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好きな人。
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照りつく太陽の下で少し汗をかきながら読書をするのには意味がある。
「レイラ!!あぁ、僕のレイラ。今日もいい子にしてたかい?」
決して、読書をしていた私を見つけ、一目散にかけてきたかと思えば、私の体を力強く抱きしめ、私の頬に自分の頬を痛いくらいに擦りつけてくる男を待っていたわけではない。
「お兄様、、何度も言っていますが、私今日で18歳になりましたのよ?余りベタベタするのは年齢的にももう辞めて欲しいのです。」
そう、はっきりと拒否したはずなのに、兄は一段と強く私を抱きしめる腕に力をこめた。
「あぁ、やだやだ!昔はあんなにお兄様お兄様って可愛かったのに、どんどん大人になりやがって!!嫌だと言われてもやめてやらん!」
そう言って、更に私の頬に自分の頬を擦り付ける。
「もぉ!お兄様!」
「ふふ、、相変わらず仲がいいね。」
拳を握りしめ、怒りで小刻みに震える私の元に届いた声を聞き、私の怒りは一瞬で吹っ飛んだ。
声の元を見れば、キラキラと金色の髪を輝かせながら、本当にこの世のものかと思う程、整った顔をした一人の青年が現れた。
「聞けよぉ、ロアン。俺達兄弟の絆は永遠だってのに、レイラのやつもう私は大人のレデーなのでーとかぬかしやがるんだぜ?ここまで育ててやったのは俺なのによぉ。」
えーん、と泣き真似をする兄に怒りを覚えつつ、実の兄をペィっと自分からひっぺはがすと、私は一目散に青年の元へと駆けていく。
「ロアンお兄様!!!」
名を呼ぶとともに、自分よりも大きな体にギュゥっと抱きついた。
抱きついた瞬間に、ロアンお兄様が使用しているであろう香水の香りがフワリと香って来る。
シトラス系の香水を使っているのであろう、爽やかなその香りは、ロアンお兄様にとってもお似合いだと思うのだ。
ロアンお兄様の香りを堪能したく、スゥッと思い切り息を吸えば、シトラスの香りが鼻いっぱいに香り、大変幸せな気持ちへとなれるのだ。
「おはよう、僕のお姫様。今日もいい子にしてたかい?」
私の体をぎゅっと抱きしめ返してくれ、私を見下ろしながら問うロアンお兄様の声はとても優しい。
髪は金色、目は碧眼とまるで物語に出て来るようなロアンお兄様にお姫様と言われれば、本当に自分がお姫様にでもなった気分になる。
「とっても元気です!ロアンお兄様、今日は何の日か覚えていますか??」
彫刻のように整った顔を見上げ、コテッと首を傾け甘えた視線でロアンお兄様を見れば、ロアンお兄様は少し悩んだように小首を傾げた。
もしかして、、覚えていないのだろうか。
忘れられているのかもと不安になり、俯くと、ヒョイっと体が宙に浮いた。
「ぎゃっ!?」
急なことで思わず、全く可愛くない声が出てしまったのは、聞かなかった事にしてほしい。。
ロアンお兄様は私の脇に手を入れ、私を軽々と抱き上げた、そしてそのまま私を自分の肩に乗せるのだ。
30センチ以上私よりも背の高いロアンお兄様の肩に乗せられれば、自分が普段見ている景色と違っており、怖い。
肩から落ちてしまえば一瞬で死んでしまうのでは!?と思う程高い!
怖くてギュッとロアンお兄様の頭を抱きしめれば、「レイラは高い所が苦手だね。」と言いながら笑っている。
分かっているのなら、しないで欲しい。と思うのに、頭に抱きつけば香って来るロアンお兄様の匂いは、香水の匂いとは違って、ロアンお兄様って香りがして、堪らなくこの香りが好きなのである。
「レイラ!!あぁ、僕のレイラ。今日もいい子にしてたかい?」
決して、読書をしていた私を見つけ、一目散にかけてきたかと思えば、私の体を力強く抱きしめ、私の頬に自分の頬を痛いくらいに擦りつけてくる男を待っていたわけではない。
「お兄様、、何度も言っていますが、私今日で18歳になりましたのよ?余りベタベタするのは年齢的にももう辞めて欲しいのです。」
そう、はっきりと拒否したはずなのに、兄は一段と強く私を抱きしめる腕に力をこめた。
「あぁ、やだやだ!昔はあんなにお兄様お兄様って可愛かったのに、どんどん大人になりやがって!!嫌だと言われてもやめてやらん!」
そう言って、更に私の頬に自分の頬を擦り付ける。
「もぉ!お兄様!」
「ふふ、、相変わらず仲がいいね。」
拳を握りしめ、怒りで小刻みに震える私の元に届いた声を聞き、私の怒りは一瞬で吹っ飛んだ。
声の元を見れば、キラキラと金色の髪を輝かせながら、本当にこの世のものかと思う程、整った顔をした一人の青年が現れた。
「聞けよぉ、ロアン。俺達兄弟の絆は永遠だってのに、レイラのやつもう私は大人のレデーなのでーとかぬかしやがるんだぜ?ここまで育ててやったのは俺なのによぉ。」
えーん、と泣き真似をする兄に怒りを覚えつつ、実の兄をペィっと自分からひっぺはがすと、私は一目散に青年の元へと駆けていく。
「ロアンお兄様!!!」
名を呼ぶとともに、自分よりも大きな体にギュゥっと抱きついた。
抱きついた瞬間に、ロアンお兄様が使用しているであろう香水の香りがフワリと香って来る。
シトラス系の香水を使っているのであろう、爽やかなその香りは、ロアンお兄様にとってもお似合いだと思うのだ。
ロアンお兄様の香りを堪能したく、スゥッと思い切り息を吸えば、シトラスの香りが鼻いっぱいに香り、大変幸せな気持ちへとなれるのだ。
「おはよう、僕のお姫様。今日もいい子にしてたかい?」
私の体をぎゅっと抱きしめ返してくれ、私を見下ろしながら問うロアンお兄様の声はとても優しい。
髪は金色、目は碧眼とまるで物語に出て来るようなロアンお兄様にお姫様と言われれば、本当に自分がお姫様にでもなった気分になる。
「とっても元気です!ロアンお兄様、今日は何の日か覚えていますか??」
彫刻のように整った顔を見上げ、コテッと首を傾け甘えた視線でロアンお兄様を見れば、ロアンお兄様は少し悩んだように小首を傾げた。
もしかして、、覚えていないのだろうか。
忘れられているのかもと不安になり、俯くと、ヒョイっと体が宙に浮いた。
「ぎゃっ!?」
急なことで思わず、全く可愛くない声が出てしまったのは、聞かなかった事にしてほしい。。
ロアンお兄様は私の脇に手を入れ、私を軽々と抱き上げた、そしてそのまま私を自分の肩に乗せるのだ。
30センチ以上私よりも背の高いロアンお兄様の肩に乗せられれば、自分が普段見ている景色と違っており、怖い。
肩から落ちてしまえば一瞬で死んでしまうのでは!?と思う程高い!
怖くてギュッとロアンお兄様の頭を抱きしめれば、「レイラは高い所が苦手だね。」と言いながら笑っている。
分かっているのなら、しないで欲しい。と思うのに、頭に抱きつけば香って来るロアンお兄様の匂いは、香水の匂いとは違って、ロアンお兄様って香りがして、堪らなくこの香りが好きなのである。
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