ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第4章 白仮面編

第71話「帰宅部も立派な部活」

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翌日

昼休み


中庭



日向子: ねぇねぇ美月ちゃん!!


美月: どうしたの?日向子。 


日向子: 美月ちゃんってさ、部活入ってないよね!!


美月: うん、まだ入ってない。


守里: 突然どうしたんだ?日向子。


日向子: いや~ちょっと。


飛香: 美月をバスケ部に誘いたいんでしょ笑


春時: なるほど、そういう事か。


日向子: うん!!それでどうかな、美月ちゃん!!


美月: う~ん…


紗耶: バスケ部楽しいですよ!!



同じくバスケ部である紗耶が、日向子を援護する。



飛香: 美月は、部活に入りたいの?


美月: ずっと迷ってるんだ…


守里: そっか。


春時: 桜ちゃんも部活入ってないよね?


桜: はい。入ってないです。入る予定もありません!


春時: 笑、言い切ったな。


飛香: 何か理由があるの?


桜: 気になる部活もありませんでしたし、何より早く家に帰って、みたらしを…あ、いや、家に帰りたいからです!!


柿谷: 笑、さくちゃんはみたらし団子が食べたいんだよね~笑


菊山: 相変わらず笑


桜: ///うん。


守里: もう、桜のみたらし団子好きは周知の事実なのか笑


柿谷: 放課後に、すぐ食べに行きたいって言うんですよ。


守里: そうなんだ。


日向子: それで、美月ちゃんどうなの?!!


飛香: まぁまぁ日向子、落ち着いて。


美月: 部活に入りたいって気持ちも、少なからずありはするんだけどね。2年のこんな時期にってのもあるし、気が進まないんだよ。


守里: 確かにそうか。1年生ならまだしも、2年生だから…


紗耶: そんなこと気にしなくて良いですよ!!バスケ部はみんなウェルカムですから!!ね、日向子先輩!!


日向子: うん!!!!


春時: まぁ俺達は部活入ってないから、そういう部活の雰囲気ってのは分からないんだよな。


守里: そうだね。


飛香: 日向子とやんちゃん、かっきー、さぁちゃんにしか分からないかも笑


美月: かっきーはイラスト部で、さぁちゃんはゲーム部だよね。


柿谷: はい!!


菊山: そうです。


守里: 部活はどんな感じなの?


春時: そういえば、あんまり聞いた事なかったな。


柿谷: 楽しいですよ。ずっとおしゃべりしながら、絵を描くだけですから。


飛香: へぇ。


桜: たまに、副会長さんも来るんだよね?


守里: え、七星さんが?


柿谷: はい。ほんとたまに来て、なんか変なキャラクターを描いて、帰っていくんです。


春時: やっぱ面白い人だ笑



息抜きで、どいやさんを描きに行ってるんだな。



飛香: ゲーム部は?


菊山: ずっとゲームしてます!!


紗耶: ほんとにずっとやるだけなの?


菊山: うん。ただゲームをするの。


日向子: なんのゲーム?


菊山: 色々とやりますよ。


守里: ファミリー格闘ゲームとか?


菊山: はい!やります。


春時: そういえば、守里の家でやった時も強かったもんな。


美月: 私はボコボコにされた。


日向子: 私はそこまで…


春時: いや、蓮花ちゃんと紗耶以外は、フルボッコにされたよ。


菊山: さすがに毎日トレーニングしてますから!


日向子: 鉄道会社の社長とかもやってるの?!!


菊山: はい!もちろん!!部員での罰ゲームをかけた3年決戦を週1でやってます!!


守里: そ、それは大変そうだね…


菊山: 今のところ全て、ビリは回避してます!!


春時: そっか笑。じゃあ最後に、バスケ部がやってることを紹介したら?


飛香: だね、美月を誘うためにも。


美月: お願いします笑


日向子: おっしゃ!!行くぞ、やんちゃん!!


紗耶: はい!!!



気合入ってんな笑



日向子: 部活は金曜日以外の平日と土曜日!!


紗耶: みんなでワイワイやってます!!


日向子: 朝練は自由参加!!


紗耶: みんな仲良しです!!


日向子: 3年生4人、2年生5人、1年生6人、計15人!!


紗耶: 先輩達が優しく教えてくれます!!


日向子: 初心者も大歓迎!!!


紗耶: 是非、女子バスケ部に!!


日向子 紗耶: 入部よろしくお願いします!!!


パチパチパチパチ



日向子と紗耶の演説を聞いていた、守里達は思わず拍手をしてしまう。



守里: お、おう。なんか、すごいな…


春時: まさか、ここまで息の合った連携を見せられるとは…


飛香: 打ち合わせでもしてたの?笑


日向子: いや、やってないよ!!なんかできた!!


紗耶: 日向子先輩と紗耶は、心が通じあってますから!!!


桜: テンポ感が良い…


柿谷: だね!


菊山: 私も、ああいうの考えとけば…


春時: 笑、それで美月、どうなんだ?


美月: うん。ここまでやってくれたし、考えてみるよ。


日向子: やった!!!


紗耶: やりましたね!!日向子先輩!!


守里: じゃあ、今日見学に行ってみたらどう?


美月: え?


守里: バスケ部の見学だよ。実際に見てみた方が良いんじゃない?


日向子: 守里!!ナイスアイデア!!


美月: 確かに。


守里: バスケ部の方は、見学大丈夫なんだよね。


日向子: もちろんOK!!!


守里: ってことだけど…


美月: 分かった。行ってみる。


春時: なら、守里もついて行ってやれよ。


守里: え?なんで?


飛香: 美月1人で見学させるのもあれでしょ。


守里: でも、女子バスケ…


紗耶: 良いですね!!!それ!!!!!


日向子: カモン!!!!守里!!!!!!!!!!


守里: え…


美月: 私からもお願いしたいな。


飛香: ってことらしいけど笑


春時: 行くよな笑、守里。



守里はみんなの表情を見る。


これは断れない…



守里: はぁ…分かったよ。


美月: 笑


日向子: いぇーーい!!!!


紗耶: やった!!!!!!!


柿谷: 笑(やんちゃん嬉しそう笑)


菊山: 笑(守里先輩のこと大好きだもんね笑)


飛香: 笑


春時: 笑、ちゃんと見てやれよ守里。


日向子: よーっし!!じゃあ放課後待ってるからな!!!


美月: うん。よろしくね。


守里: はぁ…


◇◇◇◇


放課後



日向子: 先に行ってるから!!早く来てね!!!



そう言って、日向子はダッシュで教室を出て行く。



飛香: ほら、守里も早く行かなきゃ笑


守里: 僕じゃなくて、美月が見学することが目的なんだからさ。


飛香: 分かってるって。ねぇ美月。


美月: うん。守里行こうよ。


春時: 結構乗り気なんだな、美月は。興味が湧いたのか?


美月: 昼休みのあれを聞くと、ちょっと気になってね笑


飛香: へぇ~ってか、美月って運動できたっけ?


美月: え、う、うん。できるよ。



あれ?美月ってそうだっけ…


なんかあんまり運動できるイメージがないな。


走る時もなんか、布団を叩くような音がするし…

しかも、体育祭でフラフープできてなかったような…



春時: いや、美月は運動苦手なんじゃないの?


美月: ギクッ!ば、バレてたか…


飛香: そりゃあんな走り方してたら、分かるわ笑


春時: そういう飛香も大概だけどな笑


飛香: そ、そんなこと…


守里: 中学でバスケの授業があった時、飛香って…


飛香: 守里まで!!


春時: 下手だったよ。特にボールのコントロールが笑


守里: あ、確かにそうだった笑


飛香: …


美月: そうなの?飛香。仲間だね!!


飛香: な、仲間って…運動音痴の仲間は嬉しくないよ。ったく、さっさと見学に行ってきなさい!!


守里: 笑、はーい。行こ、美月。


美月: うん。バイバイ、飛香、春時。


飛香: じゃあね。


春時: おう!また明日な!!



そうして、守里と美月は教室を出た。




to be continued
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