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第5章 夏休み編
第171話「いつもの夏祭り 前編」
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夏祭り当日
守里の家
守里: いってらっしゃい、美月。
美月: 守里も…日向子と楽しむんだよ!
守里: うん笑。そっちも香蓮と楽しんで。
美月: もちろん!
結真: いってらっしゃい。
美月: いってきます!
そう言って、美月が家を出て行く。
結真: 守里もあと少ししたら、出るんでしょ?
守里: うん。あと30分後かな。
結真: 結局、日向子ちゃんと2人で行くことになったんだよね笑
守里: なんか、みんな予定が合わなくて。
結真: 美月は梅ちゃんに誘われたからだけど、守里達との約束の方が早かったんでしょ?
守里: そうだけど、美月を誘うためにって、僕にまで予定とかその他諸々聞いてきたからさ、さすがに香蓮が可哀想だと思ってね。
結真: あ~なるほど。
守里: それに、美月には、香蓮との時間を大切に欲しいし。
結真: そっか笑
元々、守里は、日向子と美月と一緒に夏祭りに行くことになっていたのだが、美月は梅澤と一緒に行くことになり、日向子と2人で行くこととなった。
それを聞いた日向子は、他の子を誘おうとしたのだが、飛香はバイトがあり、祐希はバイト後で寝たいとのことで、断られてしまった。
桜達1年生組や、蓮花達の中学3年生組は、日向子が誘う前に、そのグループだけで、一緒に行くことを決めていたため、無理やり一緒に行こうとした日向子を、守里が止め、断念。
そして、春時は一緒に行くことになっていたのだが、当日の朝、風邪をひいた?とのことで、行けなくなり、結果、守里と日向子の2人だけで夏祭りに行くことになったのだ。
守里: 結真姉さんは、奈々未さんと羽村さんと一緒に行くんだよね?
結真: そうよ。花火が上がる時にちょろっとだけだけど…まぁ、さゆりんがいるから大量に食べ物は買うことになるかな笑
守里: 羽村さんって大食い?
結真: 超大食い。梅ちゃんより食べるんじゃない?
守里: それはすごい…
結真: 私はもう慣れちゃったけど、その食べっぷりを見たら、守里も絶対に驚く笑
守里: 見てみたいな~笑
結真: 結局、さゆりんとだけ、ずっと会えてないもんね笑
守里: 声だけは聞いたことあるんだけど。
結真: どこで?
守里: えーっと…
もう奈々未さんは、プレゼントを渡したみたいだし、話しちゃって良いよね?
こういう時こそ、奈々未さんの遠隔読心とテレパシーお願いします!!
話しても良いですよね?!奈々未さん!
「別に良いわよ。」
ありがとうございます!
守里: この前、結真姉さんの誕生日プレゼントを買うために、奈々未さんとお買い物に行った時に、その羽村さんと電話したんだ。
結真: え?ななみんと?
守里: うん。奈々未さんに無理やり…
「無理やり?」
ここは読まなくていいですって!
守里: いや、誘われて、一緒に行ったんだ。
結真: へぇ~初耳。まぁ、その時にさゆりんと電話したってことか。
守里: そう。
結真: どうだった?
守里: 元気な人だなって思ったよ。あとは声が可愛かった。
結真: ふ~ん笑。今日、さゆりんに言っとく。絶対喜ぶから笑
守里: マジ?
結真: 大マジ笑
守里: まぁいっか笑
結真: 笑、それにしても、浴衣か~カッコいい!
守里: ありがとう。
結真: 恒例?
守里: 夏祭りは基本そうだね。日向子は毎年、浴衣を着て来るから、僕も合わせないとってことで。
結真: 日向子ちゃんも浴衣なんだ~なんか良いな~
守里: 小さい時からずっと。だから、日向子の成長と共に、浴衣が変わっていくのも見てるんだよ笑
結真: そうなんだ笑。ってことは、今年は去年と同じ?
守里: 多分、そうだと思うけど。
結真: 何色かな?
守里: 残念ながら、去年の浴衣姿は見れてないから分からないけど、一昨年は黄色だった。
結真: 黄色か~似合うね。あの明るく元気な日向子ちゃんに。
守里: うん笑
結真: となると、今年の浴衣も気になるし、夏祭りで日向子ちゃんに会いたいところだけど…
守里: じゃあ、待ち合わせする?
結真: …いや、いいや。自力で見つけるよ笑
守里: それ、絶対無理じゃない?笑、会場広いし。
結真: 頑張る。(まぁ、写真を撮っといてくれるとありがたいんだけどね笑)
そして、30分後…
守里: じゃ、いってきます。
結真: いってらっしゃい。楽しんで。
守里: うん!
ガチャ
こうして、守里は浴衣姿で、夏祭り会場である神社に向かった。
◇◇◇
夏祭り会場
守里: 日向子はまだ来てない…か。
人混みに苦戦し、集合時間ちょうどに、待ち合わせ場所に来た守里。
やっぱり、人多いな。
毎回のことだけど。
屋台も、食べ物系に、射的とか輪投げとかのゲーム系と、種類も多いし。
楽しめそうだ笑
と、鳥居のそばから、数列に並ぶ屋台を見ていると…
「おーい!!」
守里: ん?
遠くの方から聞き慣れた声が聞こえる。
「おーい!!守里!!」
守里: 来たか。
日向子: おまたせ!!!!
全力で手を振りながら、日向子が走って来る。
守里: 笑、よ、日向子。
日向子: おぉ!今年も浴衣似合ってるね!!紺色!!
守里: ありがと。日向子も、今年は水色?に桃色と黄色の花柄か。去年と同じ?
日向子: いや、今年変えたの。
守里: そっか。似合ってるよ笑
日向子: ありがとう!!
守里: 笑、じゃあ、行こっか。
日向子: うん!まずは射的だ!!!
そう言って走り出そうとした日向子を…
守里: いきなり走らない。
ギュッ
日向子: え~
手を繋いで引き止める。
守里: ほら見て、あの人の数。1回はぐれたら合流するの大変だよ。
日向子: 確かに…分かった!
守里: よし、改めてまずは、射的ね。
日向子: はーい!
2人は仲良く手を繋いで、屋台の方に向かった。
◇◇◇
射的屋
日向子: よっしゃ、あの熊とるぞ!
店員: お嬢ちゃん気合入ってるね!
日向子: もちろん!絶対とるから!おっちゃん!
店員: おう!頑張ってみな笑。ほら、1回7発。
守里: よく狙うんだよ、日向子。
う~ん、あの大きいぬいぐるみを倒すのは、ちょっと無理がありそうだ。
あの店員のおっちゃんも、なんというか嬉しさと哀れみの混じったような目で日向子を見てるし。
日向子: 行くよ~
パンッ!!
1発目は、ぬいぐるみの横をすり抜ける。
パンッ!!
2発目は、ぬいぐるみを掠る。
日向子: もうちょっと右か…
パンッ!!
コツン
日向子: 当たった!けど…
3発目は、熊のぬいぐるみの胴体に当たったが、弾かれる。
守里: 頭、狙ってみたら?
日向子: う~ん、可哀想だけど、しょうがないね。
パンッ!!
コツン
4発目は、守里がアドバイスした通りに、熊のぬいぐるみの脳天に直撃するが…
日向子: 中々手強いな…
守里: …
これは無理だろ。
店員: お、お嬢ちゃん、他のやつ狙った方が…
日向子: 嫌だ!絶対とる!
パンッ!!
コツン
パンッ!!
コツン
5発目、6発目も同じく頭に当たるが、ビクともしなかった。
日向子: …
守里: ほら、日向子、下にあるお菓子とか。
店員: そうそう、彼氏さんの言う通りだよ。だって…(重いし、何より固定を…)
日向子: 嫌だね。私はやる!
守里: はぁ…
こうなったら絶対聞かないからな…
おそらく、最後の1発でも倒せないし、そのまま何度も挑戦しそうだから、今のうちに手立てを…
守里は、日向子の気を引けるものがないか、周りを見渡す。
日向子: ふぅ…
守里: …お、良いの発見笑
日向子: よし…
パンッ!!
コツン
日向子: …
守里: …
店員: …
日向子: あぁーー!!!もう1回やる!!
店員: いや、あのね、お嬢ちゃん、その…
守里: 日向子、あっちに駄菓子の屋台あるよ。
日向子: え?駄菓子?!
守里: 行かない?
日向子: 行く!!
守里が指さした方向に、日向子が振り向く。
店員: ほっ…
守里: 笑、さすがに固定は外してくださいね。
店員: あ…はい…
日向子: 守里!早く!!
守里: はいはい笑
to be continued
守里の家
守里: いってらっしゃい、美月。
美月: 守里も…日向子と楽しむんだよ!
守里: うん笑。そっちも香蓮と楽しんで。
美月: もちろん!
結真: いってらっしゃい。
美月: いってきます!
そう言って、美月が家を出て行く。
結真: 守里もあと少ししたら、出るんでしょ?
守里: うん。あと30分後かな。
結真: 結局、日向子ちゃんと2人で行くことになったんだよね笑
守里: なんか、みんな予定が合わなくて。
結真: 美月は梅ちゃんに誘われたからだけど、守里達との約束の方が早かったんでしょ?
守里: そうだけど、美月を誘うためにって、僕にまで予定とかその他諸々聞いてきたからさ、さすがに香蓮が可哀想だと思ってね。
結真: あ~なるほど。
守里: それに、美月には、香蓮との時間を大切に欲しいし。
結真: そっか笑
元々、守里は、日向子と美月と一緒に夏祭りに行くことになっていたのだが、美月は梅澤と一緒に行くことになり、日向子と2人で行くこととなった。
それを聞いた日向子は、他の子を誘おうとしたのだが、飛香はバイトがあり、祐希はバイト後で寝たいとのことで、断られてしまった。
桜達1年生組や、蓮花達の中学3年生組は、日向子が誘う前に、そのグループだけで、一緒に行くことを決めていたため、無理やり一緒に行こうとした日向子を、守里が止め、断念。
そして、春時は一緒に行くことになっていたのだが、当日の朝、風邪をひいた?とのことで、行けなくなり、結果、守里と日向子の2人だけで夏祭りに行くことになったのだ。
守里: 結真姉さんは、奈々未さんと羽村さんと一緒に行くんだよね?
結真: そうよ。花火が上がる時にちょろっとだけだけど…まぁ、さゆりんがいるから大量に食べ物は買うことになるかな笑
守里: 羽村さんって大食い?
結真: 超大食い。梅ちゃんより食べるんじゃない?
守里: それはすごい…
結真: 私はもう慣れちゃったけど、その食べっぷりを見たら、守里も絶対に驚く笑
守里: 見てみたいな~笑
結真: 結局、さゆりんとだけ、ずっと会えてないもんね笑
守里: 声だけは聞いたことあるんだけど。
結真: どこで?
守里: えーっと…
もう奈々未さんは、プレゼントを渡したみたいだし、話しちゃって良いよね?
こういう時こそ、奈々未さんの遠隔読心とテレパシーお願いします!!
話しても良いですよね?!奈々未さん!
「別に良いわよ。」
ありがとうございます!
守里: この前、結真姉さんの誕生日プレゼントを買うために、奈々未さんとお買い物に行った時に、その羽村さんと電話したんだ。
結真: え?ななみんと?
守里: うん。奈々未さんに無理やり…
「無理やり?」
ここは読まなくていいですって!
守里: いや、誘われて、一緒に行ったんだ。
結真: へぇ~初耳。まぁ、その時にさゆりんと電話したってことか。
守里: そう。
結真: どうだった?
守里: 元気な人だなって思ったよ。あとは声が可愛かった。
結真: ふ~ん笑。今日、さゆりんに言っとく。絶対喜ぶから笑
守里: マジ?
結真: 大マジ笑
守里: まぁいっか笑
結真: 笑、それにしても、浴衣か~カッコいい!
守里: ありがとう。
結真: 恒例?
守里: 夏祭りは基本そうだね。日向子は毎年、浴衣を着て来るから、僕も合わせないとってことで。
結真: 日向子ちゃんも浴衣なんだ~なんか良いな~
守里: 小さい時からずっと。だから、日向子の成長と共に、浴衣が変わっていくのも見てるんだよ笑
結真: そうなんだ笑。ってことは、今年は去年と同じ?
守里: 多分、そうだと思うけど。
結真: 何色かな?
守里: 残念ながら、去年の浴衣姿は見れてないから分からないけど、一昨年は黄色だった。
結真: 黄色か~似合うね。あの明るく元気な日向子ちゃんに。
守里: うん笑
結真: となると、今年の浴衣も気になるし、夏祭りで日向子ちゃんに会いたいところだけど…
守里: じゃあ、待ち合わせする?
結真: …いや、いいや。自力で見つけるよ笑
守里: それ、絶対無理じゃない?笑、会場広いし。
結真: 頑張る。(まぁ、写真を撮っといてくれるとありがたいんだけどね笑)
そして、30分後…
守里: じゃ、いってきます。
結真: いってらっしゃい。楽しんで。
守里: うん!
ガチャ
こうして、守里は浴衣姿で、夏祭り会場である神社に向かった。
◇◇◇
夏祭り会場
守里: 日向子はまだ来てない…か。
人混みに苦戦し、集合時間ちょうどに、待ち合わせ場所に来た守里。
やっぱり、人多いな。
毎回のことだけど。
屋台も、食べ物系に、射的とか輪投げとかのゲーム系と、種類も多いし。
楽しめそうだ笑
と、鳥居のそばから、数列に並ぶ屋台を見ていると…
「おーい!!」
守里: ん?
遠くの方から聞き慣れた声が聞こえる。
「おーい!!守里!!」
守里: 来たか。
日向子: おまたせ!!!!
全力で手を振りながら、日向子が走って来る。
守里: 笑、よ、日向子。
日向子: おぉ!今年も浴衣似合ってるね!!紺色!!
守里: ありがと。日向子も、今年は水色?に桃色と黄色の花柄か。去年と同じ?
日向子: いや、今年変えたの。
守里: そっか。似合ってるよ笑
日向子: ありがとう!!
守里: 笑、じゃあ、行こっか。
日向子: うん!まずは射的だ!!!
そう言って走り出そうとした日向子を…
守里: いきなり走らない。
ギュッ
日向子: え~
手を繋いで引き止める。
守里: ほら見て、あの人の数。1回はぐれたら合流するの大変だよ。
日向子: 確かに…分かった!
守里: よし、改めてまずは、射的ね。
日向子: はーい!
2人は仲良く手を繋いで、屋台の方に向かった。
◇◇◇
射的屋
日向子: よっしゃ、あの熊とるぞ!
店員: お嬢ちゃん気合入ってるね!
日向子: もちろん!絶対とるから!おっちゃん!
店員: おう!頑張ってみな笑。ほら、1回7発。
守里: よく狙うんだよ、日向子。
う~ん、あの大きいぬいぐるみを倒すのは、ちょっと無理がありそうだ。
あの店員のおっちゃんも、なんというか嬉しさと哀れみの混じったような目で日向子を見てるし。
日向子: 行くよ~
パンッ!!
1発目は、ぬいぐるみの横をすり抜ける。
パンッ!!
2発目は、ぬいぐるみを掠る。
日向子: もうちょっと右か…
パンッ!!
コツン
日向子: 当たった!けど…
3発目は、熊のぬいぐるみの胴体に当たったが、弾かれる。
守里: 頭、狙ってみたら?
日向子: う~ん、可哀想だけど、しょうがないね。
パンッ!!
コツン
4発目は、守里がアドバイスした通りに、熊のぬいぐるみの脳天に直撃するが…
日向子: 中々手強いな…
守里: …
これは無理だろ。
店員: お、お嬢ちゃん、他のやつ狙った方が…
日向子: 嫌だ!絶対とる!
パンッ!!
コツン
パンッ!!
コツン
5発目、6発目も同じく頭に当たるが、ビクともしなかった。
日向子: …
守里: ほら、日向子、下にあるお菓子とか。
店員: そうそう、彼氏さんの言う通りだよ。だって…(重いし、何より固定を…)
日向子: 嫌だね。私はやる!
守里: はぁ…
こうなったら絶対聞かないからな…
おそらく、最後の1発でも倒せないし、そのまま何度も挑戦しそうだから、今のうちに手立てを…
守里は、日向子の気を引けるものがないか、周りを見渡す。
日向子: ふぅ…
守里: …お、良いの発見笑
日向子: よし…
パンッ!!
コツン
日向子: …
守里: …
店員: …
日向子: あぁーー!!!もう1回やる!!
店員: いや、あのね、お嬢ちゃん、その…
守里: 日向子、あっちに駄菓子の屋台あるよ。
日向子: え?駄菓子?!
守里: 行かない?
日向子: 行く!!
守里が指さした方向に、日向子が振り向く。
店員: ほっ…
守里: 笑、さすがに固定は外してくださいね。
店員: あ…はい…
日向子: 守里!早く!!
守里: はいはい笑
to be continued
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