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第7章 文化祭編
第229話「タイプの違うメイドさん」
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午前にシフトが入っている面々で、リハーサルを初めて30分が経過し…
東野: はい!!2組とも、お客さんがいなくなったところで、終了!!みんなお疲れ様!30分後から、午後の前半にシフトが入ってる人達でやるから、準備しといて!
「はい!」
守里: ふぅ……一旦休憩だ。
料理女子1: おつかれ笑
料理女子2: やっぱ、森崎君がいると安心だわ。
守里: いやいや、みんなの方こそだよ。お疲れ様。
料理女子1: フフ笑(これが守里君クオリティだよね~)
料理女子2: (さすが、2年の美女達が群がる男だ笑)
守里: よし、一旦出よう。
料理女子1: うん。
料理女子2: 森崎君は、次もここなんだよね?
守里: そうだよ。だから、休憩が終わったら、また戻ってくる。
料理女子1: そっか。頑張ってね。
料理女子2: 任せたよ笑
守里: 笑、うん。
軽く道具を片付けて、守里達はキッチンを出た。
陽芽叶: あ、守里!
すると、すぐさま陽芽叶に声をかけられる。
守里: ん、どうした?ってまだメイド服なの?
陽芽叶: さっき言ったじゃん、感想聞かせてって。
料理女子1: 笑、私達は退散しよう。
料理女子2: うん笑
守里: あぁ、そう言えばそうだった。
陽芽叶: で、どう?
メイド服を見せるように、くるりとその場で回る。
守里: 笑、めちゃくちゃ可愛いよ。ツインテールも似合ってて、まさに本場のメイドさんって感じ。
陽芽叶: 笑、ありがと。すごく嬉しい。
守里: そう笑
陽芽叶: 守里の執事姿も楽しみにしてる!初日は、午後の後半だよね?
守里: うん。
陽芽叶: 初日は私もシフト入ってるから、お客さんにはなれないけど、文化祭中のどこかのタイミングで、絶対にお客さんとして行くから!
守里: なんか恥ずかしいな笑
陽芽叶: とか言って、始まったらプロみたいな動きをするんでしょ?笑
守里: いやいや笑。ってか、プロって本物の執事さんってこと?
陽芽叶: まぁ、そうなるね。
と話していると…
日向子: あ!いた!!守里!!
2組の教室に、日向子が駆け込んでくる。
守里: こら、日向子。飲食店で走るのは厳禁だぞ。それにメイド服も汚れるし。
日向子: ごめんなさい!
守里: うん、分かればよろしい。それで、何の用?日向子は、初日はもう、お仕事終わりのはずだけど。
日向子: いや~守里にメイドさんの姿を見せたくてさ~
守里: 笑、なんだそれか。うん、ものすごく可愛いよ。この前の浴衣姿も良かったけど、メイド服もかなり良い。
日向子: え~なら、次の夏祭りはメイド服で行っちゃおうかな~
守里: それは違うよ。
陽芽叶: 隣で聞いてた私もそう思う。
日向子: 陽芽叶ちゃんまで……なら着ない!!
守里: うん。はい、じゃあ2人とも着替えておいで。
日向子: はーい!
陽芽叶: 日向子、行こ。
守里: 笑
2人が更衣室に向かうのを見送り、守里は一旦、教室の外へ。
璃勇: 守里。
守里: あ、璃勇君。1組の方に行ってたんだ。
璃勇: うん。(なんか初めて名前を呼ばれたような気が…)
守里: 初日の午前だと……春時も雅史君も1組のホールだったよね?
璃勇: そうだよ。2人とも良い働きっぷりだった笑
守里: そうなんだ笑。僕もどこかで見に行かないと…って、璃勇君は誰を選んだの?
璃勇: 南雲さんにしたよ。
守里: へぇ~どうだった?ちゃんとやってた?
璃勇: 笑、親の心配の仕方じゃん。
守里: だって、心配なんだもん。
璃勇: 大丈夫。南雲さんはバッチリだったよ。あの感じだったら、本番もたくさんお客さんが来るんじゃないかな笑
守里: そっか。なら良かった。
璃勇: 守里は次は?
守里: そのまま2組のキッチン。
璃勇: じゃあ、次は2組の方に行くね。
守里: 笑、美味しい料理を提供するよ。
璃勇: うわぁ~守里の料理は絶品って噂だからな~楽しみで仕方ない笑
守里: めちゃくちゃハードル上げるじゃん笑
璃勇: 笑……あ、僕はそろそろ行くから、守里は後ろの対応をしな笑
そう言って、璃勇はその場から去る。
守里: え?
璃勇が言い残した通りに、守里が後ろを向くと…
美月: ご主人様~美月ちゃんのメイド姿、似合ってますか~?♡
あざとオーラ全開かつ、上目遣いの美月と…
飛香: ご、ご主人様…ど、どうですか…///
少し、たどたどしく、顔を赤らめている飛香と…
祐希: 守里…あ、ご主人様だった。ふぁ~あ……祐希の服どう?
眠たそうに欠伸をしながら、自身の姿を確認している祐希。
この3人が立っていた。
守里: おぉ…
「やっば……あのキャラのメイドはまた別の破壊力があるな…」
「あんなのを直接至近距離で喰らって、よく普通にしてられるな、守里。俺だったら、普通に気絶する…」
「普段ツンデレクール系の山室さんが、顔を赤らめながらメイド服を着ている……これが僕の人生のピークかもしれない…」
「きゃ~飛香ちゃん可愛い!!」
「あのちっこいメイド、仕事サボりそう……だがそれも良い!」
「え、働いていいの?……いや、あれはどう見ても、3歳児じゃん。」
美月: 私のメイド姿が可愛すぎて、声も出ないの?♡
守里: そうだね。想像以上に可愛いくて、すぐに言葉が出なかったよ。
美月: っ!!///…んもう、こっちの妄想以上の言葉で返さないで!!
守里: え?妄想?
飛香: 美月のターンは終わり!守里、私は?
美月: え~
守里: 飛香はクール系な服が似合うと思ってたけど、こういうのもすごく似合うね。可愛い。
飛香: ///あ、ありがとうゴザイマス…
美月: あ、飛香が照れてる~笑
飛香: 美月もさっき照れてただろ!
守里: はいはい、2人とも喧嘩しない……って…
祐希: zzzz
守里: 祐希、寝てんの?!
祐希: …ふぇ?
守里: 今からリハだよ!起きないと!
祐希: だって、眠いんだもん。結局、途中で注文できなくなって、守里のオムライスも食べれなかったし…
守里: あぁ、東野さんが、あまりに増えすぎたオムライスの注文を止めちゃったせいか……よし、分かった。今度、家に来て。オムライスを作ってあげるから。
祐希: え?!!!!良いの?!!!!
守里: うん。
祐希: やった!!!!なら祐希、頑張る!!!
守里: 笑、頑張って。
祐希: よっしゃ行くぞ!!
そう意気込んで、祐希は1組の教室に入って行った。
守里: ふぅ……元気になってくれて良かった。美月と飛香も教室に…
美月: ねぇ、守里?♡
飛香: 分かってると思うけど…
守里: え?
美月: 私にも、オムライス、ちょ~だい?♡
飛香: もちろん、私にも。
守里: 了解笑。
美月: よし!私も元気出てきた!!!
飛香: 笑、キャラ崩れてるんだけど。
美月: あ…美月ちゃん、頑張っちゃうぞ~♡
守里: 笑
東野: そろそろ開始するから、みんな位置について!!
守里: おっと、東野プロデューサーが動き出した。早く行かないと。
飛香: うん。
美月: 守里、できるだけ美月ちゃんが担当の料理を、お願いね♡
飛香: は?
守里: う~ん、頑張ってはみるけど、期待はしないで笑
美月: やった!♡
飛香: え、頑張ってはみるの?…だったら、私のも!
美月: 笑(積極的じゃん。)
守里: 分かった。
東野: はい、そこ3人!!いつまでもイチャイチャしないよ!!
守里: イチャイチャって…
美月: ごめんなさ~い!すぐ行きます!♡
飛香: ほら、守里も行くよ。
守里: うん。
そして、守里はキッチンに、飛香と美月は入口付近の待機場所に立つ。
東野: よし。じゃあ、午後の前半のリハーサルを開始します!!
プロデューサーである東野の言葉で、リハーサルが再開した。
美月: お帰りなさい、ご主人様♡
男子生徒1: は、はい!(か、可愛すぎる…)
美月: じゃあ、魔法の言葉をかけちゃうぞ。美味しくな~れ、萌え萌えキュン!♡
男子生徒1: ふぇぇ…
美月: いってらっしゃい、ご主人様♡
男子生徒1: う、うん…(今、この世界で一番幸せなのは、俺に違いない…)
と、持ち前の演技力と可愛さで、メイド喫茶のメイドを完全にこなす美月。
飛香: お、お帰りなさい…ご主人様。
男子生徒2: おう。(山室のこんな姿は貴重だな笑)
飛香: 魔法の言葉をかけます……はぁ…おいしくなーれ、萌え萌えキュン……はぁ……さっさと食え!
男子生徒2: お、おう…(え、キャラ変?)
飛香: もう来んな、ご主人様。
男子生徒2: …(案外…悪くない。)
最初こそ照れていたが、次第に本来のクールな性格が出て、ドSメイドという新たなキャラを確立した飛香。
祐希: え~っと…お帰りなさいませ、お嬢様。
女子生徒1: うん!(やっぱ、ちっちゃくて可愛い~)
祐希: 魔法の言葉をかけます!おいしくな~れ、萌え萌えキュン!…こうで合ってる?…ジュルリ…
女子生徒1: うん、あってるよ!最高だよ!(お腹すいてるのかな?私の分で良かったら、全然食べて良いんだけど!)
祐希: また来てください!…あ、いってらっしゃいませ、お嬢様。
女子生徒1: 絶対また来る!(こりゃ一日に100は通うな。)
子供のような素直な反応に、男性ファンももちろんのこと、意外と女性ファンをつけた祐希。
この3人は、それぞれ別のキャラで、リハーサルの段階から確固たる人気を築いたのであった。
その頃、キッチンでも…
守里: よし、チョコレートパフェできた。えっと、美月だから、これ。
ニャンニャン
守里: 笑
料理男子: 守里、こっちのパンケーキ手伝ってくれ。
守里: 了解。
美月: はーい、どれですか?
守里: そのチョコパフェ。よろしく!
美月: うん!
料理女子3: 飛香ちゃんだから…
ピヨピヨ
飛香: これね。
料理女子3: うん。ちゃんと笑顔で……いや、飛香ちゃんのキャラなら、魔法の言葉の後に、ちょっと罵ってみるのもアリかも笑
飛香: 罵る?
料理女子3: そんなニヤニヤすんな!とか。
飛香: …頑張ってみる。
料理女子3: 笑、頑張れ~
料理男子: 俺はそのまま、もう1つを仕上げるから、守里はこれ持ってけ。
守里: 分かった。
午前のリハと変わらず、守里が熱心に仕事に取り組んでいたのだった。
そして30分後…
東野: はい!午後の前半も終了!30分後に午後の後半…今日最後のリハをやるから、それまでに反省をするなり、感想を言い合うなりしながら、準備してね!!
午後の前半のリハーサルが終わる。
守里: ふぅ……終わった。
料理男子: おつかれ。
守里: お疲れ様。
料理男子: やっぱ大変だな笑
守里: ね笑。明日からどれだけお客さんが来てくれるかは、分からないけど、リハよりは忙しくなるだろうからさ。
料理男子: いや、お客さんはたくさん来るよ。うん、絶対に…(だってメイドが強すぎるもん。マジでアイドルクラスだし。)
守里: 笑、そう?それなら嬉しいな。大変にはなるけど。
料理男子: 笑、頑張ろうぜ。
美月: あ、守里!
料理男子: おっと、俺はもう行くよ。
守里: うん、頑張ろう。
美月: ねぇ、守里ってば!
守里: どうしたの?
美月: どうしたのって、次執事でしょ!早く着替えに行かないと!
守里: 30分もあるんだから、そんな焦んなくても大丈夫だって笑
美月: 確かにそうだけどさ…(だって早く、守里の執事姿を見たいんだもん!!)
守里: 美月のメイド、めちゃくちゃ好評だったみたいじゃん笑
美月: え?
守里: さっき、東野さんが見に来た時に、言ってたよ。美月はうちのエースだって。
美月: へぇ~嬉しいな~
守里: 笑、僕も、そのなんて言うの、美月のメイドさんをちゃんと見てみたい。
美月: ……分かった笑
守里: よし、美月が早く行った方が良いって言ってることだし、もう行こうかな。
美月: うん!
そうして、守里と美月は教室を出て、それぞれの更衣室へと向かうのだった。
to be continued
東野: はい!!2組とも、お客さんがいなくなったところで、終了!!みんなお疲れ様!30分後から、午後の前半にシフトが入ってる人達でやるから、準備しといて!
「はい!」
守里: ふぅ……一旦休憩だ。
料理女子1: おつかれ笑
料理女子2: やっぱ、森崎君がいると安心だわ。
守里: いやいや、みんなの方こそだよ。お疲れ様。
料理女子1: フフ笑(これが守里君クオリティだよね~)
料理女子2: (さすが、2年の美女達が群がる男だ笑)
守里: よし、一旦出よう。
料理女子1: うん。
料理女子2: 森崎君は、次もここなんだよね?
守里: そうだよ。だから、休憩が終わったら、また戻ってくる。
料理女子1: そっか。頑張ってね。
料理女子2: 任せたよ笑
守里: 笑、うん。
軽く道具を片付けて、守里達はキッチンを出た。
陽芽叶: あ、守里!
すると、すぐさま陽芽叶に声をかけられる。
守里: ん、どうした?ってまだメイド服なの?
陽芽叶: さっき言ったじゃん、感想聞かせてって。
料理女子1: 笑、私達は退散しよう。
料理女子2: うん笑
守里: あぁ、そう言えばそうだった。
陽芽叶: で、どう?
メイド服を見せるように、くるりとその場で回る。
守里: 笑、めちゃくちゃ可愛いよ。ツインテールも似合ってて、まさに本場のメイドさんって感じ。
陽芽叶: 笑、ありがと。すごく嬉しい。
守里: そう笑
陽芽叶: 守里の執事姿も楽しみにしてる!初日は、午後の後半だよね?
守里: うん。
陽芽叶: 初日は私もシフト入ってるから、お客さんにはなれないけど、文化祭中のどこかのタイミングで、絶対にお客さんとして行くから!
守里: なんか恥ずかしいな笑
陽芽叶: とか言って、始まったらプロみたいな動きをするんでしょ?笑
守里: いやいや笑。ってか、プロって本物の執事さんってこと?
陽芽叶: まぁ、そうなるね。
と話していると…
日向子: あ!いた!!守里!!
2組の教室に、日向子が駆け込んでくる。
守里: こら、日向子。飲食店で走るのは厳禁だぞ。それにメイド服も汚れるし。
日向子: ごめんなさい!
守里: うん、分かればよろしい。それで、何の用?日向子は、初日はもう、お仕事終わりのはずだけど。
日向子: いや~守里にメイドさんの姿を見せたくてさ~
守里: 笑、なんだそれか。うん、ものすごく可愛いよ。この前の浴衣姿も良かったけど、メイド服もかなり良い。
日向子: え~なら、次の夏祭りはメイド服で行っちゃおうかな~
守里: それは違うよ。
陽芽叶: 隣で聞いてた私もそう思う。
日向子: 陽芽叶ちゃんまで……なら着ない!!
守里: うん。はい、じゃあ2人とも着替えておいで。
日向子: はーい!
陽芽叶: 日向子、行こ。
守里: 笑
2人が更衣室に向かうのを見送り、守里は一旦、教室の外へ。
璃勇: 守里。
守里: あ、璃勇君。1組の方に行ってたんだ。
璃勇: うん。(なんか初めて名前を呼ばれたような気が…)
守里: 初日の午前だと……春時も雅史君も1組のホールだったよね?
璃勇: そうだよ。2人とも良い働きっぷりだった笑
守里: そうなんだ笑。僕もどこかで見に行かないと…って、璃勇君は誰を選んだの?
璃勇: 南雲さんにしたよ。
守里: へぇ~どうだった?ちゃんとやってた?
璃勇: 笑、親の心配の仕方じゃん。
守里: だって、心配なんだもん。
璃勇: 大丈夫。南雲さんはバッチリだったよ。あの感じだったら、本番もたくさんお客さんが来るんじゃないかな笑
守里: そっか。なら良かった。
璃勇: 守里は次は?
守里: そのまま2組のキッチン。
璃勇: じゃあ、次は2組の方に行くね。
守里: 笑、美味しい料理を提供するよ。
璃勇: うわぁ~守里の料理は絶品って噂だからな~楽しみで仕方ない笑
守里: めちゃくちゃハードル上げるじゃん笑
璃勇: 笑……あ、僕はそろそろ行くから、守里は後ろの対応をしな笑
そう言って、璃勇はその場から去る。
守里: え?
璃勇が言い残した通りに、守里が後ろを向くと…
美月: ご主人様~美月ちゃんのメイド姿、似合ってますか~?♡
あざとオーラ全開かつ、上目遣いの美月と…
飛香: ご、ご主人様…ど、どうですか…///
少し、たどたどしく、顔を赤らめている飛香と…
祐希: 守里…あ、ご主人様だった。ふぁ~あ……祐希の服どう?
眠たそうに欠伸をしながら、自身の姿を確認している祐希。
この3人が立っていた。
守里: おぉ…
「やっば……あのキャラのメイドはまた別の破壊力があるな…」
「あんなのを直接至近距離で喰らって、よく普通にしてられるな、守里。俺だったら、普通に気絶する…」
「普段ツンデレクール系の山室さんが、顔を赤らめながらメイド服を着ている……これが僕の人生のピークかもしれない…」
「きゃ~飛香ちゃん可愛い!!」
「あのちっこいメイド、仕事サボりそう……だがそれも良い!」
「え、働いていいの?……いや、あれはどう見ても、3歳児じゃん。」
美月: 私のメイド姿が可愛すぎて、声も出ないの?♡
守里: そうだね。想像以上に可愛いくて、すぐに言葉が出なかったよ。
美月: っ!!///…んもう、こっちの妄想以上の言葉で返さないで!!
守里: え?妄想?
飛香: 美月のターンは終わり!守里、私は?
美月: え~
守里: 飛香はクール系な服が似合うと思ってたけど、こういうのもすごく似合うね。可愛い。
飛香: ///あ、ありがとうゴザイマス…
美月: あ、飛香が照れてる~笑
飛香: 美月もさっき照れてただろ!
守里: はいはい、2人とも喧嘩しない……って…
祐希: zzzz
守里: 祐希、寝てんの?!
祐希: …ふぇ?
守里: 今からリハだよ!起きないと!
祐希: だって、眠いんだもん。結局、途中で注文できなくなって、守里のオムライスも食べれなかったし…
守里: あぁ、東野さんが、あまりに増えすぎたオムライスの注文を止めちゃったせいか……よし、分かった。今度、家に来て。オムライスを作ってあげるから。
祐希: え?!!!!良いの?!!!!
守里: うん。
祐希: やった!!!!なら祐希、頑張る!!!
守里: 笑、頑張って。
祐希: よっしゃ行くぞ!!
そう意気込んで、祐希は1組の教室に入って行った。
守里: ふぅ……元気になってくれて良かった。美月と飛香も教室に…
美月: ねぇ、守里?♡
飛香: 分かってると思うけど…
守里: え?
美月: 私にも、オムライス、ちょ~だい?♡
飛香: もちろん、私にも。
守里: 了解笑。
美月: よし!私も元気出てきた!!!
飛香: 笑、キャラ崩れてるんだけど。
美月: あ…美月ちゃん、頑張っちゃうぞ~♡
守里: 笑
東野: そろそろ開始するから、みんな位置について!!
守里: おっと、東野プロデューサーが動き出した。早く行かないと。
飛香: うん。
美月: 守里、できるだけ美月ちゃんが担当の料理を、お願いね♡
飛香: は?
守里: う~ん、頑張ってはみるけど、期待はしないで笑
美月: やった!♡
飛香: え、頑張ってはみるの?…だったら、私のも!
美月: 笑(積極的じゃん。)
守里: 分かった。
東野: はい、そこ3人!!いつまでもイチャイチャしないよ!!
守里: イチャイチャって…
美月: ごめんなさ~い!すぐ行きます!♡
飛香: ほら、守里も行くよ。
守里: うん。
そして、守里はキッチンに、飛香と美月は入口付近の待機場所に立つ。
東野: よし。じゃあ、午後の前半のリハーサルを開始します!!
プロデューサーである東野の言葉で、リハーサルが再開した。
美月: お帰りなさい、ご主人様♡
男子生徒1: は、はい!(か、可愛すぎる…)
美月: じゃあ、魔法の言葉をかけちゃうぞ。美味しくな~れ、萌え萌えキュン!♡
男子生徒1: ふぇぇ…
美月: いってらっしゃい、ご主人様♡
男子生徒1: う、うん…(今、この世界で一番幸せなのは、俺に違いない…)
と、持ち前の演技力と可愛さで、メイド喫茶のメイドを完全にこなす美月。
飛香: お、お帰りなさい…ご主人様。
男子生徒2: おう。(山室のこんな姿は貴重だな笑)
飛香: 魔法の言葉をかけます……はぁ…おいしくなーれ、萌え萌えキュン……はぁ……さっさと食え!
男子生徒2: お、おう…(え、キャラ変?)
飛香: もう来んな、ご主人様。
男子生徒2: …(案外…悪くない。)
最初こそ照れていたが、次第に本来のクールな性格が出て、ドSメイドという新たなキャラを確立した飛香。
祐希: え~っと…お帰りなさいませ、お嬢様。
女子生徒1: うん!(やっぱ、ちっちゃくて可愛い~)
祐希: 魔法の言葉をかけます!おいしくな~れ、萌え萌えキュン!…こうで合ってる?…ジュルリ…
女子生徒1: うん、あってるよ!最高だよ!(お腹すいてるのかな?私の分で良かったら、全然食べて良いんだけど!)
祐希: また来てください!…あ、いってらっしゃいませ、お嬢様。
女子生徒1: 絶対また来る!(こりゃ一日に100は通うな。)
子供のような素直な反応に、男性ファンももちろんのこと、意外と女性ファンをつけた祐希。
この3人は、それぞれ別のキャラで、リハーサルの段階から確固たる人気を築いたのであった。
その頃、キッチンでも…
守里: よし、チョコレートパフェできた。えっと、美月だから、これ。
ニャンニャン
守里: 笑
料理男子: 守里、こっちのパンケーキ手伝ってくれ。
守里: 了解。
美月: はーい、どれですか?
守里: そのチョコパフェ。よろしく!
美月: うん!
料理女子3: 飛香ちゃんだから…
ピヨピヨ
飛香: これね。
料理女子3: うん。ちゃんと笑顔で……いや、飛香ちゃんのキャラなら、魔法の言葉の後に、ちょっと罵ってみるのもアリかも笑
飛香: 罵る?
料理女子3: そんなニヤニヤすんな!とか。
飛香: …頑張ってみる。
料理女子3: 笑、頑張れ~
料理男子: 俺はそのまま、もう1つを仕上げるから、守里はこれ持ってけ。
守里: 分かった。
午前のリハと変わらず、守里が熱心に仕事に取り組んでいたのだった。
そして30分後…
東野: はい!午後の前半も終了!30分後に午後の後半…今日最後のリハをやるから、それまでに反省をするなり、感想を言い合うなりしながら、準備してね!!
午後の前半のリハーサルが終わる。
守里: ふぅ……終わった。
料理男子: おつかれ。
守里: お疲れ様。
料理男子: やっぱ大変だな笑
守里: ね笑。明日からどれだけお客さんが来てくれるかは、分からないけど、リハよりは忙しくなるだろうからさ。
料理男子: いや、お客さんはたくさん来るよ。うん、絶対に…(だってメイドが強すぎるもん。マジでアイドルクラスだし。)
守里: 笑、そう?それなら嬉しいな。大変にはなるけど。
料理男子: 笑、頑張ろうぜ。
美月: あ、守里!
料理男子: おっと、俺はもう行くよ。
守里: うん、頑張ろう。
美月: ねぇ、守里ってば!
守里: どうしたの?
美月: どうしたのって、次執事でしょ!早く着替えに行かないと!
守里: 30分もあるんだから、そんな焦んなくても大丈夫だって笑
美月: 確かにそうだけどさ…(だって早く、守里の執事姿を見たいんだもん!!)
守里: 美月のメイド、めちゃくちゃ好評だったみたいじゃん笑
美月: え?
守里: さっき、東野さんが見に来た時に、言ってたよ。美月はうちのエースだって。
美月: へぇ~嬉しいな~
守里: 笑、僕も、そのなんて言うの、美月のメイドさんをちゃんと見てみたい。
美月: ……分かった笑
守里: よし、美月が早く行った方が良いって言ってることだし、もう行こうかな。
美月: うん!
そうして、守里と美月は教室を出て、それぞれの更衣室へと向かうのだった。
to be continued
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お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『25歳独身、マイホームのクローゼットが異世界に繋がってた件』 ──†黒翼の夜叉†、異世界で伝説(レジェンド)になる!
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25歳で夢のマイホームを手に入れた男・九条カケル。
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ごく普通の女子中学生だった結城かなみはある日両親から借金を押し付けられた黒服の男にさらわれてしまう。一億もの借金を返済するためにかなみが選ばされた道は、魔法少女となって会社で働いていくことだった。
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