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nanahi

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34 公園 蘭視点

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詰んだ。

全部バレた。
聖斗のことも、実家のことも。

こんな遅い時間になっても、優斗は出て行ったきり帰ってこない。
まさかこのまま私たちを捨てて帰ってこないつもりじゃないでしょうね?

そんなことさせないから。
あなただけ幸せになるなんて許さない。
一蓮托生よ。


何か手を考えなきゃ──


そうだ、いいこと思いついた♪


優斗、メッセージ見てね♡




しばらくすると玄関が開く音がした。


あははははは!

ほーら、やっぱり帰ってきた。

優斗、なによ赤鬼みたいな顔して。
そんなに怒鳴らないでよ。

いいの?
そんな態度で。

言っちゃうわよ?
ストーカーで警察から警告受けてること。

そんなこと知れたら、もうあの会社にはいられないわよね?
一時期はエースってもてはやされてたんでしょう?


え?
そんなことしたら給料もらえなくなって、お前も困るだろうって?


どーーーでもいいわ。
あの女と引き離せるなら何だっていいわ。



バカ女?
狂ってる??

あんたにそんなこと言う権利あるの??


私の体に溺れてたのは誰!?

あの女より私のほうがいいって言ったのは誰!?


優斗じゃない!

あんたが私を選んだのよ!!!

責任とって、私を幸せにしてよ!!!!!




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