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第4章 白仮面編
第89話「生徒会長と風紀委員長への報告」
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翌日
昼休み
中庭
日向子: あれ?今日、さぁちゃんとやんちゃんは?
柿谷: やんちゃんは、委員会で呼び出されて、さぁちゃんはゲーム部の子と一緒に食べるそうです。
春時: 紗耶はなにかやらかしたんだろうか…
柿谷: そんな感じはしなかったですけど、どうですかね。
飛香: なんか、やらかしてないかな~笑
守里: そんな顔しない。ほんと、飛香は人の不幸が好きなんだから。
飛香: そんなんじゃないって笑
美月: 嘘っぽい笑
春時: さくちゃんとかっきーも、友達と昼飯食べたい時とか、用事がある時とか、全然そっちを優先して良いからな。
柿谷: はい!
桜: はい。
飛香: あれ、春時ってかっきーのこと、あだ名呼びだっけ?
春時: うん、とうとうあだ名呼びに強制された…
柿谷: だって、ずっとかっきーって呼んでくれないんですもん!!
美月: さぁちゃんにも?
春時: うん。
日向子: これで、全員あだ名呼びになった!!
飛香: かっきーって、意外と押しが強いよね。
守里: うん、僕も会った時から思ってた。
柿谷: え?なんです?
桜: 笑
美月: かっきーは面白い!
柿谷: そうですか?笑
日向子: うんうん!!ね、あっしゅん。
飛香: 笑、まぁ確かに。
柿谷: え~なんか、照れますね~笑
守里: 笑
ブーブー
守里: っ!!ごめん、ちょっと用事ができたから、先に行くね。
そう言って、守里は中庭を走って出て行く。
春時: おう…って、もう姿が見えない。
飛香: 最近ああいうの多いよね。
柿谷: どうしたんでしょう?
桜: 昨日も帰ってくるの遅かったんですよ。
飛香: 変なことに首突っ込んでないと良いけど。
日向子: 守里なら大丈夫!!!
春時: まぁ、そうだな。悩んでる感じはしないし。
飛香: うん。
美月: …
守里は人がいないところを探し、特別教室校舎の屋上までやってくる。
ガチャ
守里: 誰もいないな…
人が居ないことを確認し、携帯を取り出す。
ピ
守里 T: もしもし、森田さん。
森田 T: 坊ちゃん。終わりましたよ。
守里 T: 早かったですね。
森田 T: すみません、お昼休みの時間に、連絡してしまって。
守里 T: いえ、僕も連絡が来ないかと、ずっと待ってましたから。
森田 T: そうですか笑、それでどうしましょうか。
守里 T: 警察と学校側への報告は、早い方が良いでしょうから…
森田 T: それなら、こちら側から警察に報告しときますよ、白仮面の身柄も渡して。
守里 T: それが手っ取り早いですね。
森田 T: 吐き出させた情報に関しては、まとめて坊ちゃんにも連絡しときます。
守里 T: ありがとうございます。でも重要なことだけは、今伝えてもらっても良いですか?
森田 T: もちろんです。まず、白仮面とその他のアンチは、全員中位で、捕獲時に白仮面が言っていた上というのは、上位で間違いないようです。
守里 T: 上位ですか…
森田 T: はい。今回捕まえた白仮面以外の中位は、その上位の紹介で、白仮面と共に行動してたみたいです。
守里 T: ちなみに、上位というのは、どのくらい強いんですか?
森田 T: 中位とは桁が1つ違います。まず、矢口は勝てないですね。
守里 T: マジですか…
そんな奴が…
森田 T: ただ、存在を確認できている上位は少なく、アンチの中でも少数であると考えられています。なので、今回の件に上位が複数人関わってる可能性は低いです。
守里 T: そうですか…
森田 T: あと、ここが1番重要なんですが、白仮面は複数人いるようです。
守里 T: アイツだけじゃなかったんですね。
森田 T: はい。それで、上位の指示で白仮面が全員集まり、薬を補充するタイミングがあるそうなんです。
守里 T: …ということは、次のそのタイミングを狙えば、白仮面達と上位を一気に捕まえられる可能性があると…
森田 T: はい。しかし、次のタイミング、集会としましょうか。捕まえた白仮面は、次の集会については、まだ連絡が来ていなかったらしく、知らないと。
守里 T: 白仮面のアジトの方は?
森田 T: アジトの場所を吐き出させた後、すぐに団員を向かわせましたが、既に何も残っていない状態でした。
守里 T: 先に手を回されたのか…
森田 T: おそらく。
守里 T: ということは、次の集会がいつどこで行われるかが分からないと…
森田 T: はい。
守里 T: なら、まずはそれから調べないとですね。
森田 T: こちらも引き続き、調査していきます。
守里 T: よろしくお願いします。
森田 T: では…
ピ
守里: よし、若月さん達に情報共有をしないとだな。
そして、もう1つの携帯を取り出し、若月に連絡した。
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
若月: それで、報告とはなんだ。白仮面のことだと聞いたが。
守里: はい。
風紀委員室には、完全に状況を把握している人の内、守里達の代わりに見回りに行った葵波と愛衣、生徒会の仕事で忙しい七星を除いた、若月、櫻宮、梅澤、美月、守里の5人が集まっていた。
櫻宮: 白仮面については、私達に任せてって言ったはずだけど?
守里: すみません、やっぱり諦められなくて。
若月: はぁ…危ないことはやってないんだろうな?
守里: 怪我はしてませんよ。
美月: それは、見れば分かるけどさ。
櫻宮: 白仮面についての報告ということは、まさか接触したの?
守里: はい、昨日。
美月: ってことは、バイト休んでまでの用事って、それだったのね。
守里: うん。
若月: じゃあ、その報告とやらを聞こうか。
守里: 分かりました。まず、昨日、白仮面の捕獲に成功しました。
若月: え?
櫻宮: 嘘でしょ?笑
梅澤: …
守里: 本当です。今頃警察に、捕まえた白仮面の身柄が引渡されていると思います。
その後、守里は鴨田との協力関係を結んだところから、白仮面を捕まえるまでの経緯を話す。
もちろん、防衛団のことは協力者ということにして。
若月: 能中か…
櫻宮: うちと三高の周りを集中的に捜索してたから。
若月: もう、二高や他の中学校にも、白仮面の影響が出ていると考えるべきだな。
守里: それで、白仮面達を捕まえたことで、さらに分かったことがあります。
若月: その感じだと、まだこの事件は終わらないのか?
守里: はい。白仮面は複数人いて、しかも白仮面達に指示を出している人物の存在が、明らかになりました。
美月: あの白仮面が他にもいるの?
守里: うん、捕まえた奴からの情報だと。
櫻宮: はぁ…まだ先は長そう…
若月: 確かにね。
守里: いえ、それが、一網打尽にできるチャンスがあるんです。
若月: なんだと?
守里: どうやら、その上の立場の人間から、白仮面達が、追加の薬を受け取る集会が、度々開かれているみたいなんですよ。
櫻宮: 守里が言いたいのは、次のその集会を狙えば、全員を一気に捕まえられるってことね。
守里: そうです。ただ、その集会がいつどこで開かれるか、ということが分からない状態なんです。それを知らされる前に、僕達が白仮面を捕まえたみたいで、捕まえた白仮面はその情報を持っていませんでした。
若月: なるほどな…つまり、私達は集会がいつどこで行われるか、という情報を掴まなければならないと。
守里: はい。
櫻宮: 笑、お手柄だね、守里。捜査を一気に進展させたじゃん笑
守里: いえ。僕の力では無いので…
若月: ま、お隣の御家族は不満があるようだが笑
守里: え?
美月: ムー
美月の体からオーラが溢れ出る。
守里: 美月?
美月: もう!!なんで、そう1人でやるかな!!協力者さんがいたとはいえ、かなり危なかったんでしょ!!!
守里: …ごめんなさい。
美月: ったく、次からはちゃんと言うんだよ!!
守里: はい!
美月、怖っ…
結真姉さんと似たようなプレッシャーだった…
若月: 笑、美月は怒らせると怖いタイプだな。
櫻宮: そうだね。なぁちゃんと一緒。
美月: 七星先輩とですか?
櫻宮: うん。あの子普段は、比較的ほんわかしてるけど、怒ると結構ヤバいんだよ。
若月: まぁ中々怒らないから、見る機会は少ないんだけどね。
守里: 僕も、七星さんが怒っているのを見たのは、数回しかないです。
美月: へぇ…って、守里!!ちゃんと反省してるの?!
守里: も、もちろん…ほんと、ごめん!!
美月: …(もっとちゃんと、守里を見とかないと。)
若月: 美月。許してやりな。結果的には、怪我なく、すごい成果を上げてきたんだから。
櫻宮: そうそう、小言を言うなら、せめて褒めた後じゃないと。長続きしないよ笑
美月: …そうですね。守里、良くやった…
美月は膨れっ面を保ちつつ、小さな声で言う。
守里: ありがとう…ございます。
櫻宮: 笑、ほんと見てて楽しい笑
若月: だな。
to be continued
昼休み
中庭
日向子: あれ?今日、さぁちゃんとやんちゃんは?
柿谷: やんちゃんは、委員会で呼び出されて、さぁちゃんはゲーム部の子と一緒に食べるそうです。
春時: 紗耶はなにかやらかしたんだろうか…
柿谷: そんな感じはしなかったですけど、どうですかね。
飛香: なんか、やらかしてないかな~笑
守里: そんな顔しない。ほんと、飛香は人の不幸が好きなんだから。
飛香: そんなんじゃないって笑
美月: 嘘っぽい笑
春時: さくちゃんとかっきーも、友達と昼飯食べたい時とか、用事がある時とか、全然そっちを優先して良いからな。
柿谷: はい!
桜: はい。
飛香: あれ、春時ってかっきーのこと、あだ名呼びだっけ?
春時: うん、とうとうあだ名呼びに強制された…
柿谷: だって、ずっとかっきーって呼んでくれないんですもん!!
美月: さぁちゃんにも?
春時: うん。
日向子: これで、全員あだ名呼びになった!!
飛香: かっきーって、意外と押しが強いよね。
守里: うん、僕も会った時から思ってた。
柿谷: え?なんです?
桜: 笑
美月: かっきーは面白い!
柿谷: そうですか?笑
日向子: うんうん!!ね、あっしゅん。
飛香: 笑、まぁ確かに。
柿谷: え~なんか、照れますね~笑
守里: 笑
ブーブー
守里: っ!!ごめん、ちょっと用事ができたから、先に行くね。
そう言って、守里は中庭を走って出て行く。
春時: おう…って、もう姿が見えない。
飛香: 最近ああいうの多いよね。
柿谷: どうしたんでしょう?
桜: 昨日も帰ってくるの遅かったんですよ。
飛香: 変なことに首突っ込んでないと良いけど。
日向子: 守里なら大丈夫!!!
春時: まぁ、そうだな。悩んでる感じはしないし。
飛香: うん。
美月: …
守里は人がいないところを探し、特別教室校舎の屋上までやってくる。
ガチャ
守里: 誰もいないな…
人が居ないことを確認し、携帯を取り出す。
ピ
守里 T: もしもし、森田さん。
森田 T: 坊ちゃん。終わりましたよ。
守里 T: 早かったですね。
森田 T: すみません、お昼休みの時間に、連絡してしまって。
守里 T: いえ、僕も連絡が来ないかと、ずっと待ってましたから。
森田 T: そうですか笑、それでどうしましょうか。
守里 T: 警察と学校側への報告は、早い方が良いでしょうから…
森田 T: それなら、こちら側から警察に報告しときますよ、白仮面の身柄も渡して。
守里 T: それが手っ取り早いですね。
森田 T: 吐き出させた情報に関しては、まとめて坊ちゃんにも連絡しときます。
守里 T: ありがとうございます。でも重要なことだけは、今伝えてもらっても良いですか?
森田 T: もちろんです。まず、白仮面とその他のアンチは、全員中位で、捕獲時に白仮面が言っていた上というのは、上位で間違いないようです。
守里 T: 上位ですか…
森田 T: はい。今回捕まえた白仮面以外の中位は、その上位の紹介で、白仮面と共に行動してたみたいです。
守里 T: ちなみに、上位というのは、どのくらい強いんですか?
森田 T: 中位とは桁が1つ違います。まず、矢口は勝てないですね。
守里 T: マジですか…
そんな奴が…
森田 T: ただ、存在を確認できている上位は少なく、アンチの中でも少数であると考えられています。なので、今回の件に上位が複数人関わってる可能性は低いです。
守里 T: そうですか…
森田 T: あと、ここが1番重要なんですが、白仮面は複数人いるようです。
守里 T: アイツだけじゃなかったんですね。
森田 T: はい。それで、上位の指示で白仮面が全員集まり、薬を補充するタイミングがあるそうなんです。
守里 T: …ということは、次のそのタイミングを狙えば、白仮面達と上位を一気に捕まえられる可能性があると…
森田 T: はい。しかし、次のタイミング、集会としましょうか。捕まえた白仮面は、次の集会については、まだ連絡が来ていなかったらしく、知らないと。
守里 T: 白仮面のアジトの方は?
森田 T: アジトの場所を吐き出させた後、すぐに団員を向かわせましたが、既に何も残っていない状態でした。
守里 T: 先に手を回されたのか…
森田 T: おそらく。
守里 T: ということは、次の集会がいつどこで行われるかが分からないと…
森田 T: はい。
守里 T: なら、まずはそれから調べないとですね。
森田 T: こちらも引き続き、調査していきます。
守里 T: よろしくお願いします。
森田 T: では…
ピ
守里: よし、若月さん達に情報共有をしないとだな。
そして、もう1つの携帯を取り出し、若月に連絡した。
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
若月: それで、報告とはなんだ。白仮面のことだと聞いたが。
守里: はい。
風紀委員室には、完全に状況を把握している人の内、守里達の代わりに見回りに行った葵波と愛衣、生徒会の仕事で忙しい七星を除いた、若月、櫻宮、梅澤、美月、守里の5人が集まっていた。
櫻宮: 白仮面については、私達に任せてって言ったはずだけど?
守里: すみません、やっぱり諦められなくて。
若月: はぁ…危ないことはやってないんだろうな?
守里: 怪我はしてませんよ。
美月: それは、見れば分かるけどさ。
櫻宮: 白仮面についての報告ということは、まさか接触したの?
守里: はい、昨日。
美月: ってことは、バイト休んでまでの用事って、それだったのね。
守里: うん。
若月: じゃあ、その報告とやらを聞こうか。
守里: 分かりました。まず、昨日、白仮面の捕獲に成功しました。
若月: え?
櫻宮: 嘘でしょ?笑
梅澤: …
守里: 本当です。今頃警察に、捕まえた白仮面の身柄が引渡されていると思います。
その後、守里は鴨田との協力関係を結んだところから、白仮面を捕まえるまでの経緯を話す。
もちろん、防衛団のことは協力者ということにして。
若月: 能中か…
櫻宮: うちと三高の周りを集中的に捜索してたから。
若月: もう、二高や他の中学校にも、白仮面の影響が出ていると考えるべきだな。
守里: それで、白仮面達を捕まえたことで、さらに分かったことがあります。
若月: その感じだと、まだこの事件は終わらないのか?
守里: はい。白仮面は複数人いて、しかも白仮面達に指示を出している人物の存在が、明らかになりました。
美月: あの白仮面が他にもいるの?
守里: うん、捕まえた奴からの情報だと。
櫻宮: はぁ…まだ先は長そう…
若月: 確かにね。
守里: いえ、それが、一網打尽にできるチャンスがあるんです。
若月: なんだと?
守里: どうやら、その上の立場の人間から、白仮面達が、追加の薬を受け取る集会が、度々開かれているみたいなんですよ。
櫻宮: 守里が言いたいのは、次のその集会を狙えば、全員を一気に捕まえられるってことね。
守里: そうです。ただ、その集会がいつどこで開かれるか、ということが分からない状態なんです。それを知らされる前に、僕達が白仮面を捕まえたみたいで、捕まえた白仮面はその情報を持っていませんでした。
若月: なるほどな…つまり、私達は集会がいつどこで行われるか、という情報を掴まなければならないと。
守里: はい。
櫻宮: 笑、お手柄だね、守里。捜査を一気に進展させたじゃん笑
守里: いえ。僕の力では無いので…
若月: ま、お隣の御家族は不満があるようだが笑
守里: え?
美月: ムー
美月の体からオーラが溢れ出る。
守里: 美月?
美月: もう!!なんで、そう1人でやるかな!!協力者さんがいたとはいえ、かなり危なかったんでしょ!!!
守里: …ごめんなさい。
美月: ったく、次からはちゃんと言うんだよ!!
守里: はい!
美月、怖っ…
結真姉さんと似たようなプレッシャーだった…
若月: 笑、美月は怒らせると怖いタイプだな。
櫻宮: そうだね。なぁちゃんと一緒。
美月: 七星先輩とですか?
櫻宮: うん。あの子普段は、比較的ほんわかしてるけど、怒ると結構ヤバいんだよ。
若月: まぁ中々怒らないから、見る機会は少ないんだけどね。
守里: 僕も、七星さんが怒っているのを見たのは、数回しかないです。
美月: へぇ…って、守里!!ちゃんと反省してるの?!
守里: も、もちろん…ほんと、ごめん!!
美月: …(もっとちゃんと、守里を見とかないと。)
若月: 美月。許してやりな。結果的には、怪我なく、すごい成果を上げてきたんだから。
櫻宮: そうそう、小言を言うなら、せめて褒めた後じゃないと。長続きしないよ笑
美月: …そうですね。守里、良くやった…
美月は膨れっ面を保ちつつ、小さな声で言う。
守里: ありがとう…ございます。
櫻宮: 笑、ほんと見てて楽しい笑
若月: だな。
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