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第4章 白仮面編

第99話「白仮面捕獲作戦Final part3」

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地下駐車場


南側



葵波: やるぞ!愛衣!!


愛衣: うん!葵波!!


白仮面γ: 来い!!


葵波: ハッ!!



白仮面γの正面から、正拳突きを放つ。



白仮面γ: 後ろか。



その拳を体軸をズラすだけで回避し、背後から接近してきた愛衣を捉える。



愛衣: …



愛衣は顔面目掛けて、回し蹴りを出し…



ブンッ!!



白仮面γはそれを頭を下げて避ける。



葵波: まだまだ!!


白仮面γ: ふぅ…


パシッ



下げた頭を狙った葵波の膝蹴りを両手で受け止め…



愛衣: フンッ



愛衣は、回し蹴りの勢いのまま、回転し白仮面γの頭に踵落としを繰り出す。



バンッ


白仮面γ: さすがの連携…



その踵落としまでも、白仮面γは受け止める。



白仮面γ: オラッ



そして、両方の手それぞれで受け止めた、葵波の膝と、愛衣の足を弾き飛ばす。



葵波: おっと…


愛衣: …


白仮面γ: 双鬼の名は伊達じゃないか。


愛衣: 笑、そう?


葵波: まだまだ、ギア上げてくぜ。


白仮面γ: …君達の武器はその見事な連携。


葵波: あ?


白仮面γ: やっぱ、俺も自分の1番得意な武器で行くべきだよな。



そう言って、白仮面γはポケットに手を入れる。



愛衣: 葵波、集中しよう。


葵波: そうだね。



そして、白仮面γはナイフを取り出す。



白仮面γ: 銃刀法に引っかからないように小さめだけど、しっかり研いでるから、これは切れるよ。


愛衣: …ご忠告どうも。


葵波: こっちもナイフ持ちは相手したことあるから、心配すんな。すぐに終わらせてやる。


白仮面γ: ww、そうか。


ダッ



2人に接近する。



葵波: 攻撃!!


愛衣: 分かった!防御!!


白仮面γ: ?、フンッ


ビュン!!



横薙ぎを2人は後ろに飛んで避ける。



白仮面γ: …



白仮面γは追撃しようと、1歩を踏み出し、上からナイフを振り下ろそうとするが…



愛衣: ハッ!!



愛衣が白仮面γに近づき、振り下ろそうとした腕を、肘から受け止める。



葵波: ナイス、愛衣!!


ドンッ


白仮面γ: グッ



ガラ空きとなった白仮面γの胴体に、葵波が蹴りを入れ、白仮面γはそれを防御するが、後ろに吹き飛ばされる。



白仮面γ: なるほどな…まだまだ!!



再度、2人に接近し、ナイフを振り下ろす。



愛衣: …



その腕を受け止めようと、愛衣が葵波と白仮面γの間に割り込む。



白仮面γ: …


愛衣: っ!!フェイント…



白仮面γは始めの振り下ろす軌道を、愛衣が受け止める直前で変更する。



ヒュン!!


愛衣: あっぶ…


タッタッ



白仮面γの刺突を、愛衣は後ろに下がり、なんとか避ける。



愛衣: 上手い…


白仮面γ: よく避けたなw、続き行くぞ。


葵波: フェイント上手ぇ…やっぱ、これまでのボンクラとは違う…が、いけるよな、愛衣。


愛衣: もちろん。


白仮面γ: フンッ



フェイントを織り交ぜつつ、四方八方から斬撃を撃つ。


それを、愛衣は避け続ける。



白仮面γ: 避け続けるだけかよっ!!



そして、白仮面γがナイフ切り上げたタイミングで…



愛衣: 来た!



愛衣が一気に近づく。



白仮面γ: わざわざ間合いに入ってくれるとはな!


愛衣: 今!


葵波: ハッ!!



白仮面γが近づいて来た愛衣に向かって、ナイフを振り下ろそうとした時…



ドンッ!!!


白仮面γ: ガハッ!!!



愛衣が接近したことによって、白仮面γの死角となっていた場所から、葵波が拳を撃ち込む。



葵波: 愛衣!連撃!!


愛衣: うん!!



強烈な打撃によろついた白仮面γに、葵波は怒涛の追撃を行い、愛衣は流れるように、白仮面γの手足に打撃を与える。



白仮面γ: クソが!!!



負けじと白仮面γもやり返そうとするが…



葵波: 飛べ!!



葵波の拳が白仮面γの胴体を捉え、吹き飛ばす。



愛衣: 決めるよ!葵波!!


葵波: おう!愛衣!!



吹き飛ばされた白仮面γは、なんとか膝をつかずに踏みとどまったが…



愛衣: 終わりだ!!!


葵波: 眠っとけ!!



白仮面γの顔面に愛衣の後ろ回し蹴りが、鳩尾に葵波の拳が入る。



白仮面γ: グハッ…


パリン


ドサ



仮面が割れ、白仮面γが倒れる。



葵波: ふぅ…やったね。愛衣。


愛衣: うん。



2人は倒れた白仮面γを見下ろす。



葵波: コイツ、こんな顔だったんだ。


愛衣: チャラチャラしてそう。


葵波: 確かに笑


愛衣: よし、こっちは済ませたし、適当に狩りながら、若月のところに向かいますか!


葵波: そうだな!



こうして、葵波と愛衣は、東側へと向かった。




北側



白仮面δ: オラッ


ドスッ


角田: グッ、何をコラ!


ドンッ


白仮面δ: フンッ、効くね~ほら、もう1発!


パシッ


角田: そう、何度も、食らうかっての!


白仮面δ: こっちこそ!


角田: グフッ


白仮面δ: カハッ


ズズズズ…



2人はお互いの拳を食らい、後退する。



角田: やりおる…


白仮面δ: 中々気合の入ったサツじゃねぇかw


角田: それが、俺の取り柄だからな。


白仮面δ: 熱血系デカ…昭和かよw


角田: あぁ、そうだ。俺は昭和の熱血系デカを目指してる!!


白仮面δ: お前、浮いてるだろw


角田: いや、そんなことは…



これまでの警察人生を思い出す角田。



角田: …無きにしも非ず。


白仮面δ: wやっぱりか。


角田: こう、なんというかハートの熱さがないんだよ!今の子達は!


白仮面δ: そうかよw、でも俺はお前みたいに熱い奴、嫌いじゃないぜw


角田: お、それは嬉しいな。


白仮面δ: なら見逃してくれるか?


角田: いや、それは別問題だ。


白仮面δ: そりゃ残念。


角田: 何を言ってる。お前は戦いたいって顔してるぞ。


白仮面δ: 仮面つけてるから、表情は分からないだろ。


角田: あ、そうか。


白仮面δ: でも、当たりだ。俺はお前と気の済むまで戦いてぇw


角田: この戦闘狂が…


白仮面δ: それも正解。俺はアンチの中では戦闘狂って呼ばれてるんだよな。まぁもっとヤバい人がいるみたいだが。


角田: アンチねぇ。


白仮面δ: もう既に、警察の方にも回って来てんだろ?俺らの名前。


角田: あぁ。


白仮面δ: なら良かった。ネタバレになってなくて。


角田: お前らと敵対してる組織から、話は聞いてるよ。


白仮面δ: 防衛団…ほんと厄介な奴らだ。


角田: 俺らからしたら、頼りになる奴らだよ笑。恥ずかしがり屋だがな。


白仮面δ: ふーん…まぁいいや。


角田: 話してばかりいないで、やり合おうか。


白仮面δ: そうだな。十分休憩できたろw


角田: あぁ。おかげさまで!!



角田が白仮面δに殴り掛かる。



白仮面δ: こちらこそ!!



角田の拳に合わせて、白仮面δも拳を右ストレートを打つ。



角田: てめぇ!拳に拳を合わせるとか、頭イカれてんのか!!痛いだろ!!


白仮面δ: 殴り合いしてんのに、今更そんなこと言ってんじゃねぇよ!!



出した拳をすぐに引き、左のフックをかます。



角田: 拳と拳は余計痛いって。


バンッ



角田は難なく防御する。



白仮面δ: 良いねぇw



そして、右のショートアッパー、左のブロー、右のエルボー、左のフック、そして右のストレートと乱打する。



角田: おいおい激しいな。



と言いつつ、角田も完璧にいなす。



白仮面δ: まだまだ!!



白仮面δの打撃が続く。


それも全て防ぐ角田だが…



角田: そろそろ反撃しないとな。



右腕が伸び切った瞬間、白仮面δの右側に瞬時に回り込む。



角田: ほら!!



角田が顔面目掛けて拳を振るう。



パシッ


白仮面δ: 甘いな!!



左手でその拳を掴む。



角田: お互い様だ!!



角田は軸足を回し、白仮面δの胴に膝を入れる。



白仮面δ: グッ


角田: もう1発だ!!



そのまま逆回転し、後ろ回し蹴りで白仮面δを吹き飛ばす。



角田: やっと、まともなヤツが入った…


白仮面δ: はぁ…油断したぜ…w


角田: このまま片付けてやる。


白仮面δ: やっぱり、楽しいな~www


角田: 夢の中でずっと楽しんどけ!!



角田が白仮面δに接近する。



白仮面δ: ww



向かってきた角田に対し、白仮面δは膝を合わせる。



角田: おっと…



その膝を両手で弾く。



白仮面δ: www



笑いながら、拳を繰り出す。



角田: なに笑ってんだよ!!



その拳を角田は払うが…



白仮面δ: 楽しくて仕方がねぇ!!!w



すぐさま白仮面δの拳や足が降り掛かる。



角田: グッ(コイツ、打撃速度が上がってる?!)


白仮面δ: 一緒に遊ぼうぜwww


角田: ウォォォォ



白仮面δの苛烈な攻撃を、角田はなんとか凌ぐ。



ダダダダダダ


白仮面δ: ヒャッハーーー!!!www


角田: 負けるか!!!!



どんどん速度の増す攻撃を防ぐ。



角田: (このままだとヤバい…なんとかしないと…)


白仮面δ: まだ倒れるなよ!!!www


角田: クソッ(切り札的なのは俺にはねぇ…なら…)


白仮面δ: www


角田: もうこれしかねぇ!!!!


白仮面δ: 来いやー!!!!!www



角田は顔の前で腕を交差する。



白仮面δ: それで防御しようってか?おもしれぇwww


ドドドドドドド



白仮面δの強烈な攻撃が角田に降り注ぐが…



角田: オリャーーー!!!!



攻撃を続ける白仮面δに、角田は1歩を踏み出す。



角田: 気合だーーー!!!!!!!



腕を振り下ろし、接近した白仮面δの顔に、思いっ切り頭突きする。



ドンッ!!!!


白仮面δ: ガハッw


パリン


白仮面δ: あぁ~楽しかった…w


ドサ



仮面が割れ、白仮面δは地に伏す。



角田: はぁ…



角田も地面に膝をつく。



角田: やべ~めっちゃ疲れた~


警察7: お疲れ様です、角田さん。


角田: おう…お前ら…


警察8: めっちゃカッコよかったです!!


角田: …


警察7: 最後の1発は見てて痺れました。だよな?お前ら。


警察14: はい!!角田先輩!!最高です!!!


警察15: よっ!角田先輩!!日本一!!!


角田: そうか、そうか笑



角田の元気が戻る。



豊永: 角田、他のヤツらを頼んだぞ。


角田: もちろんだ!!任せろ!!!



そう言って、角田は別の戦場に走って行った。



豊永: 作戦通り。


警察7: さすが豊永先輩、角田先輩のツボを抑えてますね。


豊永: 当たり前だ笑




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