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「師匠、何だかゴブリンもコボルトも、生息域がだんだん砦に近付いて来ていませんか?」
「俺も同じ事を考えていた。前は北に三キロの辺りから数が増えていたが……ここは二キロと少し辺りか?近付いているな、間違いなく」
「ですよね?……前から魔物達が逃げる様にこちらにくる度思ってましたが、奴らより強い魔物に圧し出されて来てるのでは?ゴブリンも、コボルトも」
「ソウ達も同じ事を言っていたな。奴らの体に付いた傷を見るに、武器を使うタイプの魔物に圧されてるんだろうな……武器と言っても棍棒なんかの原始武器だが、打撃痕があったからな」
現在タクと共に、砦から街のある北北東へ偵察に出ている。しかしまだ砦から出て二キロと少ししか進んでいないが、ゴブリンの集団が屯っている所を見つけた。
数は……三百ほどか?まぁコイツらの強さは大したことはない。あの砦に籠りながらの迎撃なら犠牲無しで勝てる。寧ろ攻めて来てくれたら皆の訓練になるんだがなぁ。
それにしてもタクは筋が良い。皆に訓練をつけているが、今のところ、訓練ではない俺の狩猟に同行を許せるのはかろうじてタクのみだ。
俺が教えた事をどんどん吸収し、今では隠密や狩猟関係のスキルをいくつも取得して、その熟練度をメキメキと上げている。流石俺の弟子。
正直、自分の技術を教える相手がいて、その相手の覚えがいいのがここまで楽しいとは思わなかった。
祖父もこんな気持ちだったのだろうか?
楓?あれは何かが違う。
でもまぁ楓に刀の稽古をつけているから、俺のスキルもいくつか上昇している。それに強くなりたい意志が強く真面目だからな。教えがいはある。
それと最近はタクがいいストッパーになっているからなぁ。
どうもタクは学校に通っていた時から楓に憧れていたらしい。そして今は生徒と教師の関係ではないからなぁ……なかなか積極的に絡んでいる。
楓の方も満更でもなさそうだし、お互い頑張れ!
とりあえず一度砦に戻って会議中。
近々大規模な魔物の襲来があるかもしれないと議題を出したが、皆落ち着いている……ていうか落ち着き過ぎだろ君ら?最初の頃とはえらい違いだなぁ。
まぁゴブリンもコボルトも、今では男性陣の殆どの者が、槍で一対一で倒す事ができる。
魔法の訓練も順調で、まだ初期の魔法くらいしか使えないが、連携はバッチリだ。
例えば土魔法のストーンニードルを、百人程で砦の前に広範囲で発動すれば、それだけで魔物の軍勢の足は止まる。後ろから押されて踏み出せば足は穴だらけだ。後は弓で射ち放題だな。
女性陣も既に魔物殺しは経験済みだ。最初は吐いている子も多かったが、今ではそんな事はもうない。そうしなければ生き残るのが厳しい世界に来たのだ。
できればそんな経験はさせたくなかったが、本人達が希望してきた。今ではシゲ爺とフミ婆に、ちびっ子五人を除いた二百人全員が戦える。
皆、俺みたいに小さい頃から生物を殺す経験をしてきた訳じゃないのに、この短い期間でここまでやるんだ……凄いわホント。
ただ第三勢力の正体が気になる。
オタトリオ達はオークではないかと予想しているようだ。棍棒の打撃痕的に見ても、トロールなどの大型魔物ではなさそうだし、人に近い大きさで武器を使いそうなのは?と考えるとオークではないかとの事だ。
全く知らない魔物の可能性もあるが、知らないモノをいくら考えても答えはでない。
大事なのはしっかり防衛の準備をしておく事だ。
北の魔物に備えて、砦の北側の木々を切り倒し更地にしている。どうせオタトリオの街計画では北にも更に伸ばすらしいからな。矢で攻撃しやすいように、今のうちに見晴らしを良くしておく。
男性陣が一時自分の仕事を止めて協力してくれているため、一キロ先位まで綺麗に更地にするのに、時間はそうかからなかった。
今回溜まった木材は全て木炭にした。すぐ使う機会があるからな。
後は更地になった地面に細工を施す。手伝ってもらった亮やオタトリオは笑っていたが、タクは少し顔を引きつらせていた。まぁ古典的で使い古された仕掛けだろうよ、このくらい。
戦場は整ったので後は待つだけだ。皆もう通常業務に戻った。
俺も今、ポーション以外にもオタトリオ達と研究している物があるので、その作業に戻っている。
研究しているのは魔道具だ。特に汚水を浄化する魔道具と、トイレの魔道具を最優先で開発するつもりだ。
冷蔵庫や明かりの魔道具などの案もあるが、それらはとりあえず後だ。氷魔法で作った氷室や、木炭を混ぜたスライムジェルの松明で今は十分間に合っている。
汚水とは洗い物で出た水や、温泉で体を流した後の湯の事だ。
自分達の魔法で汚水を浄化する事は普通に出来るが、毎回それをやっていると魔力も時間も勿体ない。なので最初は海までそのまま流す案もあった。
うちの石鹸は、油はオリーブとココナッツのオイルを配合し、灰は魔物の灰を使っている。香り付けにはハーブを使っていて、石油なんかは勿論使っていない。それ故に海に流すという案が幾つか出ていた。
だが反対意見を聞いてその意見が消えた。
自分達を洗ったあとの、汚水が混じった海水で作られた塩を食べるのか?と。
目の細かい布で汚れを取り、煮沸しているなら綺麗だろうとも思う。今では水魔法で更に簡単に、塩やにがり、かん水まで分離できる。
だがそういう理屈の問題ではないのだろう。どこか引っ掛かり眉をひそめてしまう。
トイレについては、既に洋式の便座は作っている。砦の中の一階に、男女別で五つずつ接地してあるのだ。
ただ、水洗ではなくボットンだ。こちらについては最初から何処かに流す選択肢はなく、直接作った地下室に溜まるようにしていた。
溜まった物は魔法で高温発酵で分解して、そのまま肥料に使える物になるが、当然進んでする仕事ではない。今は作業者に優先で酒を支給する事になったので、寧ろ酒好きが作業を奪い合う程だが。
だがこちらも魔力が勿体ないし、トイレ内の臭い問題もある。
幸い今は魔石の使い道が無く、貯まっていく一方だ。専用の保管庫の一角に、魔石の山ができているくらいだ。その大半は兎、ゴブリン、コボルト、スライム、女王蜂の、親指の第一関節位しかない小さな物だが。
ちなみに鉄砲玉の蜂達の魔石もちゃんと取ってあるぞ?ボリボリ食べたあとスイカの種みたいにいつも口から出している。大きさもそれっぽいしな。
とにかくそんな訳で、最近は貯まった魔石を使って魔道具を作る研究を四人でしている。
「俺も同じ事を考えていた。前は北に三キロの辺りから数が増えていたが……ここは二キロと少し辺りか?近付いているな、間違いなく」
「ですよね?……前から魔物達が逃げる様にこちらにくる度思ってましたが、奴らより強い魔物に圧し出されて来てるのでは?ゴブリンも、コボルトも」
「ソウ達も同じ事を言っていたな。奴らの体に付いた傷を見るに、武器を使うタイプの魔物に圧されてるんだろうな……武器と言っても棍棒なんかの原始武器だが、打撃痕があったからな」
現在タクと共に、砦から街のある北北東へ偵察に出ている。しかしまだ砦から出て二キロと少ししか進んでいないが、ゴブリンの集団が屯っている所を見つけた。
数は……三百ほどか?まぁコイツらの強さは大したことはない。あの砦に籠りながらの迎撃なら犠牲無しで勝てる。寧ろ攻めて来てくれたら皆の訓練になるんだがなぁ。
それにしてもタクは筋が良い。皆に訓練をつけているが、今のところ、訓練ではない俺の狩猟に同行を許せるのはかろうじてタクのみだ。
俺が教えた事をどんどん吸収し、今では隠密や狩猟関係のスキルをいくつも取得して、その熟練度をメキメキと上げている。流石俺の弟子。
正直、自分の技術を教える相手がいて、その相手の覚えがいいのがここまで楽しいとは思わなかった。
祖父もこんな気持ちだったのだろうか?
楓?あれは何かが違う。
でもまぁ楓に刀の稽古をつけているから、俺のスキルもいくつか上昇している。それに強くなりたい意志が強く真面目だからな。教えがいはある。
それと最近はタクがいいストッパーになっているからなぁ。
どうもタクは学校に通っていた時から楓に憧れていたらしい。そして今は生徒と教師の関係ではないからなぁ……なかなか積極的に絡んでいる。
楓の方も満更でもなさそうだし、お互い頑張れ!
とりあえず一度砦に戻って会議中。
近々大規模な魔物の襲来があるかもしれないと議題を出したが、皆落ち着いている……ていうか落ち着き過ぎだろ君ら?最初の頃とはえらい違いだなぁ。
まぁゴブリンもコボルトも、今では男性陣の殆どの者が、槍で一対一で倒す事ができる。
魔法の訓練も順調で、まだ初期の魔法くらいしか使えないが、連携はバッチリだ。
例えば土魔法のストーンニードルを、百人程で砦の前に広範囲で発動すれば、それだけで魔物の軍勢の足は止まる。後ろから押されて踏み出せば足は穴だらけだ。後は弓で射ち放題だな。
女性陣も既に魔物殺しは経験済みだ。最初は吐いている子も多かったが、今ではそんな事はもうない。そうしなければ生き残るのが厳しい世界に来たのだ。
できればそんな経験はさせたくなかったが、本人達が希望してきた。今ではシゲ爺とフミ婆に、ちびっ子五人を除いた二百人全員が戦える。
皆、俺みたいに小さい頃から生物を殺す経験をしてきた訳じゃないのに、この短い期間でここまでやるんだ……凄いわホント。
ただ第三勢力の正体が気になる。
オタトリオ達はオークではないかと予想しているようだ。棍棒の打撃痕的に見ても、トロールなどの大型魔物ではなさそうだし、人に近い大きさで武器を使いそうなのは?と考えるとオークではないかとの事だ。
全く知らない魔物の可能性もあるが、知らないモノをいくら考えても答えはでない。
大事なのはしっかり防衛の準備をしておく事だ。
北の魔物に備えて、砦の北側の木々を切り倒し更地にしている。どうせオタトリオの街計画では北にも更に伸ばすらしいからな。矢で攻撃しやすいように、今のうちに見晴らしを良くしておく。
男性陣が一時自分の仕事を止めて協力してくれているため、一キロ先位まで綺麗に更地にするのに、時間はそうかからなかった。
今回溜まった木材は全て木炭にした。すぐ使う機会があるからな。
後は更地になった地面に細工を施す。手伝ってもらった亮やオタトリオは笑っていたが、タクは少し顔を引きつらせていた。まぁ古典的で使い古された仕掛けだろうよ、このくらい。
戦場は整ったので後は待つだけだ。皆もう通常業務に戻った。
俺も今、ポーション以外にもオタトリオ達と研究している物があるので、その作業に戻っている。
研究しているのは魔道具だ。特に汚水を浄化する魔道具と、トイレの魔道具を最優先で開発するつもりだ。
冷蔵庫や明かりの魔道具などの案もあるが、それらはとりあえず後だ。氷魔法で作った氷室や、木炭を混ぜたスライムジェルの松明で今は十分間に合っている。
汚水とは洗い物で出た水や、温泉で体を流した後の湯の事だ。
自分達の魔法で汚水を浄化する事は普通に出来るが、毎回それをやっていると魔力も時間も勿体ない。なので最初は海までそのまま流す案もあった。
うちの石鹸は、油はオリーブとココナッツのオイルを配合し、灰は魔物の灰を使っている。香り付けにはハーブを使っていて、石油なんかは勿論使っていない。それ故に海に流すという案が幾つか出ていた。
だが反対意見を聞いてその意見が消えた。
自分達を洗ったあとの、汚水が混じった海水で作られた塩を食べるのか?と。
目の細かい布で汚れを取り、煮沸しているなら綺麗だろうとも思う。今では水魔法で更に簡単に、塩やにがり、かん水まで分離できる。
だがそういう理屈の問題ではないのだろう。どこか引っ掛かり眉をひそめてしまう。
トイレについては、既に洋式の便座は作っている。砦の中の一階に、男女別で五つずつ接地してあるのだ。
ただ、水洗ではなくボットンだ。こちらについては最初から何処かに流す選択肢はなく、直接作った地下室に溜まるようにしていた。
溜まった物は魔法で高温発酵で分解して、そのまま肥料に使える物になるが、当然進んでする仕事ではない。今は作業者に優先で酒を支給する事になったので、寧ろ酒好きが作業を奪い合う程だが。
だがこちらも魔力が勿体ないし、トイレ内の臭い問題もある。
幸い今は魔石の使い道が無く、貯まっていく一方だ。専用の保管庫の一角に、魔石の山ができているくらいだ。その大半は兎、ゴブリン、コボルト、スライム、女王蜂の、親指の第一関節位しかない小さな物だが。
ちなみに鉄砲玉の蜂達の魔石もちゃんと取ってあるぞ?ボリボリ食べたあとスイカの種みたいにいつも口から出している。大きさもそれっぽいしな。
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