裏切られた俺(勇者)よりも魔王の方が闇が濃かった件について

白猫サイコー!

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「魔王…これは何のつもりだ?」

「?」

 不思議そうな顔をすんじゃねぇ!周りから飛んでくる殺気が痛てぇ。これは俺は悪くねえぞ、そんなに嫌なら直接魔王に言えよ!

 今、俺は魔王から所謂あ~んをされながら食事をしている。その為、食堂にいる魔族全員から殺気が飛んでいると言う状況に陥っている。

「食べにくいですか?」

「っ……」

 あ~んを一旦やめて魔王が聞いてくるが声が少し残念そうにしているため周りの魔族の視線が突き刺さるのを通りすぎて貫通する。

 どうしろってんだよ?!

「…普通に食えるんだが。この食い方に何か意味があるのか?」

「?しっかりとご飯を食べて貰うためです」

「OK、全部食べてやるからスプーンを返せ。これ以上は食事が喉を通らなくなる。…食べさせようとするのを止めろ!一人で食えるわ!」

 本当に勘弁してくれ。きっと美味しいだろう食事が、味がしない泥を食っている気分になってくるんだよ…。

「ですが、しっかりと食べさせるようにと指導書にも書いてあったのですが…」

「それ食事エサを用意しろってだけだろうが!?」

 どこの奴隷指導書に主人がエサ食事を給仕するようにって書いてあんだよ!?そんなの初耳過ぎるわ!魔族の独特の文化じゃねぇだろうな!

「では、全部食べてくださいね?…ああ、忘れてました」

「…っ!……へ?」

 何度も念を押すから文句を言おうと思った。けれど俺は間抜けな声を漏らすだけだった。

 こいつが、忘れていたと言った後。急に顔を俺の首筋に埋めてきたから驚いて固まっていたら、小さくジュッという音か聞こえて首筋に小さな痛みが走った。

「私の所有物という印です」

 今、俺の顔は真っ赤になっていると思う。

「っ、あ、そ…そうか」

 俺が、何とか捻り出して返事をすると魔王は嬉しそうに首筋にできたキスマークを白く綺麗な手でなぞった。

 魔王の突然の行動に混乱して食欲が消し飛んでしまったので心配する魔王を宥めてさっきまでいた部屋に二人で戻った。

 どういうつもりか洗いざらい吐いて貰うぞ魔王?!!
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