かれた自分の名前。
一致していた。それだけで少しだけ、安心した。
けれど、本当に驚いたのはその“周囲”だった。
右隣の席──乃斗楓
左斜め前──鳥夜都斗
真後ろの席──黒酒一郎
(……えっ)
視線を紙に戻して何度も確認する。読み間違いかと疑ったが、間違いようがなかった。
鼓動が、ひとつ大きく跳ね上がる。
入学式で代表を務めた、あの“高嶺の花”の乃斗楓。
壇上で堂々とスピーチをしていたその彼女が、よりにもよって、私の“隣の席”だなんて。
鳥夜都斗はその苗字から察するに理事長関係の方だろうか?
そして、聞いたことのない名前ながら、なぜか妙に印象に残る──黒酒一郎。
(なにこの席順……どう考えても、偶然にしてはできすぎてる)
運命のいたずらか、それともこの学園の“仕掛け”か。
どちらにせよ、私はまるで中心に引き込まれてしまったみたいだった。
⸻
私は静かに、そっと椅子に腰を下ろした。
座面の感触が妙にリアルで、少し硬い。無言のまま深呼吸をひとつ。
その直後。私の右側に、ふわりと風が抜けるような軽やかな気配がした。
「やっほー! お隣さんだね、小鈴ちゃんだっけ?すずちゃんって呼んでもいい?私は乃斗楓って言うの!」
「──え?」
声と同時に、顔をぐいっと近づけてきたのは、先程ステージ上で見た高嶺の花本人だった。
堂々と挨拶をしていた、あの完璧で清廉な少女。
神聖なオーラをまとい、誰もが憧れのまなざしで見上げた、まさに“高嶺の花”。
──だったはずなのに。
「ねえねえ、すずちゃんって外部生? めっちゃ真面目そうな顔してたから、さっきから気になってたんだ~。仲良くしよ?」
屈託のない笑顔と、弾むような声。
そして、物理的にも精神的にも、ぐいぐいと懐に入ってくる距離感のなさ。
「あ、あの、えっと…乃斗さん。よ、よろしくお願いします……?」
「か え で !!」
「あっ、楓さん?」
「"さん"なんて他人行儀な、私たち同じクラスのお友達でしょ?」
「じゃあ…楓ちゃん?」
「うんうん、それでいいのだー! さっきはちょっとかたくなっちゃったけど、ほんとは元気印系なの! わたしの本領はここから発揮されますっ」
にかっと笑って、手を差し出してきた。
その無邪気な笑顔に、私はついポカンとしてしまう。
(えっ……えっ……ギャップが……すごい……)
壇上で見た姿とのあまりの落差に、頭が追いつかない。
あれは演出だったの? 仮の姿だったの? でも、こっちの彼女が“本物”だという直感が、不思議とあった。
人懐っこくて、元気で、ちょっと強引。
けれど、それが不思議と嫌じゃない。
むしろ、ようやく“クラスメイト”になれた気がして、ほっとした。
「……あー、うるさい」
低くしぶい声が、左斜め前から聞こえた。
思わずそちらを見やると、机に頬杖をついた男子が、こちらをちらりと見ていた。
目元には薄いクマのような影、だるそうに伏せたまぶたの奥に、鋭い光が宿っている。
「都斗ぉ、ちゃんと挨拶しようよー。お隣さんなんだしさぁ」
「隣じゃない。斜め前」
「そういうことじゃないでしょっ!」
──鳥夜都斗。
声に張りがないのに、言葉は妙に的確で刺さる。
どう見てもめんどくさがりタイプなのに、なぜか全体を見渡しているような気配がある。
何かをずっと、観察しているような視線。
「……どうも。鳥夜都斗だ。都斗と呼べ」
それだけ言って、興味を失ったように視線を前へ戻す。
(……無愛想……)
でも、楓ちゃんの反応を見るに、あれが彼の“素”なのだろう。
「もう、都斗ってば~! ……ごめんね小鈴ちゃん、最初だけあんな感じなの。時間が経てば、たぶん、たぶんだけど……ちょっとマシになるよ? 」
「い、いえ……大丈夫です、たぶん……」
私はぎこちなく笑いながら、内心では(マシってなんだ)とツッコんでいた。
そのとき、背後から椅子を引く静かな音がした。
「……ふむ」
何かを吟味するような低い声。振り返ると、そこには黒縁の眼鏡をかけた少年が座っていた。
長めの前髪が視線を覆い、静かに資料に目を通している。
私の存在に気づいてはいる。けれど、あえて言葉を交わすことはない。
まるで、関わるべきかをまだ測っているような、そんな目の動きだった。
(……この人は、まだよく分からない)
ただ静かに、自分の世界の中にいるような気配。
でも、完全に孤立しているわけでもなく、周囲の音にはちゃんと反応している。
──黒酒一郎。
今のところ、私の中での彼の印象は、“読めない人”だった。
⸻
「じゃあ、クラスのみんなも揃ったことだし、改めてこれから1年間、よろしくお願いします」
教師の声が教室の空気をまとめ上げる。
あちこちで小さな拍手が起こる中、私はようやく、椅子の背にもたれた。
入学式のこと、突然の能力のこと、初めての教室、個性豊かな隣人たち――
頭の中がめちゃくちゃだった。情報量が多すぎて、何を考えたらいいのか分からない。
それでも、不思議と悪い気分ではなかった。
(……ここが、私の新しい居場所)
胸の奥でそう呟く。
深呼吸ひとつ。気持ちを落ち着けて、目を閉じる。
すぐ隣には笑顔の楓ちゃんがいて、前にはぶっきらぼうな都斗くんがいて、背後には沈黙の黒酒くんがいる。
噛み合っているようで、全然噛み合ってない。だけど、どこか心地いい。
(……たぶん、ここから始まるんだ)
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