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第4章 白仮面編
第88話「白仮面捕獲作戦with防衛団 後編」
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白仮面: …(静かになった…終わったのか?)
白仮面はそれまで響いていた音が無くなったことに違和感を覚える。
そして、こちら側に迫ってくる足音が響き始める。
白仮面: !!(まさか、負けた!ヤバい、このままだと…)
白仮面は逃げられる場所がないか、周りを見渡す。
鴨田: っ!!
白仮面: w
壁に背をつけ、怯える鴨田が目に入る。
白仮面: 良い人質がいたなw
鴨田: クッ、やめろ!
白仮面: 大人しくしとけ。
腰に下げていたナイフを取り出す。
白仮面: 死にたくなかったらなw
鴨田: っ!!
白仮面が鴨田に向かって、1歩踏み出したところで…
守里: 良介君!!
守里達が駆けつける。
鴨田: 守里さん!!
白仮面: あれ?君は、この前…そうか、また来たのか。
森田: …
白仮面: っていうか、アイツら負けたんだ。上からの紹介だから期待してたけど、結局学生にしか勝ててないじゃないか笑
そして、他の団員も到着する。
白仮面: 全員お揃いですか笑、全く…使えない。ですがまぁ、私が逃げられれば良いので。利用させてもらいますよ。
そう言って、白仮面は鴨田に手を伸ばす。
守里: やめろ!!
ここでいかなくてどうする!!
良介君が危ないんだ!!
あの力を引き出せ!!僕!!
何をするかを具体的に…
白仮面を倒して、良介君を助ける!!!
守里: …
しかし、守里は動けなかった…
森田: 今だ!!
バチン!!
白仮面: グハッ!!!
鴨田を掴む寸前で、白仮面の背中に衝撃が走る。
森田: 確保!!
森田の号令で、団員が白仮面に飛びかかる。
矢口: これで終わりっすね。
守里: …クソ…
守里は動けなかったことの悔しさを、小さく吐き捨てた。
鴨田: 守里さん!
守里: 良介君、怪我は無い?
鴨田: はい!おかげさまで。
守里: …そっか笑
森田: 御協力ありがとうございます。
森田が鴨田に話しかける。
鴨田: い、いえ。守里さんの頼みですから!
森田: そうですか笑。慕われてますね、坊ちゃん。
守里: 笑、ありがたいですよ。
森田: では、私達でお送りしますので。
鴨田: ありがとうございます!
森田: おい、お前。
団員: はい、なんでしょう。
森田: この子を、俺の車まで連れて行ってくれ。
団員: 分かりました。
守里: 僕も後から行くから、先に行って待ってて。
鴨田: はい!!
そうして、鴨田が先に車へと向かった。
森田: 作戦成功ですね。
守里: …はい。ありがとうございます。
矢口: 兄貴の読み通り、人質に取ろうとしたっすね。
守里: 分かってたんですか?
森田: はい。もし逃げ場がないと分かったら、白仮面は取引相手を人質に取って逃げようとすると思ってましたんで、壁に背をつけておくように言ってたんですよ。
矢口: そうすれば、確実に白仮面の背中にこれをぶつけられるっすから。
そう言って、矢口はポケットから、黒い球を取り出す。
守里: これは…
森田: 防衛団特製、炸裂玉です。当たればちょっとした爆発が起き、当たった物にかなりの衝撃を与えます。当てられると、結構痛いみたいですよ。
守里: なるほど…
団員: 縛り終わりました!
森田: 分かった。なら、全員ここに運んで来い。
団員: はい!!
防衛団員が動き始める。
森田: では、予定通り全員、防衛団で引き取り、情報を吐かせた後、情報と白仮面を引渡しますね。
守里: はい、お願いします。
矢口: じゃあ、車を呼ぶっす。
矢口が電話をかけ始める。
森田: 運搬担当のヤツらに引き渡したら、帰りましょう。
守里: 運搬担当ですか?
森田: まぁ所謂、戦闘が得意じゃない雑用係ですね。
守里: そんな人達が…そういえば、僕は防衛団についてあんまり知らないかも。
森田: 笑、今はそれで良いと思いますよ。
守里: そうですかね…
森田: では、防衛団員にもランクがあるってことを、今日は説明しましょうか笑
守里: ランク…
森田: はい、3級から1級、そしてその上に特級があります。
守里: へぇ。
森田: 3級がさっき言った雑用係で、事務仕事や運搬、調査、戦闘担当の支援などを行います。そして、2級はある程度戦闘ができて、戦闘担当です。最低でもアンチの中位とタイマン張れるぐらいには戦えます。
守里: 2級は少なくとも、アンチの中位1人より強いんですね。
森田: はい。あと、2級から1級に上がるのは、結構厳しいので、2級の中でもかなり実力差があります。ちなみに、矢口や今回作戦に参加した団員は、全員2級です。まぁかなり強い部類の、ですけど。
守里: 矢口さんは2級だったんですか…ってことは、その上の森田さんは…
森田: お察しの通り、戦闘担当の1級です。
守里: どおりで強いわけだ笑
森田: 笑、それで、特級ですけど、これは防衛団の幹部クラスです。
守里: というと、日村おじさんは特級ですか?
森田: はい、特級です。
あの、おかっぱ頭の太った優しいおじさんがねぇ。
森田: こんな感じですかね、防衛団のクラスについては。簡単にですけど。
守里: ありがとうございます。教えて下さって。
森田: いえ笑
団員: 運び終えました!
森田: お、もう終わったか。矢口、どうだ?
矢口: ちょうど来たみたいっすよ。ほら。
守里達が走って来た道から、スーツの男達が現れる。
森田: よし、後は頼んだぞ。
運搬: はい!!
そして、スーツの男達が白仮面達を運び始める。
森田: これで大丈夫です。帰りましょう。
守里: はい。
矢口: いや~良かったっす。捕まえられて。
守里: ほんと、皆さんのおかげですよ。
森田: いや、坊ちゃんがいなかったら、ずっと白仮面は見つからないままだったと思います。
守里: …
森田: まぁ、とにかく、帰りましょ。可愛い御家族達が待ってますよ笑
守里: …ですね笑
こうして、白仮面捕獲作戦は成功を修め、守里は家に帰った。
◇◇◇
?? T: あぁ、αの連絡が途絶えた。
あるマンションの一室で、1人の男が電話をかけていた。
?? T: だから、アイツのアジトに行って、こちらに繋がりそうなものを全て、排除しとけ。分かったな!
ピ
??: ったく、まだ裏の方が終わってないっていうのに、何捕まってんだよ。使えねぇな。
??は携帯で日付を確認する。
??: 28に終わる予定だから…30だな。
そして、携帯でメッセージを送信する。
??: もうそろそろで、この仕事も終了だ…
◇◇◇◇
その日の夜
守里の部屋
守里: はぁ…ダメだったな…結局何も出来なかった。
ベッドの上で、守里は今日のことを振り返る。
森田さん達が闘ってた時も、良介君を人質に取られそうになった時も…
動けなかった…
僕は、人に頼ってばかりだ。
森田さんは、自分達を信じてくれって言ったけど、僕はただ、ついて行っただけじゃないか…
今回は森田さん達がいたから、白仮面も捕まえられたし、どうにかなったけど…
自分1人で敵に立ち向かわければならなくなった時は、こんな調子で、どうするって言うんだ。
毎度のように、誰かが来るまで、ただ耐えるだけってか?
…
それじゃダメだろ!
その辺のチンピラだったら、それでも大丈夫かもしれない。
だけど、美月の時や今回みたいに、アンチが相手だった時や、相手の数が多かった時はどうなる?
確実に、勝てない。
それに、みんなを、大事な人達を守れない。
僕は、守らなきゃいけないんだ!
…
白仮面は、まだ上、つまり白仮面に指示を出していた人物がいるということを言っていた。
ってことは、まだこの一件は終わってないはず…
だったら、次は…
絶対に…
…
こうして、守里は決意を持って眠りについた。
to be continued
白仮面はそれまで響いていた音が無くなったことに違和感を覚える。
そして、こちら側に迫ってくる足音が響き始める。
白仮面: !!(まさか、負けた!ヤバい、このままだと…)
白仮面は逃げられる場所がないか、周りを見渡す。
鴨田: っ!!
白仮面: w
壁に背をつけ、怯える鴨田が目に入る。
白仮面: 良い人質がいたなw
鴨田: クッ、やめろ!
白仮面: 大人しくしとけ。
腰に下げていたナイフを取り出す。
白仮面: 死にたくなかったらなw
鴨田: っ!!
白仮面が鴨田に向かって、1歩踏み出したところで…
守里: 良介君!!
守里達が駆けつける。
鴨田: 守里さん!!
白仮面: あれ?君は、この前…そうか、また来たのか。
森田: …
白仮面: っていうか、アイツら負けたんだ。上からの紹介だから期待してたけど、結局学生にしか勝ててないじゃないか笑
そして、他の団員も到着する。
白仮面: 全員お揃いですか笑、全く…使えない。ですがまぁ、私が逃げられれば良いので。利用させてもらいますよ。
そう言って、白仮面は鴨田に手を伸ばす。
守里: やめろ!!
ここでいかなくてどうする!!
良介君が危ないんだ!!
あの力を引き出せ!!僕!!
何をするかを具体的に…
白仮面を倒して、良介君を助ける!!!
守里: …
しかし、守里は動けなかった…
森田: 今だ!!
バチン!!
白仮面: グハッ!!!
鴨田を掴む寸前で、白仮面の背中に衝撃が走る。
森田: 確保!!
森田の号令で、団員が白仮面に飛びかかる。
矢口: これで終わりっすね。
守里: …クソ…
守里は動けなかったことの悔しさを、小さく吐き捨てた。
鴨田: 守里さん!
守里: 良介君、怪我は無い?
鴨田: はい!おかげさまで。
守里: …そっか笑
森田: 御協力ありがとうございます。
森田が鴨田に話しかける。
鴨田: い、いえ。守里さんの頼みですから!
森田: そうですか笑。慕われてますね、坊ちゃん。
守里: 笑、ありがたいですよ。
森田: では、私達でお送りしますので。
鴨田: ありがとうございます!
森田: おい、お前。
団員: はい、なんでしょう。
森田: この子を、俺の車まで連れて行ってくれ。
団員: 分かりました。
守里: 僕も後から行くから、先に行って待ってて。
鴨田: はい!!
そうして、鴨田が先に車へと向かった。
森田: 作戦成功ですね。
守里: …はい。ありがとうございます。
矢口: 兄貴の読み通り、人質に取ろうとしたっすね。
守里: 分かってたんですか?
森田: はい。もし逃げ場がないと分かったら、白仮面は取引相手を人質に取って逃げようとすると思ってましたんで、壁に背をつけておくように言ってたんですよ。
矢口: そうすれば、確実に白仮面の背中にこれをぶつけられるっすから。
そう言って、矢口はポケットから、黒い球を取り出す。
守里: これは…
森田: 防衛団特製、炸裂玉です。当たればちょっとした爆発が起き、当たった物にかなりの衝撃を与えます。当てられると、結構痛いみたいですよ。
守里: なるほど…
団員: 縛り終わりました!
森田: 分かった。なら、全員ここに運んで来い。
団員: はい!!
防衛団員が動き始める。
森田: では、予定通り全員、防衛団で引き取り、情報を吐かせた後、情報と白仮面を引渡しますね。
守里: はい、お願いします。
矢口: じゃあ、車を呼ぶっす。
矢口が電話をかけ始める。
森田: 運搬担当のヤツらに引き渡したら、帰りましょう。
守里: 運搬担当ですか?
森田: まぁ所謂、戦闘が得意じゃない雑用係ですね。
守里: そんな人達が…そういえば、僕は防衛団についてあんまり知らないかも。
森田: 笑、今はそれで良いと思いますよ。
守里: そうですかね…
森田: では、防衛団員にもランクがあるってことを、今日は説明しましょうか笑
守里: ランク…
森田: はい、3級から1級、そしてその上に特級があります。
守里: へぇ。
森田: 3級がさっき言った雑用係で、事務仕事や運搬、調査、戦闘担当の支援などを行います。そして、2級はある程度戦闘ができて、戦闘担当です。最低でもアンチの中位とタイマン張れるぐらいには戦えます。
守里: 2級は少なくとも、アンチの中位1人より強いんですね。
森田: はい。あと、2級から1級に上がるのは、結構厳しいので、2級の中でもかなり実力差があります。ちなみに、矢口や今回作戦に参加した団員は、全員2級です。まぁかなり強い部類の、ですけど。
守里: 矢口さんは2級だったんですか…ってことは、その上の森田さんは…
森田: お察しの通り、戦闘担当の1級です。
守里: どおりで強いわけだ笑
森田: 笑、それで、特級ですけど、これは防衛団の幹部クラスです。
守里: というと、日村おじさんは特級ですか?
森田: はい、特級です。
あの、おかっぱ頭の太った優しいおじさんがねぇ。
森田: こんな感じですかね、防衛団のクラスについては。簡単にですけど。
守里: ありがとうございます。教えて下さって。
森田: いえ笑
団員: 運び終えました!
森田: お、もう終わったか。矢口、どうだ?
矢口: ちょうど来たみたいっすよ。ほら。
守里達が走って来た道から、スーツの男達が現れる。
森田: よし、後は頼んだぞ。
運搬: はい!!
そして、スーツの男達が白仮面達を運び始める。
森田: これで大丈夫です。帰りましょう。
守里: はい。
矢口: いや~良かったっす。捕まえられて。
守里: ほんと、皆さんのおかげですよ。
森田: いや、坊ちゃんがいなかったら、ずっと白仮面は見つからないままだったと思います。
守里: …
森田: まぁ、とにかく、帰りましょ。可愛い御家族達が待ってますよ笑
守里: …ですね笑
こうして、白仮面捕獲作戦は成功を修め、守里は家に帰った。
◇◇◇
?? T: あぁ、αの連絡が途絶えた。
あるマンションの一室で、1人の男が電話をかけていた。
?? T: だから、アイツのアジトに行って、こちらに繋がりそうなものを全て、排除しとけ。分かったな!
ピ
??: ったく、まだ裏の方が終わってないっていうのに、何捕まってんだよ。使えねぇな。
??は携帯で日付を確認する。
??: 28に終わる予定だから…30だな。
そして、携帯でメッセージを送信する。
??: もうそろそろで、この仕事も終了だ…
◇◇◇◇
その日の夜
守里の部屋
守里: はぁ…ダメだったな…結局何も出来なかった。
ベッドの上で、守里は今日のことを振り返る。
森田さん達が闘ってた時も、良介君を人質に取られそうになった時も…
動けなかった…
僕は、人に頼ってばかりだ。
森田さんは、自分達を信じてくれって言ったけど、僕はただ、ついて行っただけじゃないか…
今回は森田さん達がいたから、白仮面も捕まえられたし、どうにかなったけど…
自分1人で敵に立ち向かわければならなくなった時は、こんな調子で、どうするって言うんだ。
毎度のように、誰かが来るまで、ただ耐えるだけってか?
…
それじゃダメだろ!
その辺のチンピラだったら、それでも大丈夫かもしれない。
だけど、美月の時や今回みたいに、アンチが相手だった時や、相手の数が多かった時はどうなる?
確実に、勝てない。
それに、みんなを、大事な人達を守れない。
僕は、守らなきゃいけないんだ!
…
白仮面は、まだ上、つまり白仮面に指示を出していた人物がいるということを言っていた。
ってことは、まだこの一件は終わってないはず…
だったら、次は…
絶対に…
…
こうして、守里は決意を持って眠りについた。
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