ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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閑章1

第70話「能中での様子」

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お昼ご飯担当である守里がキッチンへ行き、美月と蓮花、そして彩芽と玲衣がリビングに残り、ゲームを再開しようとしていた。



蓮花: じゃあ、お姉ちゃんもやろ!



そう言って、蓮花が美月にコントローラーを渡す。



美月: 今、何をやってたの?


望月: ブロックの世界です。


美月: 3人で?


水谷: はい!!


蓮花: そのワールドに、お姉ちゃんも入ってもらいたいんだけど。


美月: うん。良いよ。


望月: 美月さんは、よくやるんですか?


美月: うん、やるよ。


蓮花: って、最近からだけど。


水谷: そうなんですか。


美月: まぁね。蓮花に誘われて、家族みんなでやるようになったんだ。


望月: 仲良いんですね。


美月: 笑、うん。


蓮花: よし、再開しようか。


望月: うん。


美月: 遊び始めてから、新しいワールドを作ったんだよね?


水谷: はい!!


蓮花: それで、今は洞窟潜ってるから、スポーンしたら、近くに見える拠点に行って。


美月: 拠点?


蓮花: 柵で囲ってあるから、すぐ分かると思う。


美月: はーい。


望月: あ、鍾乳洞発見。


水谷: ほんとだ!!


蓮花: それ、結構深い?


望月: うん。マイナス50ぐらいはある。


蓮花: なら、ダイヤあるね。


水谷: 水流しとく!


蓮花: ありがと、すぐに向かう。


美月: 拠点入ったよ。


蓮花: なら、チェストから、適当に取って、拠点の中の階段から地下の洞窟に入ってきて。


美月: うん。


望月: なら、あーしが美月さん連れてくるよ。


蓮花: よろしく。


美月: お願いね。彩芽ちゃん。


望月: いえいえ。


水谷: あ!ダイヤ発見!!


蓮花: マジ?ナイス!!


美月: 何個?


水谷: 2つ…です!


蓮花: まぁそんなもんか。


水谷: あの、松明無くなったので、追加持ってきて貰ってもいいですか?


美月: うん、了解。


蓮花: 鉄が4スタック、ダイヤが…うーん…10個ぐらい集まったら、探索終了でいいかな?


望月: そうだね。あと金も多めに欲しいかも。


蓮花: 確かに、あっちに行くなら必須か…じゃあ、金1スタックもだ。


水谷: おっけー!!


美月: 分かった。



こうして、4人は洞窟探検に熱中した。


◇◇◇


30分後…



守里: できたよ。



作った料理を持って、守里がキッチンからリビングに来る。



蓮花: はーい!!


美月: じゃあ、切り上げようか。スリープにするね。


望月: はい。


水谷: 了解です!!!


守里: 美月、結真姉さんと、桜呼んできてくれない?


美月: 分かった。



美月がリビングを出ていく。



水谷: うわっ!!おいしそう!!!!



テーブルの上に並べられた料理を見て、水谷が感嘆の声をあげる。



蓮花: でしょ!!


望月: 本当においしそうです。


守里: 笑



そして、結真や桜もテーブルにつき…



守里: じゃあ、食べようか。いただきます。


「いただきます!」



それぞれが料理を食べ始める。



水谷: おいし~~~


望月: おいしいです!


守里: 良かった笑


蓮花: さすがだね!お兄ちゃん!!


結真: ね!おいしいわ。


桜: うまっ!


美月: そういえばさ、彩芽ちゃん、玲衣ちゃん。蓮花の学校での様子はどんな感じなの?


望月: そうですね…


水谷: 前までは、あんまり喋らなかったんですけど、最近は凄いお喋りさんになりました!!


結真: へぇ。


美月: どんなことを話してるの?


望月: 主にゲームの話か、皆さんの話。あと、宿題見せて~ですね。


水谷: 休み時間中ずっと話してるんですよ!!!


守里: 笑、蓮花らしいな。


結真: うん。でも、宿題見せてってのは、どういうことだろ?蓮花。


蓮花: げ…


水谷: ゲームやってたら、出来なかった~って言ってましたよ!!!


望月: はぁ…玲衣…


水谷: あ…ごめん、蓮花。


結真: 笑、まぁいいわ。これからは気をつけるのよ。


蓮花: うん。


守里: 水谷さんは、正直者なんだね。


水谷: そうですか?!!


望月: はい。思ったことはなんでも口に出ちゃうタイプなんです。


美月: そういう彩芽ちゃんは、しっかり者だね。


守里: 確かに、蓮花と同い年とは思えないかも…


蓮花: ちょっと、お兄ちゃん!それどういうこと?!!


桜: 大人びてる。


望月: そんなことないですよ笑


水谷: でも、たまに抜けてるところがあります!!!


蓮花: だね、この前も足のサイズを聞かれた時に、123cmって答えてた。


望月: ///っもう…やめてよ!!


守里: 笑、23cmの間違いかな。


結真: 2人とも可愛いから、モテるんじゃないの?


望月: いえいえ、私はそんなに。


水谷: そうですよ!玲衣達なんかよりも、蓮花の方がモテモテですよ!!!


守里: っ!!!


結真: あら、そうなの?笑


蓮花: 違うって!


水谷: この前、告白されてたじゃん!!


美月: 笑


桜: そうなんだ…


結真: 笑、詳しく聞かせてよ!!


蓮花: はぁ…


守里: そうだぞ!蓮花。


蓮花: そんな期待の目で見られても、普通に放課後に呼び出されて、告白されて、断っただけだよ。


美月: 断ったんだ。


蓮花: うん。


桜: なんで、断ったの?


蓮花: それは…


水谷: お兄さんが大好きだからだよね!!!


望月: 断る時も、好きな人がいるからって言ってたもんね笑


蓮花: え、聞いてたの?


望月: あ…


水谷: そうだよ!!


蓮花: …


望月: ちょ、玲衣!!


水谷: あ…


守里: そうなの?蓮花。


蓮花: そ、そうだよ!!お兄ちゃん大好きだもん///!!


結真: (友達の前だからか、いつもの感じを出すのが恥ずかしいのね笑)


美月: ブラコンだな~


桜: え、それお姉ちゃんが言う?


美月: え?


守里: そっか、そっか、嬉しいよ笑



僕、なんか安心してる…

なんでだろう…



結真: 守里、良かったね。可愛い妹に彼氏ができてなくて笑


守里: え?う、うん……!!



だから、僕は安心してるのか。蓮花に彼氏が出来なかったから。


でも、それは蓮花にとって良いことなのだろうか…



望月: それで聞きたかったんだけどさ、蓮花。


蓮花: なに?


望月: その、蓮花に告白してきた人って今、学校来てる?


蓮花: …いや、来てないかも。


美月: 蓮花にフラれたのがショック過ぎたんじゃない?


水谷: そうかもですね!!


結真: どんなフり方したの?蓮花笑


蓮花: え?普通だよ、普通。


望月: でもなんかさ、よくよく考えると、学校休んでる人増えてない?うちの学校。


蓮花: 確かに…


水谷: 風邪が流行ってるのかも!!


結真: あら、そうなの?


美月: それなら、その蓮花に告白した人が学校来てないのは、風邪ひいたからかもね。


桜: 蓮花にフラれて心が弱ってたから、病気になったんじゃ…


水谷: それに違いないです!!!


望月: 笑、ありえる。


蓮花: えー蓮花のせいなの?!!


守里: 笑、じゃあ、みんなも風邪ひかないように気をつけないとだね。



そして、夕方まで楽しく遊んだ後、望月と水谷は帰って行った。


◇◇◇


その日の夜



守里: 望月さんって、学校でもあんな感じなの?



みんなで晩ご飯を食べている途中で、守里が蓮花に質問する。



蓮花: うん!!


美月: あんな感じって、しっかりしてるってこと?


守里: まぁそれもあるけど、抜けてるところがある感じ。


桜: そっちね。


蓮花: 全然あるよ笑、まぁ少しだけだけど。


結真: 彩芽ちゃんって不思議な子だよね。しっかりしてはいるんだけど、フワフワしてる。


美月: 確かに笑


守里: 帰る時もさ、間違えて桜の靴を履いて出て行こうってしててさ。


桜: え、そうだったの?


守里: うん笑。蓮花が気づいて止めてたけど。


蓮花: 危なかった。普通にそのまま帰りそうだったから笑


美月: 面白い子だよね。玲衣ちゃんも純粋というか、隠し事ができない感じかな。


蓮花: ちなみに、玲衣は学級委員だよ。


桜: へぇ、そうなんだ。


美月: 意外…いや、そうでもないか。あそこまで明るいと、人を引っ張って行けるだろうし。


結真: それに、よく人を見てる感じがするから。


守里: あ、それ僕も思った。


蓮花: そうなの!困っている子がいたら、すぐにそれに気づいて、声をかけるんだ。


桜: 良い学級委員なんだね。


蓮花: うん!!



と、会話をしていると…



結真: あっ!!



突然、結真が声をあげた。



守里: どうしたの?結真姉さん。


美月: あぁ…


蓮花: いつものあれか…


守里: え?なに。


桜: こっちに来てからは、初めてだったっけ?


守里: ?


美月: マヨネーズが切れたんだよ。


守里: マヨネーズ?


結真: ま、マヨネーズが…切れた…


蓮花: 在庫は無いの?


結真: はっ!!確認してくる!!



結真は席を立ち、倉庫へ。



守里: あれって…


桜: お姉ちゃん、マヨラーなの。


守里: マヨラー…


美月: そう。だから、マヨネーズのこととなると、あんな感じなんだ。


蓮花: 昔から、マヨネーズが無くなると、絶望の表情を浮かべるの。


守里: 知らなかった…


桜: それで、ちょっと騒がしくなるから、マヨネーズは絶対に切らさないようにしてたんだけど…


守里: あ、今、ないかも。


美月: え…


蓮花: あーあ。


桜: まずい…


結真: ない!!!!!!!!!



結真の声が家中に響く。



結真: 愛しのマヨネーズが…


守里: 明日買って来ようよ。


結真: …そ、そうだね…



いや、落ち込みすぎでしょ笑


初めて、結真姉さんのこういう面を見たな。



美月: 面白いでしょ笑


守里: うん。


蓮花: お姉ちゃん、量じゃなくて、質のマヨラーらしいから笑


守里: どういうこと?


桜: なんか、たくさんマヨネーズをかけるんじゃなくて、色んなものにマヨネーズをかけるタイプのマヨラーってことらしいよ。


守里: へぇ~色々あるんだね。


結真: はぁ…



こうして、週末の時間が過ぎて行った。




to be continued

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