ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

文字の大きさ
131 / 340
第5章 夏休み編

第131話「強すぎるポスターの影響」

しおりを挟む
カフェBINGO!


ガチャ



守里: おはようございます。


奈々未: おはよう、守里君。平日に朝バイトだね笑


守里: 夏休みですから笑



カフェBINGO!は普段、平日は14時~20時に営業しているのだが、夏休み中は平日も土曜日と同じように、9時半~16時に営業する。



奈々未: 加えて、風紀委員の見回りもあるでしょ?


守里: はい、残念なことに。


奈々未: まぁまぁ。頑張って笑


守里: 頑張ります…


奈々未: 笑、着替えておいで。


守里: 珠美はまだですか?


奈々未: うん。更衣室は空いてる。店長はキッチン。


守里: キッチン?


奈々未: 新メニューの開発だって。


守里: そうですか。じゃ、着替えてきます。


奈々未: はーい。



守里は更衣室に向かう途中で、集中して何かを作っている店長に挨拶をしつつ、更衣室に入り、着替える。


その後、奈々未と共に、開店準備をしていると…


ガチャ



珠美: おはようございます!!


守里: おはよう、珠美。


奈々未: 良い挨拶笑。おはよう、珠美ちゃん。


珠美: 早速、着替えてきます!


奈々未: うん。守里君も、あのぐらい元気に挨拶してくれても良いのよ笑


守里: いや~中々、朝っぱらから、あのテンションは…


奈々未: でも、守里君の周りには、あのテンションな人が多いじゃん。


守里: そうですね笑。日向子とか蓮花とか。


奈々未: あと、美月もたまにそうじゃない?


守里: はい、この前の誕生日会の翌朝は、珠美以上のテンションでしたよ。


奈々未: やっぱり笑


守里: 奈々未さんは…朝弱いんですもんね?


奈々未: うん。遅刻はしないけど。


守里: 確かに、遅れてきたところは見たことないですね…なんでですか?


奈々未: 私は、朝の準備が早いの。


守里: それで挽回してるんですか。


奈々未: そういうこと。


守里: へぇ~


奈々未: 守里君は朝強いの?


守里: う~ん、結真姉さん程は強くないですけど、そうですね。奈々未さんよりは強いと思います。


奈々未: 最後のは余計よ。


守里: すいません笑


奈々未: はぁ…よし、そろそろ時間だね。


守里: ですね。珠美は…


珠美: 着替え完了しました!!


奈々未: 店長、大丈夫ですか?


店長: ん?おっと、もうこんな時間か。こっちは大丈夫だよ。準備終わらせた後、メニュー開発してたから。


奈々未: そうですか。じゃあ、お店開きますね。


店長: うん。いつも通りよろしく!


守里: はい!


珠美: 頑張ります!


奈々未: 今日は、どれぐらいお客さん来るかな?


守里: あ、商店街の掲示板にポスター貼らせて貰えたんですよね?


奈々未: そうよ。昨日の内に貼ったから、今日は結構期待できるはず…


珠美: 楽しみです!珠美がひっくり返してきます!



そう言って、珠美がお店を開ける。



奈々未: お客さんたくさん…いや、忙しすぎるのも…でも…


守里: 今更悩んだって、しょうがないですよ笑。来てくださったお客さんに、しっかりと対応していきましょう。


奈々未: そうだね。


珠美: せ、先輩!もうお客さんが来てます!


守里: え?マジ?


奈々未: …今日は大変そう…


珠美: 頑張りましょう!


守里: …よし、気張っていこう!



こうして、開店してすぐから、お客さんが来るという、普段のBINGO!じゃ、中々見られないようなことが起きる中で、守里達は働く。




守里: 店長、チョコパフェといちごパフェです。


店長: 分かった。でも、キッチン1人じゃキツいから、森崎君、キッチンに回って。


守里: 了解です。奈々未さん。


奈々未: OK。珠美ちゃん、2人でホールやるわよ。


珠美: はい!



ガチャ



奈々未: いらっしゃいませ。何名様ですか?


珠美: お待たせしました!チョコパフェといちごパフェです!


守里: えーっと、アイスパンケーキと、抹茶プリン…


店長: 抹茶プリンよろしく。


守里: 分かりました。



こんなに忙しいの、久しぶりだ。

どのぐらいぶりだろ…


確か、僕がバイトやり始めてすぐの頃だから…

1年ちょい前か。


あの時は、奈々未さんの大学の同級生が一気に来たんだよな。


って、今考えれば、奈々未さんの追っかけだったのかも笑

奈々未さん、ちょっと引いてたし笑



店長: プリンできた?


守里: あ、はい!できました。


店長: 中村さん、この2つ。


珠美: 3番さんですね。


店長: うん、よろしく。


珠美: はーい!


奈々未: 店長、フライドポテト大盛りと、オムライス2つです。


店長: まだ早いのに、ガッツリ系か。了解笑


守里: 店長、僕がオムライスやります!


店長: OK。


奈々未: 守里君、オムライス手伝う。


守里: ホールは大丈夫ですか?


奈々未: うん。一旦落ち着いたみたいだから。


守里: なら、お願いします。


◇◇◇


数時間後…



珠美: チョコパフェとバナナパフェ、バナナジュースと、いちごミルクです!


守里: はーい。珠美、こっち持って行って。


珠美: Aさんと、4番さんですね。


守里: うん。


珠美: 持って行きます!


店長: 今日はパフェの注文が多い。


守里: どうしてでしょう。


奈々未: どうやら、ここのパフェが美味しいって、評判になってるみたいですよ。


店長: え?本当?


奈々未: はい。さっきお客さんが話してました。


店長: 嬉しいな~手が動く笑


守里: ですね笑。ペースあげていきましょう。


店長: うん。橘さん、これ1番さん。


奈々未: 了解です。


守里: よし、チョコパフェできました。


店長: ちょっと待ってね~っと、はい!できた。


守里: 僕が持っていきます。


店長: よろしく。


守里: お待たせしました、チョコパフェとバナナパフェ、いちごミルクにバナナジュースです。ごゆっくりどうぞ。


「注文良いですか?」


守里: あ、はい!


珠美: 先輩、珠美が行きます。あと、5番さん、ドーナツの盛り合わせとコーラ2つです。


守里: 了解。


珠美: ご注文伺います!


守里: 店長、ドーナツの盛り合わせ来ました。


店長: OK~


奈々未: またのご来店お待ちしております。


珠美: 先輩、いちごのパンケーキとリンゴパイ、ホットミルク、アイスコーヒーです!


守里: はーい。


店長: これで、今いるお客さんの注文は全部かな?


珠美: えーっと、今2番さんがお帰りになったから…はい、そうです!


店長: 分かった。中村さん、ドリンクお願いしていい?


珠美: もちろんです!


店長: 僕はドーナツやるから、森崎君、あとのよろしく。


守里: はい!




数分後…



守里: ふぅ…これで落ち着いた?かな…


店長: まだ、お昼時じゃないからね笑


守里: 歴代最高記録じゃないですか?このお客さんの入り方は。


店長: うん笑。でもこれが続くとなると…今日が、全員いる日で良かった。


守里: お店が広いから、お客さんを入れられないってことはないですけど、捌ききれないですね…バイト増やします?


店長: それが良いかも。


守里: これで増やして、お客さんがまたあんまり来なくなったら、アレですけど笑


店長: 笑、そうなったら悲しい。


守里: にしても、商店街の掲示板効果、ヤバいです笑


店長: ほんと、それだね笑


奈々未: 貼らなきゃ良かった…


店長: まぁまぁ笑。お客さんが来てくれることは、嬉しいことなんだから。


守里: 奈々未さん。お客さん、どんな感じですか?


奈々未: やっぱり、ポスターを見て来てくださった方が多いみたい。あとはなんか、噂を聞きつけて、みたいな話も聞いたわよ。


守里: 噂?


奈々未: お客さんのどなたかが、流してくれたものだと思う。きっと。


店長: ありがたいね~


珠美: またのご来店お待ちしております!!


奈々未: いや~ほんと、珠美ちゃんがいてくれて助かる笑


店長: あの元気な声で、こっちも元気が湧いてくるよ笑


守里: ま、そうですね。


奈々未: 笑


店長: よし、そろそろお昼時だから、みんな頑張ろう!


守里: はい!


奈々未: はい。




しばらくして…



奈々未: ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。



ガチャ


午後2時、ようやく、お店の中にお客さんがいなくなった。



守里: やっと…


店長: 久しぶりに体力が尽きかけた笑


奈々未: 珠美ちゃん、片付け終わったら、一旦休もう。


珠美: 了解です!


店長: 中村さん、元気…


守里: アイツの取り柄ですから…


奈々未: これ、お願いします。


店長: うん。


守里: ふぅ…僕が残りますから、奈々未さんと珠美は裏で休んでください。


奈々未: いや、私が…


守里: 大丈夫です。おそらく、もう来ませんから。


奈々未: …笑、ありがと。珠美ちゃん。


珠美: はーい、失礼しま~す!



こうして、お客さんが途切れたところで、奈々未と珠美が休憩に入った。



to be continued



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

職業ガチャで外れ職引いたけど、ダンジョン主に拾われて成り上がります

チャビューヘ
ファンタジー
いいね、ブックマークで応援いつもありがとうございます! ある日突然、クラス全員が異世界に召喚された。 この世界では「職業ガチャ」で与えられた職業がすべてを決める。勇者、魔法使い、騎士――次々と強職を引き当てるクラスメイトたち。だが俺、蒼井拓海が引いたのは「情報分析官」。幼馴染の白石美咲は「清掃員」。 戦闘力ゼロ。 「お前らは足手まといだ」「誰もお荷物を抱えたくない」 親友にすら見捨てられ、パーティ編成から弾かれた俺たちは、たった二人で最低難易度ダンジョンに挑むしかなかった。案の定、モンスターに追われ、逃げ惑い――挙句、偶然遭遇したクラスメイトには囮として利用された。 「感謝するぜ、囮として」 嘲笑と共に去っていく彼ら。絶望の中、俺たちは偶然ダンジョンの最深部へ転落する。 そこで出会ったのは、銀髪の美少女ダンジョン主・リリア。 「あなたたち……私のダンジョンで働かない?」 情報分析でダンジョン構造を最適化し、清掃で魔力循環を改善する。気づけば生産効率は30%向上し、俺たちは魔王軍の特別顧問にまで成り上がっていた。 かつて俺たちを見下したクラスメイトたちは、ダンジョン攻略で消耗し、苦しんでいる。 見ろ、これが「外れ職」の本当の力だ――逆転と成り上がり、そして痛快なざまぁ劇が、今始まる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

まほカン

jukaito
ファンタジー
ごく普通の女子中学生だった結城かなみはある日両親から借金を押し付けられた黒服の男にさらわれてしまう。一億もの借金を返済するためにかなみが選ばされた道は、魔法少女となって会社で働いていくことだった。 今日もかなみは愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミとなって悪の秘密結社と戦うのであった!新感覚マジカルアクションノベル! ※基本1話完結なのでアニメを見る感覚で読めると思います。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...