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序章
5.探偵、静寂潮
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……釈然としない。嘘をついているとは思えないが肝心なことを隠しているような気配がする。
これは苛立ち?それとも恐れだろうか。どれもあまり身に覚えがなく寒気とは違うソワソワが止まらない。
僕は黙って席を立ち、再びキッチンに立った。
(キッチンの内装と道具の場所は全部把握してる。メニューも一通り頭に入ってる。
でも、その知識をいつ手に入れたかは、全くわからない。うーん……)
先の質問を反芻しながら、サーバーに残ったコーヒーを一瞥し、気まぐれで冷凍庫のアイスを取り出した。生クリームと牛乳から作ったお手製バニラアイスである。
そのままからのマグにぶち込んだ後、温め直したコーヒーを淹れる。ぷか、と茶色に染まったアイスが丸く浮かんでいく。
“お月様みたいだから、『満月のアフォガード』って名前にしようね”
脳裏の声が思考に呼応するようにメニューの名を告げる。
僕はもういちいちそのことに恐れたり戸惑うことに疲れていた。
その勢いのままキッチンを離れ、アフォガードのマグを彼に渡す。
彼は片眉を上げた。
「なんだこれ?」
「“満月のアフォガード”です。
アフォガードとはコーヒーを元にしたイタリアのデザートです。アイスクリーム製造の工業化が開始した1950年ごろから流行し、有名コーヒーチェーンでも扱われるほどメジャーな存在となりました。」
「聞きたいのはそっちだと本当に思ってるか?」
相変わらず百科事典をそのまま読んだような解説ばかりが口を吐く。
「好きにしていいって言いましたよね?」
困らせてやろうとした幼稚な動機を誤魔化すために出た、八つ当たり気味の僕の言葉に、彼は肩をすくめた。
「……そうだな、俺が言った」
先ほどとは違い、ためらう様子もなく口に含む。緩く口角を上げた。
「お、イケる。甘くてあったかくて丁度いい」
そうなのか。僕は飲んだことがないから知らないけれど、美味しいのなら問題ない。
「なによりです。じゃ、続きを」
僕は再び向かい合うように席に着いた。
「ほらよ」
彼が差し出したのは小さな四角い紙だ。『静寂探偵事務所 所長 静寂潮』と書かれている。隅にはメールと電話番号まで。
(名刺……というものかしら)
サイズは55×91mm、マットコート紙で作られた極めて一般的なものである。実物を見るのは初めてだろうかと記憶を探ろうとしたが、彼は言葉を続けていた。
「俺は見ての通り探偵だ。【調査なら、人でも物でも概念も】をモットーに色々手広くやってる」
探偵、という職業を元に改めて彼の姿を見てみる。確かにサラリーマンには見えないし、かと言って何からしい職業があるのかと聞かれたら微妙だ。
僕はポケットに名刺をしまいながら呟いた。
「見ての通りといえるほど探偵らしいとは思わないけど……」
「とにかく、俺は静寂探偵事務所ってのをやってることになってる。お前んとこの喫茶店にそこそこ近いからたまに飲みに来てた仲って感じだ」
「……常連さんってことかな?」
「そうとも言う」
「持って回る言い方をするね。」
ともかく、静寂潮の社会的な地位と自分たちの関係を認識できるようになったのは喜ばしいことだ。
「それでだ、この前から依頼があったんだ。
あー……まぁ、守秘義務で詳しくは言わないが、逃げた“ペット”をどうしかして欲しいってな。それで、街中探して見つからないもんだから山を探そうってなったわけだ」
「こんな夜に?」
「夜行性なんだよ。」
流石にそんなことは無くないか?と口を挟みたくなるのをグッと抑えた。何故って、彼の切れ長の目が、『そういう体』で話を飲み込まないのなら『続きを話す気は無い』と告げているように感じたから。
彼は口元を歪め笑った。
「それで、行き倒れてるお前を見つけた。知らない仲じゃないし、放っておくわけにはいかないだろ?そんで拾って帰ってきたわけ。
ゆすればとりあえず体は起こしたが、魂が抜けたようにぼんやりしてて、そのままじっと動かない。
こんな夜に置いて帰るのも良心が咎めたから、バイクの背に載せてここまで送ってきた」
思ったより彼の話が早く終わったので、一拍返事が遅れた。
「……なるほど、そういうことだったんだ」
おおよそ推察した通りの出来事が起こっていたらしいが、あまり情報が増えた気はしない。意識が明瞭になったのはもっと後だったが、その程度の差しかない。
「たかが一人の客にオトモダチとか言い出すから、頭がふわふわしてるか記憶に問題を起こしてるのかと考えた。実際、俺の名前も忘れていたからな」
頭がふんわりしているというのは、まぁ、正解だ。とは言え知り合いが山の中で倒れていたらもう少し心配や動揺をしないものだろうか。
……外傷は無かったからとてつもなく寝起きが悪い奴だと思われているのかもしれない。
(まぁ……ツッコミどころはそれだけじゃないんだけど、それって彼を疑う方向にいっちゃうんだよなぁ……)
とにかく、今は彼との仲を険悪にはしたくない。助けてくれたことには間違い無いのだし。
「……君の名前、僕は把握してたんだね。」
「まぁな、とにかく記憶力が良くて、一度会った人間の顔と名前を全部覚えているような奴だった」
記憶力がいい、だなんて今の僕にとって何たる皮肉だろうか。しかも、探偵にそうと言わしめるほどのレベルだったらしい。
「……そうなると、君はせいぜい顔見知り程度の他人を助けた上にこうして親切に話までしてくれている底抜けの“お人よし”って事になるね」
信じるかどうかはともかくとして、今の状況を端的に言うのならこうだろう。
また、率直で少し無遠慮な言葉に行き当たった。
「……何が言いたい?」
そして今更隠す理由もなかったので、臆面もなく言い放った。
「つまり、皮肉気な喋りで悪ぶってるのは照れ隠しなの?」
「……お前さぁ。ふわふわしてるのも計算か?」
「わざとかもね。君優しいから、怒るかどうか試してみたかった」
貼り付けたような笑顔に怒りが見える。わぁ、怖い。でもきっと優しい人なんだろう、とここまでのやり取りでわかるようになった。
「……お前とこれだけ長く話すのは初めてだが、ここまでよく分からないやつだとは思わなかったよ」
「飲み込むのに精一杯だから君に噛みついてるだけなんだけどね。
頭がふわふわしてるし」
くすくす笑うと、彼は表情を隠すためか一気にマグを煽った。
「そろそろ帰る。明日に支障が出るからな。コーヒー旨かった」
がたんと、椅子から立ち上がって、掛けていたコートを羽織る。その流れるような動作を見て、ああ帰ってしまうのかと名残惜しく思った。
あれだけ激しかった外の雨足は、すっかり弱まっていた。
「……御来店ありがとうございました」
僕も立ち上がり深々と頭を下げる。それを品定めをするかのように視線を向けた後、潮はツカツカと出口まで歩いて行く。送り出しまできちんとやってのおもてなしだと僕も後を付いて行った。
そのまま出て行くのかと思いきや、彼はくるりといきなりこちらを振り向いた。
「お前、明日からどうするんだ」
もう来ないと思っていた質問に、僕は一瞬口籠る。
「どう、とは?」
質問の意図が読めず、首を傾げる。
「記憶がないんだろ。どう明日を、いや今後を過ごすつもりだ?」
ため息を一つ、彼はそう聞いた。これなら答えられる、と僕は口を開いた。
「喫茶まほろばを開くよ。少なくとも、僕はマスターだと“認識”しているし。」
「……そうじゃない、お前が“どうしたい”かを聞いている。」
質問の意味を飲み込めず、口が中途半端に空いた。はく、と唇が震えて、唾が乾いた喉へ滑り降りた。
「……分からない。」
なぜって、そんなの応えようもない
──だって僕は空っぽだ。
脳内の“認識”は自分が何者であるかは教えてくれる。でも、それだけだ。その先のことを教えてはくれない。
僕が今まで、自分の意思でやろうと思ったことなんて『潮さんにコーヒーを淹れた』くらいだ。
──それすらも、喫茶店に来た人間はもてなすべきだという“認識”に基づいている。
潮さんは肩をすくめ、僕のコートの胸ポケットを指差す。
「何か困ったことがあったらさっきの名刺の電話に連絡しろ。依頼料は取るが、少しはサービスしてやる」
……やっぱり、また遠回しに表現した。だけど、流石に真意に気付けないほどふわふわしてない。
僕がどうしたいかを聞いたり、困ったことがないか聞いたり、そもそもここまで送ってきてくれたり……
これは、優しさだ。
「どうして、ここまでよくしてくれるの?」
居た堪れなくなって、僕はつい聞いてしまった。
一瞬、ゾワっと彼が背筋を震わせた。あのなぁ、と少しぼやいた後、こう続ける。
「……ここの珈琲が飲めなくなったら味気ないだけだ、じゃあな」
いよいよ居た堪れなくなったのか、早足で扉を開けて外へ行ってしまった。
これは苛立ち?それとも恐れだろうか。どれもあまり身に覚えがなく寒気とは違うソワソワが止まらない。
僕は黙って席を立ち、再びキッチンに立った。
(キッチンの内装と道具の場所は全部把握してる。メニューも一通り頭に入ってる。
でも、その知識をいつ手に入れたかは、全くわからない。うーん……)
先の質問を反芻しながら、サーバーに残ったコーヒーを一瞥し、気まぐれで冷凍庫のアイスを取り出した。生クリームと牛乳から作ったお手製バニラアイスである。
そのままからのマグにぶち込んだ後、温め直したコーヒーを淹れる。ぷか、と茶色に染まったアイスが丸く浮かんでいく。
“お月様みたいだから、『満月のアフォガード』って名前にしようね”
脳裏の声が思考に呼応するようにメニューの名を告げる。
僕はもういちいちそのことに恐れたり戸惑うことに疲れていた。
その勢いのままキッチンを離れ、アフォガードのマグを彼に渡す。
彼は片眉を上げた。
「なんだこれ?」
「“満月のアフォガード”です。
アフォガードとはコーヒーを元にしたイタリアのデザートです。アイスクリーム製造の工業化が開始した1950年ごろから流行し、有名コーヒーチェーンでも扱われるほどメジャーな存在となりました。」
「聞きたいのはそっちだと本当に思ってるか?」
相変わらず百科事典をそのまま読んだような解説ばかりが口を吐く。
「好きにしていいって言いましたよね?」
困らせてやろうとした幼稚な動機を誤魔化すために出た、八つ当たり気味の僕の言葉に、彼は肩をすくめた。
「……そうだな、俺が言った」
先ほどとは違い、ためらう様子もなく口に含む。緩く口角を上げた。
「お、イケる。甘くてあったかくて丁度いい」
そうなのか。僕は飲んだことがないから知らないけれど、美味しいのなら問題ない。
「なによりです。じゃ、続きを」
僕は再び向かい合うように席に着いた。
「ほらよ」
彼が差し出したのは小さな四角い紙だ。『静寂探偵事務所 所長 静寂潮』と書かれている。隅にはメールと電話番号まで。
(名刺……というものかしら)
サイズは55×91mm、マットコート紙で作られた極めて一般的なものである。実物を見るのは初めてだろうかと記憶を探ろうとしたが、彼は言葉を続けていた。
「俺は見ての通り探偵だ。【調査なら、人でも物でも概念も】をモットーに色々手広くやってる」
探偵、という職業を元に改めて彼の姿を見てみる。確かにサラリーマンには見えないし、かと言って何からしい職業があるのかと聞かれたら微妙だ。
僕はポケットに名刺をしまいながら呟いた。
「見ての通りといえるほど探偵らしいとは思わないけど……」
「とにかく、俺は静寂探偵事務所ってのをやってることになってる。お前んとこの喫茶店にそこそこ近いからたまに飲みに来てた仲って感じだ」
「……常連さんってことかな?」
「そうとも言う」
「持って回る言い方をするね。」
ともかく、静寂潮の社会的な地位と自分たちの関係を認識できるようになったのは喜ばしいことだ。
「それでだ、この前から依頼があったんだ。
あー……まぁ、守秘義務で詳しくは言わないが、逃げた“ペット”をどうしかして欲しいってな。それで、街中探して見つからないもんだから山を探そうってなったわけだ」
「こんな夜に?」
「夜行性なんだよ。」
流石にそんなことは無くないか?と口を挟みたくなるのをグッと抑えた。何故って、彼の切れ長の目が、『そういう体』で話を飲み込まないのなら『続きを話す気は無い』と告げているように感じたから。
彼は口元を歪め笑った。
「それで、行き倒れてるお前を見つけた。知らない仲じゃないし、放っておくわけにはいかないだろ?そんで拾って帰ってきたわけ。
ゆすればとりあえず体は起こしたが、魂が抜けたようにぼんやりしてて、そのままじっと動かない。
こんな夜に置いて帰るのも良心が咎めたから、バイクの背に載せてここまで送ってきた」
思ったより彼の話が早く終わったので、一拍返事が遅れた。
「……なるほど、そういうことだったんだ」
おおよそ推察した通りの出来事が起こっていたらしいが、あまり情報が増えた気はしない。意識が明瞭になったのはもっと後だったが、その程度の差しかない。
「たかが一人の客にオトモダチとか言い出すから、頭がふわふわしてるか記憶に問題を起こしてるのかと考えた。実際、俺の名前も忘れていたからな」
頭がふんわりしているというのは、まぁ、正解だ。とは言え知り合いが山の中で倒れていたらもう少し心配や動揺をしないものだろうか。
……外傷は無かったからとてつもなく寝起きが悪い奴だと思われているのかもしれない。
(まぁ……ツッコミどころはそれだけじゃないんだけど、それって彼を疑う方向にいっちゃうんだよなぁ……)
とにかく、今は彼との仲を険悪にはしたくない。助けてくれたことには間違い無いのだし。
「……君の名前、僕は把握してたんだね。」
「まぁな、とにかく記憶力が良くて、一度会った人間の顔と名前を全部覚えているような奴だった」
記憶力がいい、だなんて今の僕にとって何たる皮肉だろうか。しかも、探偵にそうと言わしめるほどのレベルだったらしい。
「……そうなると、君はせいぜい顔見知り程度の他人を助けた上にこうして親切に話までしてくれている底抜けの“お人よし”って事になるね」
信じるかどうかはともかくとして、今の状況を端的に言うのならこうだろう。
また、率直で少し無遠慮な言葉に行き当たった。
「……何が言いたい?」
そして今更隠す理由もなかったので、臆面もなく言い放った。
「つまり、皮肉気な喋りで悪ぶってるのは照れ隠しなの?」
「……お前さぁ。ふわふわしてるのも計算か?」
「わざとかもね。君優しいから、怒るかどうか試してみたかった」
貼り付けたような笑顔に怒りが見える。わぁ、怖い。でもきっと優しい人なんだろう、とここまでのやり取りでわかるようになった。
「……お前とこれだけ長く話すのは初めてだが、ここまでよく分からないやつだとは思わなかったよ」
「飲み込むのに精一杯だから君に噛みついてるだけなんだけどね。
頭がふわふわしてるし」
くすくす笑うと、彼は表情を隠すためか一気にマグを煽った。
「そろそろ帰る。明日に支障が出るからな。コーヒー旨かった」
がたんと、椅子から立ち上がって、掛けていたコートを羽織る。その流れるような動作を見て、ああ帰ってしまうのかと名残惜しく思った。
あれだけ激しかった外の雨足は、すっかり弱まっていた。
「……御来店ありがとうございました」
僕も立ち上がり深々と頭を下げる。それを品定めをするかのように視線を向けた後、潮はツカツカと出口まで歩いて行く。送り出しまできちんとやってのおもてなしだと僕も後を付いて行った。
そのまま出て行くのかと思いきや、彼はくるりといきなりこちらを振り向いた。
「お前、明日からどうするんだ」
もう来ないと思っていた質問に、僕は一瞬口籠る。
「どう、とは?」
質問の意図が読めず、首を傾げる。
「記憶がないんだろ。どう明日を、いや今後を過ごすつもりだ?」
ため息を一つ、彼はそう聞いた。これなら答えられる、と僕は口を開いた。
「喫茶まほろばを開くよ。少なくとも、僕はマスターだと“認識”しているし。」
「……そうじゃない、お前が“どうしたい”かを聞いている。」
質問の意味を飲み込めず、口が中途半端に空いた。はく、と唇が震えて、唾が乾いた喉へ滑り降りた。
「……分からない。」
なぜって、そんなの応えようもない
──だって僕は空っぽだ。
脳内の“認識”は自分が何者であるかは教えてくれる。でも、それだけだ。その先のことを教えてはくれない。
僕が今まで、自分の意思でやろうと思ったことなんて『潮さんにコーヒーを淹れた』くらいだ。
──それすらも、喫茶店に来た人間はもてなすべきだという“認識”に基づいている。
潮さんは肩をすくめ、僕のコートの胸ポケットを指差す。
「何か困ったことがあったらさっきの名刺の電話に連絡しろ。依頼料は取るが、少しはサービスしてやる」
……やっぱり、また遠回しに表現した。だけど、流石に真意に気付けないほどふわふわしてない。
僕がどうしたいかを聞いたり、困ったことがないか聞いたり、そもそもここまで送ってきてくれたり……
これは、優しさだ。
「どうして、ここまでよくしてくれるの?」
居た堪れなくなって、僕はつい聞いてしまった。
一瞬、ゾワっと彼が背筋を震わせた。あのなぁ、と少しぼやいた後、こう続ける。
「……ここの珈琲が飲めなくなったら味気ないだけだ、じゃあな」
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