112 / 340
閑章2
第112話「学年1位の実態」
しおりを挟む
図書館の学習スペースで、テスト勉強をする守里と祐希。
そして、偶然そこにやって来た川嶋も、近くで勉強をしていた。
守里: チラッ
祐希: カキカキ
集中力が結構続いてる。
前に勉強見た時には、最大でも30分ぐらいしか、集中力持ってなかったのに、今日は少なくとも1時間は途切れてない。
祐希も成長してるんだな。
この調子で頑張れば、祐希の成績は伸びること間違いなしだ。
祐希: …
守里: ん?どうした祐希。分からないところでもある?
祐希の手が止まったのを見て、守里が聞く。
祐希: うん。ここが分からない。
守里: あぁ、この問題か。これはね…
数分後…
祐希: う~ん…
守里: 説明が難しいな……あ。
祐希: ごめんね、祐希が馬鹿で。
守里: いやいや、祐希も成長してるよ。それで提案なんだけどさ。
祐希: ?
守里: 志帆に聞いてみない?
祐希: 確かに良いアイデアかも…
守里: 早速、聞きに行こう。
祐希: 分かった。
そう言って祐希は教科書を持って、席を立つ。
そして、トコトコと川嶋が座る席に近づく。
祐希: あ、あの…
川嶋: カキカキ…
祐希: ねぇ。
川嶋: カキカキ…
祐希の呼びかけに気づいていないのか、川嶋はひたすらにペンを動かす。
凄い集中力…
これが、学年1位の勉強なのか…
祐希: 守里~
祐希が守里を見て、助けを求める。
守里: 近くで名前呼んでみて。
祐希: 志帆!
川嶋: うわっ!どうしたの?祐希。
驚いた川嶋は、ペンを手から離し、祐希の方を見る。
祐希: やっと気づいてくれた。祐希、無視されてるのかと思って。
川嶋: ごめん、小さい時から、深く集中すると周りの情報が入ってきにくくなっちゃうみたいで。
祐希: そうなんだ。
川嶋: それで、なにか用?
祐希:あのさ、この問題を教えて欲しくて。
祐希は教科書を川嶋に見せる。
川嶋: あぁ、この問題か。ちょっと難しいよね。
祐希: よく分からなくて。
川嶋: 守里君は分からなかったの?
守里: え、う、うん。
川嶋: へぇ…守里君も一緒にやる?
守里: じゃあ、一緒に聞いとく。
川嶋: 笑、そう。
祐希: お願いします。
川嶋: 笑、これはね…
数分後…
祐希: あぁ!なるほど!!
川嶋: 分かった?祐希。
祐希: うん!ありがとう志帆!凄い分かりやすかった。
やっぱ、学年1位は伊達じゃない…
説明が分かりやす過ぎる…
川嶋: 笑、それなら良かった。もし守里君の説明でも分からなかったら、また聞きに来て良いからね。
祐希: そうする。
僕も、こんな感じでできるように頑張らないと。
守里: さすがだね。
川嶋: 笑、ありがと。守里君も頑張って。
守里: 志帆を越えられるように頑張る。
川嶋: 絶対に負けないから笑
守里: 笑
祐希: ゆ、祐希も負けない!!
3時間後…
守里: よし、今日はここまでにしよう。
祐希: はぁ~やっと終わった~
祐希は机にペンを放り出し、椅子に全体重をかけ、寄りかかる。
守里: 祐希、頑張ったな笑
祐希: フフ~ン、でしょ。
守里にドヤ顔を向ける祐希。
守里: それがなかったら、成長したって言おうと思ってたんだけど。
祐希: ムー、祐希も少しずつ成長してるもん!
守里: だね笑
祐希: ねぇ守里、頑張ったから頭撫でてよ。
守里: もう17歳でしょ。
祐希: 歳は関係ない!ほら!!
祐希は無理やり、守里の手に自分の頭を擦り付ける。
守里: はぁ、分かった。
ナデナデ
祐希: やっぱ祐希、これ好き~
守里: 昔からそうだよな。
祐希: 守里の手が大きいから安心する。
守里: それは祐希が小さいからでしょ笑
祐希: なんだと~
そんな2人の様子を、川嶋は集中を解いて見る。
川嶋: (いや何、あの2人、付き合ってるの?)
守里: 明日もカフェで勉強だからな。
祐希: 分かってるって。
川嶋: あ、あのさ…
我慢ができなかった川嶋は、祐希の頭を撫で続ける守里と、幸せそうな表情を浮かべる祐希に話しかける。
川嶋: 2人って付き合ってるの?
守里: え?
祐希: っ!!
川嶋: あ、違った?
守里: うん。付き合ってないよ。でもなんで?
川嶋: そうなんだ…いや、そんな雰囲気が出てたからさ。
守里: ?
川嶋: (どうしてあなたが疑問符を浮かべたような表情をするのよ…)
祐希: …
川嶋: その…頭撫でたりするのは…
守里: あぁ、これは昔から、祐希がやってってお願いしてくるから、しょうがなく。
祐希: うん。そういうこと。
川嶋: そ、そうなんだ…
守里: ってか祐希、もう撫でるの止めても良いよね?
祐希: 仕方ないな~ヨイショ
椅子から立ち上がる祐希。
祐希: 守里は昔から、祐希の下僕だから!エッヘン
守里: 下僕じゃないよ。
ペチ
祐希: イタッ
守里: 調子に乗らない。
川嶋: (あ、これは付き合ってるとかじゃなくて、どちらかと言うと、親子の関係だ…)
守里: 志帆はまだ勉強していくの?
自分のふとした疑問に、自分なりの結論を導き出せ、1人納得した川嶋に、守里は尋ねる。
川嶋: うん。もうちょっとね。
守里: そっか。じゃあお先に。頑張って。
祐希: 頑張れ!!志帆!!
川嶋: うん笑、また明日。
こうして守里と祐希は学習スペースを出て行った。
川嶋: (やっぱり守里君の周りは面白いな~生徒会の方々に、南雲さん達。あと後輩とも仲が良さそうだし。私もあんな感じで人と接せれば…)
◇◇◇
図書館前
祐希: なんか、志帆ってイメージと違った。
守里: だよね笑。僕も最初はびっくりしたよ。
祐希: もうちょっとクール系なのかと思ってたけど、普通に女子って感じ笑
守里: 学校ではあんまり喋らないから。
祐希: う~ん、学校でも、あんな感じでいたら良いのに。
守里: そうだね笑。志帆は学校のみんなからしたら、近づきずらいって思われてるみたいだし。
祐希: そうなの?
守里: うん。話聞いてる感じね。
祐希: へぇ、祐希知らなかった。
守里: それは祐希がずっと寝てるから笑
祐希: 笑
守里: 学校でも、祐希が志帆と話してれば、学校での志帆のイメージも変わるんじゃないかな。
祐希: そう?
守里: 笑、絶対。それに祐希も志帆と話したいでしょ?
祐希: うん!志帆と話すの楽しい!
守里: 笑、祐希の様子見てて分かったよ。
祐希: よし、学校で志帆と話す!
守里: だったら、学校でも起きとかないと。
祐希: が、頑張る…
守里: 笑、まずは朝から寝ないようにしよう。
祐希: はい!
守里: これで志帆がみんなと仲良くできるようになったら、生徒会に入れるかもね。
祐希: 確かに。
守里: 志帆にも頑張って欲しいな。
祐希: 祐希も!
守里: 笑、じゃあ帰ろっか。
祐希: うん。
◇◇◇
神田家前
守里: もう、ここまでで良いでしょ。
祐希: ありがとう!守里。
そう言って祐希は、守里の背中から降りる。
守里: ったく、疲れた~
祐希: 良い乗り心地だったよ笑、守里。
守里: 駅前から背負わせるとは…
祐希: 全然楽勝だったでしょ?
守里: まぁね、祐希は小さいから笑
祐希: あん?
ガチャ
七星: 何、家の前でゴチャゴチャやってんねん。
家の玄関から七星が顔を出す。
守里: あ、なぁちゃん。
祐希: ただいま。
七星: おかえり、祐希。守里もおつかれ。
守里: 無事、祐希を送り届けたよ。
七星: 笑、ありがとな。それで勉強はどうだったん?
祐希: まぁ、よくできた。
七星: ほんまか?
七星は守里を見る。
守里: 今日の祐希は、集中力もすごくて、結構進んだ。
七星: ほぉ~
祐希: ほらね!
七星: まだまだ。ななに追いつけるよう頑張ってや笑
祐希: 分かってる!
守里: じゃあ、僕は帰るね。
七星: え~ご飯食べてったらええのに。
守里: ごめん。結真姉さん達が、晩ご飯作って待ってるから。
七星: 笑、せやな。守里も1人じゃなくなったもんな。
守里: うん笑、またね。
七星: バイバイ。
祐希: じゃあね。
こうして守里は家に帰った。
to be continued
そして、偶然そこにやって来た川嶋も、近くで勉強をしていた。
守里: チラッ
祐希: カキカキ
集中力が結構続いてる。
前に勉強見た時には、最大でも30分ぐらいしか、集中力持ってなかったのに、今日は少なくとも1時間は途切れてない。
祐希も成長してるんだな。
この調子で頑張れば、祐希の成績は伸びること間違いなしだ。
祐希: …
守里: ん?どうした祐希。分からないところでもある?
祐希の手が止まったのを見て、守里が聞く。
祐希: うん。ここが分からない。
守里: あぁ、この問題か。これはね…
数分後…
祐希: う~ん…
守里: 説明が難しいな……あ。
祐希: ごめんね、祐希が馬鹿で。
守里: いやいや、祐希も成長してるよ。それで提案なんだけどさ。
祐希: ?
守里: 志帆に聞いてみない?
祐希: 確かに良いアイデアかも…
守里: 早速、聞きに行こう。
祐希: 分かった。
そう言って祐希は教科書を持って、席を立つ。
そして、トコトコと川嶋が座る席に近づく。
祐希: あ、あの…
川嶋: カキカキ…
祐希: ねぇ。
川嶋: カキカキ…
祐希の呼びかけに気づいていないのか、川嶋はひたすらにペンを動かす。
凄い集中力…
これが、学年1位の勉強なのか…
祐希: 守里~
祐希が守里を見て、助けを求める。
守里: 近くで名前呼んでみて。
祐希: 志帆!
川嶋: うわっ!どうしたの?祐希。
驚いた川嶋は、ペンを手から離し、祐希の方を見る。
祐希: やっと気づいてくれた。祐希、無視されてるのかと思って。
川嶋: ごめん、小さい時から、深く集中すると周りの情報が入ってきにくくなっちゃうみたいで。
祐希: そうなんだ。
川嶋: それで、なにか用?
祐希:あのさ、この問題を教えて欲しくて。
祐希は教科書を川嶋に見せる。
川嶋: あぁ、この問題か。ちょっと難しいよね。
祐希: よく分からなくて。
川嶋: 守里君は分からなかったの?
守里: え、う、うん。
川嶋: へぇ…守里君も一緒にやる?
守里: じゃあ、一緒に聞いとく。
川嶋: 笑、そう。
祐希: お願いします。
川嶋: 笑、これはね…
数分後…
祐希: あぁ!なるほど!!
川嶋: 分かった?祐希。
祐希: うん!ありがとう志帆!凄い分かりやすかった。
やっぱ、学年1位は伊達じゃない…
説明が分かりやす過ぎる…
川嶋: 笑、それなら良かった。もし守里君の説明でも分からなかったら、また聞きに来て良いからね。
祐希: そうする。
僕も、こんな感じでできるように頑張らないと。
守里: さすがだね。
川嶋: 笑、ありがと。守里君も頑張って。
守里: 志帆を越えられるように頑張る。
川嶋: 絶対に負けないから笑
守里: 笑
祐希: ゆ、祐希も負けない!!
3時間後…
守里: よし、今日はここまでにしよう。
祐希: はぁ~やっと終わった~
祐希は机にペンを放り出し、椅子に全体重をかけ、寄りかかる。
守里: 祐希、頑張ったな笑
祐希: フフ~ン、でしょ。
守里にドヤ顔を向ける祐希。
守里: それがなかったら、成長したって言おうと思ってたんだけど。
祐希: ムー、祐希も少しずつ成長してるもん!
守里: だね笑
祐希: ねぇ守里、頑張ったから頭撫でてよ。
守里: もう17歳でしょ。
祐希: 歳は関係ない!ほら!!
祐希は無理やり、守里の手に自分の頭を擦り付ける。
守里: はぁ、分かった。
ナデナデ
祐希: やっぱ祐希、これ好き~
守里: 昔からそうだよな。
祐希: 守里の手が大きいから安心する。
守里: それは祐希が小さいからでしょ笑
祐希: なんだと~
そんな2人の様子を、川嶋は集中を解いて見る。
川嶋: (いや何、あの2人、付き合ってるの?)
守里: 明日もカフェで勉強だからな。
祐希: 分かってるって。
川嶋: あ、あのさ…
我慢ができなかった川嶋は、祐希の頭を撫で続ける守里と、幸せそうな表情を浮かべる祐希に話しかける。
川嶋: 2人って付き合ってるの?
守里: え?
祐希: っ!!
川嶋: あ、違った?
守里: うん。付き合ってないよ。でもなんで?
川嶋: そうなんだ…いや、そんな雰囲気が出てたからさ。
守里: ?
川嶋: (どうしてあなたが疑問符を浮かべたような表情をするのよ…)
祐希: …
川嶋: その…頭撫でたりするのは…
守里: あぁ、これは昔から、祐希がやってってお願いしてくるから、しょうがなく。
祐希: うん。そういうこと。
川嶋: そ、そうなんだ…
守里: ってか祐希、もう撫でるの止めても良いよね?
祐希: 仕方ないな~ヨイショ
椅子から立ち上がる祐希。
祐希: 守里は昔から、祐希の下僕だから!エッヘン
守里: 下僕じゃないよ。
ペチ
祐希: イタッ
守里: 調子に乗らない。
川嶋: (あ、これは付き合ってるとかじゃなくて、どちらかと言うと、親子の関係だ…)
守里: 志帆はまだ勉強していくの?
自分のふとした疑問に、自分なりの結論を導き出せ、1人納得した川嶋に、守里は尋ねる。
川嶋: うん。もうちょっとね。
守里: そっか。じゃあお先に。頑張って。
祐希: 頑張れ!!志帆!!
川嶋: うん笑、また明日。
こうして守里と祐希は学習スペースを出て行った。
川嶋: (やっぱり守里君の周りは面白いな~生徒会の方々に、南雲さん達。あと後輩とも仲が良さそうだし。私もあんな感じで人と接せれば…)
◇◇◇
図書館前
祐希: なんか、志帆ってイメージと違った。
守里: だよね笑。僕も最初はびっくりしたよ。
祐希: もうちょっとクール系なのかと思ってたけど、普通に女子って感じ笑
守里: 学校ではあんまり喋らないから。
祐希: う~ん、学校でも、あんな感じでいたら良いのに。
守里: そうだね笑。志帆は学校のみんなからしたら、近づきずらいって思われてるみたいだし。
祐希: そうなの?
守里: うん。話聞いてる感じね。
祐希: へぇ、祐希知らなかった。
守里: それは祐希がずっと寝てるから笑
祐希: 笑
守里: 学校でも、祐希が志帆と話してれば、学校での志帆のイメージも変わるんじゃないかな。
祐希: そう?
守里: 笑、絶対。それに祐希も志帆と話したいでしょ?
祐希: うん!志帆と話すの楽しい!
守里: 笑、祐希の様子見てて分かったよ。
祐希: よし、学校で志帆と話す!
守里: だったら、学校でも起きとかないと。
祐希: が、頑張る…
守里: 笑、まずは朝から寝ないようにしよう。
祐希: はい!
守里: これで志帆がみんなと仲良くできるようになったら、生徒会に入れるかもね。
祐希: 確かに。
守里: 志帆にも頑張って欲しいな。
祐希: 祐希も!
守里: 笑、じゃあ帰ろっか。
祐希: うん。
◇◇◇
神田家前
守里: もう、ここまでで良いでしょ。
祐希: ありがとう!守里。
そう言って祐希は、守里の背中から降りる。
守里: ったく、疲れた~
祐希: 良い乗り心地だったよ笑、守里。
守里: 駅前から背負わせるとは…
祐希: 全然楽勝だったでしょ?
守里: まぁね、祐希は小さいから笑
祐希: あん?
ガチャ
七星: 何、家の前でゴチャゴチャやってんねん。
家の玄関から七星が顔を出す。
守里: あ、なぁちゃん。
祐希: ただいま。
七星: おかえり、祐希。守里もおつかれ。
守里: 無事、祐希を送り届けたよ。
七星: 笑、ありがとな。それで勉強はどうだったん?
祐希: まぁ、よくできた。
七星: ほんまか?
七星は守里を見る。
守里: 今日の祐希は、集中力もすごくて、結構進んだ。
七星: ほぉ~
祐希: ほらね!
七星: まだまだ。ななに追いつけるよう頑張ってや笑
祐希: 分かってる!
守里: じゃあ、僕は帰るね。
七星: え~ご飯食べてったらええのに。
守里: ごめん。結真姉さん達が、晩ご飯作って待ってるから。
七星: 笑、せやな。守里も1人じゃなくなったもんな。
守里: うん笑、またね。
七星: バイバイ。
祐希: じゃあね。
こうして守里は家に帰った。
to be continued
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
職業ガチャで外れ職引いたけど、ダンジョン主に拾われて成り上がります
チャビューヘ
ファンタジー
いいね、ブックマークで応援いつもありがとうございます!
ある日突然、クラス全員が異世界に召喚された。
この世界では「職業ガチャ」で与えられた職業がすべてを決める。勇者、魔法使い、騎士――次々と強職を引き当てるクラスメイトたち。だが俺、蒼井拓海が引いたのは「情報分析官」。幼馴染の白石美咲は「清掃員」。
戦闘力ゼロ。
「お前らは足手まといだ」「誰もお荷物を抱えたくない」
親友にすら見捨てられ、パーティ編成から弾かれた俺たちは、たった二人で最低難易度ダンジョンに挑むしかなかった。案の定、モンスターに追われ、逃げ惑い――挙句、偶然遭遇したクラスメイトには囮として利用された。
「感謝するぜ、囮として」
嘲笑と共に去っていく彼ら。絶望の中、俺たちは偶然ダンジョンの最深部へ転落する。
そこで出会ったのは、銀髪の美少女ダンジョン主・リリア。
「あなたたち……私のダンジョンで働かない?」
情報分析でダンジョン構造を最適化し、清掃で魔力循環を改善する。気づけば生産効率は30%向上し、俺たちは魔王軍の特別顧問にまで成り上がっていた。
かつて俺たちを見下したクラスメイトたちは、ダンジョン攻略で消耗し、苦しんでいる。
見ろ、これが「外れ職」の本当の力だ――逆転と成り上がり、そして痛快なざまぁ劇が、今始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
まほカン
jukaito
ファンタジー
ごく普通の女子中学生だった結城かなみはある日両親から借金を押し付けられた黒服の男にさらわれてしまう。一億もの借金を返済するためにかなみが選ばされた道は、魔法少女となって会社で働いていくことだった。
今日もかなみは愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミとなって悪の秘密結社と戦うのであった!新感覚マジカルアクションノベル!
※基本1話完結なのでアニメを見る感覚で読めると思います。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる