7 / 13
6
しおりを挟む
「もしかして食事、口に合いませんでした?」
部屋につくなり心配そうに魔王が聞いてきた。
「別に、旨かったと思う」
俺は食堂での件で少し怒っていたため返事雑になったが魔王安堵して、お腹が減ったら教えてほしいと言ってきた。
はあ、最初は旨かったと思ったんだがな。無味からの泥食感で最後は喉を通らなくなってからのあれだと本当に旨かったのか分からなくなってきたぜ…。
壁に手を当て項垂れていたが魔王を見て見るとどうやらアイテムボックスに入れていたのであろう先ほどまではなかった本を開いて読書をしていた。
まあ、こいつが何を考えているのかはわからんが、さっきの行動も悪意があった訳じゃないみたいだしな。それに普通、どんな条件を付けられたって自分を殺した奴に傷の手当てや食事はやらないだろ。
…ん?俺こいつのことちゃんと聖剣で刺したよな。でも聖水をかけても効果がなかったって事は…。
「何故生きてる!?」
「今さらですか!」
俺が大声で言うと、魔王は驚いたようにこちらを見てきた。
「いや、本当に何故生きてる!ちゃんと聖剣で止めを刺したよな俺!?」
そうだよ、こいつが最上級魔法を賢者に向けて放とうとしたときに間違えてセットで掛けていた追尾魔法の条件を『一番魔力が多いもの』にしたせいで自分に向けて撃ってしまって自爆した後に微妙な気持ちになりながら止めを刺したんだから間違いねぇ。
それに賢者も魔王の追尾魔法の条件を知った時に気まずそうな顔で教えてくれていたし!
俺が慌てていると魔王が隠しもしない溜め息をはいた後に俺に対面の席に座るように言った。
「とりあえず、あの戦いでは私は死にませんでした。」
「なぜ!?」
最上級魔法を喰らってから聖剣で刺したんだぞ!
いくら魔王でも死ぬぞ普通!
「貴方が言いたいことは何となく分かりますが、私は残念ながら死ねなかったとしか説明が出来ません」
話すと魔王は視線を空に向けて黙ってしまった。
ありえねぇ!という言葉は言えなかった。魔王の顔が全然そんな顔をしていないくせに泣きそうな顔をしているように見えたからだ。
死ねなかったって言っていたし、…もしかして魔王は死にたがってるのか?
気にはなったが、それを聞くには俺はまだこの魔王の事を知らな過ぎる。だからこの事を質問するのは止めることにした。誰にでも踏み込んで欲しくない事はあるしな。
部屋につくなり心配そうに魔王が聞いてきた。
「別に、旨かったと思う」
俺は食堂での件で少し怒っていたため返事雑になったが魔王安堵して、お腹が減ったら教えてほしいと言ってきた。
はあ、最初は旨かったと思ったんだがな。無味からの泥食感で最後は喉を通らなくなってからのあれだと本当に旨かったのか分からなくなってきたぜ…。
壁に手を当て項垂れていたが魔王を見て見るとどうやらアイテムボックスに入れていたのであろう先ほどまではなかった本を開いて読書をしていた。
まあ、こいつが何を考えているのかはわからんが、さっきの行動も悪意があった訳じゃないみたいだしな。それに普通、どんな条件を付けられたって自分を殺した奴に傷の手当てや食事はやらないだろ。
…ん?俺こいつのことちゃんと聖剣で刺したよな。でも聖水をかけても効果がなかったって事は…。
「何故生きてる!?」
「今さらですか!」
俺が大声で言うと、魔王は驚いたようにこちらを見てきた。
「いや、本当に何故生きてる!ちゃんと聖剣で止めを刺したよな俺!?」
そうだよ、こいつが最上級魔法を賢者に向けて放とうとしたときに間違えてセットで掛けていた追尾魔法の条件を『一番魔力が多いもの』にしたせいで自分に向けて撃ってしまって自爆した後に微妙な気持ちになりながら止めを刺したんだから間違いねぇ。
それに賢者も魔王の追尾魔法の条件を知った時に気まずそうな顔で教えてくれていたし!
俺が慌てていると魔王が隠しもしない溜め息をはいた後に俺に対面の席に座るように言った。
「とりあえず、あの戦いでは私は死にませんでした。」
「なぜ!?」
最上級魔法を喰らってから聖剣で刺したんだぞ!
いくら魔王でも死ぬぞ普通!
「貴方が言いたいことは何となく分かりますが、私は残念ながら死ねなかったとしか説明が出来ません」
話すと魔王は視線を空に向けて黙ってしまった。
ありえねぇ!という言葉は言えなかった。魔王の顔が全然そんな顔をしていないくせに泣きそうな顔をしているように見えたからだ。
死ねなかったって言っていたし、…もしかして魔王は死にたがってるのか?
気にはなったが、それを聞くには俺はまだこの魔王の事を知らな過ぎる。だからこの事を質問するのは止めることにした。誰にでも踏み込んで欲しくない事はあるしな。
0
あなたにおすすめの小説
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
推し変したら婚約者の様子がおかしくなりました。ついでに周りの様子もおかしくなりました。
オルロ
BL
ゲームの世界に転生したコルシャ。
ある日、推しを見て前世の記憶を取り戻したコルシャは、すっかり推しを追うのに夢中になってしまう。すると、ずっと冷たかった婚約者の様子が可笑しくなってきて、そして何故か周りの様子も?!
主人公総愛されで進んでいきます。それでも大丈夫という方はお読みください。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる