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第6章 修学旅行編
第202話「捜索開始」
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美月: ハァハァ…まだ追って来てるの?
陽芽叶: うん…
美月: なんなの?!アイツら…昨日から…
陽芽叶: …
守里のおかげで、アンチの囲いから逃げ出すことができた美月と陽芽叶は、アンチに追われながらも、春時達と待ち合わせしているバス停に向かって走っていた。
美月: ハァハァ…ヤバい、そろそろ…
陽芽叶: ……美月。
美月: なに?…ハァハァ…
陽芽叶: ここからは、1人で逃げて。
美月: は、え?
陽芽叶: 絶対に、春時達のところまで止まらないで。
美月: 何を言ってるの…って、陽芽叶!!
繋いでいた手を離し、その場に立ち止まる陽芽叶。
美月: 一緒に逃げないと!
陽芽叶: ここは、私が食い止めるから!
美月: マジで、本当に…
陽芽叶: 早く行って!!
その言葉を聞き…
美月: 絶対に陽芽叶も、守里も助けるから!!
再び、美月は走り出した。
陽芽叶: …
下位b: どうして止まった。
陽芽叶: …
下位d: 何だこの子、俺らと遊びたかったのかな?
下位e: まぁ実際に、ここで黙ってるわけだしw…少しぐらい味見しても…
そう言って、下位構成員の1人が陽芽叶の体に触ろうとするが…
下位b: やめろ。
下位e: はぁ?なんでだよ。
下位b: 俺達はあそこに連れくるようにって命令されてるんだ。手を出しても良いとは言われてない。
下位d: …確かに…
下位e: チッ…堅物が。
下位b: 大人しくついて来い。
陽芽叶: …
そうして、陽芽叶は黙って下位構成員達の指示に従うのだった。
一方、1人、逃げ続けていた美月は…
美月: ハァハァ…あ、見えた!春時ー!!!
春時: おう、美月じゃん。
川嶋: そんな走ってきて、どうしたの?笑
祐希: お土産ぐちゃぐちゃになるよ。
??: ってか、守里達は?
美月: え、香蓮?
梅澤: あぁ。
川嶋: 偶然、そこで会ってね。
美月: ちょ、ちょうど良かった!!
梅澤: 何が。
美月: 大変なの!!守里と陽芽叶が!!
春時: っ!!2人がどうしたんだ?!
美月: 昨日のアイツらに捕まっちゃったの!!
梅澤: っ!!!
川嶋: つ、捕まった?!
祐希: 本当に?
美月: グスン…
美月の大きな目から涙が溢れる。
春時: …ゆっくりで良いから、詳しく話して。
美月: …しゅ、守里は私と陽芽叶を逃がすためにって、アイツらの所に残って……陽芽叶は、私を逃がすために、追って来てた奴らに捕まっちゃった…グスン
春時: …守里が残ったところと、陽芽叶と別れた場所は分かるか?
携帯に表示したマップを、美月の前に出して尋ねる春時。
美月: 守里は…ここで…グスン……陽芽叶と別れたのは…多分、この辺だと思う…
春時: 分かった。よく逃げてきたな。あとは俺と…梅。
梅澤: もちろんだ。
春時: 俺達に任せろ。
美月: お願い春時、香蓮。2人を助け…て…
川嶋: ちょっ、美月!
美月: …
梅澤: 気絶したか……相当ストレスがかかってたんだろ。寝かせてやっといてくれ。
川嶋: 分かった…
春時: 志帆と祐希は、ここで美月と一緒にいて。
川嶋: う、うん。先生達と警察にも連絡しとく。
春時: あぁ、たの…
梅澤: いや、止めとこう。
川嶋: え?
春時: は?なんで。
梅澤: 大事にするのはマズいと思う。昨日、守里に聞いた感じだと、相手は何するか分からないタイプだろうから、下手に刺激しない方が良い。
春時: …一理あるな。志帆、先生と警察に連絡するのは無しだ。
川嶋: うん…
梅澤: じゃあ行くぞ。
春時: おう。
祐希: ……梅。
守里と陽芽叶を探しに行こうとした梅澤を、祐希が引き止める。
梅澤: なんだ?
祐希: 2人を助けるためには、どんな手段を使っても良い。何も気にしないで良いから。
梅澤: ?ま、まぁ、分かったよ。
こうして、春時と梅澤は、守里と陽芽叶を探しに行った。
10分後…
春時: 守里が残ったって場所は、この辺か…
梅澤: 怪しい奴は…いない…か?
春時: 陽芽叶さんが捕まったって場所も、何も見つからなかったし、ここで何かしらの手がかりを見つけないと…
梅澤: …チッ、人が多すぎる…
春時: ……っ!!アレは!
道の端に春時は、何かを発見する。
梅澤: どうした?!
春時: 守里のリュックだ!
梅澤: なに!
放置されていた守里の荷物を発見した2人。
春時: うん、やっぱり守里のリュックだ。
梅澤: …ここに荷物を置いて、体1つで連れ去られたってわけか……でもなんで、守里は連れ去られたんだ?あんなに強いのに……いや、それだけヤバい相手がいると考えるべきか……
と、梅澤が状況を考察している間に…
春時: これは…守里の2台目の携帯…
リュックの中から、防衛団用の携帯を取り出す。
春時: でも、これを見つけたところで、どうしようも……やっぱり2人で見つけるのは無理か…
梅澤: …ん?その携帯は…
ここで梅澤が、春時の持つ携帯に気づく。
春時: あぁ、守里の2台目の携帯だ。それよりも、警察を…
梅澤: っ!!(これがあれば、防衛団に…でも、春時にバレちまうか……)
そう考える梅澤の頭に、先程聞いた言葉が思い起こされる。
「2人を助けるためには、どんな手段を使っても良い。何も気にしないで良いから。」
梅澤: (笑、そうだよな。今は関係ねぇよな。)
春時: おい梅、聞いてるか?
梅澤: その携帯を貸せ。
春時: ん?別にいいけど…
梅澤: …うん、守里が言ってた通り、緊急通報先が護衛の人になってるな。これならいける!
春時: は?
梅澤: 春時、今からお前を私達の秘密に巻き込む。
春時: いや…
梅澤: 良いな?
春時: ちゃんと説明を…
梅澤: 守里を助けるためだ。
春時: …ふぅ……分かった。助ける手立てがあるんだな?それだけ聞かせろ。
梅澤: あぁ。確実に事態は好転するはずだ。最高の助っ人達が来てくれるから。
春時: じゃあ頼む。
梅澤: おう。
そうして梅澤は、防衛団用の携帯を通して、森田に電話をかけるのだった。
その頃、森田達は、祇園商店街にあるカフェの中に入っていた。
森田: お、これ美味いなモグモグ
矢口: 絶品だモグモグ…お土産に買って行ったらどうだ?
森田: おう。
矢口: ってか、坊ちゃん動かないな。かれこれ15分ぐらい止まったままだ。
森田: お土産選びに長考してるんだろう。おそらく、怖い相手へのお土産を。
矢口: かもな笑
と、タブレットを見ていた2人だったが…
ブーブー
森田: ん?坊ちゃんの携帯から?
矢口: 何かあったんじゃないのか?!
ピ
森田 T: どうされましたか、坊ちゃん!
梅澤 T: 突然すみません、守里の護衛の方ですよね?!
森田 T: え?女性の声…
梅澤 T: 梅澤…梅刺奴欺です!
森田 T: あぁ!それで、どうされたんですか?坊ちゃんの携帯から…
梅澤 T: 大変なんです!守里と、もう1人生徒がアンチに攫われました!!
森田 T: は、攫われた?!
ガシャンッ!!
予想外の言葉に、勢いよく立ち上がる森田。
ガヤガヤ
森田: …先出るから、会計頼んだ。
矢口: 分かった。
森田 T: 詳しく状況を聞かせて下さい。
梅澤 T: はい…
店を出て、落ち着いた森田は、梅澤から状況を聞き…
森田 T: 分かりました。連絡ありがとうございます。ここからは、我々にお任せ下さい。
梅澤 T: いえ、私達も協力します。
森田 T: 危険です。
梅澤 T: もう仲間が危険な目に遭ってるのに、黙ってられません。
森田 T: …分かりました。ここまで事態に気づけなかった私が言うのもなんですが、梅刺奴欺と、坊ちゃんの相棒の力を信じます。
梅澤 T: ありがとうございます!
森田 T: では、すぐに合流しましょう。そこで待機していて下さい。
梅澤 T: はい!
ピ
矢口: なんだって?
森田: 本部に連絡。坊ちゃんがアンチに連れ去られた。
矢口: っ!!マジかよ…
森田: …なんとしてでも助けるぞ。
矢口: おう!
森田: まずは、協力者達と合流だ。それまでに本部への連絡を済ませ、京都にいる団員全員で捜索を開始する。
矢口: 了解!
防衛団の2人が走り出す。
森田: (坊ちゃん、すみません…絶対に助けます!)
矢口: 本部への連絡が終わった。
森田: あぁ。あと20秒で、協力者達の元に着くはずだ。
矢口: その協力者ってのは…
プルルル
森田: ん?……椎名さんだ…
ピ
森田 T: もしも…
椎名 T: ちょっと!!!守里が連れ去られたって、どう言うことなのよ!!!!
森田 T: す、すみません!!!!
椎名 T: それを防ぐのが、護衛の仕事でしょうが!!!!
森田 T: 本当に申し訳ないです!!
椎名 T: ……すぐに見つけるから、助け出すのは頼んだよ。
森田 T: はい!!
椎名 T: そこで、この失態を少しでも払拭しろ!!!
森田 T: はい!!!
ピ
矢口: 急ぐぞ…
森田: あぁ………いた。
矢口: …協力者って、梅澤さんと木村君のことだったのか。
護衛の2人と梅澤、春時が合流する。
森田: 梅澤さん。
梅澤: あ、守里の護衛の人…
春時: 誰…
森田: 話は後です。今、こちらで坊ちゃんを捜索していますので、私達はこの辺に手がかりがないか、探します。
梅澤: 分かりました。
春時: …あなた達は、守里の味方なんですか?
森田: そうです。
矢口: こんな状況になるまで気づかなかった俺達が言うのは、おかしいっすけど、信じて下さい。
春時: …
梅澤: 春時。
春時: 守里の秘密かボソッ……了解です。一緒に守里と陽芽叶さんを助けましょう。
森田: はい。
矢口: もちろんっす。
こうして、防衛団による守里と陽芽叶の捜索が始まったのだった。
to be continued
陽芽叶: うん…
美月: なんなの?!アイツら…昨日から…
陽芽叶: …
守里のおかげで、アンチの囲いから逃げ出すことができた美月と陽芽叶は、アンチに追われながらも、春時達と待ち合わせしているバス停に向かって走っていた。
美月: ハァハァ…ヤバい、そろそろ…
陽芽叶: ……美月。
美月: なに?…ハァハァ…
陽芽叶: ここからは、1人で逃げて。
美月: は、え?
陽芽叶: 絶対に、春時達のところまで止まらないで。
美月: 何を言ってるの…って、陽芽叶!!
繋いでいた手を離し、その場に立ち止まる陽芽叶。
美月: 一緒に逃げないと!
陽芽叶: ここは、私が食い止めるから!
美月: マジで、本当に…
陽芽叶: 早く行って!!
その言葉を聞き…
美月: 絶対に陽芽叶も、守里も助けるから!!
再び、美月は走り出した。
陽芽叶: …
下位b: どうして止まった。
陽芽叶: …
下位d: 何だこの子、俺らと遊びたかったのかな?
下位e: まぁ実際に、ここで黙ってるわけだしw…少しぐらい味見しても…
そう言って、下位構成員の1人が陽芽叶の体に触ろうとするが…
下位b: やめろ。
下位e: はぁ?なんでだよ。
下位b: 俺達はあそこに連れくるようにって命令されてるんだ。手を出しても良いとは言われてない。
下位d: …確かに…
下位e: チッ…堅物が。
下位b: 大人しくついて来い。
陽芽叶: …
そうして、陽芽叶は黙って下位構成員達の指示に従うのだった。
一方、1人、逃げ続けていた美月は…
美月: ハァハァ…あ、見えた!春時ー!!!
春時: おう、美月じゃん。
川嶋: そんな走ってきて、どうしたの?笑
祐希: お土産ぐちゃぐちゃになるよ。
??: ってか、守里達は?
美月: え、香蓮?
梅澤: あぁ。
川嶋: 偶然、そこで会ってね。
美月: ちょ、ちょうど良かった!!
梅澤: 何が。
美月: 大変なの!!守里と陽芽叶が!!
春時: っ!!2人がどうしたんだ?!
美月: 昨日のアイツらに捕まっちゃったの!!
梅澤: っ!!!
川嶋: つ、捕まった?!
祐希: 本当に?
美月: グスン…
美月の大きな目から涙が溢れる。
春時: …ゆっくりで良いから、詳しく話して。
美月: …しゅ、守里は私と陽芽叶を逃がすためにって、アイツらの所に残って……陽芽叶は、私を逃がすために、追って来てた奴らに捕まっちゃった…グスン
春時: …守里が残ったところと、陽芽叶と別れた場所は分かるか?
携帯に表示したマップを、美月の前に出して尋ねる春時。
美月: 守里は…ここで…グスン……陽芽叶と別れたのは…多分、この辺だと思う…
春時: 分かった。よく逃げてきたな。あとは俺と…梅。
梅澤: もちろんだ。
春時: 俺達に任せろ。
美月: お願い春時、香蓮。2人を助け…て…
川嶋: ちょっ、美月!
美月: …
梅澤: 気絶したか……相当ストレスがかかってたんだろ。寝かせてやっといてくれ。
川嶋: 分かった…
春時: 志帆と祐希は、ここで美月と一緒にいて。
川嶋: う、うん。先生達と警察にも連絡しとく。
春時: あぁ、たの…
梅澤: いや、止めとこう。
川嶋: え?
春時: は?なんで。
梅澤: 大事にするのはマズいと思う。昨日、守里に聞いた感じだと、相手は何するか分からないタイプだろうから、下手に刺激しない方が良い。
春時: …一理あるな。志帆、先生と警察に連絡するのは無しだ。
川嶋: うん…
梅澤: じゃあ行くぞ。
春時: おう。
祐希: ……梅。
守里と陽芽叶を探しに行こうとした梅澤を、祐希が引き止める。
梅澤: なんだ?
祐希: 2人を助けるためには、どんな手段を使っても良い。何も気にしないで良いから。
梅澤: ?ま、まぁ、分かったよ。
こうして、春時と梅澤は、守里と陽芽叶を探しに行った。
10分後…
春時: 守里が残ったって場所は、この辺か…
梅澤: 怪しい奴は…いない…か?
春時: 陽芽叶さんが捕まったって場所も、何も見つからなかったし、ここで何かしらの手がかりを見つけないと…
梅澤: …チッ、人が多すぎる…
春時: ……っ!!アレは!
道の端に春時は、何かを発見する。
梅澤: どうした?!
春時: 守里のリュックだ!
梅澤: なに!
放置されていた守里の荷物を発見した2人。
春時: うん、やっぱり守里のリュックだ。
梅澤: …ここに荷物を置いて、体1つで連れ去られたってわけか……でもなんで、守里は連れ去られたんだ?あんなに強いのに……いや、それだけヤバい相手がいると考えるべきか……
と、梅澤が状況を考察している間に…
春時: これは…守里の2台目の携帯…
リュックの中から、防衛団用の携帯を取り出す。
春時: でも、これを見つけたところで、どうしようも……やっぱり2人で見つけるのは無理か…
梅澤: …ん?その携帯は…
ここで梅澤が、春時の持つ携帯に気づく。
春時: あぁ、守里の2台目の携帯だ。それよりも、警察を…
梅澤: っ!!(これがあれば、防衛団に…でも、春時にバレちまうか……)
そう考える梅澤の頭に、先程聞いた言葉が思い起こされる。
「2人を助けるためには、どんな手段を使っても良い。何も気にしないで良いから。」
梅澤: (笑、そうだよな。今は関係ねぇよな。)
春時: おい梅、聞いてるか?
梅澤: その携帯を貸せ。
春時: ん?別にいいけど…
梅澤: …うん、守里が言ってた通り、緊急通報先が護衛の人になってるな。これならいける!
春時: は?
梅澤: 春時、今からお前を私達の秘密に巻き込む。
春時: いや…
梅澤: 良いな?
春時: ちゃんと説明を…
梅澤: 守里を助けるためだ。
春時: …ふぅ……分かった。助ける手立てがあるんだな?それだけ聞かせろ。
梅澤: あぁ。確実に事態は好転するはずだ。最高の助っ人達が来てくれるから。
春時: じゃあ頼む。
梅澤: おう。
そうして梅澤は、防衛団用の携帯を通して、森田に電話をかけるのだった。
その頃、森田達は、祇園商店街にあるカフェの中に入っていた。
森田: お、これ美味いなモグモグ
矢口: 絶品だモグモグ…お土産に買って行ったらどうだ?
森田: おう。
矢口: ってか、坊ちゃん動かないな。かれこれ15分ぐらい止まったままだ。
森田: お土産選びに長考してるんだろう。おそらく、怖い相手へのお土産を。
矢口: かもな笑
と、タブレットを見ていた2人だったが…
ブーブー
森田: ん?坊ちゃんの携帯から?
矢口: 何かあったんじゃないのか?!
ピ
森田 T: どうされましたか、坊ちゃん!
梅澤 T: 突然すみません、守里の護衛の方ですよね?!
森田 T: え?女性の声…
梅澤 T: 梅澤…梅刺奴欺です!
森田 T: あぁ!それで、どうされたんですか?坊ちゃんの携帯から…
梅澤 T: 大変なんです!守里と、もう1人生徒がアンチに攫われました!!
森田 T: は、攫われた?!
ガシャンッ!!
予想外の言葉に、勢いよく立ち上がる森田。
ガヤガヤ
森田: …先出るから、会計頼んだ。
矢口: 分かった。
森田 T: 詳しく状況を聞かせて下さい。
梅澤 T: はい…
店を出て、落ち着いた森田は、梅澤から状況を聞き…
森田 T: 分かりました。連絡ありがとうございます。ここからは、我々にお任せ下さい。
梅澤 T: いえ、私達も協力します。
森田 T: 危険です。
梅澤 T: もう仲間が危険な目に遭ってるのに、黙ってられません。
森田 T: …分かりました。ここまで事態に気づけなかった私が言うのもなんですが、梅刺奴欺と、坊ちゃんの相棒の力を信じます。
梅澤 T: ありがとうございます!
森田 T: では、すぐに合流しましょう。そこで待機していて下さい。
梅澤 T: はい!
ピ
矢口: なんだって?
森田: 本部に連絡。坊ちゃんがアンチに連れ去られた。
矢口: っ!!マジかよ…
森田: …なんとしてでも助けるぞ。
矢口: おう!
森田: まずは、協力者達と合流だ。それまでに本部への連絡を済ませ、京都にいる団員全員で捜索を開始する。
矢口: 了解!
防衛団の2人が走り出す。
森田: (坊ちゃん、すみません…絶対に助けます!)
矢口: 本部への連絡が終わった。
森田: あぁ。あと20秒で、協力者達の元に着くはずだ。
矢口: その協力者ってのは…
プルルル
森田: ん?……椎名さんだ…
ピ
森田 T: もしも…
椎名 T: ちょっと!!!守里が連れ去られたって、どう言うことなのよ!!!!
森田 T: す、すみません!!!!
椎名 T: それを防ぐのが、護衛の仕事でしょうが!!!!
森田 T: 本当に申し訳ないです!!
椎名 T: ……すぐに見つけるから、助け出すのは頼んだよ。
森田 T: はい!!
椎名 T: そこで、この失態を少しでも払拭しろ!!!
森田 T: はい!!!
ピ
矢口: 急ぐぞ…
森田: あぁ………いた。
矢口: …協力者って、梅澤さんと木村君のことだったのか。
護衛の2人と梅澤、春時が合流する。
森田: 梅澤さん。
梅澤: あ、守里の護衛の人…
春時: 誰…
森田: 話は後です。今、こちらで坊ちゃんを捜索していますので、私達はこの辺に手がかりがないか、探します。
梅澤: 分かりました。
春時: …あなた達は、守里の味方なんですか?
森田: そうです。
矢口: こんな状況になるまで気づかなかった俺達が言うのは、おかしいっすけど、信じて下さい。
春時: …
梅澤: 春時。
春時: 守里の秘密かボソッ……了解です。一緒に守里と陽芽叶さんを助けましょう。
森田: はい。
矢口: もちろんっす。
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