女神お気に入りの美少女(元男)、今世は魔王を誕生させるそうで。

しいな

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第5話 執着を力に

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いざ修行をしよう!と意気込んで来たのは、最初の草原のモンスターがギリギリ湧かない辺り。そこに到着するや否や、シオンは「少し待ってろ。修行には敵が必要だろ?」といい、モンスターの巣の方へ歩いていってしまった
テン「そういえば、買った道具使ってみたりしたの?」
アンバー「使ってはない。家にあった解説書的なの読んだだけ」 
お、偉いな。私なら師匠に丸投げしちゃうのに。
テン「じゃあ予習はばっちしだな!」
アンバー「いや、難しくて全然理解できなかった」
テン「あほ!」
アンバー「は??」
キリッとした顔で言うアンバーをみて、つい本音が零れてしまった。そんな軽い口喧嘩をしていたら、遠くから何かを抱えて歩いてくる人影が見えた
テン「…お、あれシオンじゃないか?」
アンバー「ほんとだ。何抱えてるんだろ」
少しして、シオンがはっきりと見えてきた。抱えているのは…モンスター3匹…??
シオン「遅くなったな。ちょっと運ぶのに手こずっちまって」 
アンバー「いえ、全然大丈夫です!けど、それは…?」
シオン「これはあっちの方にいたモンスター。お前の修行用に生け捕りしてきた。」
テン「よく持てたなこんなの…」
シオン「最近鍛えてたし、自己強化の魔法もかけたからな」
そう言ってシオンは、軽々と持ち上げていた3匹のモンスターを適当に放り投げた。
テン「ちょ、こいつら離してだいじょぶなのか?!」
シオン「ああ、さっき覚えた拘束魔法かけたし大丈夫」
いつの間にそんな魔法覚えてたんだ…
アンバー「凄いです師匠!」
シオン「まあ、呪文覚えるだけだったしな。魔導書は英単語帳みたいで嫌気がさしたが…」
シオンはトラウマを思い出すのとはまた違う、苦労した事を思い出してしまったような曇った表情をした
シオン「ま、俺のことはいいんだよ。ほら、道具出してみろ」
そう言われたアンバーは、本と紙を取り出した
アンバー「これの本が呪術師について解説してある本です!道具は何使うか分からなかったので、道具コーナーにあったの適当に選んできました!」
シオン「ふーん…解説本、ちょっと借りるな」
そういうとシオンはパラパラとテンポよく本を読み始めた。たまに手を止めたり数ページ戻ったりしているが、ほんとにちゃんと読んでるのか怪しいレベルだ。
そんな調子で数ページ読み、シオンはパタンと本を閉じた
シオン「よし、だいたい分かった。」
ほんとか…?
シオン「まあつまり、何か適当な道具に発動させたい呪いの念を込めて相手に貼り付ければいいんだ。」
アンバー「なるほど!僕なんて何回読んでも理解できなかったのにこんな短時間で…!!さすがです!!」
どうやらあんなに適当に読んだだけで、本当に理解してしまったらしい。アンバーとシオン、どちらがおかしいのか……両方か
シオン「その紙適当に買ったとか言ってたが、超いい選択だ」
アンバー「そうなんですか?!」
シオン「ああ。道具には基本属性があって、属性にあった術しか使えないが紙は無属性で何にでも使えるんだ」
テン「へぇ、すごい!でもそんな便利ならなんでみんな使ってないんだ?」
シオン「それはその事実が広まってないからだな。この解説本、多分レアだぞ」
アンバー「そうだったんですね!家から適当に持ってきた本だったんですけど…」
シオン「お前センスあるな!」
アンバー「…!!!ありがとうございます!!今死んでもいいくらい嬉しいです!」
シオン「はは、大袈裟だな」
アンバーは目を少し潤ませ感激していた。これは多分大袈裟な表現などではなく、本気だろう
シオン「さて…いくら便利でも、基礎ができてなきゃ意味が無い。とりあえずどの属性でも使える基礎の基礎を練習しよう」
アンバー「はい!」
アンバーは目を輝かせていた
シオン「うーん…やっぱ呪いといえば数秒後に死ぬ呪いとかだよな」
テン「最初にそれはさすがに難易度高くないか?」
シオン「そうだよな…」
シオンは悩みながらまた本を開きページをめくり始めたが、すぐに閉じた
シオン「よし、少し難易度を下げて単純に傷を負わせる呪いをかけよう」
アンバー「はい!」
テン「傷を負わせるってどのくらいの傷なんだ?」
シオン「それは魔力と乗せる気持ちの重さによるな」
シオン「で、呪術は別に重苦しい感情が必須なわけじゃない。強い意志を込めればいいだけらしい。」
呪術師なのに重苦しくなくていいのか…威力の出し方も、相変わらず特殊だな
シオン「まあ最初は憎しみとか暗い感情の方が乗せやすいらしいし。あるならだけどそっちでやってみれば?」
アンバー「そうですね!暗い感情…」
そういうと、アンバーは目をぎゅっと瞑り紙を持つ手に力を込めた
シオン「感情を魔力と一緒に紙に流し込むイメージだ」
アンバー(嫌な記憶…思い出せ、思い出せ…)
数秒続けたが、なんの変化もなかった。
アンバー「ダメでした…」
シオン「まあ最初の内はそんなものさ。俺も最初は全然ダメだったし」
テン「シオンもやった事あるのか?!」
シオン「1回だけな。もう数百年前の話だよ」
アンバー「そうだったんですね…!師匠に追いつけるように頑張ります!」
そう言うとアンバーは、また目を瞑り念を込める修行を始めた。
シオン「はは、追いつくだけじゃなく越えてくれよ」
呟くように言ったシオンの目は、遠くを見ていたような気がした。
アンバー「んぐぐ…!!……またダメでしたぁ」
アンバーはしょんぼりしている。
本当にこいつ、犬みたいだな。耳としっぽが見える


その後、シオンのアドバイスを受けながら何度も挑戦したがすべて失敗。もう日が暮れてきていた
シオン「やっぱり感情が原因かもしれないな。アンバーは嫌な記憶をすべて閉じ込めてしまっているし…」
アンバー「うぅ…思い出そうと頑張ってるんですが全然ダメです…」
テン「……なあ、それって別に暗い感情じゃなくて強い意志があればいいんだよな?」
シオン「ああ、難易度は少し上がるが」
テン「じゃあシオンへの感情でも乗せてみたらどうだ?感情、1番重そうだし」
アンバー「えぇ…できるかな」
いつになく弱気だな。面と向かって励ましとか絶対したくないし…ちょっと煽ってやるか。
テン「あー、そんな弱気になるほど弱いシオン愛なのか。これなら私の方が上かもな」
アンバー「はぁ??全っ然そんなんじゃないし。僕の方が上だから。みてろよ」
大成功。やっぱり単純だな、扱いやすくて助かる
シオン「お、じゃあやってみてくれ」
…私が言うのもなんだが、シオンのやつ少し楽しんでないか?
アンバー「わかりました!い、行きますよ…」
アンバーは少し緊張した様子で、再び目を閉じた。
アンバー(師匠のこと…大好きだし、僕には師匠しかいない。師匠のためなら拷問されたって囮にされたって殺されたって構わない。どんな風にでもいいからはやく師匠の役に立ちたい。だから…発動してくれ、呪術。師匠の為に!!)
力を込め始めて数秒もたたないうちに、アンバーの手元が一瞬パッと光った。直視していたので、眩しくて目が眩む。だが、光が収まってきた直後まだ少しぼやけている視界の中でもわかるほど紙は禍々しいオーラを放っていた。
アンバー「え、こ、これどうすれば…?」
シオン「アン!大丈夫だ、落ち着け!それをこのモンスターに貼ってみろ」
あからさまに狼狽え、焦るアンバーをなだめた後シオンはアンバーの前にモンスターを差し出した
アンバー「は、はいっ!」
ペタ………ブチッ
アンバーがモンスターに紙を貼った直後、鈍く湿った音が響いた。
かけたのは、相手に傷を負わせる呪い。私はせいぜい深めの切り傷程度だろうと思っていた。…だが、こいつには思った以上の魔力とシオンへの思い、そして才能があったらしい。先程までアンバーの目の前に立っていたモンスターは小さな音を立て、剣で綺麗に割られたように、真っ二つになっていた。
シオン「…凄いじゃないか、アン!想像以上だ!」
アンバー「え、ほんとですか?!やったあ!」
テン「ほんとに!ここまでできるとは…」
本当にすごいな。低レベルな魔物とはいえ、初日に生物を殺せるレベルの呪術を使えるとは。アンバーの成功は私にとっても喜ばしいものだ。…だが、恐ろしい。これからは争うのは控えめにしよう。
アンバー「…そういえば、僕が呪い使えるようになったら呪いかけてやるって約束した奴がいたな?」
そういい、アンバーはこちらをじっと見つめた。
…え?いやいや、さすがに冗談…と思いたかったが、残念ながら本気なようだ。急いで逃げよう。空ならあいつは来れない!
テン「ふん、空に逃げたら飛べないお前なんて怖くないからな!」
アンバー「ぐ…!!」
私が勝ち誇ったような表情をした時。シオンが少しニヤニヤしながら、呪文を唱えた
シオン「フライ」
アンバー「わっ」
…揚げ物の事かな?なんて現実逃避をさせてくれる暇もなく、アンバーがこちらに飛んできた。シオンのやつ、アンバーを空中に浮かせやがった
テン「やりやがったなー!シオン!」
シオンに怒りの目を向けていると、いつの間にかアンバーが近くまで来ていた
アンバー「空に逃げたらなんだって?」
テン「うわー!!!」 
シオン「はは、頑張って逃げろ」
テン「この悪魔どもがー!!」


…そんな私の命が危うい場面もあったが無事初修行を成功させ、宿に戻っていた。ちなみにあの後結局追いつかれ呪いをかけられたが残った魔力が少なかったのと、多少の手加減でささくれが出来ただけだった。
アンバー「そういえば、この町にはいつまで滞在するんですか?」
シオン「そうだなぁ…もうやるべき事はないし2、3日後には出発しようかな」
アンバー「じゃあ、僕はそれまでに荷物まとめておきますね!」
そういえば、こいつずっとここに住んでるんだよな。暗い過去があるとはいえ、未練とかはないのだろうか?
シオン「それじゃあ、今日はもう遅いし解散しよう。また明日な。明日は早くても9時以降に来い。約束だぞ」
アンバー「はい!」
本当に約束を守る気があるのか心配になるが、こいつに限ってシオンとの約束を破るなんて事ないだろう。 
シオン「それじゃ、おやすみ」
アンバー「おやすみなさい!」
アンバーはブンブン手を振り出ていった。
テン「ふわぁ…私はもう寝るよ。今日は朝早かったし眠い…」
アンバーが出ていった途端、猛烈な睡魔が襲ってきた
シオン「そうか。俺は少し魔導書読んでから寝るよ。おやすみ」
テン「おやすみ。」
テン「………そういえば、さっき思ったんだけどさ。アンバーってこの町に留まりたいとか未練とかないのかな」
シオン「確かにそうだな。ずっとこの町にいたんだから、少しくらいあると思うが…その辺の感情も少し感じにくくなってるのかもな。ま、出発前に聞いてみるよ」
眠いけれど話したいことが色々あって、その後もぽつぽつとシオンと喋っていた。だが、流石に限界が来たらしい。私は昨日と同じくいつの間にか、深い眠りに落ちていた


その後私たちは2日間買い物をしたり修行をしたり、特別なことは何も無く過ごしていた。

アンバー「おはようございます!」
シオン「ん…いま何時だ?」
アンバー「9時ちょうどです!」
テン「約束の時間ピッタリとかきも…」


シオン「今日は動く敵に紙を貼る練習だ。飛んでるテンに投げ当ててみろ」
アンバー「はい!」
テン「なんで私なんだよー!!」


そして今日は、町を発つ前日の夜。
シオン「そういえばアン、荷物の用意は出来たのか?」
アンバー「はい!でも、本当は家にあったジョブとかこの世界の色んなことが書いてある本を持ってきたかったんですけど大きくて…」
シオン「確かに、あったら俺も助かるんだが…」
2人とも困ったように悩んでいた。
テン「物を小さくする魔法とか呪術ないのか?」
シオン「…あ、あったかも。魔法にも呪術にも。」
アンバー「じゃあ持って行けますね!」
シオン「でかしたぞ、テン」
テン「えへへ」
たくさんの経験を積んでいるシオンに褒められるのは凄く嬉しいものだな
シオン「じゃあ、小さくするのは…」
アンバー「師匠の魔法が掛けられている本、持ち歩きたいです…!!」
アンバーが無駄に目を輝かせながら即答した。きもい。
シオン「いや、魔法は維持に魔力使うけど呪術は一定の魔力こめたらそれで終わりだからアンが小さくしてくれ」
アンバー「はい……」
だがシオンに頼まれた上に正論でぐうの音も出ず、アンバーが術をかけることになった 。アンバーは断られた悲しさと頼られた嬉しさで複雑な顔をしていた
シオン「よし。じゃあ明日持ってきてくれ。明日、準備が出来次第出発するぞ」
アンバー「はい!」
そういい、今日は解散となった。
そして私たちは宿に戻ってきていた
テン「とうとう明日出発かぁ…」
少しの沈黙の後、シオンが急に話し始めた
シオン「…正直、アンが仲間になってくれてよかった」
テン「どうした?急に。」
シオン「いや、修行を付けてて思ったんだよ。正直あいつの才能は想像以上だ。これからの旅に居たら絶対助かるだろうな、って」
まぁ、たしかにそれは認めざるを得ない。初日は少し苦戦していたのにもう念を込めるのは完全に習得したようだし、何個かの呪術も使いこなしている。
テン「確かにな。シオン、最初は仲間なんて要らないとか言ってたのに…」
シオン「ま、ちょっとした事情があってな。お前とアンは、大丈夫だと思えたんだ。また今度話すよ」
シオンは前と同じように言った。だが、今回は誤魔化しや、話を逸らしている訳ではなく、本気なようだ。
シオン「…さて。明日はモンスターと戦うことになるだろうし、早いが今日はもう寝よう。おやすみ、テン」
テン「ああ。おやすみ、シオン」
そういえば、こちらに来てから寝付きも良くなった気がする。


翌日。私たちは、いつの間にかシオンのポケットの中に入っていた魔王城までの地図を参考に、町の出口に来ていた。出発の直前、アンバーが口を開いた
アンバー「師匠!出発の前に、OKかダメかまだ聞いてませんよ!」
シオン「…え?なにが?」
アンバー「僕は仮で弟子入り、態度とかで本当に弟子にしてくれるか決めるって言ってたじゃないですか!」
シオン「ああ、そういえばそうだったな」
はっ、私も完全に忘れていた…そういえば最初はアンバーを弟子入りさせまいとしてたのに…!!
シオン「もちろんOKだ。改めてよろしく。俺の1番弟子」
アンバー「はい!!ありがとうございます!師匠!」
2人ともニコニコと笑い、話していた…が、一息置いてシオンが急にすっと真顔になった
シオン「さて。1つ最後に確認だ、アンバー。」
シオン「ここから先、危険な旅になる。帰って来れる保証は無いし、帰ってこれたとしてもすごく先になる。それでも大丈夫か?ついてくるか?」
シオンは少し緊張しているような、怯えているような表情をした。指が軽く震えている。
アンバー「もちろんです!この町に未練がないと言ったら嘘になりますが、僕は絶対師匠について行きます!もしも置いていかれても四肢がもげても、絶対に」
相変わらずの執着に歪んだ笑顔。だがそれを聞き、シオンはほっとしたような表情をしていた。
シオン「テンも、大丈夫だな?」
テン「もっちろん!」
私も準備や覚悟は出来ている。
シオン「よし、じゃあ行くぞ」
気持ちのいい晴天に、ちょうど良い具合に吹いている風。特に何の変哲もない日和。そんな日の朝町から1歩外に出る。これが、私たちの旅の始まりだった。


~天界~
天界では、相変わらず女神が仕事をせずにあの子たちを見守っていた。
女神「やーっと町からでたよ!進み遅いし、潰すとこだった~」
そしてこのクズっぷり。前回のことを忘れたのだろうか
女神「やだなー、さすがに覚えてるよ!」
覚えていてこの発言とは。クズに拍車がかかる。
それに、世界には干渉をあまりしないというルールを決めたのは女神なのに自分から破りに行っている。
女神「あまりしない、だからセーフ!それに地図を渡すっていう最低限のことしかしてないしー」
女神「さ、続き続き!この世界、なかなか変わってるし見ごたえあるなー」
それはどうでもいいが、早く仕事をして欲しい。

~第5話完~
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