亡命聖女─アンデッドを祓える力は内緒だけど、隣の大陸の王陛下が溺愛してくる

nanahi

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61 本当の髪色

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「え…?」


ローザリアはイヴァーシュケの言葉に戸惑っている。


「かつて仕えていた女王と似ているということは、ローザリア嬢がクシュマトハ王家の血筋ということか?しかし、お前たちとは髪も目の色も違うが」


ネイブは最後の確証が欲しくてイヴァーシュケに尋ねた。


「血の匂いでわかる。この方からは王位継承者の血の匂いがする。俺とタランティアは生前から特に霊感が強かった。だからだろう。女王の心の声が聞こえたのは」


イヴァーシュケの自信は揺るがなかった。


それであの時…!


ローザリアはイヴァーシュケの説明であることに思い当たった。自分が絶体絶命の危機の時、アンデッドたちに救われた理由だ。


バルクレーを殺してと私が願ったから、陛下と一緒に生きたかったと願ったから、彼らが私を助けにきてくれたんだわ…!


ローザリアは感謝の眼差しでイヴァーシュケとタランティアを改めて見た。


「君は生まれつきその髪と目なのか?さくら色の髪と金眼はこの大陸では見たことのない種族なのだが」


ネイブは期待を胸に今度はローザリアに質問をした。皆に注目され、ローザリアは口ごもりながら答えた。


「違う。聖女、お告げの後、色変わる。本当は、髪、目、銀色」


私と同じ銀色──!!
やはり同族なのか!?


ネイブは絶句した。そして思い出した。村の幼子の中に王位継承者の女の子がいたことを。さらわれた他の子たちと同様、ネイブがスフェーン大陸中を探して回ったがついに見つからなかった王族の娘。もう死んだのかと思い込んでいた。


「孤児院出身だったな。どういう経緯で孤児院に?」

「院長先生、言った。盗賊、私、売りに来た」


盗賊!!


ネイブの鼓動が早鐘のように鳴る。さらわれた当時その王族の娘はまだ2歳くらいだったはずだ。本家に女の子が生まれた時、抱っこをしに何度か訪ねたことがある。盗賊はさらった子の一人を連れ、隣の大陸に渡っていたのだ。


確かその子の名は──






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